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【現地取材・保存版】韓国・釜山の主要MICE施設&ユニークベニューガイドを画像70点以上で徹底紹介(BEXCO/BPEX/ヌリマルなど)

毎年秋に開催される「釜山国際映画祭」では、世界から12,000人の業界関係者が集まり、約20万人もの観客が熱狂。その存在感はアジアを超えて、国際的にも高まっている釜山。「釜山」は、アジア有数の“MICE都市”として注目の都市です。市内には大型の展示場や国際会議場だけでなく、ユニークベニュー、ホテルも点在しており、インフラが整っています。韓国内外からのアクセスもよく、製造業を中心に産業が集積する釜山を「MICE」の視点で見ていきましょう。

本記事では、釜山を代表する3つのMICE施設で活躍する方にインタビュー。会場の特徴、使い方、釜山の魅力まで、実際の声を交えながらご紹介します。

※本記事は、釜山–大阪航路を運航するパンスタークルーズフェリーのご依頼に基づき、2025年4月に取材を行って制作しています。
各施設は釜山観光公社の協力を得て取材しました。
※長文になりますので、ぜひブックマークしてご覧ください。

韓国第2の都市・釜山/アジア屈指の港町

ソウルに次ぐ韓国第2の都市である釜山は、いわば南部の玄関口。1876年に開港して以来、港湾都市として発展を遂げてきました。2022年「世界の港湾別コンテナ取扱量ランキング」(「港湾・海運を取り巻く状況」 国土交通省)では7位に入るなど、その物流力はアジア屈指です。人口は約329万人、都市圏で400万人を超え、韓国内の船舶製造の約90%、自動車製造の40%以上を担う製造業の重要地域です。


3大エリアは南浦洞、西面、海雲台

釜山は、旧市街である南浦洞(ナンポドン)エリア、新都心の西面(ソミョン)、リゾートの海雲台(ヘウンデ)と様々な表情を見せ、海から山まで豊かな自然に恵まれた美しい都市です。

かつての貨物取扱拠点だった釜山駅付近の「北港」では、2008年から都市大改造計画に基づく親水空間再生プロジェクトが進行中。ショッピングセンターやホテル、展示場、劇場、国際会議場を備えた大型複合施設の建設で、新たなMICE拠点として生まれ変わろうとしています。


さらにMICE戦略の要となっているのが「海雲台」。BEXCOを中心とした半径5km圏内には宿泊施設や商業施設のほか、海水浴場や関連施設が集積しています。2020年にスタートした「HAVENUE(へべニュー)MICEゾーン」は、海雲台(Haeundae)と大通りを意味するアベニュー(Avenue)を掛け合わせた名前で、国際誘致のマーケティングを地区全体で行っています。UIA(国際会議協会)の世界会議統計では、アジアのコンベンション都市ランキング2024年で、釜山は14位に位置付けられており、ポテンシャルの高さがうかがえます。


港・空・鉄道が交わる都市、釜山へようこそ

KTXなど高速鉄道、航空などインフラには困らないのも特徴です。日本からは「金海国際空港」と「釜山国際フェリーターミナル」で釜山市内にアクセスできます。首都ソウルからはKTXで約2時間30分。東京−大阪間とほぼ同じ距離感で、国内主要都市と同様の快適さで移動できます。

市内の公共交通も進化しています。バスはHyundai(ヒョンデ)の新型EVバス「ELEC CITY TOWN」が導入されており、静かでエコなのです。タクシーはEVの普通車が主流。筆者もUberTaxi(アプリ)で手配しましたが、5分と待たずに来てくれました。
約5年後には新空港の開港予定で、国際便・国内便ともに受け入れ能力が大幅に向上する見込みです。

※写真引用:Invest KOREA「加徳島新空港建設事業概要案(2021~2029)」


主要MICE施設をご紹介

★はインタビューを行ったものです。
Googleマップで位置を確認いただけます。

※2025年5月現在


主要な展示会場・コンベンション施設

★釜山港国際展示コンベンションセンター(BPEX)

おすすめポイント
・釜山港国際旅客ターミナルビル内、釜山駅から徒歩10分という好立地!
・中小規模の会議、カンファレンス、学会開催にピッタリ
・海運港湾分野に特化した 旧都心「釜山」のコンベンションセンター

