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【内覧会レポート】“自然とつながる”会議室が生む、ひらめきと対話。大阪・うめきたの新MICE拠点「コングレスクエア グラングリーン大阪」

※2025年3月25日 取材

大阪一等地に誕生した新たなMICE施設

2025年3月21日、大阪・うめきたの大規模再開発『グラングリーン大阪』南館がグランドオープン。その中核となるMICE施設が『コングレスクエア グラングリーン大阪』です。本記事では、特徴や活用シーンなどをご紹介します。

「自然やまちと共生」するコングレスクエア グラングリーン大阪 5つの魅力

1.JR大阪駅直結、うめきた地下口からは徒歩5分というアクセスの良さ

国内外からの良好なアクセスが可能な都市型MICE施設です。関西国際空港・新大阪駅にも繋がる西日本最大のターミナル駅「JR大阪駅」に直結! JR大阪駅のうめきた地下口からは徒歩5分。利便性の高さは、全国・海外から訪れる来場者にとって大きな魅力になります。また、地下通路で繋がっているため、雨に濡れずにアクセスできます。

JR大阪駅うめきた地下口

所在位置
〒530-0011 大阪市北区大深町5-54
グラングリーン大阪 南館4階 『コングレスクエア グラングリーン大阪』


2.ワンフロアでぐるりと回れる構造で動線が被らない

コングレスクエア グラングリーン大阪のWebサイトより

4階のワンフロアには、約750㎡の大ホール、約450㎡の小ホール、大小12の会議室、控室が配置されています。施設全体は通路でホールや会議室をぐるりと囲む構造になっており、動線が重ならず移動もスムーズ。ホールとバックヤードは直結しており、搬出入用のエレベーターや優先荷捌きスペースも完備。イベント運営のしやすさにも配慮された設計です。

トイレは3カ所に設置


3.「みどり」を基調としたバイオフィリックデザイン

『グラングリーン大阪』の開発コンセプトに即した“みどり”を基調とするデザインで統一されています。
自然とのつながりを大切にするバイオフィリアの考え方を取り入れ、自然光や緑の演出などを積極的に活用。各所に配置されたノルウェー産の「ミヤマハナゴケ」は、光・水・肥料を必要とせず空気中から水分と栄養を取り込み、空気の浄化機能も備えています。

バイオフィリア
生命や生き物、自然を表す「バイオ」と、愛好や趣味を意味する「フィリア」を組み合わせた造語です。人間は先天的に自然を好む性質が備わっているという基本概念です。

入口にある、シンボリックデザイン「重なり広がるみどりの”わ”」“わ(和・輪)”は、アイディアの交流が幾重にも広がり、新しい未来が生まれていく場所になることを目指すことを意味しています。


4.花を基調とした12のMeeting Room『The Garden』で距離が縮まる

全室 “花” をモチーフとしたデザインが採用されています。
Room A 「Amaryllis(アマリリス)」、Room B「Bergamot(ベルガモット)」、Room C「Chamomile(カモミール)」といったようにお花の名前が名付けられているんです。さらに各部屋の花の雰囲気に合わせたデザインと家具が配置されています。椅子や机の高さ、材質も少しずつ違います。覚えやすく可愛らしいですね。

窓側に面する5つの会議室(Room A~E)は、広さ35㎡、収容人数約10名。自然光が差し込み、開放感のある空間となっています。従来の会議室のような堅苦しいイメージを脱した華やかなデザインで、居るだけで楽しい気持ちに。隣り合う配置が多いため、自然と距離が近くなり会話やアイデアの共有がしやすい環境だと感じました。屋外の景色を眺めながら、会議の合間にリフレッシュするのも良いでしょう。クリエイティブな企画や提案を行うような場でも利用できると思いました。コミュニケーションを促進する工夫が随所に散りばめられた、心地よいミーティングルームです。

残り7つの会議室(Room F~L)は、広さ30~160㎡の会議室。F、G、Hの3部屋は連結して160㎡にすることも可能です。


5.用途に応じた大小2つのホール

Grand Hall 1.2.3
広さ740㎡、天井高7m、シアター形式で最大810人収容のメインホールです。用途に応じて2分割や3分割でのご利用も可能です。『ナレッジキャピタル コングレ コンベンションセンター(グランフロント大阪 北館)』の1,700㎡と比較するとややコンパクトなサイズ感ですが、両施設を併用することで大規模なイベントにも対応できます。アクセスは徒歩5分程度。

