
【Colive Fukuoka 2025】開幕迫る 10月、福岡にデジタルノマドたちが集う/福岡最大級のスタートアップイベントRAMEN TECHとも連携
福岡市が世界のデジタルノマド、起業家、投資家、リモートワーカーたちを迎え入れる「Colive Fukuoka 2025」(コリブ・フクオカ)が開催されます。日本の「生きがい(ikigai)」や「道(Do)」といった深い価値観に触れながら、多様なグローバルコミュニティと積極的に未来を共創するユニークな取り組みです。福岡の活気ある地域社会との深いつながりを通じて、ビジネス、ライフスタイル、個人の成長の未来を探求できる場としてデザインされています。日本のビジネスパーソンにとっても、新たな事業機会の創出、グローバルなパートナーシップの構築、そして未来の働き方やライフスタイルを肌で感じる絶好の機会となるでしょう。

Colive Fukuoka イベント概要・歴史
デジタルノマドたちが福岡の魅力に触れる
「Colive Fukuoka」は、デジタルノマドや起業家、投資家、フリーランサー、リモートワーカーなど、革新的な働き方や生き方を模索するあらゆる人々に向けて企画されたイベントです。福岡市の魅力的な生活を存分に味わいながら、国際的な参加者が心待ちにする「日本ならではの体験」に深く浸ることができるよう、多岐にわたるサイドイベントが企画されています。
この取り組みは、福岡市が日本国内で先駆けてデジタルノマド市場に着目し、誘致を続けてきた歴史を持っています。その始まりは2023年。福岡市が主催した「Colive Fukuoka 2023」では、24の国・地域から約50名が参加し、約2,200万円の経済波及効果を生み出しました。


昨年2024年には45カ国、436名が参加
続く「Colive Fukuoka 2024」では、その規模を飛躍的に拡大させました。45カ国から436名(うち海外から226名)もの参加者があり、その半数以上が福岡市を初めて訪れる人々でした。参加者の約62.7%が欧米出身であった点も大きな特徴です。これは、福岡市を訪れる外国人観光客の9割以上がアジア出身という従来の傾向とは異なる層の誘致に成功したことを示しています。参加者の平均滞在日数は19日間と長期にわたり、推定約1.1億円という大きな経済効果を地域にもたらしました。この結果は、観光とビジネスを融合させた長期滞在型インバウンド市場の大きな可能性を示しています。
「Colive Fukuoka」は、単に観光客を誘致するだけでなく、参加者が福岡に滞在しながら地域社会と関わり、ライフスタイルや働き方を模索する「共創型滞在プログラム」としての側面を強く持っています。起業家や投資家といった高度人材が地域経済に刺激を与え、グローバル化に貢献する重要な存在であると福岡市も認識しており、日本国内だけでなくアジアにおけるデジタルノマド滞在の拠点都市となるべく、今後も誘致と受入に力を入れていく方針です。
政府発行のデジタルノマドビザの利用は確認できず、今後の課題
Colive Fukuoka 2024の運営に携わる、株式会社 遊行 代表取締役CEO 大瀬良 亮氏は、「2024年4月に日本政府からデジタルノマドの誘致を目的とした専用ビザの発行がデジタルノマド市場にて話題となりましたが、この活用がうまくいっているとはいえず、Colive Fukuoka2024において集まった参加者からこのビザを利用して来日した人は確認されませんでした。デジタルノマド市場に『FUKUOKA』の名が確実に広がってきつつある中で、こうした行政側の受入環境整備にも同時に取り組んでいかねばならないと感じているところです。」と述べています。

Colive Fukuoka 2025概要
「Colive Fukuoka 2025」は、2025年10月1日から31日まで、福岡市内各所および九州地域で開催されます。株式会社遊行が窓口を務めるColive Fukuoka運営事務局と、福岡市(Colive Fukuoka Summitを主催)が共同で運営にあたります。
このイベントは、デジタルノマド、起業家、投資家、フリーランサー、リモートワーカー、そして革新的な生き方・働き方を模索する全ての人々を対象としています。特に、地域のスタートアップや投資家、地域事業者、自治体との共創の場を提供し、新たな事業の創出や国内事業の海外展開の機会を生み出すことを目指しています。
開催期間・場所
期間:2025年10月1日(水)から10月31日(金)まで
場所:福岡市内各所および九州地域
主要参加者層
デジタルノマド、起業家、投資家、フリーランサー、リモートワーカー、そして革新的な生き方・働き方を模索する人々。
福岡への企業進出や投資を検討する海外市場関係者。
プログラムの目的と柱
観光消費の拡大に留まらず、新規事業の創出や国内事業の海外展開の機会創出を目指します。
「社会課題と向き合う未来志向の発信」と「地域ビジネスとの連携強化」を柱に、より実践的で持続可能な仕組みづくりを目指します。福岡市が「アジアのゲートウェイ」としての存在感を新しい分野で広げ、市の経済に新たな共創の機会を生み出すことを目指します。