フェリー利用者や観光客も行き交う「釜山港国際旅客ターミナル」の最上階に位置するコンベンションセンターです。2016年に開館し、設備が新しく綺麗です。大きな窓越しに、港の喧騒を感じられるロケーションは利用者に喜ばれています。

遠くに望むのは釜山港大橋。館内には、複数のコンファレンスホール、ミーティングルーム、イベントホールがあります。

※引用:BPEXのWebサイトより

コンファレンスホール(1,657㎡)

シアター形式で最大1,840名、スクール・宴会形式で920名を収容。最大6室まで分割でき、スクリーンも完備しています。取材日は医学系の学会で利用されていました。海側の通路は、ポスターセッションやドリンク片手に意見交換を行うイベントが開催されています。

ミーティングルーム

中央には広い通路を挟み、左右に5部屋ずつ、計10部屋のミーティングルームが並びます。そのうちの2部屋をつなげて使えるため、小規模ワークショップから大規模分科会まで、参加人数や目的に合わせて自在にレイアウトが変更可能です。現地ではプレスルームや控室に利用されていました。

イベントホール(1,710㎡)

1部屋あたり、シアター形式 510名、スクール・宴会形式で250名で利用できます。A~Dの4部屋を統合すれば、シアター形式 2,030名、スクール・宴会形式 1,000名を一度に収容します。展覧会、展示会、公演などに向いています。

空の庭園・テラス

BPEXは釜山北港再開発事業の中核施設のひとつ。開発の様子を一望できます。見晴らしの良いテラスになっているので、コーヒーブレイクなどいかがでしょうか。館内にはレストラン、カフェ、セブンイレブンのコンビニがあります。イベントの合間にも、軽食からランチ、急な買い出しまで対応できるのは有り難いですね。


インタビュー: BPEX Director Lynn LEEさんに聞く

Q1.なぜ国際旅客ターミナルの5階にコンベンション施設を作られたのですか
ターミナル建設時、「5階をどう活用するか」が大きなテーマでした。これまで旧都市エリアにコンベンション施設がなかったことから最適だと判断しました。BEXCOほど大型施設ではありませんが、小~中規模のイベントに対応できるサイズが当館の強みです。

Q2. 利用された方は、どんな点に満足されていますか
1.オーシャンビュー
2.設備がキレイ
3.アクセスの良さ
4.コストパフォーマンス
当館の利用者の多くはリーピターです。利用された方が、次の利用者に声をかけご紹介いただきます。満足いただいている点は、海が見えるロケーション。それから2016年に開館したばかりのため、キレイだと言っていただけますね。フェリーからは降りてすぐ、釜山駅からはデッキ経由で徒歩約10分、KTXソウル駅からもアクセスしやすいです。また開業以来、1度も利用料を値上げしておらず、金額面でも満足いただいております。

Q3. 日本の読者に向けてメッセージ
BPEXは釜山港湾公社の委託を受け、社団法人釜山港施設管理センターにて管理・運営を行っています。海洋・港湾に特化した施設であるため、関連した内容で韓国の関連機関と連携してイベントが行えれば、最大30%割引になります。アクセスもよく、日本からも近い場所にあります。ぜひご利用ください。

釜山港国際展示コンベンションセンター(BPEX)
Busan Port International Exhibition&Convention Center
アクセス:釜山駅(KORAIL) 徒歩10分
草梁駅(地下鉄) 徒歩15分
釜山港国際旅客ターミナル(バス) 下車
所在地:釜山広域市東区忠壮大路206(草梁洞、釜山港国際旅客ターミナル)5階

公式Webサイト:https://www.bpex.co.kr/index.nm?lang=jp
VR:https://www.bpex.co.kr/vr/air02.html


★釜山国際展示場(Busan Exhibition & Convention Center:BEXCO)

おすすめポイント
・展示場約5万㎡、52個の会議室、4,000席の大型オーディトリウム施設を備えた国際規模の展示・コンベンションセンター
・年間1200件を超える展示・会議・イベントが開催
・インフラ充実。周辺に1500名が利用できるビジネスホテルや大型ショッピングモールが集積

