1. HOME
  2. MICEキャリアナビ
  3. MICE業界のことを知る
  4. 【コラム】学生のMy First MICEを作りたい。「MICE WDRs(MICE ワンダラーズ)」でこだわったいくつかのカタチ
MICE業界のことを知る

【コラム】学生のMy First MICEを作りたい。「MICE WDRs(MICE ワンダラーズ)」でこだわったいくつかのカタチ

学生が初めて出会う「MICE」を強烈な原体験にしたかった

2026年7月11日、大阪で「MICE TIMES ONLINE」としては初めての主催イベントを行いました。暑い中、大阪のまちを文字通り駆け巡り、そして即興でユニークなアイデアのピッチを披露してくれた、参加学生の皆さんからは若さと可能性を感じた一日でした。

出発シーン
大阪のまちに飛び出していく参加学生たち

イベントの名前は「MICE WDRs(ワンダラーズ)」

まだMICEのことを知らない若い世代に、MICEをいかに知ってもらうか、業界の大きなテーマであり、イベント企画のテーマでもありました。MICE業界では学生向けの企画は見られますが、すでにMICEを学んでいる、興味をもっている方に向けたものがほとんどです。裾野を広げる取り組みは少なく、メディアを運営する我々がその役割を担おうと考えました。

ひとつのイベントやそこでの出会いが人生を、キャリアを変えることは少なくありません。また、「初めて」ほど強烈な印象を残します。

そこで「強烈な原体験」にしようと、このイベントにたどり着きました。

大阪のまちを巡ってMICEを探す、初めに行くエリアはルーレットで決まり、ライバルチームがいて、ポイントを競っている。制限時間は180分、縛りがあることで作戦が生まれ、リスクを取るか、堅実さをとるか、個性が発揮されます。純粋にゲームとしてワクワクやドキドキできるものになるようにルールを詰めていきました。

フィードバック
ピッチのあとには専門家からのフィードバック

最後にはピッチが待っています。自分たちが見つけたMICE施設を使ったMICE企画を即興でプレゼンするという難易度の高い、アトラクションを軽々と乗り越えていく様子は、想像以上の驚きをもたらしてくれました。

まちを探索するのは、オープンワールドのゲームを生身の体で体験するのと似ています。私自身が半年近く前に奈良で2時間、5キロの道のりでMICEを見つけて散策した体験がとても面白く、それをゲーム化、イベント化させたものが、本企画の原型です。

参加した学生からはシンプルな「楽しかった」という感想を聞くことができて、うれしかったです。同じ体験をした者同士、交流会ではすぐに打ち解けていました。夏の一日、大阪を探索して、交流会で多くの友人と出会えたことは、彼らのキャリアで忘れることのないものになったのではないかと思います。

つまり、この体験そのものが彼らにとっての「MICE」になった瞬間でした。

参加した学生は、韓国から招いた学生も含めて13名。
規模としては小さなイベントです。全員が主役になれる時間のあるものにしてよかった。私も参加者全員の顔と名前を覚えていますし、近い将来どこかのMICEで彼らと再会できるだろうと信じています。


MICEワンダラーズで工夫をしたこと。こだわったカタチ

当社はMICEの事業以前、インバウンド人材マッチングイベントや、小規模宿泊施設のためのビジネスイベントなど、小規模なイベントの主催はしていました。私も人材系のイベントは大小かかわらず、企画、運営の経験が多くあります。しかし、MICEに関わるようになったのですから、そこで得た知見を活かすことを心がけました。
評論家になるのではなく、実践者として学べることを楽しみながら企画を進めました。

交流会
(左)慶煕大学でMICEを学ぶふたりの学生を招待

1)交流会のカタチ!学生とゲストは半分ずつに

交流会はどんなつながりを得られるか、ここに重点を置きました。主役は学生です。参加するのは10名~15名と決まっていました。だから、業界関係者のゲスト(来賓、見学)も同じくらいにしようと決めていました。参加する学生は、休日を1日使っても、将来のためになるようなことを楽しみながら参加したいと考えている方ばかり。1年生も多いです。だから、MICEの企業や組織で大きな役割を担うゲストをお呼びして、交流会の密度を高めるようと準備を進めました。

