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COMPUTEX TAIPEI 2025:イベント概要、会場情報、最新見どころ アジア最大規模のコンピュータ展示会 テーマは「AI Next」、5/20~5/23開催

COMPUTEX TAIPEI(コンピューテックス・タイペイ)は、毎年台湾・台北市で開催される世界有数のICT(情報通信技術)見本市です。本記事ではCOMPUTEX TAIPEIについて、イベントの概要と歴史、会場となる台北南港展覧館の情報、そして最新の見どころを解説します。

(C)COMPUTEX TAIPEI 2025

アジア最大規模のICT展示会・COMPUTEX TAIPEI、イベントの概要と歴史

世界有数のICT見本市COMPUTEXとは

1981年に台湾で創設されたCOMPUTEX TAIPEIは、40年以上にわたり世界のICT産業の発展とともに成長してきた国際的な見本市です 。毎年世界中から4万人以上のITバイヤーが集い、最先端の製品や技術の取引が行われます。また、グローバル企業が新製品発表の場として活用するプラットフォームであり、アジア最大級のコンピュータ展示会の一つにも数えられています。

1981年創設の起源~アジア最大規模に成長

1981年に「台北市コンピュータ展」として始まり、1984年に現在の名称COMPUTEX TAIPEIに改め国際展への第一歩を踏み出しました。当初は松山空港近くの展示館で開催されていましたが、台湾のPC産業の発展に合わせて規模を拡大していきました 。海外企業の参加が相次いだ結果、1989年にはCOMPUTEXは「アジア最大のコンピュータ展」に成長しました 。以降も規模拡大を続け、2004年には世界第2位の規模となり、かつてはドイツのCeBITや米国COMDEXと並ぶ世界三大コンピュータ展と称されました 。

(C)COMPUTEX TAIPEI 2025

グローバルイベントとしての存在感

現在ではアジアに留まらず世界のICT市場動向を占う重要なイベントです。例えば2024年は約85,000人の来場者と1,500社の出展があり 、国内外のメーカーが最新技術を競いました。台湾の強力なIT産業基盤を背景に世界中のテック企業が集い、次世代技術や製品が発表される場ともなっています。COMPUTEXで発表された内容がその年の業界トレンドを方向付けることも少なくありません。

近年の動向とAI時代への対応

スマートフォンなどモバイル製品の台頭で2010年代にはCOMPUTEXの存在感が一時低下しました。しかし展示分野の多角化とAI・IoTなど新技術領域へのシフトにより、近年再び国際的な注目を集めています。特にAI技術の急成長に対応して展示内容を強化しており、2024年には米国IT大手企業のCEOが多数来台してAIをテーマに基調講演を行うなど大きな話題を呼びました 。

開催概要

※公式Webサイトより https://www.computextaipei.jp/

概要・COMPUTEX  (www.ComputexTaipei.com.tw)
台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)は世界をリードするAIoTとスタートアップのための見本市です。
InnoVEX  (www.InnoVEX.com.tw)
COMPUTEXは2016年にイノベーションとスタートアップに特化したエリア『InnoVEX』を設置。
コンセプトAI Next
開催期間2025年5月20日~5月23日 9:30~17:30 (台北時間、GMT+8)
InnoVEX同時開催
主催中華民国対外貿易発展協会 (TAITRA、台湾貿易センター台北本部)
台北市コンピューター協会(TCA)
会場台北南港展覧館 台北南港1&2展示ホール (TaiNEX 1 & 2)
開催実績・日本を含む世界162カ国から85,000人以上のICTバイヤー及び業界関係者が来場
・来場者の45.8%が上級管理職
・COMPUTEXキーノートは7つの講演を12,000人が聴講
・COMPUTEXフォーラムには1,500人が出席
出展国・地域
(2024年)
日本を含む36の国と地域から1500社が出展(COMPUTEX TAIPEI)。
日本を含む30の国と地域から400のスタートアップが参加(InnoVEX)

開催会場:台北南港展覧館とアクセス

台北南港展覧館とは(メイン会場紹介)

2025年のCOMPUTEX TAIPEIは5月20日から23日の4日間、台北市の台北南港展覧館(Taipei Nangang Exhibition Center)第1・第2ホールを主会場として開催されます。南港展覧館は台北東部に位置する台湾最大級の展示場で、複数のホールを備えた最新鋭施設です。近年はCOMPUTEXの主要会場として定着しており、その大規模展示を支える重要なインフラとなっています。

