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MICE Hotel Elite

地元と積極的に繋がる【ノーガホテル 上野 東京】で得る、体験と東京の四季/MICE Hotel Elite(1)

Introduction

ホテルは、会議や研修、眠るだけの施設ではありません。MICEにおいてホテルは重要な「集い」の場。しかも目的や規模、立地で選ぶのは勿体ないと思えるほど、ホテルならではのおもてなしと「体験」があるのをご存じでしょうか。そこで長年、国内外のホテル取材を続けてきたトラベルジャーナリストの視点からご検討いただくにふさわしいプロパティをセレクトしました。題して【MICE Hotel Elite】、第1回目は『ノーガホテル 上野 東京』をご紹介させていただきます。

MICEにノーガホテル 上野 東京を薦める理由とは

東京メトロ銀座線、日比谷線の上野駅から徒歩3分の立地にある。JR上野駅の入谷改札からは徒歩5分の距離

2018年に誕生した『ノーガホテル 上野 東京』。この「NOHGA(ノーガ)」とは、野村不動産ホテルズ株式会社が運営するホテルブランドのひとつ。現在は、上野、秋葉原、京都の3カ所にあります。

ノーガホテル 上野 東京 公式Webサイト https://www.nohgahotel.com/ueno/
所在地
住所:東京都台東区東上野2-21-10
電話番号:03-5816-0211

コンセプトは「地域との深いつながりから生まれる素敵な経験」。その想いの通りに所在地ごとに個性的なおもてなしが用意されています。

そもそも「NOHGA」は、自社による造語。神仏から授かる加護や恩恵。また、思いがけない幸せを表す仏教用語「冥加(MYOHGA)」。そして野村不動産グループ(NOMURA)」が目指す、街づくりをホテルという形で実現し、訪れるお客様に思いがけない素敵な経験や幸せを提供したいと願って「NOHGA」と名付けられました。

今回ご紹介する『ノーガホテル 上野 東京』は、ご利用いただく皆様に「地域振興」兼「地域親交」の形を目にして、ご体験いただける代表例です。

こんな集いに
・より地域振興を目指す自治体や企業の学びの場として
・サステナビリティのヒントをホテルから得たい場合に
・中小規模のMICEのご宿泊、会議、ご宴会に
・体験型の研修やレクリエーションを兼ねたご宿泊に
・MVP社員とご家族への褒賞宿泊として
・ワーケーションに

アクセスも良好で、徒歩圏内に美術館、博物館、公園他の観光地や名所があるのも特徴。

まずは、ホテル施設からご紹介させていただきます。

快適な衣食住を「上野」で提供

云うならば、チェックインをした途端、もうひとつの旅が始まるホテル。「NOHGA」が描く「リトル上野」には、そこかしこに地元の名品が散りばめられています。事実、開業にあたりホテルメンバーが上野中を歩いて思案し交渉を重ねて、繋がりを生み出したものばかりです。

また、フロントを囲むように展示される現代アートも見ごたえあり。開業時からの黒崎輝男氏、山本豊津氏のキュレーションを引き継いだ3331によるアーティストの作品が定期的に並び刺激を与えてくれます。さらに地域の職人やクリエイターが作ったプロダクトも手にとることができ、購入可能です。

2025年3月1日~6月1日まで開催されているむらいさき氏による個展「Spring has come」。気に入った作品に出逢えれば購入できる
6月~7月、飾られた色とりどりの傘が梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばし、気持ちを明るくしてくれる

とくに1階のロビーラウンジから2階のテラスに施される地元企業やショップとのディスプレイコラボは必見。梅雨の時期は、上野の傘職人の店『東京ノーブル(Tokyo noble)』のミニチュア傘、夏は『篠原まるよし風鈴』の風鈴が涼しい音色を奏でます。そうした風景は、長く続いた会議のあとなどの癒しになり、想い出の1ページとして強く残るはずです。

2階には、宿泊者のみが利用できるライブラリーラウンジ、テラスが用意されています。

『STELLAR WORKS(ステラワークス)』のインテリアやビンテージ家具などを設えたモダンなライブラリーラウンジ
客室へと急がずドリンクやアルコールを楽しみたい
2階のテラスは、目と心を癒してくれる植物の緑によりオアシスのような存在。ソファに身を沈めて緊張を和らげてみては

洒落た書斎のように落ち着いたたたずまいがあるライブラリーラウンジでは、チェックイン時に渡されるコインを使用し1杯無料のウエルカムドリンクがサービスされます。レストランメンバーがセレクトした日本酒やワイン、おいしいジュースが6種用意され2杯3杯とグラスを重ねるお客様も多いとか。風に触れてリフレッシュしたいならばテラスへ。シームレスな利用も人気です。

