
世界最大級の食品創造総合展「FOOMA JAPAN2025」の概要・見どころ・出展企業情報(6/10~13)

FOOMA JAPANとは?食品製造に関わる課題を解決する場
FOOMA JAPAN 2025(フーマ ジャパン)は、食品製造に関わるあらゆる課題を解決する、日本最大級の食品製造総合展です。2025年6月10日(火)~13日(金)の4日間、東京ビッグサイト東展示棟全館を会場に、第48回目の開催を迎えます。
今回は過去最多となる1,007社が出展し、5,000点を超える最先端ソリューションが一堂に集結。ロボット・IT・IoT・フードテック、環境対応、省エネ・リサイクル、包装・充填、設備機器など、食品製造21分野にわたり多彩な技術が披露されます。初出展企業も123社にのぼり、業界の最新動向やイノベーションに触れる絶好の機会です。来場者数は毎年10万人規模。2024年は113,777名が訪れる大型展示会です。


見どころと出展企業についてご紹介します。
2025年のテーマは「Touch FOOMA, Taste the Future」
次世代の食品製造の可能性に触れ、その未来を味わう
FOOMA JAPAN 2025 Webサイトより
最先端の技術と斬新なアイデアが融合する
新しい技術やアイデアに直接触れられるのが、今年のFOOMA JAPANの大きな魅力です。会場では、食品製造の機械や技術が実際に稼働する様子を間近で見ることができます。次世代の食品製造がどのように進化していくのか、その“可能性”と“未来のかたち”を知ることができるでしょう。

食品製造のすべてが集まる、21の展示分野
食品製造の上流から下流までを網羅する21の分野をカバーしています。

・食品原材料・調味料
・加工・製造設備(パン・製菓、麺類、デリカ、畜産・水産他)
・飲料・乳製品
・豆腐・発酵・醸造製品
・ロボット・IT・IoT・フードテック
・包装・充填・物流・検査機器
・衛生・環境保全・省エネ機器
・コンサルティング・知的財産・情報サービス など

FOOMA JAPAN 2025の見どころ
スタートアップゾーン:新しいアイデアに触れ、交流できる

2022年に開設した「スタートアップゾーン」。今年は30社が出展し、そのうち12社が初出展。半数以上の18社がAI・IT・IoT関連のスタートアップ技術での出展です。「AIによる外観検査自動化」「3Dフードプリンティング」「作業支援テクノロジー」「室内農業」「陸上養殖」「XR」「ロボットの遠隔操作」などの企業が集まります。

出展企業25社によるピッチプレゼンでは、各社の熱いビジョンや技術の背景を直接聴くことができ、プレゼン後には登壇者と対話できるようになっています。

また、最も注目を集めた企業を「スタートアップグランプリ2025」として表彰。FOOMAアプリやFOOMA IDを通じて来場者が投票に参加できる仕組みが、会場全体の一体感と出展者のモチベーションをさらに高めます。
FOOMAアワード2025

食品機械の技術研究・開発の促進と、その優れた技術の普及を目的に、2022年に設立された表彰制度です。食品産業界における生産性向上、省人化、新たな食品開発への貢献を通じて、食文化や食品安全のさらなる向上に寄与することを目指しています。
第4回となる今年は、製造・加工機械、製造ライン、関連機器、システムなど34件の応募の中から、最優秀ノミネート製品が選出されました。最優秀賞および受賞製品は、FOOMA JAPAN 2025初日(6月10日)に開催される表彰式で発表され、会場内の「FOOMAアワードコーナー」でも紹介されます。

<第4回 FOOMAアワード2025 最優秀賞ノミネート製品>

世界に広がる関心と国際化

日本食や日本の食品製造加工機械への関心が世界的に高まる中、FOOMA JAPANも年々国際色を強めています。2024年には、63カ国から5,541人の海外来場者が訪れ、前年度から大幅に増加。こうしたニーズに応えるため、海外向け広報活動や受け入れ体制を強化しています。
公式YouTubeでは英語による紹介動画を配信し、グローバルInstagramやWebマガジン『FOOMA JAPAN+』など、多言語での情報発信を展開。

展示会では、国連工業開発機関(UNIDO)との連携による在京大使館向け視察プログラム、海外向け出展社プレゼンのアーカイブ多言語配信など、充実した国際対応が行われます。輸出対応企業の可視化、会場内グローバルインフォメーションの設置、多言語AI翻訳機やポケトークの貸出など、現地でのサポートも強化。海外来場者にとっても、参加しやすいよう工夫されています。
展示会もDX。MICEテックが体験価値を高める
“来場者に価値ある展示会体験を!”を合言葉に、出展者がDX化に取り組んでいます。MICEのシーンにおいても、DX化が進んでいるのは注目すべきでしょう。
FOOMAアプリ
出展者情報が自動で地図に反映され、目的のブースに星印が表示される「FOOMAP」機能で迷わずアクセス。会場周辺の飲食店と連携した「FOOMA東京バル」のクーポンなど、お得なコンテンツも充実しています。


FOOMA 東京バル
江東区の人気店による地元の食文化が楽しめるほか、海藻やきのこなど環境に優しく栄養満点なサステナブル食材「持続可能な未来の食材50」を取り入れた特別メニューを、多彩なキッチンカーがお届けします。会場内は無料Wi-fiありアルコールメニューあり。ランチやカフェ利用はもちろん、バーとしても活用でき、1日を通して快適に過ごせる飲食スペースとなっています。

