【速報/レポート】京都スマートシティエキスポ2024/学術研究都市「けいはんな」を訪ねよう
2024年10月4日 けいはんなオープンイノベーションセンター
けいはんなオープンイノベーションセンター、通称「KICK」(キック)で、「京都スマートシティエキスポ2024」が開催されました。会場を訪ねましたので、展示会の様子をお届けします。今回は舞台となるKICKやけいはんな学研都市についても触れることにします。
京都スマートシティエキスポとは
「京都スマートシティエキスポ」は、スマートシティの新たなイノベーションを生み出すことを目的に行われるイベントです。京都では定番のイベントになりつつあります。
世界トップクラスの研究開発型オープンイノベーション拠点「けいはんな学研都市」において、スマートシティの新たなイノベーションを創出する国際イベントとして2014年から毎年開催しています。
公式Webサイトより引用
スマートシティに関する最新技術・サービスの紹介、セミナー・シンポジウム等を通じて、スマートシティの推進とビジネス交流を行います。
開催概要
名称:京都スマートシティエキスポ2024
メインテーマ:安寧で持続的な未来を創る地域と産業 ~「超快適」スマート社会の創出~
会期:2024年10月3日(木)・4日(金)
会場:けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)[ 京都府精華・西木津地区 ]
プログラム
展示:スマートシティ・フードテック関係展示、海外パビリオン、けいはんな万博2025特別企画展示等
講演:シンポジウム、セミナー、スタートアップピッチ会等
交流:レセプション、出展社交流会、ブースツアー、ラウンドテーブル等
オンライン上で、会期前~会期後に「VR展示会」を併催
参加費:無料(参加登録が必要です)
主催:京都スマートシティエキスポ運営協議会
京都府、京都市、京田辺市、木津川市、精華町、バルセロナ市、スペイン・バルセロナ見本市会社、スペイン大使館経済商務部、デンマーク大使館、日西経済委員会、京都商工会議所、(公社)京都工業会、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(一社) 京都知恵産業創造の森、(公財)京都産業 21 、(公財)京都高度技術研究所、(公財)京都文化交流コンベンションビューロー、(一財)インターネット協会、(株)けいはんな
後援:内閣府、総務省、外務省、経済産業省、国土交通省、環境省、デジタル庁、文化庁、全国知事会、全国市長会、日本商工会議所、公益社団法人関西経済連合会、一般社団法人京都経済同友会、独立行政法人都市再生機構西日本支社
どんなことをしているイベントなのでしょうか
- 京都スマートシティエキスポでは、次のような内容が行われます。
- スマートシティに関する最新技術やサービスの紹介
- スマートシティに関する専門家によるセミナーやシンポジウム
- 全国自治体交流シンポジウム
- 国内外のスタートアップ企業によるピッチ会やアイデアソン、ハッカソンなど
スマートシティの実現により、交通渋滞の緩和や防犯体制の強化、高齢者のケア、エネルギー供給の効率化、防災対策の構築、感染症の蔓延を防ぐ防疫システムなどのメリットが期待されています。
同時開催のイベントはスタートアップ、フードテックがテーマ
同時に「京都フードテックエキスポ2024」「けいはんなビジネスメッセ2024」なども開催されており、広い会場を立体的に使って展開されています。
京都スマートシティエキスポ2024
https://smartcity.kyoto/expo2024/
スタートアップフェス2024
https://smartcity.kyoto/expo2024/startupfes/
「京都スマートシティエキスポのスタートアップフェス会場にて展示・ピッチイベントを開催。ベンチャーキャピタルや支援機関等を迎えてのネットワーキングイベントも実施。スタートアップとの共創で、けいはんなから始まるスマートシティの実現を目指します。(公式Webサイトより)」
京都フードテックエキスポ2024
https://smartcity.kyoto/expo2024/foodtech/
「京都の食文化、京野菜に代表される食材、食に関連する最先端技術の融合を目指す展示会を開催します。長い歴史とともに培われた京都の食品加工技術及び国内外の食に関する最先端技術を紹介するとともに、最先端のフードテックに京都の食文化のエッセンスを加えた京都ならではのフードテックの創出につながる出会いの場をつくります。(公式Webサイトより)」
けいはんなビジネスメッセ2024
https://khn-messe.jp
いわゆる一般的なビジネス展示会で、地元企業を中心にブースが並びます。
イベント予告ムービー
「けいはんな」に行ってみよう
イベントの会場は「けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)」です。京都府相楽郡精華町にあり、公共交通機関を使う場合は近鉄新祝園駅、JR祝園駅あるいは近鉄登美ケ丘駅からのアクセスになります。駅からはバスが出ています。
公式Webサイト http://kick.kyoto/
敷地面積 83,581平米、延床面積 35,827平米。会議室・ガイダンスルーム、シアター、ホール、インキュベーションオフィスなどを備えた巨大な施設。この建物は、平成22年に閉館した「私のしごと館」を、国から京都府が譲り受け国際的なオープンイノベーションセンターとして再生させたものです。
そのスケール感はドラマや映画でロケ地として使われるほど。
けいはんな学研都市
KICKは「関西文化学術研究都市(愛称:けいはんな学研都市)」に位置します。京都=大阪=奈良から「京・阪・奈」で「けいはんな」。この3府県にまたがった自然の多いエリアに、多くの文化・学術・研究拠点を集積させました。
けいはんな学研都市 https://www.kri.or.jp/
未来をテーマにした展示会やイベントを行うのにふさわしい場所といえます。
建物自体がスケールがあって、ユニークなので建物目当てで訪ねるのもおすすめです。
会場の様子
たとえば、こんな企業が出展されていました。
eギフトプラットフォーム事業を手掛ける株式会社ギフティさんのブース。 https://giftee.co.jp/
展示されていたのは「e街プラットフォーム」。公式サイトによると「地域通貨や金券、クーポン、チケットなどを電子化し、SaaS型提供方式によって、開発費なしでシステムを導入可能」にするサービスとのこと。最近よく聞くようになった「旅先納税」をはじめ、地域における「あるといいな」と思えるものが詰まったプラットフォームですね。北海道や鹿児島といった旅先として人気の地域を中心に全国で80以上の地域や自治体で導入されています。
この建物のスケール感伝わるでしょうか。ただ、階層が入り組んでいて、慣れないと何階にいるのかわからなくなりそうです。
けいはんなビジネスメッセには地域の企業が多く出展されています。
周囲を飛び回る小型ドローンに翻弄される「まゆまろ」。京都府広報監という立派な肩書がある京都府のPRキャラクター
KICKは研究開発のためであれば、格安で大きなスペースや機材をレンタルすることができます。当社も何度もお世話になりました
■取材を終えて「Editor’s note」
京都の秋の展示会における「定番」になってきた「京都スマートシティエキスポ」は、KICKという未来的でユニークな会場を使うことで、他のコンベンションセンターで行う展示会とは雰囲気が少し違います。
会場が大混雑して身動き取れないということもなく、それぞれのブースでしっかりとお話をすることができます。スマートシティという言葉が入っていますが、スタートアップ、フードテックなども展開されていて、幅広い展示に触れられました。
出展するにしても、来場するにしても、普段のイベントとは目先が変わり、新しい発見や出会いが期待できるかもしれません。