さて、次に客室へとご案内します。

住まうように滞在 機能美が光るゲストルーム

客室数は、全130室。スイートルームを含め9タイプあり、ご予算やご利用人数によってお選びいただけます。

客室タイプ
・ダブル 18平米(定員2名)
・スーペリアダブル 20平米(定員2名)
・デラックスダブル 23平米(定員2名)
・コーナーダブル 26平米(定員2名)
・デラックスキング 26平米(定員3名)
・ツイン(シャワールームのみ)24平米(定員2名)
・ツイン24~26平米(定員3名)
・デラックスツイン 36平米(定員3名)
・ノーガスイート 64平米(定員4名)

家具や備品には「上野」の手工芸品に加え、調和のある国内の良品を採用しています。まずインテリアは、『TIME&STYLE(タイム アンド スタイル)』で、くつろぎと落ち着きあるオリジナル家具を発注。

ベッドマットは、快眠へと誘う『エアウィーヴ』の高反発マットレス。枕やルームウェアは、『アトモスフェール ジャポン』のオリジナル。なお、シャワールームのみの客室にもレインシャワーを付け、癒しの時間を提供しています。さらにルームアメニティも名品と出逢う機会を与えてくれます。

定員数3名の「デラックスツイン」。ソファスペースがあるので、よりくつろげる
自慢の寝具に加えてBluetoothのスピーカーも完備。好きな曲で自宅のように安らげる。テレビは43インチ
「デラックスツイン」「ノーガスイート」にはネスプレッソマシーンを完備
(左)お部屋でいただくほうじ茶と煎茶はカネカ北川製茶(静岡)とコラボ。鳥越の『SyurRo(シュロ)』のマグカップ(右)『SyurRo(シュロ)』による客室内の「Eco Friendly カード」は、製造過程で生まれた革の端切れを再利用
(左)オリジナルバスアメニティは人気の自然派コスメティックブランドの『OSAJI(オサジ)』(右)布製のオリジナルドライヤーバッグは東上野の家紋を専門にデザインする『京源』作。またカードキーもこちらのデザイン

サステナビリティの面にも「NOHGA」らしさがあります。客室に着古した服を置いていくゲストも多いことから進んで回収に取り組んでいます。集まった衣類(靴下・下着は除く)は、「PASSTO(パスト)」と連携し、リユースやリサイクルに役立てています。

「PASSTO(パスト)」とは、不用品の回収、選別、再流通を一気通貫でおこなう資源循環サービス

他に調達電力のCO2 排出量ゼロ化をおこなうグリーン電力を導入やLED電球の使用など、さまざまシーンで持続可能な社会の実現に貢献しています。

ちなみに姉妹ブランドの『庭のホテル 東京』では、お客様によって置き捨てられたスーツケースを使って屋上で、野菜やハーブを栽培しレストランで提供する工夫でサスティナブルに取組んでいます。

さて、次に「食」の追求をご紹介します。

「食」で地元と、NOHGAと繋がる

1階の『Bistro NOHGA』。2階のライブラリーラウンジと階段で行き来できる

オールデイダイニングレストランでありカフェ機能も持つ『Bistro NOHGA(ビストロ・ノーガ)』。おいしさの追及だけでなく、ここでも地域からの食材を中心にメニューを構成。生産者の顔が見え、季節を感じさせる料理は国内外のゲストに好評です。

地域食材一例
・郡司味噌漬物店(味噌・漬物・梅干しなど)
・太田ハム(ハム・ベーコン)
・蕪木(珈琲)
・マニュファクチュア(パン)
・伊勢音(鰹節、昆布、椎茸など)
・いなりちょう相沢米店(米)
・ふくはら酒店(日本酒、ワイン)

地元の食材が光る朝食のメインは5種。サラダなどはビュッフェスタイルで提供。外国のゲストには味噌汁や漬物、焼き魚がついた日本食が好評とか

こうした繋がりの場はレストランだけでなく、食したゲストを実店舗へと足を運ばせるきっかけ作りとなっています。徒歩やホテルのレンタサイクルを使って、上野散策ついでに美味を求めるお客様も少なくありません。

では、先にリストアップした店舗の内、2つをご紹介させていただきます。

【蕪木】

ホテルのオリジナル珈琲を手掛けているのは『蕪木』の店主・蕪木祐介さん。2016年に台東区鳥越に開業。2019年に現在の台東区三筋に移転し珈琲とチョコレートの店を営んでいます。

