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国内最大級の工作機械見本市 メカトロテックジャパン(MECT)2025 10月22日~25日 ポートメッセなごやで開催

メカトロテックジャパン(MECT)は、西暦奇数年の秋に日本のものづくり集積地である名古屋で開催される、国内最大級の工作機械・FA技術専門展です。通算20回目を迎えるMECT2025は、過去最高の524社が出展を予定しており、工作機械見本市として今年国内最大規模となります。同展示会は、製造現場が抱える課題解決に直結する、実務的かつ最先端の技術が集結する場として大きな注目を集めています。

MECT2025

MECTとは:隔年開催・日本の製造業を支える実務志向の専門展

MECTは1987年に株式会社ニュースダイジェスト社によって創設された工作機械専門見本市です。西暦奇数年の秋に名古屋市のポートメッセなごやで開催されるという一貫したフォーマットを維持しており、偶数年に東京で開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF)と並び、日本のものづくりを支える二大見本市の一つとされています。主催は株式会社ニュースダイジェスト社と愛知県機械工具商業協同組合が務めています。

MECT2025

過去の開催規模

出展者数出展者小間数来場者数
2015年444191594,124
2017年457193392,305
2019年477194190,244
2021年426179568,929
2023年490210177,225

※2021年は新型コロナウイルス感染症対策の一環として通路幅を広げるため、出展スペースを1割減らして開催。

中部地方を拠点とする地理的優位性

MECTの開催地である名古屋は、日本の自動車産業をはじめとする世界有数の製造業が集積する中部地方の中心です。この地理的特性から、MECTは「より実務的で現場に近い展示会」としてのアイデンティティを確立しています。来場者は自社の工場が抱える課題に対する解決策を効率的に見つけやすく、出展者側にとっても具体的な顧客との商談が期待できる効率的なマッチング環境が形成されています。

展示される製品と来場者の高い専門性

MECTでは、工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、産業用ロボット、切削工具、測定機器、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエアなど、FA技術全般にわたる幅広い製品が展示対象です。前回のMECT2023では、来場者のうち製造・設計・生産技術・研究開発などの技術系職種が62.5%を占めており、単なる見学ではなく、実務に直結する情報収集や最新技術の動向調査を目的に持つ専門性の高い来場者が多いことが特徴です。

MECT2025

MECT2025:過去最高の出展社数

MECT2025は、通算20回目の開催となり、展示規模および出展社数において記録的な規模となります。

開催概要とアクセス情報、あおなみ線は会期中増便

MECT2025は、2025年10月22日(水)から25日(土)までの4日間、ポートメッセなごやの第1・2・3展示館で開催されます。開場時間は10時から17時までですが、最終日である25日(土)は16時に閉場します。 出展社数は過去最高の524社・団体に達し、展示規模は過去2番目の2,092小間での開催となります。今年国内で開催される工作機械見本市としては最大規模になりそうです。

展示会場には、大小合わせて281台の工作機械及び鍛圧・板金機械が展示される見込みであり、新製品(1年以内に発表されたもの)も554点が展示される予定です。 会場周辺の道路や駐車場の混雑が予想されるため、ご来場の際は公共交通機関の利用が推奨されています。名古屋駅と金城ふ頭駅を結ぶあおなみ線は、会期中の10月22日(水)から24日(金)の3日間で12本の増便が決定しています。 入場料は大人1,000円、10人以上の団体は1人500円ですが、事前来場登録者、海外来場者、学生は無料となります。

新設ゾーンと課題解決のヒント

MECT2025は「この発見、激アツ!!!!」をテーマに掲げています。これは、自動化ソリューションやDX技術など、日本の製造業が直面する労働力不足や生産性向上といった課題の解決策を提示する最前線の場であることを示唆しています。 また、業界の裾野を広げる試みとして、従業員50人以下や設立10年以内の企業を対象とした「中小・スタートアップゾーン」が新設されます。このゾーンは、特殊なニーズに応える革新的な技術や製品との出会いを創出することが目的です。

MECT2025

五感を刺激する注目企画:コンセプトゾーンと専門セミナー

MECTの最大の特徴の一つは、Webサイトやカタログ情報だけでは伝わらない技術を体験できる主催者企画展示です。

コンセプトゾーンで探る「医療を支える加工術」

主催者企画展示である「コンセプトゾーン」は、毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦しています。MECT2025では「医療を支える加工術 ―異業種に学ぶ成功のヒント―」をテーマに掲げます。第3展示館内の特設会場に工作機械を持ち込み、高度な加工技術を培った3社による加工実演が披露されます。 実演内容としては、腹腔鏡手術用医療器具「鉗子(かんし)」の微細部品金型加工技術、創薬や医療業界で注目されるマイクロ流路を作る金型の鏡面仕上げ技術と成形品の無人生産を可能にした自動化工程、そして生体適合性の高いチタン合金を使用した整形外科用インプラントを模した複雑形状ワークの複合加工機による一貫生産新工法が予定されています。来場者は、「機械動作」「加工音」「段取り方法」といった最新加工ノウハウを五感で直接体験できます。

産業の未来を議論する主催者セミナー

会期中の10月22日(水)から24日(金)の3日間、交流センター3階会議ホールで主催者セミナーが開催されます。このセミナーでは、「自動車」「航空・宇宙」「先進工場」をテーマに、各分野に精通した6人の講師がものづくりの最先端事例と将来像について講演します。 講師陣には、トヨタ自動車、マツダ、ボーイング、インターステラテクノロジズ、日立製作所、HILLTOPといった著名な企業・団体から専門家が登壇する予定です。聴講は無料ですが、別途、事前来場登録が必要です。

MECT2025

製造業のDXと課題解決を牽引するMECT2025

メカトロテックジャパン2025は、奇数年開催では国内最大規模となる展示会であり、過去最高の524社が出展する、日本の製造業界にとって極めて重要なイベントです。工作機械、自動化システム、DX技術といった最新ソリューションが一堂に会し、「医療を支える加工術」をテーマとしたコンセプトゾーンや、各産業の専門家によるセミナーを通じて、実務に直結する具体的な課題解決のヒントと未来の技術動向を得ることができます。MECT2025は、高い目的意識を持つ来場者と革新的な技術が出会う場として、日本の製造業のさらなる技術革新と活性化を牽引する場となるでしょう。

MECT2025

MECT2025 開催概要

名称:メカトロテックジャパン2025 MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN 2025(略称:MECT2025)
会期:2025年10月22日(水)~10月25日(土)の4日間
開催時間:10:00~17:00 最終日25日(土)は16:00まで
会場:ポートメッセなごや 第1展示館・第2展示館・第3展示館
主催:(株)ニュースダイジェスト社
共催:愛知県機械工具商業協同組合

公式Webサイト https://mect-japan.com/2025/

※写真:公式サイト提供 MEXT2023の様子

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