
5/22更新【バリシップ2025】2年に1度の西日本最大級の国際海事イベント・5/22~24今治で開催 概要と見どころをご紹介
バリシップは日本有数の造船都市である愛媛県今治市を舞台に開催される国際海事展・イベントです。造船や海運などの海事産業を中心に、最新技術やサービスの紹介、ビジネスマッチング、フォーラムなどが行われ、国内外から多くの企業・関係者が集まる場となっています。隔年開催のイベントですが、今年は開催年にあたります。
※3/17更新 5/22追記
※写真はすべて2023年バリシップの様子を使用しています。
バリシップ2025とは:日本最大の海事都市『今治』で開催される西日本最大の国際海事展
今治は海運業・造船業・舶用機器の「海事産業」が集積する海事都市

愛媛県今治市は、日本最大の海事都市です。その理由は、圏域(今治市及び越智郡)に点在していた海事産業が合併によりひとつの行政区域に組み込まれ、産業集積、生産(数・量)の多くが全国一となったからです。全国屈指の造船業を加えた海事産業の集積都市は、世界的にも例がないと言われています。

海事産業の発展と地域振興を目的にして、2009年に179社でスタートした「バリシップ」は、2年に1度開かれます。初回開催以来、国内外からの出展企業数や来場者数は回を重ねるごとに増加。海事業界のグローバル化や環境技術の進歩などを背景に、展示面積や参加企業の国籍も多彩になり、西日本最大級の国際海事見本市としての地位を築いてきました。
日本最大の国際海事展「Sea Japan」と交互に開催されています。前回(2023年)には15の国と地域から351社の出展があり、盛況のうちに幕を閉じました。そして2025年、再び「バリシップ」が今治へ戻ってきます。

バリシップ2025の見どころ
今治で未来と出会うーFind the Future in Imabari
ビジネスに繋がる見逃せないイベント

船主、海運、舶用機器メーカーの出展者・来場者が参加。商談の場、日本・世界から集まる最新技術と業界情報の把握の場として、海事産業に携わる全ての方に向けた、新たなビジネスチャンスの場となります。2025年は今治港に新展示エリア「Mゾーン」を設置し、過去最大の展示面積となります。21か国・約350社が出展予定です。


次世代の海事産業を支える人材育成の場

海事産業の未来を見据えて議論をするフォーラムや、最新技術の動向を紹介するセミナーを併催。次世代の人材育成の場にするため、最終日には一般公開日が設けられ、船や海に親しみを持てるイベントも開催されます。
2023年には一般社団法人 日本造船工業会が「将来を担う学生に最先端の船舶技術や造船業の魅力を伝えたい」という思いから大学生招待イベントを企画。学生たちは最先端の技術に触れ、造船所のドック見学や若手技術者との交流を通じて、海事産業への理解を深めました。また、高校生向けに今治が企画した「海の課題発見チャレンジ」というプレイベントも実施。未来の海事産業を担う若い世代に向けた取り組みが積極的に行われています。
セミナーの詳細は現在準備中ですが、今後の発表が期待されます。


サスティナビリティ(持続可能性)への取り組み

バリシップおよび運営するインフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社は、環境負荷の少ないイベント運営を通じて、国際的な海事産業の持続可能な発展に貢献することを掲げています。イベント運営では、デジタル化の推進による紙資源の削減や、リサイクル可能な素材の活用を積極的に進め、CO2排出削減にも取り組んでいます。
また。今治市と連携し、地元企業の参加を促すことで地域経済の活性化を図るとともに、次世代の海事産業を担う若手育成にも注力。教育機関との協力を通じて、学生に海事産業の魅力を伝える機会を提供しています。さらに、環境技術やカーボンニュートラルに関する最新のイノベーションを紹介する展示やセミナーを通じ、業界全体の持続可能性向上を支援。MICEにおいてサステナビリティの意識は非常に重要です。


最終日5/24(土)は一般公開日!ビジネスだけじゃない
最終日5月24日(土)には一般公開日が設けられ、誰でも気軽に参加できるイベントが市内各所で開催されます。最新の海事技術や製品に触れることができます。今治市内の造船・舶用工業の現場を巡る工場見学会や、体験型イベントも予定されており、海や船に親しむ絶好の機会となっています。
船舶見学会 SIM-SHIP1 mk2(ちゅらさん)
今治港では水素とバイオ燃料を併用するハイブリッド旅客船「HANARIA(はなりあ)」と次世代内航船「SIM-SHIP1 mk2(ちゅらさん)」の見学会や「未来の船」をデザインする子ども向けワークショップ、さらには、昨年11月に開設したX-tech Lab Imabari(クロステック ラボ イマバリ)での特別イベントなど、次世代の海事人材の育成につながる様々なイベントが用意されています。
内航ミライ研究会コンセプトシップの2隻目「SIM-SHIP1 mk2(ちゅらさん)」が今治港で展示されます。コンセプトは「省エネ・CO2削減と船員負荷低減を両立する次世代型貨物船」。運行時の省エネだけではなく、停泊・荷役・離着桟時のCO2削減技術搭載、リアルタイムでCO2削減量を表示し、運航に合わせた省エネ運転が可能な499GT貨物船(コンテナ)です。船内にて各機器を見ることができます。メーカーによる詳細説明もあるようです。場所は今治港「Mゾーン」。展示会場である「テクスポート今治」から少し距離があるためシャトルバスでの移動が便利です。