そして、韓国でMICEを学ぶ学生ふたりを招待しました。彼女たちは昨年「KOREA MICE EXPO 2025」でブースを出していた慶煕大学の学生団体の一員。本格的にMICEを学ぶ彼女たちは、日本から参加した学生の関心を集めていました。小さな国際交流ですね。

交流会

結果として、終了時間になっても、全然会場から帰っていただけないくらい、交流会は盛り上がっていました(笑
話足りない、名残惜しいという声も聞かれました。最後は会場の都合上、泣く泣く追い出すようになってしまい、ごめんなさい…。
一日真剣にイベントに取り組んだ学生同士、そんな彼らの取り組みを見たゲスト。ただ、交流会をするのではなく、それまでの流れがあることで、交流会の体験が変わってくるのだと実感できました。

会場で
出発前に会場でルール説明を受ける参加学生たち

2)既存のイベントとは違うカタチ!AI使用OK、遊びゴコロ満載に

これまでにないことを形にするというのは、簡単なことではありません。学生向けのMICE業界のイベントは新参者からすると似ているものが多いと感じていました。そもそもMICEを知らない学生向けのものが極めて少ないのです。他の業界では、まず知ってもらうことから始めることが多い。学生が参加したくなるような、遊びゴコロがある、没入感のあるものにしようと決めました。

ホテル前で
見慣れた大阪のまちが視点を変えると、フィールドになります

私は中身がいまだに幼いので、遊びゴコロの点は軽くクリアできました。自分の行動が点数になる、ルーレットの結果に左右される、自由度が高くて他のチームと競う、制限時間が厳しい、ランチもミッションにする、といった「面白く」なりそうな要素は思いつけるので、企画そのものは楽しいものでした。5月には編集部メンバーによるテストプレイを行い、これらのルール(縛り)がゲームを面白くするために働くか、縛りになって窮屈にしていないか、慎重に検討をしました。

ピッチ
ピッチはスライドもなしでトークのみです。話慣れている学生が多い印象、イベントでの登壇経験者もいました

参加する学生には「生成AI利用はOK」と伝えました。AIを学ぶ学生や、理系の専攻の学生もいましたので、むしろどんどん活用してほしいと思ったのです。AIをどのように活用できるか、私もよく研究をしました。結論としては、うまく活用出来る方が面白いとわかりました。これからのMICEにはAIをはじめとした、新しいテクノロジーが不可欠です。若い世代の思いもよらない活用方法も知りたいと期待していましたが、ピッチではAIを使ったアイデアも複数登場しました。


最優秀チーム
最優秀チームは秋に韓国MICE取材ツアーに同行してもらいます
釜山のイベント
釜山で開催されるスタートアップイベントで彼らの活躍は続きます

「学生のMy First MICE」のために、次なる企画を検討中

MICEワンダラーズは、他のまちや地域、規模を変えても開催できるように、イベントをパッケージにすることもひとつの課題でした。特に大阪で行うことを意識していたので、大阪で今後もぜひ開催したいです。

学生のMy First MICEを生み出す、新しいアイデアもあります。できれば、それを学生の皆さんと一緒に考え、カタチにしていきたいですね。なにかアイデアがあったり、こんなことできないかというお問合せやご相談は大歓迎です。イベントの企画や運営に携わりたいという学生の方も大歓迎。

最後にイベントに参加いただいた学生の皆さん、ご来賓、ご見学の皆様、ご協賛いただいた企業様、運営に携わった当社メンバー、すべてに感謝をお伝えいたします。ありがとうございました!

MICEワンダラーズ イベント概要

名称:MICE WDRs(MICEワンダラーズ)
開催日時:2026年7月11日(土)10:00~16:00
開催地:マイドームおおさか
主催:株式会社イザン MICE TIMES ONLINE編集部
MICE TIMES ONLINE Webサイト https://micetimes.jp/
後援:公益財団法人 大阪観光局、一般社団法人 日本コンベンション協会

イベント紹介記事

https://micetimes.jp/mice-wdrs-2026-osaka/

カテゴリー