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イベントの取材・レポート

【レポート】Japan MICE EXPO 2024/MICEの広がりを感じる多様な出展者。MICEの今がわかる展示会

MICEをテーマにした総合展示会として開催される「Japan MICE EXPO 2024」。前回は2022年に「MICE EXPO in KANSAI 2022」として開催されました。MICEに関する様々な分野の企業・団体が出展。過去の開催に比べると、その多様さがMICE業界の広がりを表しているようでした。

このレポートではまず速報として、各分野から出展者をご紹介し、展示会の特徴をお伝えいたします。

開催概要

名称:Japan MICE EXPO 2024
構成展示会:Japan MICE デスティネーション EXPO MICE 開催支援 EXPO
会期:2024年10月17日(木)、18日(金) 10:00〜17:00
会場:インテックス大阪 6号館Aゾーン(大阪市住之江区南港北1-5-102)
主催:Japan MICE EXPO 2024実行委員会
(公益財団法人大阪観光局、株式会社大阪国際会議場、一般財団法人大阪国際経済振興センター)

国際的なビジネス交流を通じて、新たなビジネス機会・イノベーションを創出し、国や都市・地域のブランド・競争力を向上させ、大きな経済波及効果を生み出すMICEの重要性についての認識は、コロナ禍を経た今、世界各国・都市でより一層の高まりを見せています。そのような中、Japan MICE EXPO 2024実行委員会(公益財団法人大阪観光局、株式会社大阪国際会議場、一般財団法人大阪国際経済振興センター)は、日本のMICEブランドを世界に発信するMICE総合国際展示会「Japan MICE EXPO 2024」を2024年10月17日~18日にインテックス大阪で開催します。

イベント公式Webサイトより

公式Webサイト https://mice-expo.jp/

関連記事:主催者へのインタビュー記事


MICEに関する様々なブースをご紹介

総務省委託・多言語翻訳技術高度化推進コンソーシアム

こちらのコンソーシアムは「グローバルコミュニケーション計画2025」実現のため、総務省から受託し自動同時通訳技術の研究開発を、コンソーシアム体制で推進しています。
音の聞こえるエリアを制御する「音声マルチスポット再生技術」についてご説明いただきました。多言語同時通訳が可能になるシステムです。マルチスポット再生では指向性のあるスピーカーを複数組み合わせることで、特定のエリアにだけ特定の言語の音声を届けることが可能になります。最大16言語まで同時に可能ということでしたが、角度が狭くなりすぎるので8言語くらいまでが使いやすいということでした。スピーカー部はコンパクト。展示会ブース以外でも活用できそうな技術でした。

ポケトークカンファレンス

インバウンドの現場ではすっかりおなじみとなったポケトークが展示していたのは、AI同時通訳「ポケトークカンファレンス」です。通訳者なしで多言語イベントの開催が可能になるAI同時通訳サービス。利用者は自分のスマホで、通訳を見られる仕組みで事務用PC1台、担当1名で導入ができます。大きなカンファレンスやイベントでも低コストでの導入ができるのは素晴らしいですね。舞台鑑賞や学会、セミナーなど活用範囲も幅広く考えられます。
外国語学部に通う編集部のインターン生がポケトークを試し、その正確なポルトガル語の発音に驚いていました。

ポケトークカンファレンス Webサイト https://pocketalk.jp/forbusiness/conference-1

京阪建物

大阪・天満橋にあるOMMのホールや会議室を運営管理されています。コロナ以降は利用者のニーズに変化があり、OMMではアイドルに関連したイベントなど多様な用途で利用されているということです。何度か担当されるうちに、今ではすっかり韓国アイドルイベントに詳しくなって担当される方もいるなど、運営側の柔軟さを知ることができました。

MICE TIMES ONLINE掲載中の施設紹介記事

OMM

イベントサービス

企業のMICE関連のイベントとイベント用品のレンタルを中心に国内・海外で展開しています。ブースでは「和」のテイストの装飾を展示していました。装飾、エンターテイメント手配、施工、音響・照明・映像、当日の運営までイベントの開催をワンストップで支援されています。ワンストップで相談できるのは頼もしいですね。

イベントサービス Webサイト http://www.eventservices.co.jp/

パンスタークルーズフェリー

パンスタークルーズフェリーは、大阪と韓国・釜山(プサン)間の「パンスタードリーム号」、長崎県・対馬と釜山間の「対馬リンク号」を運航しています。「パンスタードリーム号」は大阪を午後に出発、瀬戸内海を通り、翌日お昼までには釜山に到着します。船内は設備が整い、移動時間も素晴らしい旅の時間となりそうです。

