
採用で大事なのは“志望動機”じゃなかった!?私がMICE業界の長期インターンシップを10ヶ月続ける理由【学生記者の脳内vol.2】
こんにちは!現役大学生で、インターンシップメンバーの今岡です。
私は現在、MICEに特化したウェブメディア「MICE TIMES ONLINE」で、取材や記事執筆を担当しています。
とはいえ、最初からこの業界に詳しかったわけではありません。むしろ、「MICEって何?」という完全“ミリしら”(1ミリも知らない)状態からのスタートでした。それでも、調べたり、実際に取材をしたり、記事を書いたりする中で、多くの大人と関わり、MICE業界には都市や人を動かす「仕掛け」という面白さがあることに気づきました。
今回は、そんな私が“興味ゼロ”から始まり、今ではこの業界の魅力を“伝える側”になった道のりを綴っています。
「知らない世界に飛び込むのが怖い」「興味が持てる仕事がわからない」
そんな方にこそ読んでもらいたい体験談です。
インターンシップ関連記事はこちら
https://micetimes.jp/internship-recruitment/

好奇心が加速したのは代表の「ある一言」
私がMICEという言葉を初めて耳にしたのは、インターンシップの選考過程でした。観光やまちづくりに関係があるらしい、という程度の認識で、正直まったくピンと来ていなかったのを覚えています。
メディアという切り口に興味を持ちながら、業界知識も、実務経験もゼロだった私は、選考の一環として課題に取り組むことになります。内容は、MICEに関する記事の執筆。検索エンジンを使って情報を集め、原稿を書くという、実務そのものに近い課題でした。
正直あまり手応えのないまま提出を終え、フィードバックを待ちました。そして、
「MICEって結局何のことか、全くわからなかったでしょ?」
という一言が返ってきたのです。私の課題の出来が悪かったのだろうかと焦りつつ、深く同意する自分もいました。
というのも、検索してヒットするのは、観光庁や自治体のサイトがほとんどであり、社長によれば、それはSEO(当時はその意味すら曖昧でした)的な課題で、上位表示されるページには太刀打ちできないのだそう。しかしそれらのサイトはMICEを知らない人にはやや難しい言葉が並んでいて、MICEの実態は依然、あやふやなものにとどまっていたのです。
「だったら、わかりやすいメディアを自分たちで作ればいいじゃないですか。MICEの輪郭が見えてくるような、リアルな言葉で伝える場を提供するんです。」
それを聞いたとき、ぼんやりしていた視界が急に晴れたように感じました。
「良いコンテンツって何だろう?」「検索で上に出てくる記事って、どういうものなんだろう?」といった疑問が、自分の内側で次々と沸いてきたのです。MICEという概念を媒介として、既に出来上がっているシステムや仕組みなどに、「なぜ」や「どうして」という目を向けるようになっていました。
選考を通して、発信する側の視点に立った瞬間、身の回りの生活の見え方、もっと言えば世の中の捉え方ががらっと変わったのです。
「知らない」が「惹かれる」に変わった理由:採用活動を俯瞰的に捉える

私が長期インターンシップに応募したのは「メディアに関心がある」「取材と記事執筆の流れを経験したい」というシンプルな動機からでした。繰り返しにはなりますが、MICE業界に対して強い関心や志望動機があったわけではありません。
ですが、「メディアという身近な切り口で業界を覗ける」「ゼロから学び、アウトプットまでできる」という導線があったことで、知らなかった業界に対して自然と愛着や当事者意識が芽生えていきました。
この経験を通して気づいたのは、「知らない世界でも、まず飛び込んでみることで新しい興味が生まれる」ということです。特に、業界用語や専門知識ではなく、身近な関心をきっかけに入口をつくることで、自分ごととして捉えやすくなると実感しました。
- 業界用語で惹きつけるのではなく、「身近な関心」で入口をつくること
- 体験の中で「発見」と「物語」が起こる導線を設計すること
これらの工夫が「自分には関係ない」と感じがちな業界へのハードルを下げ、自然と興味を持つきっかけになると感じています。
私のインターンシップの経緯は、MICE業界における「人材ファン」の創出例のひとつと言えるかもしれません。同時に、「知られていない業界が、どうすれば若者に関心を持ってもらえるか?」という問いに対する、実践的なヒントも含んでいると思います。
このように、採用活動そのものを俯瞰的に捉えられるようになったことも長期インターンシップで得た学びのうちの一つです。
おわりに:もっともっとMICE業界ファンを増やしたい!
一人の学生が、業界のファンになる。
“ミリしら”状態から始めた長期インターンシップを通じて「世の中って、こんなにも面白いんだ」と気づくことができました。
そんな発見を共有できる、同じ思いをもつ学生ともっと出会いたい。そして一緒に、まだまだ認知度の低いMICE業界の魅力を伝えていきたいと思っています。
私たちがどんなことをしているのか、気軽にお話しできたら嬉しいです!
少しでも興味があったら、ぜひ気軽に連絡してみてくださいね。
これから挑戦したいことリスト

- 韓国出張
- 芸術祭・アートフェアの取材
- 女性活躍のロールモデルへの取材