注目の出展企業をご紹介します
※2025年5月更新
クローサー:業界最速の不定形物ピッキング技術で麺惣菜の自動化を実現

筑波大学発のロボティクス企業クローサーが、小袋移載ロボット「PickPacker(ピックパッカー)」を開発。めんつゆのような形状が安定しない小袋を毎時1200食の速度で処理する業界最速のバラ積みピッキング技術を実装し、株式会社デリモの惣菜製造ラインに導入されました。食品産業では、個体差や変形のある不定形物の盛付が自動化の壁となってきましたが、クローサーは「小型」「高精度」「高速性」を兼ね備えたシステムを実現。不定形小袋の認識に特化した3DビジョンAIと高度なロボット制御により、省人化と品質の安定を両立しました。展示会では実機を展示されます。
Webサイト:https://close-r.com/
ソノファイ/イシダテック/富士通:冷凍ビンチョウマグロの脂のりを非破壊でAI判定する世界初の装置を共同開発

デジタル技術で匠の技を継承した装置開発を行う静岡発のスタートアップであるソノファイ株式会社が、富士通、イシダテック、東海大学と共同開発した超音波解析AI技術を搭載した冷凍ビンチョウマグロの脂のり自動検査装置「ソノファイT-01」。2025年6月から販売開始し、目視による尾切り作業に代わり、非破壊・短時間・高精度な全数検査を実現し、高付加価値商品の供給拡大と作業省力化に貢献します。鮮度や硬さ、粘り気といった身質などの判定機能を、追加機能として順次本装置に搭載するとともに、対応魚種も拡大していく予定です。(5/25更新)
※記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
Webサイト:https://www.sonofai.co.jp/
ガリレイグループ:CO₂冷媒や自動化技術など食品工場の未来を提案

フクシマガリレイを中心に、タカハシガリレイ、ガリレイパネルクリエイト、ショウケンガリレイ、日本洗浄機と5社合同で出展。「NOBRACが実現する食品工場の未来」をテーマに、CO2冷凍システム【NOBRAC(ノブラック)】や、差圧冷却庫、トンネルフリーザーSSJ、自動化ロボット/コンベヤライン、内装用ライン照明付き天井パネル、器具洗浄機など、食品工場の環境改善・省力化ソリューションを一挙展示します。
Webサイト:https://www.galilei.co.jp/
エレクター:食品工場に最適な衛生・効率両立ソリューション

食品製造・加工現場に求められる高い衛生管理基準を満たしながら、作業効率を高める製品群を中心に紹介。衛生性と作業性を兼ね備えたシェルフや搬送・保管機器を展示します。抗菌樹脂製「メトロマックス」や省スペース収納の「トップトラックシステム」、強靭なアルミカート「PT FLEX」など、現場ニーズに応える製品を一堂に紹介。(5/25更新)
Webサイト:https://www.erecta.co.jp/
アールティ:軽作業自動化ロボット「minite」「Foodly」をFOOMA JAPAN 2025に出展

アールティは、中小規模の食品工場で導入しやすい軽作業自動化ロボット「minite®(ミニテ)」と「Foodly®(フードリー)」を展示。「minite®」は高温環境でのフライヤー投入作業を自動化し、作業負担を大幅に軽減します。「Foodly®」は壊れやすい食品や不揃いな食材の盛り付けに対応し、多品種少量生産にも柔軟に対応します。大規模な設備投資を伴わず、既存ラインに後付けできるのが特長で、人手不足に悩む食品現場の生産性向上と労働環境の改善に貢献します。ブースでは専門スタッフが課題に応じた最適な導入方法を提案。まずは小さな自動化から始めたい企業におすすめです。(5/25更新)
Webサイト:https://rt-net.jp/
FOOMA JAPAN2025 開催概要

名称:FOOMA JAPAN 2025
FOOD PROCESSING TECHNOLOGY EXPO
目的:食品機械・装置および関連機器に関する技術ならびに情報の交流と普及をはかり、併せて食品産業の一層の発展に寄与することとし、「食の安全・安心」に関心が高まる中、食品機械の最先端テクノロジー、製品、サービスを通して、「食の技術が拓く、ゆたかな未来」を提案する。
会期:2025年6月10日(火)~13日(金)の4日間 午前10時~午後5時
会場:東京ビッグサイト 東展示棟(1~8ホール)
(会期中は無料シャトルバスを運行。りんかい線「国際展示場駅」⇔「東京ビッグサイト東7・8ホール前」)
規模:992社/(35,479㎡)(5/20現在)※出展社数は共同出展社を含む
来場者数:113,777名(2024年 開催実績)
入場 : 完全来場事前登録制
公式Webサイト(https://www.foomajapan.jp/register/)で、来場事前登録を行い、入手した「クイックパス(入場証) 」を印刷し会場へ持参するだけでスピーディーに入場できます。
※クイックパスを入れるホルダーは会場に用意しています。
※クイックパスは会期中通しでご使用いただけます。
※未登録の場合は、1,000円(税込)
主催:一般社団法人 日本食品機械工業会
後援:経済産業省、農林水産省、厚生労働省、日本貿易振興機構(順不同・予定)
公式サイト:https://www.foomajapan.jp