
小松市「GEMBAモノヅクリエキスポ2025」10月31日~11月3日 オープンファクトリーイベント開催—多様な産業が集う“ものづくりのテーマパーク”
石川県小松市で開催されるオープンファクトリーイベント「GEMBAモノヅクリエキスポ2025」は、今年で5周年を迎えます。2025年10月31日(金)から11月3日(月・祝)の4日間、世界的大企業から人間国宝を輩出する窯元まで、多種多様なものづくりの現場を体験できる貴重な機会です。今年のテーマは「ものづくりのテーマパーク」。40の事業者が提供する多彩な54プログラムが公開され、一部予約が開始されました。

小松市が誇る「ものづくりのテーマパーク」2021年から開催
GEMBAモノヅクリエキスポは、小松市内の普段立ち入ることのできない「ものづくりの現場(ゲンバ)」を見学・体験できるイベントです。ものづくりを通じた「ひとづくり、まちづくり」を目指し、2021年から期間限定で開催されてきました。
イベント開催概要

タイトル:GEMBAモノヅクリエキスポ2025
会期:2025年10⽉31⽇(金)〜11⽉3⽇(月・祝)
会場:小松市に広がる工場・工房
総合案内:Komatsu 九
IRON WORKS KORU(11/1,2のみ)
主催:こまつものづくり未来塾
協⼒:⽯川県⼩松市、⼩松商⼯会議所
公式Webサイト https://gemba-project.jp/

40事業者による54プログラム 多岐にわたる産業の現場を開放 “あの”調味料の製造現場も?
小松市は、世界的な建設機械メーカーであるコマツをはじめ、九谷焼、鉄工、繊維、木工、石材、食品など、多種多様な産業の大きな裾野が広がっている地域です。このイベントでは、中間素材をつくる日本屈指のサプライヤーから、一点ものをつくる作家まで、40の事業者が参加します。
プログラム内容もニッチで奥深いものが揃っています。お正月の定番占い菓子「辻占(つじうら)」の裏側の世界を体験するプログラム(長池彩華堂)や、小松の銘石「滝ヶ原石」を現場から知り尽くすプログラム(石材荒谷商店)、さらには日本遺産の石蔵で仕込む老舗酒造「神泉」(東酒造)を五感で体験できるプログラムなどが用意されています。「みんなが知っている“あの”調味料」の製造現場を見学できる桃宝食品のプログラムも注目されています。

参加しやすい二種類のコンテンツ形式
『GEMBA モノヅクリエキスポ』のコンテンツは、多様な参加ニーズに対応するため、事前に予約が必要な「プログラム」と、直接行くと参加できる「イベント」の二種類に分かれています。
本格的なDIYをファミリーで楽しめる企画や、プロと二人三脚でモノづくりを行う「まるで修業」とも言える深い体験ができるプログラム、古九谷風図案を用いた九谷焼の伝統を深く学ぶ絵付け体験(山中國盛工房)など、多彩な54のプログラムから、各自に合ったものを選んで楽しむことが可能です。

新規参加事業者による新たな魅力
今年のGEMBAモノヅクリエキスポには、九谷焼、織りネーム、クラフトビールをつくる工場・工房が新たに加わりました。これらは、小松ならではのものづくりを展開している現場であり、予約制の見学や体験プログラムも予定されています。
九谷焼の自由な発想を体験
新規参加事業者の一つ、九谷幸窯では、伝統を大切にしつつ、枠にとらわれない自由な発想を重んじてきた代表的なテーマ「鬼」に焦点を当てた絵付け体験プログラムが提供されます。参加者自身が思い描く「鬼」をうつわに自由に描くという、創造性を刺激される体験が期待できます。
ファッション業界を支える「織ネーム」の現場
織物の伝統が息づく小松市に拠点を構える株式会社シャトラスは、大手ブランドのネームタグ製造を担っています。工場見学では、デザインがどのようにデータ化され、織機によってネームタグへと仕上がっていくのか、その過程を実際に見学できます。
歴史ある町家でクラフトビールを味わう
小松市唯一のクラフトビール店では、かつてろうそく屋として使われていた歴史ある町家の雰囲気の中で、特別な見学プログラムが楽しめます。入り口には実際に使用されていた醸造設備が飾られており、訪れた瞬間からクラフトビールの世界へと誘います。

交通利便性の向上と総合案内体制で対応力強化
北陸新幹線開業でアクセスが大幅に改善
小松市は、2024年3月の北陸新幹線小松駅開業により、小松空港と併せて利便性が格段に高まっています。東京からは飛行機で約50分、新幹線で約3時間。大阪、名古屋からも鉄道で約2.5時間でアクセス可能です。
小松空港は札幌、福岡、那覇の国内主要都市に加え、台北、上海、ソウルといった海外の主要都市とも直行便で結ばれています。この高い利便性から、石川県旅行の一部としてだけでなく、企業研修や新たなビジネスパートナー開拓の場としても注目を集めています。
総合案内会場は Komatsu 九
今年の総合案内会場は、小松駅の観光交流施設「Komatsu 九(コマツナイン)」です。ここでは、市内各地の工場・工房の案内が行われるほか、初日(10月31日)の開会宣言をはじめ、実行委員会が企画する工場端材を使ったオブジェのお披露目やワークショップ、公立小松大学朝倉ゼミによる企画展、グルメイベントの併催など、さまざまな企画が開催される予定です。
Komatsu 九 公式Webサイト https://www.komatsu9.jp/
小松市のものづくりの多様性に触れるオープンファクトリーイベント
「GEMBAモノヅクリエキスポ2025」は、小松市が持つものづくり文化の多様性と奥深さを肌で感じられる貴重な機会です。市内には温泉、グルメ、ゴルフなど、ものづくり以外のアクティビティも豊富に楽しむことができます。企業研修やご家族での旅行など、多角的な目的でご活用いただけるイベントです。プログラムの一部はすでに予約が開始されています。気になるコンテンツは公式サイトで早めにチェックされることをお勧めいたします。