「ベクスコ(以下:BEXCO)」の通称で親しまれているBusan Exhibition & Convention Centerは、国際的な展示及び会議の施設を備えた北東アジア最高のコンベンションセンターです。

年間を通じてさまざまなグローバルイベントを開催しています。海岸沿いというロケーションは、北東アジアにおけるビジネス、文化、観光のゲートウェイとしての魅力を高めています。

オーディトリウムや大小55室の会議室、第1展示場の展示面積(約26,500㎡)と第2展示場の展示面積(約20,000㎡)が併設されています。展示会から企業会議、コンサート、スポーツイベントまで、あらゆる用途に対応。すべての建物がスカイウォークで繋がっているため、雨天時でも濡れずに移動できるのは嬉しいですね。

BEXCO周辺には、地下鉄「センタムシティ駅」と「BEXCO駅」とバス停が近いため、市内各地からストレスなく会場へ行くことができます。隣接する「センタム プライム ホテル (Centum Premier Hotel)」をはじめ、1,500室規模のビジネスホテル群があります。館内にはカフェや食堂街、コンビニなども完備。ギネス登録の「新世界デパート」や「ロッテデパート」も徒歩5分。イベントの合間に、ショッピングや食事を楽しむのに困ることはありません。

ベクスコ・オーディトリウム(4,002席)

韓国でソウルに次いで2番目に大きい多目的ホールです。客席は4層構造で、舞台と観客席が一体となる設計。講演会はもちろん、コンサートや表彰式といった文化公演にも対応する最新の音響・照明設備を備えています。リハーサルをされているところを見学しましたが、音響の良さに驚きました。

コンベンションホール(1,440㎡~2,082㎡)

3階建てのコンベンションホールには計22室の会議室があります。1階は1,440㎡(144㎡×10室)を可動式間仕切りで自由にレイアウト可能。各室で150名(10室を繋げて最大1,440名)を収容でき、電動スクリーンも完備しています。2階も同じく1,440㎡の空間を最大11室に分割すると1,440名を受け入れられます。ロビーは受付やコーヒーブレイクの場として活用可能です。

特に会議場の205号は2005年のAPEC等の首脳会談が3度にわたり開催されたお部屋です。


3階には2,082㎡・最大2,400名収容のグランドボールルームがあり、11カ国語同時通訳システムや舞台を備えています。取材当日は展示会設営が行われていました。国際会議、セミナー、学術大会等が開催できます。

第1展示館(26,508㎡)

サッカー競技場3面分の広さを誇る第1展示館は、柱のない単層空間が特徴です。可動式間仕切りで1、2、3ホールに分割できるため、小規模から大規模まで柔軟に対応できます。2、3階には計15室の会議室があり、シアター形式で各室120名を収容。国際会議や学術大会、企業セミナーで利用されています。

第2展示館(約19,872㎡)

2012年にオープンした第2展示館は約20,000㎡の展示スペースに加え、13室の会議室を併設。1階は大規模展示会場、3階にはさらに展示場と会議室が共存し、BtoBからBtoCまで幅広いイベントを支えます。


インタビュー: Genelal Manager Jung-moon Paengさんに聞く

Q1. BEXCOではどのようなイベントが多く開催されています
年間 約1,200件もの展示会や会議が開かれており、その多くはビジネス分野に関するものです。業界向けの見本市から企業イベント、国際会議まで、幅広いBtoB、toC向けのイベントをサポートしています。

Q2. 今後とくに力を入れていきたい分野は何ですか
まずはBEXCOが直接主催・運営する大型展示会の拡充です。たとえばボートショー、オートショー、ドローンショーなどの見本市を積極的に企画し開催しています。造船・海洋をテーマにした「マリンウィーク」や国際ゲーム見本市「G-STAR」など、産業分野の専門展示会。また、「K-ペットフェア」や「アートフェア」、インテリア、食品展示会など、一般の方が参加できるイベントも拡大しながら開催しています。加えて、国際会議や企業会議、コンサート、ミュージカル、スポーツ大会などのイベント誘致にも力をいれています。