世界30以上のデジタルノマドネットワークと連携
2025年は、世界30以上のデジタルノマドコミュニティ・関連企業と連携。デジタルノマドと地域の“事業共創”を軸としたプログラムを展開します。世界中でパートナーシップを組み、これまで国際都市として福岡市が培ってきた強みを活かします。2025年8月8日にはデジタルノマドデーを記念し、大阪・関西万博にてColive Fukuokaのブースを出展します。台湾から国家発展委員会、台東県政府、池上郷公所、TDNAなどが参加予定の「Taiwan-Japan Digital Nomad Summit」を開催します。
パートナー一覧(2025年7月25日現在)
Nomads Giving Back! / Catalyst Now / TADAIMA SHIMODA / Digital Nomads Korea / Bansko Nomad Fest / Nomads in Paradise / DigitalNomadsTaiwan / Mapmelon / studypackr / Nomadnia / S-Tokyo / SOKKOOL COLIVING AND COWORKING / Manabu Community / Fukuoka Startup Collective / enjoykeys / hoppin’ / NomadX / Nomad Coliving / Nomad Retreats / THE DECK / Outsite / Alt_Chiang Mai / Shibuya Startup Support / Manabu HUBS / NomadWay / The Pangea App / 一般社団法人日本デジタルノマド協会 / DIgital Nomad House KL Bukit Bintang / Nomad Update / The Digital Nomad Asia / Nomad Magazine / Freaking Nomads Fukuoka Now / Remote Base

主要コンテンツ
Colive Fukuoka Summit(仮)10月2日から3日
テーマは「これからのライフスタイル」で、「生きがい」や「道DO」といった日本独自の価値観に触れる機会を提供します。
Synapse Festival 10月4日から5日
能古島の自然を舞台に、音楽、アート、ヨガなど多彩な文化体験を展開し、創造性を刺激します。
RAMEN TECH 10月5日から12日
福岡最大級のスタートアップイベントで、Colive Fukuokaはグローバル人材の誘致やサイドイベント企画で連携し、福岡のスタートアップエコシステムを加速させます。国内外から4,000名以上の参加を見込みます。
サイドイベント 10月6日から10日
起業家や学生、地域住民が主催する日替わりイベントで、福岡の暮らしに深く触れる地域没入型の体験を提供します。
道DO体験 10月6日から10日
茶道や書道など日本の精神文化を通じて、参加者の内面的成長を支援します。
エクスカーション 10月6日から10日
福岡市近郊の自然資源を活かした企画で、長期滞在のきっかけづくりやオーバーツーリズム対策も考慮されています。
参加パスの種類と料金 早期割引適用期間あり
3daysパス 297.10ユーロ:10月1日から3日のサミットに特化したパスで、オープニングレセプションとカンファレンスが含まれます。
10daysパス スタンダード 438ユーロ:7月末までの早期割引価格、通常627ユーロ。10月1日から10日のメインウィークを最大限に体験できるパスで、オープニングレセプション、2日間のサミット、Synapse Festival、RAMEN TECHへのアクセス、サイドイベント、アクティビティ、1回の遠足、閉会式が含まれます。8月1日以降は64ユーロ値上がりします。
1monthパス コリビング:コリビングプログラム参加者向け。10日間パスが半額で購入可能です。宿泊費は別途、滞在期間と部屋タイプに応じて異なります。
コリビングプログラム詳細
期間:2025年10月1日から11月1日までの31泊。
場所:ホテル博多プレイス。
設備:25平方メートルの広々とした部屋(多くはオーシャンビュー)で、快適なベッド、高速Wi-Fi 平均110Mbps、プライベート洗濯機 ツインルームを除く、ミニキッチン、専用バスルーム完備。
共同スペース:1階の朝食ラウンジがコワーキングラウンジとして専用利用可能で、無料コーヒーサービスも提供されます。
コミュニティマネージャー:専属のコミュニティマネージャーであるハーレン・タンビ氏が滞在をサポートします。
特典:10日間スタンダードパスが50パーセント割引で購入できます。


共創への取り組み 開催前からすでにデジタルノマドとの3つの共創事業が進行中
学生:ドイツの「Study Packer」と連携し、日独学生交流プロジェクトを実施予定。
アート:Colive Fukuoka 2024にも登壇した英国のアーティストMolly Maine氏による福岡での展覧会が開催されます。
スタートアップ:ベルギーのスタートアップDatatim社と連携し、Colive Fukuoka専用のチケット決済・交流プラットフォームを共同開発中。ユーロ建て決済も可能にし、福岡へのスタートアップ進出のモデルケースを目指します。
Colive Fukuoka Webページ https://colivefukuoka.com
主催・運営:Colive Fukuoka運営事務局(株式会社 遊行が窓口)
Colive Fukuoka Summit(仮)主催 福岡市
株式会社 遊行(ゆぎょう)Webサイト https://yugyo.work/
「「Be where you are meant to be.(いるべき場所に、いられる世界へ。)」をビジョンに、日本初となるデジタルノマド市場専門の商品開発・マーケティング支援事業を展開しています。」
九州、福岡発の他にはない取り組み。デジタルノマドの長期滞在がもたらす可能性
Colive Fukuoka 2025は、福岡市がこれまでのスタートアップエコシステムで培ってきた実績を基盤に、デジタルノマドを「新しい来訪動機」とするインフラを構築し、長期滞在型の新たなエコシステムを創造する象徴的な取り組みとなるでしょう。国際都市福岡が、ワーケーションやスタートアップの最前線を走るデジタルノマドにとって、まさに「次の拠点」となる可能性を秘めています。
※本記事の画像は株式会社遊行のプレスリリースより
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