最新設備を備えた広大な展示空間

南港展覧館の展示面積は約8万平方メートルにおよび、2025年のCOMPUTEXでは合計4,800に及ぶブースが設けられる計画です 。天井が高く柱の少ないホール構造を持ち、大規模ブースや大型機器の展示も可能な広々とした空間が特徴です。最先端テクノロジーの実演にも適した環境が整備されており、来場者は快適に最新製品を体験できます。

市内からのアクセスと利便性

会場へのアクセスも良好です。台北市中心部からMRT(台北メトロ)板南線で直通し、終点の「南港展覧館」駅で下車すれば駅から直結で会場に入れます。市内主要エリアから約30分程度と近く、タクシーなどを利用した場合も台北中心街から短時間で移動可能です。台湾桃園国際空港からもMRTとタクシーの組み合わせで約1時間ほどで到着でき、海外からの来場者にとってもアクセスしやすいロケーションです。

スタートアップ向けInnoVEXエリアと併催会場

COMPUTEXではスタートアップ企業に特化した「InnoVEX(イノベックス)」エリアも設けられています。世界各国のスタートアップや投資家が集い、革新的なアイデアの披露と交流を行う場で、国際的なイノベーションハブとなっていますピッチコンテストなども開催されており、COMPUTEXの見どころの一つとして注目されています。


2025年の主要テーマと見どころ

(C)COMPUTEX TAIPEI 2025

「AI Next」—2025年のテーマと背景

COMPUTEX 2025の全体テーマは「AI Next」(次世代のAI)です。AI技術の未来像を示すこのコンセプトの下、AI関連の展示やプログラムが例年にも増して充実します。海外のAI企業が最新ソリューションを披露し、AIの産業応用例をアピールします。また、基調講演やフォーラムでも「AI Next」に沿った議題が設定され、AIサプライチェーン各分野を代表する先駆者が今後の展望を語る予定です。

キービジュアル (C)COMPUTEX TAIPEI 2025

注目の技術分野:AIoTから次世代モビリティまで

2025年のCOMPUTEXで特に注目される展示領域として、「インテリジェント・コンピューティング&ロボティクス」「次世代テクノロジー」「未来のモビリティ」の3分野が掲げられています。AIを活用したロボット技術や高度計算処理、次世代通信・半導体などの先端テクノロジー、自動運転車やEVなど未来型モビリティに関する最新製品・サービスが出展されます。いずれも現在テック業界で注目度の高い分野であり、COMPUTEX 2025で世界最先端の動向が一堂に紹介されます。

主要企業と出展規模の見どころ

2025年のCOMPUTEXには、ASUSやIntelなど国内外から約1,400社の企業が出展を予定しています。台湾を代表するPC・電子機器メーカーから世界的な半導体メーカー、新興のAIスタートアップまで、多彩な企業が最新プロダクトを披露します。AI、IoT、モビリティといったテーマに沿って次世代GPUや高性能半導体、新コンセプトPCなど最先端技術の競演が展開される見込みで、来場者はこれらを間近で体験できます。

基調講演・フォーラムとサイドイベント

COMPUTEX期間中、展示以外にも公式イベントが多数開催されます。基調講演およびフォーラムでは「AI Next」に沿い、AI産業をリードする企業トップが登壇して最新動向や今後の展望を語ります。また、出展者とバイヤーを繋ぐ商談マッチング、ESG(持続可能性)に焦点を当てた企画、スタートアップのピッチコンテストなど、多彩なサイドイベントも用意されています。これら特別イベントを通じて参加者は展示内容をより深く体験し、新たなビジネスチャンスを見出すことができます。

(C)COMPUTEX TAIPEI 2025

スタートアップとサステナビリティの潮流

COMPUTEX 2025ではスタートアップ支援やサステナビリティといったテーマも重視されています。InnoVEXと呼ばれるスタートアップ専用エリアの設置やESGをテーマにした企画を通じ、革新的技術や社会的価値の創出にも力を入れています。台湾の高い研究開発力を背景に、大手テック企業と新興企業、プロのバイヤーが一堂に会し、無限に広がるビジネスチャンスを生み出しています。


日本企業の出展状況

COMPUTEX 2025 には、日本でも名の知られた企業がブースを構えます。モバイル向け IoT 通信を手がける ソフトバンク(1NCE / SoftBank 名義)はグローバル eSIM サービスを紹介予定です。半導体大手 キオクシア(KIOXIA) は、最新 SSD を中心にメモリー技術をアピールします。加えて、二相冷却「SIPHOREX」を展示する 住友精密工業、セキュリティ・ドローンを展開する セコム(台湾セコム) なども出展を予定しています。

(動画・音が出ます)公式Youtubeチャンネル「COMPUTEX 2024 Guided Tour Highlights」

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