Q3.日本の企業の出展、主催はありますか。日本の方の誘致に関心はありますか
日本企業の誘致にも関心があります。今年5月にはパシフィコ横浜と提携し、人材交流や広報協力を進めました。日本企業やバイヤーの誘致にも積極的に取り組んでいます。

Q4.日本の読者に向けてメッセージ
釜山は日本から飛行機で1~2時間という近さにあり、文化的にも共通点が多い都市です。BEXCOで開催されるBtoB・BtoC展示会にご参加いただくことで、新たな商機や人脈が広がり、出展者・来場者双方にとって充実した体験になるはずです。日本の方にぜひ参加いただきたいと思っております。

釜山国際展示場(BEXCO)
アクセス:センタムシティ駅(地下鉄) 徒歩3分
BEXCO駅(KORAIL)(東海南部線) 徒歩6分
所在地:釜山広域市海雲台区APECロ55

公式Webサイト:www.bexco.co.kr


主要なユニークベニュー

★ヌリマルAPECハウス

おすすめポイント
・2005年のAPEC首脳会議開催のために建設された歴史ある会場
・海が一面に広がるロケーション、特に夕日の美しさが際立つ
・韓国屈指の国際会議場として、伝統美と最新設備を兼ね備える

釜山の西端、海雲台ビーチの西側に突き出した森林の半島先端に佇む、ガラス張りの円形フォルムが特徴的なMICE施設です。周囲は森と海に囲まれており、当時はVIP警護の最適地だったと考えられます。こちらは、2005年「アジア太平洋経済共同体 (APEC)サミット」のために建設されました。2014年には「ASEAN-大韓民国特別首脳会議」も開かれ、国際会議場としての実績を重ねます。現在は当時の首脳会議の様子を学べる博物館として一般公開されている施設です。

2階:会議室+屋外テラス

最大240名を収容し、立食からスクール形式、シアター形式など対応。5つ星ホテルクラスのケータリングサービスも提供されています。会議室は一面に海が広がるパノラマビュー。特に夕方は、まるでプライベートビーチのように真っ赤な海を独り占めできます。

3階:一般公開されているAPEC首脳会議室

入場無料で一般に開放されているエリアです。APEC概要、沿革を学べるパネル展示がされています。各国首脳が着用した韓国伝統衣装「トゥルマギ」は当時の写真と現物が展示。首脳会議室は当時のレイアウトをそのまま残しています。じっくり見ると、韓国の意匠が施されていることがわかります。

十二長生図が飾られています。長生きして死なない10のものを表す十長生を応用して螺鈿漆器で装飾されています。縦2.2m、横6m。


インタビュー:Manager Gayeong Choさんに聞く

Q1. どのような用途で利用されることが多いのでしょうか
首脳会議やガラディナーといった政府関連イベント、企業のVIP向け懇親会、小規模なエグゼクティブセッションなどで利用されます。単なるビジネスイベントだけではないイベントを開催できるのが、当館の強みです。BEXCOで開催される大型イベントの、サテライト会場としても採用されています。

Q2. 釜山の方々にとって、ヌリマルAPECハウスはどんな存在ですか
2005年のAPEC開催以降、釜山は年間約67万人が訪れるランドマークとなりました。地元の皆さんにとっては「釜山の誇り」であり、国際的にも認知された観光名所として親しまれています。

Q3.日本の読者に向けてメッセージ
日本と釜山は飛行機で1〜2時間程度の近い距離にあります。実は私も日本が好きで、今秋には大阪を訪れる予定なんですよ。釜山は美しい…。釜山のソウルとはまた違う、港町ならではの歴史や文化、多彩なコンテンツがあります。会議・コンベンションに参加いただくことで、釜山で特別な経験ができるはずです。BEXCOをはじめとするMICE施設やインフラ、観光資源も整った釜山で、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

ヌリマルAPECハウス
アクセス:冬柏島入口(バス) 下車
冬柏駅(地下鉄) 徒歩約13分
所在地:釜山広域市海雲台区(冬柏路)トンベクロ116

公式Webサイト:https://www.busan.go.kr/nurimaru/japanese.jsp


複合文化空間DOMOHEON(ドモホン)

