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イベントの取材・レポート

【現地レポート】5分でわかる「東京オートサロン2025」出展車数857台からカスタムカー5台と話題のクルマを紹介

2003年に始まり、22年目を迎える「TOKYO AUTO SALON」(以下:東京オートサロン)。今年は2025年1月10日(金)~12日(日)に開催されました。新年最初に行われる日本最大のカスタムカーの祭典です。年明け最初のビッグな自動車イベントをレポートします。

開催概要

TOKYO AUTO SALON(東京オートサロン)
日程:2025年1/10(金) 、11(土)、 12(日)
会場:幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
   千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
日程:1月10日(金)~12日(日)

「東京オートサロン」の会場である「幕張メッセ」までは、JR海浜幕張駅から歩いて10分ほど。この日は全国的に雪の地方が多かったですが、幕張近辺は穏やかな気候。春の前触れのような日差しの暖かさでした。ほかの来場者の足取りもこころなしか軽やかです。

迷いそうなポイントに道案内があり、迷わずに到着できました。


幕張メッセ全ホールを使用。新年最初のビッグな自動車イベント

東京オートサロン2025の出展者数、出展車両台数などは以下です。

出展者数 389社
出展車両台数 857台
ブース総数 4,336小間
一般ブース 3,976小間
車両専用展示スペース 180スペース

東ホールの主な出展企業

  • TOYO TIRES
  • SUBARU / STI
  • スズキ
  • BYD
  • Hyundai
  • ロータス

中ホールの主な出展企業

  • MAZDA / MAZDA SPIRIT RACING
  • AUTOBACS
  • HONDA / 無限
  • ダンロップ

西ホールの主な出展企業

  • ブリヂストン
  • 日産自動車
  • YOKOHAMA
  • 三菱自動車工業

北ホールの主な出展企業

  • SPASHAN
  • SHIBATRIE RYDANZ
  • TOYOTA GAZOO Rascing/ランクルBASE
  • ダイハツ工業


出展車両台数857台から選んだ、気になるカスタムカー5選

全てのホールを隅から隅まで見て歩き、その中で気になった・心に残ったカスタムカーを5台紹介します。

Lotus Emeya

https://www.lotuscars.com/ja-JP/emeya

ショッキングピンクからオレンジへのグラデーションが特徴的なLotus Emeya(ロータス・エメヤ)。色が混ざり合った中間のカラーリングが美しく、見惚れました。

ロータス・エメヤ(Emeya)は、ロータスが開発した完全電動ハイパーGT最高出力918馬力(Rグレード)を誇り、0-100km/h加速2.78秒以下、航続距離最大610km(WLTP)を実現。400kW急速充電対応で、約14分で10%→80%の充電が可能です。アクティブエアロダイナミクスや電子制御エアサスペンションを搭載し、性能と快適性を両立。日本では2024年末からデリバリー開始で、価格は1,634万6,000円~となっています。

ULTIMATE MOTORCARS

https://maison.mistral-co.jp/concept

車高が低く、内装の色が派手で、ハンドルが細いクルマは、個人的に「クルマのカスタム」イメージにドンピシャです。トランクには日本刀も置いてありました。同じタイミングでクルマを見ていた海外の方が、刀を見て満面の笑みを浮かべていたのが印象的です。

ULTIMATE MOTORCARS(アルティメット・モーターカーズ)は、2007年春に千葉県浦安市で設立された自動車販売店。主にフェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーを取り扱い、オリジナルエアロパーツ「UMD」の開発・販売や、カスタム、メンテナンス、修理、損害保険代理店業務も手掛けています。

L-TIDE

https://vip-ltide.net/

思わず「なんだこれは」と、声に出してしまった一台。重低音が印象的な音楽が流れていました。アーティストのライブやMVだけではなく、映画やドラマなども没入して見られそうです。

L-TIDE(エルティード)は、東京都小平市に拠点を置く自動車内装カスタム専門店。シートカバーの製作や内装リペアなど、車両の内装全般に関するサービスを提供しています。バスや船舶、バイクなど多様な乗り物の内装カスタムにも対応。キャリパーカバーの製作や外装パーツの取り扱いも行っており、総合的なカスタムサービスを展開しています。

BUAN JAPAN

https://www.buanjapan.net/

様々な素材で全体的にブラウンで統一された車内には高級感が漂います。ワークスペースのようにも見えました。リモートで働く方は、クルマの中とは思えない落ち着いた作業環境に心を奪われたのではないでしょうか。

BUAN JAPAN(ブアンジャパン)は、ハイエース専門のカスタムパーツを提供するセレクトショップで、大阪府堺市に拠点を置くカズキオートがプロデュースしています。 エクステリアやインテリアの高品質なパーツを幅広く取り扱い、ユーザーの多様なカスタマイズニーズに応えています。

トヨタ自動車大学校

https://www.toyota-jaec.ac.jp/

一目見て、デザインモチーフがわかった方も多いのでは。ブキが置いてあるのもテンションが上がるポイントでした。「好きなペイントをして良い」という、カスタムカーの自由さに触れた一台です。

トヨタ自動車大学校は、トヨタ自動車が運営する自動車整備士やエンジニアの育成を目的とした専門学校です。最新技術を学べるカリキュラムが特徴で、国家資格取得率は日本トップクラス。卒業生の多くは、トヨタ自動車や全国のトヨタディーラーなどに就職しており、高い就職率が魅力です。