2023年の様子
出展企業をご紹介
エイトノット:自動航行で描く“海の未来”を今治から発信

小型船舶向けの自律航行技術を開発するスタートアップ、株式会社エイトノットは、AI×ロボティクスの専門家集団です。小型船舶向け自律航行技術開発を中心に「海のDX」と「船舶のロボット化」を推進し、社会課題の解決と海起点の新たな経済圏の創出を目指しています。5月23日には「自動航行技術で実現する未来とグローバルビジネス共創の可能性」をテーマにセミナーを実施。(5/22更新)
Webサイト:https://8kt.jp/
RYODEN:「バリシップ2025」で船舶業界向けスマートソリューションを提案

「安全・効率・可視化」をテーマに、船舶建造・保守現場で活用できる映像AIやRFID、遠隔モニタリングなどの技術を紹介します。作業管理の可視化や安全対策に役立つ製品を実機展示し、現場の課題解決に向けた最新の提案を発信します。ブースはB-49。(5/22更新)
Webサイト:https://www.ryoden.co.jp/
FINDi(ファインドアイ):国産水中ドローン集結、操作体験や講演も実施

ひっ迫する人材不足と船舶や港湾における水中調査ニーズの国際的な高まりに応える製品群、水中ドローンFF1と開発中のFF2、訓練用シミュレーターFF Virtualを展示。操作体験が可能なブースを展開するほか、23日には水中ドローンの海洋調査活用をテーマにしたセミナー「水中ドローンの船舶・海事・海洋調査への活用~新ソリューションの発表~」も実施します。(5/22更新)
Webサイト:http://www.findi.co.jp
旭化成エンジニアリング:舶用モーター向け状態監視サービス「V-MO」をバリシップ2025に出展

商船三井と共同開発した舶用モーターの状態監視サービス「V-MO™」を出展。舶用モーターの故障予兆を検知するサービスです。船舶に搭載されているモーターに設置した振動センサーからデータを自動収集・解析することで、継続した状態監視を行い、専門知識がなくても故障予兆を把握できるように設計されています。展示ではアプリ実演や実機紹介を予定。(5/22更新)
Webサイト:https://www.asahi-kasei.co.jp/aec-mkt/v-mo/
開催概要
名称:バリシップ2025
会期:2025年5月22日(木)~24日(土)10:00-17:00
※最終日は16:00まで
※最終日は、一般公開日
会場:テクスポート今治 他
来場者数:約17,000名(見込み)
○バリシップ2025ホームページ
https://www.bariship.com/
○会場へのアクセス
https://www.bariship.com/visit/access/
○来場事前登録(対象:ビジネス関係者)
ビジネス関係者の来場事前登録はこちら(クリック)
○「バリシップ2025」イベント情報(今治市役所海事都市今治推進課HP)
https://www.city.imabari.ehime.jp/kaiji/bariship2025
○バリシップ体験バスツアー(市内小中学生対象)※要事前申込
日時:5月24日(土)9:00~16:00
乗車するバス停およびルートによって時間は異なります。
詳細はホームページをご確認ください。
https://www.city.imabari.ehime.jp/kaiji/bariship2025/bustour
○「HANARIA」体験クルージング ※要事前申込
日時:5月22日(木)、23日(金) (1)9:00~9:30 (2)16:30~17:00 各日2回開催
場所:今治港第二桟橋から出航(所要時間30分、ゼロエミッションモードでの運航も予定)
開催定員:50名
申込:ホームページから
https://www.city.imabari.ehime.jp/kaiji/bariship2025/habari/#HANARIA_taiken
○今治市政広報番組『まもなく開幕!バリシップ2025』(YouTube)
【関連サイト】
○今治市公式ホームページ
https://www.city.imabari.ehime.jp
○今治市海事都市今治推進課「バリシップ2025」ホームページ
https://www.city.imabari.ehime.jp/kaiji
○今治市戦略的情報発信プロジェクト
https://prtimes.jp/story/detail/xJQ2GZFz4EB

主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
後援:国土交通省、一般社団法人 日本船主協会、日本内航海運組合総連合会、一般社団法人 日本造船工業会、一般社団法人 日本中小型造船工業会、日本船舶輸出組合、一般社団法人 日本舶用工業会、一般財団法人 日本海事協会、一般社団法人 日本海運集会所、公益社団法人 日本船舶海洋工学会特別
後援:今治市・今治市海事都市交流委員会
出展対象:造船/船舶修理/船舶技術/軸系及びプロペラ/係船・荷役機械/船用ボイラー/冷凍機・空調装置/発電機・電動機/公害防止機器・環境保護/塗料・塗装機器/安全設備・防火設備/ディーゼル機関及び推進装置/ディーゼル機関の部分品・付属品/配電盤・起動器・制御器/電気器具/熱交換機/油圧機器/油処理装置/空気機械/ポンプ/舶用タービン/弁・管継手/計器類/舶用燃料・潤滑油/操舵・操船装置/錨・錨鎖・ロープ/居住設備/航海計器・通信機器・電波計器/コンピューターシステム及びソフトウェア/港湾局・港湾管理者/港湾設備/他海事製品・サービス全般出展社数(前回)351社