
【エスコンフィールド探訪】札幌で時間を余したら、フラッと立ち寄って楽しめるか試してみた夏の午後
出張や旅行の際に2~3時間あるけど、どこかいいトコないかな、となることありませんか。私はしょっちゅうです。今回、札幌で「どこかいいトコないかな」が発動しました。行ったことがなくて、新しい発見があるところ、行ってみたかったところ、をあれこれ考えて、出てきた結論が「そうや、エスコン行こう」でした。
7月週末の午後、札幌から本当にフラッと2時間ほど暇つぶしをした様子を記事にして残します。写真もたくさん載せています。この記事そのものが暇つぶしにでもなればさいわいです。

本当に2時間の暇つぶしになるのか?→なります。2時間あれば球場見学できます
13時→15時、午後の暇つぶしのスケジュール
JR札幌駅から、最寄りの北広島駅までは鉄道で20分くらい。本数も多いので思い立ったときの暇つぶし勢には助かります。バスで向かう方法もありますが、試合がある日以外は本数が少なくて使いづらいかもしれません。
今回は13時前に札幌駅を出発して、北広島駅到着は13時過ぎ、エスコンフィールドが見えたのが13時半、北広島駅に向かうタクシーに乗ったのは14時半、札幌には15時過ぎに帰ってきました。約2時間、現地でものんびりできました。周辺で食事したい方はプラス1時間見ておけば余裕がありそうです。球場という非日常空間にサッと行って楽しめるというのが、心地よいのです。
【北海道の新ランドマーク】エスコンフィールドはどんなところ?わざわざ行って楽しいのか

エスコンフィールドとはどういった場所なのでしょうか。まずは概要をご案内しましょう。
北海道北広島市に誕生した「北海道ボールパークFビレッジ」。その中核をなすのが、北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」です。ただの野球場ではありません。これまでの観戦スタイルの常識を覆す、日本では画期的な空間です。
エスコンフィールドの最大の特徴は、開閉式の屋根と、目前に広がる鮮やかな天然芝。フィールドと観客席の距離が驚くほど近く、選手の息づかいまで聞こえてきそうな臨場感です。南側に広がる巨大なガラスウォールがもたらす開放感も相まって、野球の魅力を五感で味わえます。魅力は野球だけにとどまりません。球場と一体化したランドマーク「TOWER 11」には、世界で初めてフィールドを一望できる温泉・サウナ、そして宿泊施設を完備。「ととのい」ながら、あるいはホテルの部屋から、贅沢な野球観戦が可能です。
Fビレッジには、北海道の美食が集う「七つ星横丁」、クラフトビール醸造レストラン、ボーネルンドが手掛ける国内最大級の遊び場、グランピング施設など、試合がない日でも一日中楽しめる魅力的なスポットが満載です。野球ファンはもちろん、そうでない人も。子どもから大人まで、誰もが思い思いの時間を過ごせるFビレッジは、訪れるすべての人に新しい休日の過ごし方を提案してくれる、唯一無二のボールパークです。

ボールパークではありますが、MICE的には会場、ユニークベニューとしての活用が期待されます。コンサートや展示会、季節のイベントなど野球の試合以外にも活用されています。
・HOKKAIDO LIVE FIELD https://www.hkdballpark.com/special/live-field2024/
スタジアムツアーも開催されていますので、しっかりと予約して見学ツアーに参加するのもよいですね。
・スタジアムツアー https://www.hkdballpark.com/ticket/stadiumtour/
エスコンフィールドHOKKAIDO 概要
所在地:北海道北広島市Fビレッジ1番地
開場:2023年3月
収容人数:35,000人
構造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造
階数:地下2階、地上6階 最高高さ:約71m
建築面積:約50,000平米
延床面積:約122,400平米
コンコース:360度回遊型コンコース
こんな方におすすめしたい、探訪スポットなのです

私はスタジアムやサーキットなどの巨大なスポーツ施設好きのため、問答無用で楽しいのですが、探訪スポットとして、はたしてどんな方が楽しめるだろうかと考えてみました。(野球観戦目的の訪問とは別に考えてみました)
まずは、新しいスポット大好きな方。フォトスポット満載で間違いなく、SNS映えしますし、飲食店も多くて、雨の日でも楽しめるおすすめのスポットです。
それから、建築好きさんですね。建物を見るのが好きという方は意外と多いと思っているのですが、そんな方に一度は訪ねていただきたいです。これだけの構造物、興奮しないわけがない。私はスタジアムなのになぜかJR京都駅ビルを思い出してしまいましたし、関空やセントレアのような新しい空港のようにも感じました。天然芝の鮮やかさ、大きなガラスウォール、力強い開閉式の屋根などカメラが趣味の方にも楽しめそうです。お天気がいい日はピクニック気分で訪ねるのもおすすめしたいです。敷地は広大で、しっかり歩き回れば1~2時間はかかります。実際にジョギングしている方や散歩している方も大勢見かけました。
野球に興味のない方にも、きっとたくさんの発見と驚きがあることでしょう。
とは言っても実際に気軽に行くのは大変。はい、では行った気になるレポートをどうぞ
JR北広島駅から、歩いてエスコンフィールドへ

JR北広島駅からは歩いていけるルートが複数ありますが、今回は歩行者優先の歩きやすいルートを選択。案内表示が設定されていて、迷うことはありません。駅のコンビニで飲み物や軽食を調達しておくのも忘れずに。