収容人数:シアター810名 / スクール形式(2名掛け)352名 / スクール(3名掛け)528名
設備:250インチ・400インチの大型スクリーン、エアモニターマイク、リモートカメラなど

250インチ スクリーン
エアモニターマイク、リモートカメラ
ホワイエ


Park Hall 1.2 
広さ435㎡、天井高5m、最大収容人数440名のミドルサイズのホールです。柔らかな外光が差し込むホワイエとの一体利用も可能です。

収容人数:シアター440名 / スクール形式(2名掛け)216名 / スクール(3名掛け)324名
設備:200インチのスクリーン、エアモニターマイク、リモートカメラなど


控室


うめきた2期開発と「コングレスクエア グラングリーン大阪」

うめきた2期区域の開業エリアがさらに広がります 大阪府のWebサイトより

大阪の可能性をアップデートする、「うめきた2期地区開発事業」とは

JR大阪駅北側の広大なエリアを再開発するプロジェクトです。コンセプトは「”Osaka MIDORI LIFE”の創造」〜”みどり”と”イノベーション”を融合〜。まちでの出会いが、様々な価値を創造し、持続的にみんなと社会全体を良くしていくことを目指しています。総面積 約91,150㎡に及ぶこの開発は、都市公園「うめきた公園」を中心に、商業施設やオフィス、ホテル、イノベーション支援施設、MICE施設などが一体となった複合空間で形成されています。

2024年9月6日には先行まちびらきを迎え、うめきた公園の一部(サウスパークの全面・ノースパークの一部)、北館のホテル、商業施設『SHOPS & RESTAURANTS』、中核機能施設『JAM BASE(ジャムベース)』などが開業。

続いて、2025年3月21日に『グラングリーン大阪 南館』が開業。オフィス、ホテル、商業施設などが新たに開設されました。そして、「JAM BASE」の1つとしてMICE施設『コングレスクエア グラングリーン大阪』もオープンしました。大阪の玄関口となる、うめきた2期地区の開業エリアの拡大は、大阪・関西の発展を牽引し、国際競争力の強化に資する拠点となるでしょう。

JAM BASE(ジャムベース)
多様な人々が集い交わることで、アイデアやイノベーションが生まれることを目指す、グラングリーン大阪の中核を担う施設の総称です。学生や起業家をはじめ、大学・研究機関、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、事業会社、うめきた周辺のローカルコミュニティなど様々なプレイヤーが集い、新たなアイデアを形にし、社会実装・事業化への挑戦を行うイノベーション活動の拠点を目指します。

JAM BASE について


運営は株式会社コングレ

運営を担うのは株式会社コングレ。MICEをトータルプロデュースする会社です。施設の運営にも携わっており、大阪ではグランフロント大阪の『ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター』に加え『コングレスクエア大阪中之島』、『コングレスクエア グラングリーン大阪』と3つのMICE施設を運営しています。

Webサイト https://www.congre.com


多様な活用シーン

国際会議、企業会議、研修、展示会、セミナー、学術集会、研究発表、レセプション、パーティーなどの利用が考えられます。オフィステナントがビル内にあるため、企業利用のニーズにも応えられると教えていただきました。

スムーズな移動やレイアウト変更にも対応しやすく、大人数のイベント運営も安心。うめきたの緑豊かな環境とも一体化し、休憩時に自然に触れながらの懇親やアイデア交換も魅力です。新たな交流やイノベーションを生む拠点といえます。


Editor’s note:都市とみどりが融合する場所で「つながる」MICE拠点

内覧会では「ここを集合場所に使って、昼食会場としてこのお部屋を利用できるのでは?」といった具体的な活用案が飛び交い、早くもイベント開催を見据えた声が聞かれました。多彩なレイアウトが可能な会議室や、用途に応じて活用できる大小のホールが揃うため、会場を複数使いながらイベントを完結させることもできます。

MICEの場に求められるのは、単なる会場としての機能だけではありません。集う人々が交流し、アイデアやイノベーションを生み出す環境を提供することも重要です。『JAM BASE』が創造的な発想を促す場であるように、この施設もまた、豊かな”つながり”を育むMICEの拠点となる可能性を秘めています。

施設名:コングレスクエア グラングリーン大阪
所在地:大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪 南館4階
営業時間:営業時間:9:00~21:00(受付時間/平日10:00~17:00)
Webサイト:https://osaka.congres-square.jp/grandgreen/

内覧会でコングレスクエアと書かれた飴をいただきました。

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