おすすめポイント
・市民向けの施設として親しまれ、いつも利用者で賑わう集いの場
・かつて大統領の地方宿舎として使われた堂々たる豪邸
・手入れの行き届いた芝生と木漏れ日が気持ちがいいお庭

静かな住宅地にある門を抜け坂を登ると、大邸宅が現れます。「複合文化空間DOMOHEON(以下:ドモホン)」です。1984年に建てられ、歴代大統領の地方宿舎および市長官舎を務めました。2024年9月に市民に開かれた場所「複合文化空間DOMOHEON」として生まれ変わりました。ドラマ『財閥家の末息子』のロケ地としても有名な場所で、ジンヤンチョル会長の家「ジョンシムジェ」として使われました。

多目的文化空間、共有オフィス、講演場、会議室などの設備があり、人が集まるにはもってこいの場所。アート展示や小規模なギャラリートークなど文化イベントなどが開催されています。


1階から2階にかけて続く大階段は、そのまま座席になるユニークな講演場。高い天井と大きな開口部が特徴。スクール形式はもちろん、軽食持込のカジュアルトークにもぴったりです。

ひときわ賑わいを見せるのが「momos coffee(モモスコーヒー)」。2019年のワールドバリスタチャンピオンシップで韓国人初優勝を果たしたバリスタが淹れるスペシャルティコーヒーは、香り豊かで深い味わい。コーヒー都市・釜山のカルチャーを体験できる憩いの場として、市民にも観光客にも人気です。(※毎週月曜定休)

おすすめしたいのが、屋外スペース。釜山市第1号の生活庭園に指定されたお庭は、手入れの行き届いた芝生と木漏れ日が、とにかく心地よいのです。庭園を見ながらパーティーやレセプションをする演出も叶います。美食界で影響力のあるシェフたちが集まる「Gastro Domo: FUTURE OF BUSAN 2025」カンファレンスも開催されていました。
平日10:00〜18:00、土日10:00〜21:00まで開放されています。詳しくは施設までお問い合わせください。

複合文化空間DOMOHEON(ドモホン)
アクセス:南川駅(鉄道) 徒歩10分
ドモホンシャトルバス 約7分(南川駅1番出口前 乗車)
所在地:釜山広域市水営区荒嶺山7ボンギル60

公式Webサイト:https://www.busan.go.kr/domoheon


映画の殿堂

おすすめポイント
・「釜山国際映画祭」の開・閉会式会場として知られる
・世界最大級のビッグルーフは夜になると幻想的に
・6,000人規模のスタンディングスペースや巨大スクリーンを備え、あらゆるタイプのイベントに対応

釜山国際映画祭の会場として知られる映画の殿堂は、地上9階・地下1階、延べ床面積54,335㎡の大規模複合施設です。白いビッグルーフは夜になるとプロジェクションマッピングで美しく照らされます。2011年の開館以来、「ユネスコ創造都市(映画都市)認定」や「コリア・ユニークベニュー」選出など、韓国を代表する文化芸術施設として評価されています。館内にはコンベンションホール、事務空間、野外上映会場、付帯施設を備え、釜山国際映画祭期間中の開・閉会式はもちろん、インセンティブトラベルの会場にも最適です。普段は映画上映や公演のほか、映画に関する様々な資料を公開しており、手頃な料金で最高の映像と音響を満喫できます。

釜山市の映画・映像産業に対する戦略が記載されていたので、ご紹介します。

釜山市は、アジア最高の映画祭へと成長した釜山国際映画祭を基盤にし、映画・映像産業を未来戦略産業として集中的に育成しており、釜山地域の経済基盤の強化はもちろん、 国際的な映像文化中心都市となることを目指している。
また、釜山国際映画祭や釜山国際広告祭、釜山国際短編映画祭、釜山国際子供・青少年映画祭、G-STAR国際ゲーム展示会などの映像コンテンツ関連イベントを開催し、 釜山コンテンツマーケット、アジアフィルムマーケットなどの映画・映像ビジネスマーケットを形成して、映像専門家の底辺拡大に力を入れている。 そして、今後も映像産業の循環構造である投資・企画・制作・流通段階をワンストップ且つ体系化し、釜山を映像産業の生産・流通の中心地へと成長させていく予定だ。

