ドローンショー・コリア2026:釜山で2月25日~27日開催 アジア最大級のドローン産業展示会の歴史と見どころ
2026年2月25日から2月27日までの3日間、韓国・釜山のBEXCOにて、ドローン分野の国際展示会『ドローンショー・コリア2026(Drone Show Korea 2026)』が開催されます。ドローンの産業展示に加え、防衛、航空宇宙、デジタル技術など幅広い領域を横断して扱う点も特徴です。本記事では、公式情報と公開情報をもとに注目ポイントを整理します。

ドローンショー・コリア(DSK)、その歴史と進化
ドローンショー・コリアは、2016年に韓国初のドローン専門展示会としてスタートしました。開催当初はドローン市場の創出や普及が主な目的でしたが、過去10年を経てその性格は大きく変化しています。かつては空撮用のホビー機器が中心だったドローンは、現在では物流、都市交通、防衛、さらには宇宙産業を支える「国家基幹技術」へと進化を遂げました。
2025年の開催では、名実ともにアジアを代表するドローン・プラットフォームとしての地位を確立しています。(15か国・306社・1,130ブース・来場40,714名)イベントには、韓国の産業部、国防部、国土交通部、韓国宇宙航空庁(KASA)といった主要な政府機関と、釜山広域市が主催に名を連ねており、国を挙げた一大プロジェクトであることがうかがえます。
2025年からは韓国宇宙航空庁(KASA)が共同主催に加わる
2025年からは、新たに発足した韓国宇宙航空庁(KASA)が共同主催に加わりました。昨今、ドローン技術の適用範囲は「空」から「宇宙」へと拡張されています。2026年では、この流れがさらに加速し、人工知能(AI)との統合やカーボンニュートラルへの対応が重要なテーマとなっています。

2026年の規模と国際的な広がり アジア最大規模に
今年のドローンショー・コリア2026は、BEXCOによると世界18カ国から300社を超える企業や機関が参加する見込みとなっており、その規模はアジア最大級。会場となる釜山BEXCOの第1~3展示場およびコンベンションホールを使用し、広大なスペースに最新のドローン技術が一堂に会します。
本イベントの特徴は、その高い国際性にあります。アメリカや中国といったドローン先進国だけでなく、公式情報では台湾、インドネシア、マレーシア、ポーランドなどが挙げられています。2026年は、北欧のフィンランドや中央ヨーロッパのチェコといった国々の参加も見込まれており、より国際色の強い場となりそうです。
ドローンショー・コリアは、グローバルなビジネスチャンスを創出し、国際的な技術協力を推進するハブとしての役割を果たしています。公式資料によると商談3,051件、契約465件、取引額62.27百万米ドルの実績が示されており、ビジネス直結型のイベントとして高い評価を得ています。
公式Webサイト https://eng.droneshowkorea.com/

会場となるBEXCO(釜山国際展示場)

知っておきたい主要展示テーマ
広い会場を効率よく見て回るために知っておきたいのが、展示構成の柱となるの専門分野です。2026年は、公式サイトにもあげられている以下のカテゴリーで最先端技術が展開されるものと考えられます。
Drone ドローン:UAV/UAS全般
Defense 国防:無人機技術の発展と並行した防衛技術の進展
Digital デジタル:AI・ビッグデータ・IoT等の先端技術との統合
Delivery 配送:将来モビリティと物流の変革
Space 宇宙:無人航空技術の進展が航空宇宙へつながる
Security セキュリティ:セキュリティと公共安全における無人航空機の役割
Spatiality 空間情報:LiDAR等を用いたUAS測量・マッピング
Safety 安全:災害時の捜索・対応のための主要UAS技術

2026年の注目ハイライト:空飛ぶクルマとAI国防
今年のイベントで特に注目すべきトレンドについて、もう少し詳しく掘り下げてみましょう。
K-UAM:空の移動革命が現実に「空飛ぶクルマ」の商用化を目指す
韓国では「K-UAM(韓国型都市航空交通)」と呼ばれる国家プロジェクトが進行中で、商用化の時期として2028年前後が取り沙汰されています。いわゆる「空飛ぶクルマ」です。会場では、電動垂直離着陸機(eVTOL)の最新モデルや、それらが安全に空を飛ぶための交通管理システム、離着陸場(バーティポート)の構想などが展示されるのか注目したいところです。
韓国政府が進める国防革新4.0とAIドローン
韓国政府が進める「国防革新4.0」の一環として、AIベースの無人戦闘体系の構築が急ピッチで進められています。人口減少による兵力不足を補うため、政府は2026年計画の中で“50万規模のドローン関連施策”に言及しており、装備面(ドローン開発)と人材面(運用訓練)の両面で無人能力の強化を掲げています。。会場ではこれらの技術的基盤となる「Army Tiger 4.0」や、AIによる群制御技術などが展示されるようであれば注目です。

ビジネスと学びの場としての活用
ドローンショー・コリアは展示を見るだけでなく、深い知識を得たり、ビジネスパートナーを見つけたりする場でもあります。
期間中に開催される「コンファレンス」は、アジア最高レベルの知の共有プラットフォームとして知られています。2026年も世界的な専門家が登壇し、技術トレンドや法規制、市場動向について議論を交わします。また、一般来場者も参加可能な「オープンセミナー」では、企業の担当者が新製品のデモンストレーションを行い、技術の裏側を解説してくれます。
ビジネス目的の参加者に向けては「DSKソリューション・ハブ」という支援プログラムが用意されています。これは投資家とのマッチングや販路開拓のコンサルティングを提供するもので、韓国企業との提携を考える海外企業にとっても強力なサポートとなります。

釜山で目撃するドローンが示す未来のインフラ
ドローンショー・コリア2026は、ただ新型ドローン製品を展示する場ではありません。AI、宇宙、防衛、物流といった最先端技術が融合し、私たちの社会インフラを根本から作り変えようとしている「現場」そのものです。
釜山のBEXCOで開催されるこのイベントは、業界関係者にとってはビジネスの種を見つける絶好の機会であり、一般の方にとってはドローンが活躍する未来がすぐそこまで来ていることを実感できる貴重な体験になるかもしれません。ドローンショー・コリア2026は、2026年2月25日(水)から27日(金)まで開催されます。