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【オフィスツアー】東京ミッドタウンの新拠点、リンクトイン・ジャパンでMICEを探る

アメリカ発のビジネスに特化した世界最大規模SNS、LinkedIn(リンクトイン)。2003年にサービス開始後、世界各国で10億人を超える登録者がいるプラットフォームです。求人、求職者を探すためのリクルーティングツールだと思われがちですが、実はコミュニティづくりや、企業ブランディング、営業活動にもピッタリ。国内外問わず、MICEに関連するユーザーもいます。これは使わない手はない!

ということで…編集長 藤井は東京のリンクトイン・ジャパン株式会社のオフィスに行ってまいりました。私は2022年12月からビジネスシーンで愛用しています。MICEのシーンでどう活用できるのかを探るとともに、一緒にオフィスツアーに出かけましょう!

記事最後の方には、LinkedInを活用しているMICE企業についてもご紹介しています。


リンクトイン・ジャパン株式会社とは

リンクトイン・ジャパンは、2011年1月に設立され、同年10月に日本向けサービスの発足と共に発展、現在100名弱のスタッフが東京オフィスで勤めています。ビジネスソーシャルメディアのポジションニングでありながら法人向けの人材ソリューションや広告ソリューションズも日本の企業に向けに販売しています。

引用:リンクトイン・ジャパン(東京)のWebページより

※2024年9月 に取材しました。

本社は2024年6月に東京ミッドタウン・タワーの8階に移転。アクセスは抜群で、都営大江戸線 「六本木駅」、もしくは東京メトロ日比谷線 「六本木駅」から直結しています。地上に出ると、高層ビル群の中でもひときわ目を引くビル。こちらがリンクトイン・ジャパンの本社です。

事前に来館登録を済ませる必要があります。発行されるQRコードを持参し、入口ゲートを通過。セキュリティ対策を兼ねた鍵となるのでお忘れなく。


新オフィスを紹介します

オフィスツアーは、リンクトイン・ジャパン株式会社の國方 雄大(くにかた ゆうだい)さんに案内いただきます。國方さん、どうぞよろしくお願いします!

こちらはオフィス受付です。日本の伝統的な釘を使わずに木材を組み合わせる技法である「木組み」に着想を得ているとのこと。日本らしさと温かみを感じさせるオフィスです。LinkedInのオフィスは世界中にありますが、会社としてのコンセプトを揃えつつ、それぞれの地域の特色や、文化を反映したデザインが採用されているようです。

座席はフリーアドレス制で、その日の気分や業務内容に応じて好きな場所で仕事ができます。出社の時間も特に決められておらず、個々のライフスタイルや働き方に合わせた環境が整えられていました。
クライアントやLinkedInユーザーとの交流も想定し設計されているため、オフィスを案内いただいた際にも「自由に見てくださいね」というスタンスでした。

オフィスのコンセプトを教えてください
國方さん:オープンで、働きやすいことでしょうか。人と人が近い距離で仕事ができるスタイルを重視しています。2024年6月に移転したばかりで、以前は丸の内ビルディングの1室で、広い交流スペースはありませんでした。そのため全員が出社する機会も少なく、自宅から仕事をしていましたね。


50人規模スペースで、イベントも会議も!

ハロウィンのモチーフがちらほら。時期に合わせて装飾が変えられているようです。
こちらは50名規模の会議ができるスペースです。モニターやマイクが完備されており、セミナー、イベント開催にも活用されているとのことでした。小規模なMICEイベントと言えるかもしれません。

國方さん:社内イベントや、パートナー企業が主体のイベントに、こちらのスペースを利用しています。最近では『LinkedIn Student Club』という学生のプロジェクトがあり、LinkedInユーザー増加について話し合っています。


選び放題贅沢ラインナップ。太る覚悟のマイクロキッチン

飲み物・お菓子がずらりと並ぶ、夢のような光景。なんと「All you can take!」、つまり取り放題です。「お好きなものをどうぞ」の一言に心が躍ります。コンビニではなかなか見かけないお洒落なクラフトコーラも。どれを選ぼうかと目移りしちゃいますね。贅沢な悩みです。

—お菓子がこんなにも詰まっているなんて…。(制限がないなんて、私ならきっとすぐに太ってしまいそうです)
國方さん:実はお菓子のラインナップは私達メンバーが選べるんです。みんなの意見が反映されていますよ。

—シリアルがあるのはどうしてでしょうか
國方さん:ここでは朝食、昼食を用意しています。シリアルは海外出身のメンバーが多いからですね。英語で仕事をする機会も多々ありますよ。隣にある『inバープロテイン』。LinkedInの『in』と似ていると思いませんか? 実は森永製菓株式会社さんがLinkedIn Student Clubのコラボレーションパートナーで、先日なんと7777本もご提供いただきました。

—朝食やランチはどんなものが出ますか
國方さん:バイキング形式で提供されています。メニューは日替わりで、メイン料理とサラダ、パンやご飯のセットです。毎日、各国の料理が楽しめます。例えば、今日はインド料理、明日はアメリカ料理といった感じですね。朝はお味噌汁とご飯、メイン料理が提供されます。

—社員の方々は何時ごろに出社されるのですか
國方さん:出社時間は自由で、私は朝8時前に出社して、メールの処理などをしています。9時頃になると他メンバーも出社してきて、そのタイミングで一緒に食事を取ることが多いです。子育て中のママさんたちも多く、子どもを送ってから出社しています。


メディカルルーム、ストレッチエリア、クワイエットルーム:体調管理と集中サポート!