引用:Busan is good 「映像文化中心都市造成」より

映画の殿堂
アクセス:センタムシティ駅(地下鉄) 徒歩9分
視聴者メディアセンター・KNN放送局(バス)下車 徒歩8分
所在地:釜山広域市海雲台区水営江辺大路120

公式Webサイト:http://www.dureraum.org/bccen/main/main.do?rbsIdx=1

・映画関連の施設
釜山映画体験博物館 https://busanbom.kr/
釜山広域市中区大清路126番道12

韓国映画産業の歴史などを展示するミュージアム。龍頭山公園近く。映画の街・釜山について深く知ることができます。


主要なホテル

ロッテホテル釜山

クリスタルボールルーム
アテネ/ピーコックルーム

釜山随一のラグジュアリーホテル、ロッテホテル釜山は、釜山駅から車で約15分の距離にある釜山中心部の繁華街、西面に位置し、650もの客室を有します。 釜山市庁、釜山市民公園、広安大橋、国際市場など釜山の主要各所へのアクセスに優れ、釜山観光やビジネスに最適です。

客室はハイセンスなライフスタイルを反映してリノベーションし、モダンで洗練された雰囲気に生まれ変わりました。また、クラブラウンジでは、品格と細やかなサービスでお客様のビジネスの成功をサポートします。 ホカンスに欠かせない施設のスイミングプールからは、美しいシティビューをご覧いただけます。リノベーションしたオールシーズンの屋外温水プールと、カジュアルダイニングのブルーヘイブンで都会的なくつろぎをご満喫ください。

また、ロッテホテル釜山のリノベーションした宴会場は、フォーマルなご家族のお集まりやラグジュアリーなウェディング、大規模なビジネスイベントなどに適した設備を完備しております。 さらに、気分に合わせて選べる韓国料理、中華料理、日本料理のレストランとビュッフェ、そして外国人専用カジノも、旅行の楽しさをより一層引き立てます。 海と港のロマンあふれる都市、釜山でビジネスの成功と充実した観光をお楽しみください。

引用:ロッテホテル釜山 Webサイトより

ロッテホテル釜山
アクセス:西面駅(地下鉄) 徒歩約3分
所在地:釜山広域市釜山鎮区伽倻大路772

公式Webサイト:https://www.lottehotel.com/busan-hotel/ja


釜山の観光とMICEを支える存在「釜山観光公社」

左:Kim さん / 右:Miri Choi さん

釜山観光に関する情報をチェックするとき、一番お世話になるのが「Visit Busan」です。サイトやSNSでは名所やグルメ、季節のイベントをサクッとまとめてくれて、「行く前には必ずここを見てる!」という人も多いはず。運営するのは釜山観光公社。釜山の観光の認知度を高めることや、MICEにも携わっています。今回の取材も、急なお願いだったのにもかかわらず、大阪、現地釜山と連絡を取り合いながら、MICE施設へのアポ取りから現地案内、通訳まで対応いただきました。


職員の方は日本語・英語・中国語それぞれ話せる人がいらっしゃるようで、「言語を活かして釜山をもっと好きになってほしい」「外国語で釜山をPRしたい」と熱意あふれる方ばかり。Miri Choiさんは他の都市では働けないほど釜山一筋なんだとか。

今は大阪・関西万博に合わせて外国人観光客誘致キャンペーン真っ最中。釜山で観光やMICEの相談をするなら、迷わず釜山観光公社に問い合わせてみてくださいね。


Edito’s note:韓国のMICEは女性が世界で活躍するフィールド

取材で出会った方々は全員が女性リーダーで、MICE施設のPRや運営にバリバリ取り組む姿に思わず圧倒されました。MICEが女性にとって世界で活躍するフィールドであることを改めて実感した日でもあります。
釜山のMICEの魅力は、何と言ってもアクセスの良さと街全体の魅力、そして会場インフラの充実ぶりにあります。飛行機もフェリーもKTXも使えて、日本からの移動で困ることはまずありません。まずは釜山の観光や出張の合間にでも、展示会やイベントに足を運び、肌で感じてみてください。

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