【MICEの基礎知識13】MICE関連書籍の紹介・MICEを知るための書籍をご紹介
MICEについて学ぶために「MICE TIMES ONLINE」をご覧いただくのもうれしいのですが、専門家が書いた専門書でがつんと知識を得ることもおすすめいたします。
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MICEの専門書はそれほど多くありません…
「展示会で売上向上!」「展示会出展マニュアル」「営業は展示会だけでいい!」といった勇ましい名前の本は、Amazonさんでも書店でも多く見かけます。Amazonで「コンベンション」と検索すると家電の「コンベクションオーブン(ヒーターによって熱した空気をファンで循環させて食材を加熱する調理家電)ばかり見つかる始末。ちゃんと「本」に絞っても「コンベンション」のワードでは古いものが多いようです。
「MICE」の方が新しく使われるようになったので、比較的新しい本が出てきますが、ポインティングデバイスのマウスや英語のMOUSEに関するものも一緒に出てきます。MICEを扱うメディアも少なければ、書籍も少ないのが現状なのですね‥。メディアとして頑張らねばなりません。
そんな数少ないMICE本をご紹介いたします。MICE TIMES ONLINE編集部にも何冊もMICEに関連する書籍を置いています。今回は実際にMICE TIMES ONLINE編集部にも置いている書籍からいくつかご紹介します。
米国流展示会ビジネスの実践法
管埜 寛之(著)
「著者は1993年から米国系の展示会運営会社に勤務し、およそ20年以上にわたってトレードショー(展示会)を仕掛ける内側の人々と交流し経験を多く積んできました。時には現場での即断を求められることや、研修会などで多数の議論を交わしたり、また国による文化の違いを超えた解決法をともに模索したりするなど、「まさに宝のような時間」を共有してきました。
本書は、このような著者の経験をベースに、現在展示会産業に携わっている方々、または将来携わりたいと願っている若者、そして展示会を活用して自社の製品を効果的に販売したいと考える出展者の方々に向けて、「米国流トレードショー・ビジネスの実践法」を詳しく解説したものです。
トレードショーにおけるいくつかの機能と役割(企画・営業・広報・運営など)をそれぞれに解説してあるので、自分に必要な部分から読んで活用できるノウハウ本となっています。」
MICE入門編 日本再興のカギ
株式会社コンベンションリンケージ ダイヤモンド社
2021年5月発行の比較的新しい書籍です。入門書としてまとまっておりおすすめの一冊です。
「日本のMICE産業のプロフェッショナル集団が、MICEのグローバル化、DXの推進に対応した入門書として書き下ろした一冊。MICEの基礎や理論を網羅するとともに、事例を豊富に取り揃え、動向やトレンドもカバー。これからMICE事業に携わる人や学生にとって、読むだけで身に着くMICEの教養本である。」(出版社紹介より引用)
観光MICE: 集いツーリズム入門
田部井 正次郎 (著) 古今書院
「MICEにかかわる官民の実務家と観光業を目指す学生のための教科書。MICEとは、Meeting(企業などの会議)Incentive(報奨旅行行事)Convention(学会協会の大会)Exhibition(展示会)の頭文字で、グループ(集い)の総称。国際会議や国内会議、展示会やイベントの誘致と開催に携わった経験をもとにMICEビジネスの全体像を具体的に語る。」(出版社紹介より引用)
MICE攻略法 未来ある年・地域への新たなチャンス
横浜商科大学公開講座委員会 (著) 南窓社
ビジネスとしてのMICEの「攻略法」をテーマにした公開講座をまとめたもの。「MICEの基礎知識」「観光産業・観光地におけるMICE」から「MICE誘致・開催に向けたポイント」まで全6回の内容となります。
コンベンション: 新時代のためのガイド
田部井 正次郎 (著) サイマル出版会
「地域経済の活性化、国際化、文化の振興に貢献するコンベンション。会議、見本市、イベントなどの企画運営の方法と知恵、成功への秘訣、その現状と将来像を、詳細かつ具体的に紹介するガイドブック。」
マイス・ビジネス入門
浅井新介(著) 日本ホテル教育センター発行 プラザ出版
「生涯にわたって日本におけるMICEビジネスの普及に尽力された浅井新介氏が、2015年1月9日、急逝された。本書『マイス・ビジネス入門』は、浅井氏を慕い、薫陶を受けた多くのMICEビジネス関係者の協力を得て、浅井氏の功績を後世に残す意味を込めて制作。大学の教科書、非売品として出版された、浅井氏執筆の『マイス・ビジネス概論』をベースに、より実践的な内容を付加して編纂。MICEの概要を分かりやすく整理し、実務に使えるノウハウをまとめた本邦初のMICEビジネス書である。」(出版社紹介より引用)
コンベンションビジネス― 未来を拓くナレッジパワー
萩原 誠司 (著) ダイヤモンド社
「国際会議から展示会、見本市、街コンまで…。コンベンションの範囲は幅広い。コンベンション産業とはいかなるものか。日本、そして海外のコンベンションはどう進化しているか。担い手であるPCOの分析を行ないながら、知的な戦略産業であるコンベンション業界の現在と重要性、新時代の展望と政策について述べる。」(出版社紹介より引用)
機関誌 観光文化 242号 特集 多様化するビジネストラベル
公益財団法人日本交通公社
業務と休暇を組み合わせる「ブリージャー」や「ワーケーション」が広がり、日本でも注目されています。これによりビジネスチャンスが増える一方、新たな対応が求められます。本特集では、ビジネストラベルの多様化と対応策を検討します。
機関誌 観光文化 262号 特集 MICE再考
公益財団法人日本交通公社
観光振興財源として宿泊税が注目される中、観光産業の低生産性の要因には稼働率の変動が挙げられます。稼働率の安定化は生産性向上や雇用の安定化に寄与し、その手段として海外ではMICEが注目されています。しかし、日本ではMICEの戦略的活用が進んでいないため、その価値を再検討します。