國方さん:体調が悪くなった時に使える「メディカルルーム」があります。また、気兼ねなくストレッチやヨガができる個室も。マッサージ機にはLinkedInのロゴが入っています。また「クワイエットルーム」は、集中して作業したい時に使います。ここでは、電話やミーティング、会話はできません。「ROPPONGI IN SILENCE」のネオン文字、スタイリッシュでした。

そのほか、Linkedinラーニングのコンテンツ制作をするための「コンテンツスタジオ」も完備。LinkedInラーニングは、ビジネス関連のスキルをeラーニング形式で学べる機能です。本格的なグリーンバックや照明、カメラなどの機材が揃い、講師の方が訪れて日本語のコンテンツ制作をされています。プロ仕様の環境で作られる高品質な学習コンテンツが、幅広いビジネスパーソンのスキル向上を支えているのですね。


國方さんが語るLinkedInでのキャリアと法人での利用の可能性

國方さんは現在、京都にご自宅を構えながら、東京のオフィスにも出社。1ヶ月のうち1週間は京都からリモートワークで働いています。

國方さん:大学時代は法学部に所属し、アメリカンフットボールの練習に明け暮れる日々でした。スポーツで培ったつながりをきっかけに、IT企業を紹介いただきました。未知の分野に挑戦したいという思いから、IBMとMicrosoftで15年間法人セールスを経験。
33歳の時、『自分自身が本当にやりたいことは何か』を考え、人材育成や組織開発に興味を持ち、組織開発コンサルのベンチャーに飛び込みました。大きな魅力を感じつつ、培ったITスキルを活かして、日本の人財業界を変える仕事がしたいと思ったんです。その時、偶然にもLinkedInと出会いました。海外で大きな影響を持つプラットフォームですが、日本ではまだ認知度が低い。それを広めたいと思ったんです。自分が得意とするITの営業スキルを活かしながら、社会全体にインパクトを与えられる仕事だと確信しました。

LinkedInの法人での活用方法

國方さん:個人に対してのアプローチはしていません。LinkedInは自由に登録をしてもらえるプラットフォームなので、やりたい人が自然と活用してくれれば良いと思っています。個人だけではなく法人向けの機能も充実しているのをご存知でしょうか。

たとえば、LinkedInでは法人ページを無料で作成することができます。求人情報の掲載はもちろん、会社のカルチャーやミッション、働く社員の顔や投稿内容も公開できます。特に効果的なのは、社長の動画を掲載し、どんな人物なのかを発信することです。さらにユーザーが興味を持てば、社長のキャリアや考え方もすぐに分かります。求職者や取引先にとって大きな安心材料になります。
ブログ形式で情報を更新できるため、自社のオウンドメディアを始めるにも便利なプラットフォームです。

きちんと情報を出すこと、働く方の顔が見えることは、私も重要だと考えています。隠そうとせず、すべてがオープンという印象を受けます。

國方さん:X(旧Twitter)やMeta(Facebook)など、他のプラットフォームは匿名性が高く、運営している人や投稿者が誰なのか分からないことが多いですよね。アカウントを登録する段階から実名と職業を公開することが基本です。これがプラットフォーム全体の信頼性を支えています。投稿内容も匿名性のあるプラットフォームでは見られるようなトラブルや不適切な内容が少ないのも特徴です。LinkedInでは実名での利用が前提なので、そういった動機が起こりにくいんです。むしろ、きちんと登録すること自体が、怪しいユーザーの流入を防いでいます。


LinkedInを活用しているMICE企業を紹介

日本へのMICE誘致促進のため、MICE情報専用のLinkedInを運営されています。中には海外ユーザーに向けて、英語で発信されているケースもありました。

日本政府観光局(JNTO)

株式会社JTBコミュニケーションデザイン

公益財団法人 大阪観光局


■Editor’s note 取材を終えて

LinkedInは実名と企業情報の登録を基本としたSNSです。その「隠さずオープンにする」という価値観は、國方さんのお話やオフィスを見学するなかでも感じられました。MICE業界では、横のつながりをつくるのが難しいですが、LinkedInを活用することで、これまで見えなかったパートナーや業界の情報にアクセスできるチャンスが広がります。さらに、交流会やイベントの集客ツールとしても利用ができます。皆様も、一度LinkedInを活用してみるのはいかがでしょうか?

LinkedInについて

Google play https://play.google.com/store/apps/details?id=com.linkedin.android&hl=ja
Apple https://apps.apple.com/jp/app/linkedin/id288429040


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