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大阪梅田に誕生する未来型オフィス「(仮称)東阪急ビル建替計画」 ZEB Ready認証取得、2027年竣工へ

阪急電鉄株式会社と阪急阪神不動産株式会社は、大阪市北区で進めている「(仮称)東阪急ビル建替計画」について、2025年10月より建物の新築工事に着手すると発表しました。本計画は、1966年に竣工した旧「東阪急ビルディング」を解体し、同所に地上10階地下1階の新たなオフィスビルを建設するものです。本建物は2027年12月に竣工予定であり、阪急阪神不動産が入居する見込みです。高い環境性能を備え、ZEB Ready認証とDBJ Green Building認証の最高評価である5つ星を取得済みであり、環境負荷の低減と持続可能な都市づくりへの貢献を目指す未来型オフィスとして注目されています。

東阪急ビル

大阪梅田駅徒歩4分の好立地と梅田エリアへの貢献

「(仮称)東阪急ビル建替計画」の所在地は、大阪市北区角田町16番、16番9(地番)です。交通アクセスは、阪急「大阪梅田駅」から徒歩4分。阪神「大阪梅田駅」、JR「大阪駅」、Osaka Metro「梅田駅」などからもアクセスしやすい優れた立地にあります。都島通と新御堂筋の交差点に面しているため、高い視認性も有しています。

東阪急ビル

施設構成と梅田の賑わいへの寄与

本建物は鉄骨造、地上10階、塔屋1階、地下1階建てで、建物高さは51.00m、延床面積は13,878.29平方メートルです。施設の構成は、2階から10階がオフィス、屋上が屋上テラス、地下1階が駐車場(26台)となっています。 1階には店舗が配置される予定であり、周辺の「HEP FIVE」や「HEP NAVIO」をはじめとする商業施設や飲食店が集積するエリアとの連続性を保ちつつ、梅田エリア全体の回遊性と賑わいの一層の創出に貢献することが期待されています。


最高水準の環境性能 ZEB ReadyとDBJ Green Building認証

本建物は、導入する設備や素材において環境配慮と脱炭素化を徹底することで、高い環境性能を実現しています。

ZEB Ready認証取得とDBJ Green Building認証5つ星

このオフィスビルは、「ZEB Ready」認証を取得。ZEB Readyとは、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を50%以上削減する高い環境性能を持つ建物に与えられる認証であり、地球温暖化対策に貢献します。 さらに、環境・社会に配慮した建築物として、DBJ Green Building認証(プラン認証)において、最高評価である5つ星を取得しています。DBJ Green Building認証のプラン認証とは、竣工前の物件の開発計画プランを基に、環境性能やテナントの利便性、オーナーや物件関係者との取り組みなどをスコアリングし、認証する仕組みです。

環境負荷を低減する具体的な取り組み

CO2排出量の削減のため、解体に伴う廃棄物から新築に用いる建材に至るまで、細部にわたり環境負荷の低減が図られています。 建替前の「旧・東阪急ビルディング」(1966年竣工)から回収されたタイルカーペットのうち、約60立方メートルがリサイクルされ、廃棄物削減と資源の有効活用を両立。 新築ビルの床材には、オフィス共用部・専有部ともに100%リサイクル糸を使用したタイルカーペットが採用されます。各階のエレベーターホールの壁面には、石炭灰や使用済みコーヒー豆などの再生材料を約60%含む内装ボードが導入されます。屋上テラスの床材にも、間伐材由来の木粉とリサイクル材(樹脂)を原料とした再生複合材を採用し、間伐材の有効活用を図ります。


東阪急ビル

ワーカーのウェルビーイング向上に貢献する設計

働くワーカーのウェルビーイング(心身の健康)の向上も、本建物の重要な設計テーマです。

自然を感じるデザインと緑化空間

建物の外装には木立をモチーフとしたデザインが採用されています。1階のエントランスの天井材には木材を使用し、屋内緑化と合わせて空間全体で自然を感じられる意匠が目指されています。 緑化は地上からも意識されており、2階に設けられた全周バルコニーや南角のバルコニーに植栽帯が配置されます。これにより、地上を歩く方々が少し目線を上げるだけで、都市の緑を感じられるように工夫されています。屋上テラスには多様な植栽が導入され、都会にいながら自然を感じることができる憩いの場所として整備されます。

快適性と利便性を高める設備

2階のオフィスエントランスには、オールジェンダートイレが整備されます。さらに、トイレの混雑や長時間利用の状況を把握できる、満・空室管理システムが導入される予定です。


「(仮称)東阪急ビル建替計画」は、環境負荷低減と脱炭素を推進するZEB Ready認証とDBJ Green Building認証最高評価を取得した、持続可能な未来型オフィスビルです。新耐震基準の1.5倍の強度を持つ高い耐震性と、停電時72時間の電力供給など充実したBCP機能を備えるとともに、木材や緑化を多用し、ワーカーのウェルビーイング向上に貢献する設計が取り入れられています。店舗とオフィスが中心でMICEにつながる施設が入るかは不明です。

2025年10月に着工し、2027年12月の竣工を目指す本計画は、阪急阪神不動産の入居が予定されており、大阪梅田エリアの機能強化と賑わいの創出に寄与する新たなランドマークとなることが期待されています。

※Googleストリートビュー(現地)

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