所在地
珈琲とチョコレート 蕪木
住所:東京都台東区三筋1-12-12
電話:03-5809-3918
樹齢100年を越える栗の木の板の表面を焼いて作ったカウンターに立つ蕪木祐介さん
珈琲は一杯一杯ネルドリップで丁寧に淹れる。豆選びから焙煎、淹れ方まで手間と愛情を込めて提供している

学生時代から珈琲とカカオに興味を持っていたことから勉強をはじめ、まずはお菓子メーカーに就職。チョコレートの味に関わる研究開発を中心にご自分の思い描く店づくりのための仕事に徹したといいます。

焙煎は珈琲豆だけでなくカカオにも及び店の土台を固めています。1階はチョコレート工房兼ショップ。二階は喫茶室という造り。

(左)ラズベリーやプラムを思わせるチョコレート「果香(カコウ)」。3個税込300円でサービスされる(右)珈琲「オリザ」(税込800円)。コクがある一方で重さが控えめで爽やかさがある
BGMはレコード。針を落す、盤をひっくり返すなどの手間もおもてなしと感じる

ここで珈琲をいただくと、以降、他店で「とりあえずコーヒー」というオーダーを出来なくなるほどの別物だと気づきます。作り手が同じということもあり、チョコレートとのマリアージュも完璧。珈琲と一緒にいただくだけでまるで軽食の後のような満足感を得ることができます。まさに五感を揺さぶる一杯であり喫茶なのです。

お店は、火曜日定休。土日は9:00、平日は10:00からの営業ですが、開店前から珈琲とチョコレートの愛好者が並ぶ人気ぶり。しかも、店もゲストも静けさを好み、香りと口福に酔う姿は、他のカフェとは一線を画し、蕪木流の世界観に没入することができます。

【郡司味噌漬物店】

朝食で出される味噌汁、梅干しや漬物。加えてシェフによるオリジナル味噌ドレッシングは、「販売して欲しい」というリクエストが絶えないほど人気。それらは、『郡司味噌漬物店』の製品を使用しています。

場所は、ホテルから徒歩17分、自転車で7分の「鳥越おかず横丁」に位置します。近所には創建1360年以上の鳥越神社。昭和の色が残る通りからは郷愁が感じられます。

所在地
郡司味噌漬物店
住所:東京都台東区鳥越1-14-2
電話:03-3851-1783
お話を伺った専務取締役の池本康博さん

創業は1957年。初代の郡司春雄さんの意志を継ぎ、日本の四季の寒暖差で熟成させる天然醸造の本物の味噌の提供に尽力を注いでいます。

(左)一番人気の「玄米完熟みそ」(コシヒカリ米使用)(右)次に人気の「淡雪味噌」。各味噌は地方の味噌蔵と提携し店ならではの味を生み出している
ご近所は勿論、ノーガでもファンを増やすことに貢献している漬物。「皮つきべったら漬け」は、以前JALのファーストクラスの機内食に選ばれた優れもの

それにしても「令和の米騒動」といわれる今、お米は高級品。さらに天然醸造で仕上げた味噌、こだわりの漬物を添えればご馳走といえるおいしさと贅沢。物価高は苦しい限りですが、だからこそ、いいものを選び食することで活力を得られると感じることができました。

こうしてホテルに関わる方々と品に触れると『ノーガホテル 上野 東京』の地元愛の深さに気づくことができます。まずは、ホテルを通して触れ合ってみてはいかがでしょうか。ビジネスの上でもヒントになることは間違いありません。

そして、昼夜の『Bistro NOHGA』では、フレンチベースの料理で四季を感じることができます。あいにくバンケットはありませんが5名~30名様程度の会議やお食事、パーティーの場としてご利用いただけます。人数次第で貸切も可能です。

Bistro NOHGA ディナーコースのメニュー一例
<シーズナル・テイスティング・ディナー・コース>税サ込7,700円
・本日のアミューズ
・タスマニアサーモンと春豆のショーフロワ、サラダを添えて
・ムール貝と豚足・ポルチーニのラヴィオリ、ブイヨン仕立て
・桜カジキのグリエ、芹と太白胡麻油のグリビッシュ クレソンのサラダを添えて(+1,100円でご用意)
・山形県産平田牧場の金華豚ロース肉と熟成じゃが芋のロースト、蕗の薹の香りを添えて または、黒毛和牛サーロインのロースト、味噌とデュカを塗して(+2,200円でご用意)
・デザート 苺とフロマージュブランのエスプーマ ~クレームダンジュ
・パン(浅草マニュファクチュア)
・蕪木珈琲 または 紅茶 /カフェラテ (+220円でご用意)