ブースの使い方がすごい!三菱「トライトン」ラリーカー

クルマが飛び出しているブースを見つけて驚きました。周りを歩く方も立ち止まって写真を撮っていました。

トリックアートのようなものなのか本当にクルマが飛び出しているのか気になり、ブースへ足を運びます。

飛び出しているのは、『トライトン』ラリーカー(本戦仕様)(アジアクロスカントリーラリー・AXCR 2024)です。今にも動き出しそうな展示でクルマのキャラクターを表現する見事な演出です。

クルマの後ろ側を見られました。本当に飛び出しています。「ブースの装飾」より、「大道具のセット」の方が相応しいのでは。一日中様々なブースを見て歩いた中で、最も印象に残ったブースです。

ブースの奥には「デリ丸。」の販売コーナーもありました。

47都道府県ご当地「デリ丸。」、どの子もかわいいです。自宅に飾れるスペースがある方は、ぜひ47都道府県分、購入してみてはいかがでしょうか。

災害の救援ができるクルマにも注目

日産自動車のDISASTER SUPPORT SPEC.。
作業員2名がDISASTER SUPPORT SPEC.で被災地に入り、3、4日の救援活動を想定したクルマです。

ルーフについている衛星機器でWi-Fを飛ばしたり、人が入れないところへドローンを飛ばしたり、太陽光発電とポータブルバッテリーでスマートフォンなどの電子機器も充電できます。

普段は社用車として使えて、有事の際は災害の救援に役立つスペックを持った一台です。災害時に使うものは、何も起きなければ出番がない”お守り”になりがち。普段から実用できる災害対策ツールであれば、購入のハードルが下がるのではないでしょうか。


話題のクルマが登場。TOYOTA、日産、HONDAブースを訪問。

「MICE TIMES ONLINE」も注目していた、TOYOTA GAZOO Rascing、日産自動車、HONDAのブースを訪問しました。

TOYOTA GAZOO Racing

  • GRヤリス Mコンセプト
  • GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)

GRヤリス Mコンセプト

GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)

GRヤリス Mコンセプト、GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)の他、豊田会長(モリゾウ)の夢を叶えるクルマと、過去のレースの記憶が蘇る展示もありました。

ステッカーをいただきました。

日産自動車

  • フェアレディZ
  • GT-R NISMO
  • R32EV
  • Nissan Z NISMO GT500(2024)Specifications
  • X-TRAIL remastered concept
  • X-TRAIL unwind concept

フェアレディZ

GT-R NISMO

R32EV

R32型「スカイラインGT-R」を電気自動車化したコンセプトモデル

Nissan Z NISMO GT500(2024)Specifications

X-TRAIL remastered concept
X-TRAIL unwind concept

前述の災害救援車も含め、グッドスタイリングなクルマから、レコードとコーヒーでチルができるクルマまで、バリエーション豊かです。ブースにいると方々から「EV」の単語が聞こえてきました。EV車の注目度の高さを感じられました。

HONDA

  • F1(TM)初参戦車両(1964年)RA271
  • F1(TM)Oracle Red Bull Racing RB20(ショーカー)
  • PRELUDE プロトタイプ
  • CIVIC TYPE R RACING BLACK Package

F1(TM)初参戦車両(1964年)RA271
F1(TM)Oracle Red Bull Racing RB20(ショーカー)

PRELUDE プロトタイプ

CIVIC TYPE R RACING BLACK Package

日産がR32GT-Rなら、ホンダはシビックタイプRと言わんばかりに。「走り」を予感させるモデルが耳目を集めます

ブースに訪れた際、一番注目を集めていたのはPRELUDE プロトタイプです。市販が予定されているCIVIC TYPE R RACING BLACK Packageも人を集めていました。この真っ赤なクルマが街を走っていると、目で追ってしまいそうです。


eスポーツイベント開催:今やリアルのレースシーンにもつながるGT7

自動車関連の雑誌を作成、販売する株式会社三栄が、TOKYO AUTO SALON 2025 e-SPORT EXPERIENCE(eスポーツエクスペリエンス)を開催しました。

グランツーリスモ7とストリートファイター6で遊べます。開場してすぐの9時ごろに足を運びましたが、すでに何名かの大人と子どもがグランツーリスモ7を楽しんでいました。


東京オートサロン VR特設サイト
https://tas2025.msdesign.co/

東西中北の各ホールは、1/12(日)13:00より、順次公開いたします。なお、2月上旬を目処に、HKS、TRUST、BLITZの各ブース内に新コンテンツを追加予定です。

公式サイトより

◾取材を終えて「Editor’s note」

展示を見て回っていると、私の目が行ってしまっただけかもしれませんが、白や黒、青などのはっきりした色や、くすみカラー、パステルカラーのクルマが多く見られました。カスタムカーやレースモデル、モデルのイメージカラーが並ぶだけあって、公道で見かけるクルマたちとは雰囲気が違います。華やかなファッションショーのようなもの、と言えるでしょうか。

周りの様子や聞こえてくる会話から、”クルマは底のない深い沼”なのだとわかりました。私自身、運転は好きですが、クルマそのものついては沼の入り口にすら立っていない状態です。それにも関わらず東京オートサロンを楽しめました。クルマ好きの方には天国のようなイベントだったのではないでしょうか。

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