【サステナブルは、そんなに難しくないかもしれない】横浜のユニークベニューに現役大学生が潜入!
インターンシップ生の山村です。
2026年2月19日、公益財団法人横浜観光協会主催「YOKOHAMA MICE SHOWCASE」に参加し、サステナブルをテーマにユニークベニューを巡りました。「サステナブル」と聞くと、難しい取り組みのように感じてしまう人も人もいらっしゃるかもしれません。私もそうでした。しかし、横浜で体験したユニークベニューはサステナブルを考えるきっかけになりました。
本記事では、ツアーで訪ねたユニークベニューから2つをご紹介します。どちらも既存の施設を活かしたユニークベニューです。なぜサステナブル理解の入口になると感じたのか、お伝えしていきます。
ユニークベニュ―とは特別な体験を提供するための会場
ユニークベニュー(Unique Venues)とは、従来の会議室やホテルの宴会場とは一線を画す、特別な体験を提供するためのイベント会場を指します。歴史的建造物、美術館、産業遺産、自然の中の庭園、さらには水上施設など、通常イベント会場として利用されない場所が該当します。このような場所は、単なる空間以上の価値を提供し、イベントそのものの魅力やテーマを一層引き立てます。
【MICEの基礎知識(9)】特別な体験を提供する、ユニークベニューについて – MICE TIMES ONLINE
https://micetimes.jp/mice-9-unique/
サステナブルって、なんか難しそう
そもそも、サステナブルとは何でしょうか。カーボンニュートラル、グリーン○○…..と、難しそうな言葉が連なっています。近年、日本でも企業を中心に取り組みが進んでおり、海外ではMICE誘致時の評価項目として使われることもあります。しかし、「具体的に何を指すのか」と聞かれたら答えられない。というのが大学4年生である私の正直な感覚でした。今回のツアーでは、「サステナブルとは何か」を体験しながら考えてみました。
いざ、ユニークベニューツアーへ
今回参加した「YOKOHAMA MICE SHOWCASE」では、ユニークベニューツアーを通して、歴史ある空間を活用した施設を体験しました。サステナブルとは何かという私の疑問に対し、ユニークベニューは新しく作るのではなく、すでにあるものを活かすというひとつの答えを示してくれました。
元郵便局の配送センター YOKOHAMA COAST garage+

YOKOHAMA COAST garage+は横浜中央郵便局別館の車庫をリノベーションしたイベントスペースです。横浜駅直通の複合型体験エンターテイメントビルである「アソビル」の地下一階で運営されています。最大約800名を収容可能で、横浜駅周辺では最大規模の会場の一つ。コンクリート床には白色や黄色の消えかけたラインがあり、当時の面影が残っていました。

施設内には、リラックスして交流できるスペースやバーカウンターがあります。MICEで重要なネットワーキングを促進する場です。

元配送場という、広大な平面スペースであるからこそ、仕切りを自由に活用し様々な空間をつくり出しています。

2箇所あるステージは、海外クライアント向けのインセンティブツアーやアフターパーティーの際に活用可能です。


既存の空間をただ残すのではなく、大型モニターや電飾など、現代の利用目的に合わせています。既存資源を活かしながら新たな価値を生み出すという、サステナブルの考え方を体現していると感じました。
1960〜70年代のキャバレー文化を感じる店内 横浜マリンロケット

横浜駅から徒歩数分の場所にある建物は、外観からも戦後〜高度経済成長期の雰囲気を残しています。元々は人形店の店舗と倉庫だったビルで、「ハマ横丁」という名称で2010年に生まれ変わったユニークベニューです。「横浜マリンロケット」は、このビルの3階にあり、ショーレストランとして運営されています。

色とりどりの照明や座席は1960〜70年代のキャバレー文化を感じさせます。座席数は55席、座りながら食事とショーを楽しむことが可能です。企業の表彰式や、訪日客向けのインセンティブプログラムなど、「日本らしさ」や「特別感」を求める場面での活用が想定されます。
ショーでは竹取物語やサムライ、花魁など、日本文化をモチーフとした演目が披露されます。内装と演目が連動することで、空間全体に一体感のある体験が生まれていました。

サステナブルは案外身近かもしれない
今回訪れた建物には、ある共通点がありました。それは、既存の建物を活用していることです。身近な例で考えると、ユニークベニューは古着を仕立て直すことにも似ていると感じました。古着が「古いものにも新たな価値を見出す」「環境に良い」という特徴を持つように、ユニークベニュ―も既存の資源を活かすことで新たな価値を生み出しています。身の回りにあるレトロな洋服や歴史ある建造物は、ただ「古いもの」ではありません。既存のものを活かすという考え方そのものが、サステナブルにつながっているのだと感じました。
ユニークベニューがサステナブルにつながる4つのポイント
YOKOHAMA COAST garage+や横浜マリンロケットのような、既存建築を活かしたユニークベニューならではの特徴として、次の4点が挙げられます。
・新築ではなく既存資源を活かすという視点
・歴史性の継承
・そこでしかできないという体験価値
・既存建築の再活用
これらは単に環境に配慮するだけでなく、「既存の資源を活かしながら新たな価値を生み出す」というサステナブルの本質を体現しています。一方で、ユニークベニューには新築施設や最新技術を備えた会場も含まれます。そのため、すべてのユニークベニューがサステナブルと直接結びつくわけではありません。
しかし、今回のような既存建築を活用したユニークベニューは、サステナブルを体感的に理解するきっかけとなり得ます。体験を通じて触れることで、抽象的な概念も自分ごととして捉えやすくなるためです。身の回りの建築や空間も、視点を変えることでサステナブルの実践例として見えてくるかもしれません。