「タスマニアサーモンと春豆のショーフロワ、サラダを添えて」
ムール貝と豚足・ポルチーニのラヴィオリ、ブイヨン仕立て
桜カジキのグリエ、芹と太白胡麻油のグリビッシュ クレソンのサラダを添えて
山形県産平田牧場の金華豚ロース肉と熟成じゃが芋のロースト、蕗の薹の香りを添えて

他、パーティー用のコースメニューが、お1人様税サ込8,800円から用意されています。

最後にご紹介するのは『ノーガホテル 上野 東京』での「体験」となります。

エクスペリエンス(体験)はホテルにお任せ

優れたホテルの良さのひとつにアクティビティの充実があります。MICEにレクリエーション性を伴う計画をお考えの方にとって、ぜひご検討いただきたいのがそうしたホテルであり、『ノーガホテル 上野 東京』の魅力です。

当然ながらエクスペリエンスにおいても地元と密着。早い段階でご相談いただければ度々おこなっているイベントへの合流(人数による)や別日に開催も可能。

そこで去る4月におこなわれた【東京国立博物館 × NOHGA コラボレーション企画 第7弾】桜・アート・食を楽しむプレミアムな文化体験を例にご説明します。

当日参加ゲストに手渡されたホテルパンフレットとスケジュール表。さらに3箇所のノーガホテルが共同で発行している季刊誌(春号はお土産特集)も添えられた

春の桜、秋の紅葉を愛でながら開催される本イベントは、今や名物。日本人ゲストだけでなく外国人ゲストにも好評です。

開催概要
■開催日:2025年3月26日or 4月3日 
※すでに終了しています
<タイムスケジュール>
10:00 ホテル出発 ※2Fライブラリーラウンジ集合
     上野公園の桜を鑑賞しつつ東京国立博物館へ
10:45  重要文化財「黒門」より入館【プレミアム体験①】
     重要文化財「本館」の展示アート鑑賞
    (東京国立博物館職員によるガイド付き)
11:30  九条館【プレミアム体験②】
     東京国立博物館の歴史や見所を紹介
12:00  ランチタイム 【プレミアム体験③】
     『Bistro NOHGA』特製のお花見ランチ弁当
12:45  お茶席【プレミアム体験④】
      『茶の湯サロン嘉福』宮本宗貴による特別お茶席
    ※基本作法の解説をしながら行いますので、お茶席初心者の方でも
安心して気軽にご参加いただけます。
14:00  自由解散
    ※庭園散策や総合文化展(常設展)をご鑑賞いただけます。
参加費:お一人様 税込9,800円(税込)

貴重な重要文化財「黒門」からの入館、東京国立博物館職員によるガイド他のプレミア体験は、「NOHGA」スタッフの熱意で実現。

4月3日当日は、あいにくの雨ながら満開の桜と出逢えた
重要文化財「黒門」は、旧因州池田屋敷表門。昭和29年に東京国立博物館に移築された。指定曜日以外は一般開放されていない
東京国立博物館の象徴のひとつエントランスの大理石造りの大階段。ドラマ『半沢直樹』のロケ地でも使用された
重要文化財「本館」では東京国立博物館職員によるガイドで展示アートを鑑賞できる貴重な機会
北側庭園の九条公爵ゆかりの九条館でのお食事とお茶事体験。一般公開されていないが20名から貸切ることができる
『Bistro NOHGA』特製のお花見ランチ弁当。ホテルレストランを持つからこそこだわりたいポイント
『茶の湯サロン嘉福』宮本宗貴氏による特別お茶席。お手間のお作法からお道具の解説などがあり、気軽に参加できる
宮本宗貴氏が当日選んだ(右)『味岡松華園』(東区上野)の御茶「松の齢」(右)お菓子は『目黒玉川屋』(目黒区目黒)の「二重桜」

MICEのプログラムを考える上でご担当者様が悩みがちな企画やお手配も「地域との深いつながりから生まれる素敵な経験」を主軸に置く「NOHGA」におまかせ。宿泊からお食事、さらに体験と「集いの場」に相応しい内容になることでしょう。

ひと味もふた味も違うホテルの利用法と楽しみ方をお感じいただけましたでしょうか。個性的で優れた機会を求める皆様にご検討いただきたいホテルです。

撮影・文:泉美 咲月

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