線路沿いをまっすぐに歩きます。頻繁に列車が通り過ぎて、都市近郊路線だということがよくわかります。鉄道好きの私は何度も足を止めてしまいました。

近年は北海道でも30度を超える夏日が多くなっています。木陰はあるものの、日差し対策・暑さ対策はされたほうがいいでしょう。

試合(ナイター)がある日でしたが、時間が早いためか歩行者はほとんど見かけません。クルマも来ないので安心して歩けます。左に折れて、JRをくぐるところがありますが、ほかは一本道です。
スタジアムのファーストビュー

おそらくスタジアムの全景を初めて目にするのが、このアングルになるのではないかと思います。遠くに見えてテンションが上がるものの、大きな建物なので例によって近くにいくまでここから数分を要します。駅からは20分ちょっとくらいでした。

エスコンフィールド周辺の案内。歩くとその広大さを実感できます。
Fビレッジはひとつの大きなレジャー施設、ボールパークです

先にご紹介したように、エスコンフィールドを含むFビレッジはひとつの大きなボールパークです。
球場の周辺には様々な施設があり、野球観戦以外にも楽しく過ごせる工夫が凝らされています。

回転寿司の「函太郎」店舗。中にはウェイティングの列が長く続いていました。

宿泊施設も多様。ホテル以外にも貸し切りのヴィラなどまるでリゾートのような施設が。愛犬と過ごせたり、個室サウナがあったりして、ユニークです。

多彩なライフスタイルを提案するようなショップも並びます。

こちらは自転車のSPECIALIZEDのエクスペリエンスセンター(体験型専門店)。50台以上の試乗車を常時取り揃え、最大7日間レンタル可能だそうです。

ファイターズストアを外から。今回はこのストア横からスタジアムに入りました。店内はグッズを求める大勢のお客さんでいっぱいです。

フィールドが初めて見える瞬間!このために来る価値があるのです

そして、いよいよエスコンフィールドの内部へ!レフト側「F NEOBANK GATE」からです。ズンと立派な柱がそびえていて、神殿のようです。前に進むと緑鮮やかな天然芝のフィールドが広がります。サッカースタジアム、サーキット、競馬場、アリーナ、野球場…ピッチやフィールドが見える瞬間がたまらない、という方はきっと多いはず。
2025年に内野は人工芝になりましたが、外野は天然芝。内野を人工芝にしたことによって、開催できるイベントが多様になることが期待されます。

これだけ大きな屋内空間を体験できる場所は、国内ではそうありません。
芝の緑と大きなガラスウォールも相まって、屋外にいるかのような不思議な感覚です。
時刻は14時。試合開始4時間前、試合前に体を動かす選手の姿が見られます。
ナイターがある日は11時~14時半が無料で入場できる時間帯です。試合がない日なら17時までゆっくりと過ごせます。
営業案内 https://www.hkdballpark.com/visitguide/schedule/

選手をすぐ近くで感じられることに驚きます。こんなところで野球観戦したら間違いなく野球観戦好きになってしまうことでしょう。

ファイターズの功労者、偉大すぎるふたりの巨大な壁画。ダルビッシュ有選手と大谷翔平選手です。日本でプレーしているときに一度も見られなかったので、ファイターズファンの人は本当にいい経験をしたと自慢してください。でも、私はオリックス時代のイチロー選手やタイガース時代の新庄選手はちゃんと見てますから、それを自慢に生きていけます。

外野側をぐるっと回って、ライト側の「リポビタンGATE」から出てきました。
タクシーでさっと球場を後にする

「コカ・コーラゲート」まで来ると、入場者が大きな行列を作っていました。巨大なコーラボトルが迫力あります。コカ・コーラゲートの前はバスターミナルとタクシー乗り場になっています。

ここからタクシーに乗って、北広島駅に戻ります。
クルマの通る道はなだらかな傾斜が長く続いていて、歩くとかなり大変そうでした。タクシーはあっという間に北広島駅へ。

JR北広島駅前の様子。歩行者デッキでつながっているのが「トナリエ北広島」(tonarie北広島)です。
1階~3階が商業施設になっていて、飲食店、コンビニ、ショップなどが入っています。4階~13階は「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル 北広島駅前」全158室のホテルです。

トナリエ北広島 https://tonarie-kitahiroshima.jp/
この暇つぶしには、いくらかかるのか?
JRの運賃は札幌・北広島間は片道580円、往復1160円です。乗車時間は短いもののそこそこしますね。
北広島からのシャトルバスは大人230円。歩いていけばお金はかかりません。タクシーだと1000円程度でしょう。
交通費以外はショップや飲食店の利用料金となります。入場自体は無料ですから、割と気軽に訪ねられます。

おわりに:これまでの野球場の概念を覆すインパクトを体験できるエスコンフィールド
2時間ほどの大人の暇つぶし散策、いかがでしょうか。
札幌や近郊なら他にもいくつか候補があると思いますが、エスコンフィールドは交通の便もよく、まだまだ鮮度も高いスポットです。野球ファンのためだけに作られたわけではないことから、誰にでも楽しめる場所になっているのもポイント。
気に入った方は試合のある日に訪ねたり、レストランやホテルなどを狙っていくのもよいでしょう。北海道だから実現したと思えるスケール感のあるボールパーク。日本のこれまでの野球場の概念を一気に覆すほどのインパクトがあることは想像できます。それだけでも訪問する価値はあります。少し時間がある札幌の午後、話のタネにもなりますので、フラッと訪ねてみてください。
