京都や姫路・城崎温泉、小田原城址公園、金沢など国内著名観光エリアで近距離モビリティ「ウィル」の貸出サービスが続々と提供開始
〜市場規模は拡大基調:高齢世代や家族、インバウンドの観光需要増に応えアクセシビリティ強化、誰もが気兼ねなく快適に旅行できるユニバーサルツーリズム環境を横断整備〜
WHILL株式会社 のプレスリリースより
WHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:杉江理、以下「WHILL社」)は、法人向けサービス「WHILLモビリティサービス」の導入を通じた近距離モビリティWHILL(ウィル)の貸出サービスを、国内外から人気な観光エリアとして挙がる京都市中心エリア、姫路城周辺エリア、小田原城周辺エリア、城崎温泉街、金沢市中心エリアなどで、行楽シーズンが到来する秋以降に順次開始することを発表いたします。各地のユニバーサルツーリズム協会や観光センターなど5団体と連携する格好で、高齢化やインバウンド需要の加速に伴う高齢世代やその家族などの旺盛な旅行ニーズ、ユニバーサルツーリズム機運の高まりを受け、主要各地で横断的にアクセシビリティ環境を整え、障害の有無や年齢などに関係なくあらゆる人が気兼ねなく快適に移動しやすい世界を目指してまいります。
ユニバーサルツーリズムは年齢や障害の有無にかかわらず誰もが気兼ねなく楽しめることを目指して設計され、その市場規模は現在、国内3,000万人とされます(注1)。移動やアクセシビリティ環境不十分などの理由から旅行を躊躇う方も多く、年間の旅行回数も少ない傾向にある中、こうした不便が解消された場合の潜在的市場規模は1.5倍の4,200万人程度に拡大し、2035年まで伸び続けると試算されます(注2)。法改正に伴う「合理的配慮の義務化」や旺盛なインバウンド需要も相まって、旅行/観光業界における環境整備の機運が高まり、快適な移動サービス含む対策が活発化しています。
こうした背景を受け、5つのエリアでは地域をまたぐ横断的な取り組みとして、法人向けウィル導入パッケージ「WHILLモビリティサービス」を活用し、免許不要で誰もが簡単に操作できるウィルのレンタルサービスが提供されるに至りました。採用モデルは、走破性と乗り心地、小回り能力などを備えるプレミアムな「WHILL Model C2」を中心に、姫路では屋外の散策に一層適したスクーター型「WHILL Model S」も利用されます。一般的な車椅子と異なり、電動であるため気軽かつ簡単に自身で操作がしやすいほか、高いデザイン性から観光先の景観などにも馴染みやすいのが特徴です。普段は車椅子を使わないけれど長距離の歩行はつらい方や、車椅子を押すご家族などが、体力や周囲を気にせずウィルでご自身のペースで自由に散策しながら、行った先の観光スポットや散策を存分に満喫いただける環境を整えます。
WHILL社は今後、各地の観光団体や観光エリアのステークホルダーなどと密に連携しながら、アクセシビリティ環境整備を進めていく考えです。同時に、実績やノウハウを、ユニバーサルツーリズムに関わる全国の団体・協会にも横展開し、WHILLモビリティサービスのさらなる社会普及を通じ、あらゆる人がいつでもどこでも安心快適に近距離移動できる社会の実現を目指してまいります。
■各拠点でのウィル貸出サービス 提供モデルと開始時期 一覧
開始日 | 貸出エリア | 貸出モデル | 料金 |
9/10 | 小田原城址公園 | Model C2 | 2時間1,000円*障害者手帳の持参で500円 |
9/26 | 姫路城周辺 | Model C2、Model S | 半日3,000円、終日4,000円 |
9/27 | 伏見稲荷周辺*カフェSPRINGで貸出 | Model C2 | カフェ利用で半日500円、終日1,000円カフェ利用なしは半日1,500円、終日3000円 |
10月以降 | 城崎温泉街*SOZOROなど2カ所を予定 | Model C2 | 1泊2日7,000円 |
10月以降 | 金沢市中心エリア | Model C2 | 未定 |
詳細は各拠点にお問い合わせください。内容は予告なく変更となる可能性がございます。
<お問い合わせ先一覧>
- ⼩⽥原市観光交流センター TEL:0465-46-8403
- 姫路ユニバーサルツーリズムセンター TEL:079-224-8803
- カフェ「SPRING」 TEL:075-708-3344
- NPO法人ぷろじぇくとPlus TEL:0796-37-8458 ※城崎温泉街での貸出事業者
- 石川バリアフリーツアーセンター TEL:076-255-3526
注1:国土交通省観光庁観光産業課 令和5年3月「ユニバーサルツーリズムに関する調査業務」https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001754475.pdf
注2:独立行政法人経済産業研究所「旅行者としての高齢者、障がい者の潜在力:ユニバーサルツーリズム市場規模の推計」https://www.rieti.go.jp/jp/columns/s24_0019.html
■WHILLモビリティサービスについて
安心安全設計の近距離モビリティを施設内外に導入できる法人向けサービスです。保険/メンテナンス・機体管理システムをパッケージ化することで、運営者様の導入負担を軽減するとともに、導入先の環境にも柔軟に対応した体制を整えています。導入法人側は安心快適に機体管理や安定運用ができ、お客様の滞在体験を向上できます。実際の導入施設では、再来場の促進、足腰に不安のあるシニア世代やそのご家族の利用増による来場者層の拡大、行動範囲が広がることによる施設滞在時間の延長など、一定の効果があることが確認されており、お客様の施設利用体験の向上や購買促進も期待できます。
詳細:https://whill.inc/jp/mobility-service/how-it-works/onsite-fleet-service
フォームでの問い合わせ:https://whill.inc/jp/mobility-service/contact
■ウィルについて
ウィルは免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティです。Model C2は高いデザイン性と5cmの段差乗り越え、後輪を軸にその場で一回転できる小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長とします。Model Sは歩道を走れるスクータータイプで、ハンドルがあることで屋外を安定して長く走ることができます。製品について:https://whill.inc/jp/