2025年4月には新造船就航を計画されています。より洗練された船内空間はとても贅沢なつくり。メインレストラン、プール、キッズプレイルームなどの設備は充実、客室はホテルのようなスマートさのスイートルームをはじめ複数の客室タイプが用意されています。船内でのイベントも可能で、まさに「海上の動くMICE」といえそうです。

パンスタークルーズフェリー Webサイト https://www.panstar.jp/

軽井沢リゾート会議都市推進協議会

軽井沢の会議室、コンベンション施設を持ったホテルや宿泊施設が集まった協議会のブースです。首都圏や各地からのアクセスがよいことや、ホテルが密集している特性を活かしたMICEを推進されています。
ゴルフやテニス、カーリング、スキー・スノーボードなどの施設を活用したスポーツMICE、企業の旅行や研修、インセンティブトラベルといったMICE、国際会議や学会といった多様なMICEを実現できるそうです。

株式会社Cqree(シークリー)

中食総合事業として法人向けのケータリングサービスを提供されています。175店舗から高級ケータリング・オードブルの検索ができるサイト「catering selection」では、和・洋・中のお料理のほかスイーツも注文できます。数あるお店から目的にあったお料理を探すのは大変です。このサービスで手配が楽になり、料理がイベントの満足度を高めます。

ブースからはあま〜いバターの香りが漂います。実際に提供されるフィナンシェとコーヒーを試食させていただきました。お声がけいただくまで食品サンプルだと思っていましたね。今後はMICE関連施設だけでなく、一般企業にも幅広く利用されることを目指しています。

株式会社Cqree Webサイト https://www.cqree.jp
ケータリングサービス https://catering-selection.jp/


注目の来年新規開業施設も出展

これから開業を予定されている話題の施設も出展されていました。

ホテル阪急グランレスパイア大阪(阪急阪神ホテルズ)

https://www.hankyu-hotel.com/hotel/respire/granosaka
うめきた2期、全482室・2025年3月21日開業予定。グラングリーン大阪・南館のサウスタワー7~27階が客室階となります。話題のエリア、話題のホテルとなりそうです。

同ホテルのプレスリリース

TAKANAWA GATEWAY Convention Center(JR東日本)

https://www.takanawagateway-cc.com
TAKANAWA GATEWAY CITYは東日本旅客鉄道(JR東日本) が進める大型再開発計画です。そのなかで「街ごとMICE」やサステナビリティを推進し、未来の豊かな暮らしを目指し、2025年3月に開業予定のMICE施設が「TAKANAWA GATEWAY Convention Center」です。JR高輪ゲートウェイ駅直結で、多様なイベントに対応します。コンベンションフロア、カンファレンスフロアだけではなく、JWマリオット・ホテル東京や商業空間、文化創造棟(仮称)、トラベルセンターなど多彩な施設が広がります。

同施設のプレスリリース

パティーナ大阪(パティーナホテルズ&リゾーツ)

https://patinahotels.com/ja/ourfootprint-osaka
大阪城公園近くに2025年春、開業予定のライフスタイルホテル「パティーナ大阪」。MICEにも対応できるバンケットをはじめ、スパ・フィットネスエリアや、スカイロビー、レストランを備えます。世界有数のラグジュアリーブランドホテルを手掛けるカペラホテルグループがホテルブランドを「パティーナホテルズ&リゾーツ」とし、「パティーナ」ホテルは世界ではモルディブに続き二軒目、日本では初進出となります。

同ホテルのプレスリリース


■Editer’s note「取材を終えて」

関西では来年2025年に大阪・関西万博の開幕を控え、例年以上にMICEが盛り上がりを見せています。インテックス大阪はこの日も、他の会場では展示会が開催されており、多くの方で会場周辺がにぎわっていました。
MICE EXPOでは、各地のコンベンションビューロー・観光協会・観光局、展示会事業者、業界団体、ホテル、展示会場、PCO(Professional Congress Organizer)、メディアなどが一堂に会していました。MICE業界の「今」を知るには、絶好の機会です。MICE業界の成長のためにも、来年以降も引き続き開催されることを期待したいです。

そのほかのブースや会場の様子は別の記事でお伝えします。

最後にMICEメシもちょっとご紹介…

MICEインサイト:一気読みで振り返り!

特集:Japan MICE EXPO 2024

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