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未来のシマ共創会議

「未来のシマ共創会議2025」10月8日~9日開催。共創ピッチ、ワークショップ、交流会…新たなビジネス連携が生まれる2日間

日本の有人離島が直面する喫緊の課題に対し、「意志ある未来」を共創する場として注目を集める「未来のシマ共創会議2025」が、2025年10月8日~9日に開催されます。認定NPO法人離島経済新聞社(NPOリトケイ)が主催する本会議は、2025年から国土交通省スマートアイランドEXPOとの合同開催が決定し、離島が抱える課題解決に向けた具体的なアイデアや先進技術が集結するものとなりそうです。

「意志ある未来」へ!シマの課題に挑む共創の場

加速する危機と「シマ思考」の提唱

日本には約417の有人離島があり、「日本の縮図」とも称される多様な暮らしと地域づくりが息づいています。しかし、近年は人口減少の進行に伴う航路の減便、医師や保育士の不足、学校の統廃合など、社会インフラの縮小が急速に進み、住民の生活を脅かす危機が迫っています。このような「なりゆきの未来」では、豊かな営みが失われ、島々が無人化する恐れがあるため、本会議は「意志ある未来をシマから創る」をテーマに掲げ、能動的な未来創造を目指しています。

この「意志ある未来」を創る基盤となるのが、離島経済新聞社が提唱する「シマ思考」です。シマ思考とは、人々が互いに支え合うコミュニティ「シマ」を中心に据え、持続可能な世界を築くためのしなやかな思考を意味します。限りある資源のなかで培われた創造力や、自然と共生する知恵、信頼によって豊かさが循環する「人間の経済」は、現代社会が見失いがちな豊かさの本質を離島が教えてくれると、NPOリトケイの鯨本あつこ代表理事は語ります。

2025年の未来のシマ共創会議のプログラム

「未来のシマ共創会議」は2024年に初開催され、全国の離島住民、行政機関、企業、メディア、学生など約300人が参加し、多くの共創プロジェクトや学びの場「シマビト大学」が生まれました。2025年度は、さらに規模を拡大し、参加者目標はオンラインを含め800名に設定されています。

注目されるのは、国土交通省が推進する「スマートアイランドEXPO」との合同開催です。医療、福祉、交通、防災など、離島地域に特化した新技術の活用事例や、それを推進する民間事業者、離島自治体がTokyo Innovation Baseの会場に集結します。

開催概要

名称:未来のシマ共創会議2025
開催日:2025年10月8日(水)・9日(木)※9日は国土交通省スマートアイランドEXPOと合同開催
会場:Tokyo Innovation Base(リアル会場)+オンライン配信
※8日はオンライン配信のみ
内容:トークセッション/ワークショップ/ピッチ/交流スペース
参加者:800名(全国の離島地域住民をはじめ、国・省庁・市町村の行政団体、大手企業からスタートアップまで幅広い民間企業、自営業、メディア、大学、非営利団体、学生など)
主催:認定NPO法人 離島経済新聞社
協賛:大和リース株式会社、日本航空株式会社、株式会社キャンパスクリエイト、株式会社eiicon ほか

公式Webサイト https://ritokei.com/campaign/co-creation

会議のプログラムは、多岐にわたる課題に対応する充実した内容です。

  • トークセッション(10月9日):
    • Session1「つながりの共創」by eiicon:総人口の0.5%が暮らす島々の「内」と「外」をつなぎ、未来を創造するイノベーティブな手法を問い、持続可能な島国を支える「つながり」の共創を議論します。
    • Session2「シマで守る命と健康」by 離島医療会議:資源の限られた離島において、命と健康を守るための制度や文化について深掘りします。
    • Session3「海の道を維持するために」by キャンパスクリエイト:深刻化する船員不足による航路減便問題が日本列島に与える影響と、世界第6位の広さを誇る海洋エリアに文化的営みを続けるための方法を考えます。
    • Session4「島には夢がある」:「里山資本主義」提唱者である日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏と、離島の可能性について語り合うクロージングセッションです。
  • 共創ワークショップ(10月9日):「共創が生まれる島旅」や「島×防災」などをテーマに、島の可能性を拓くアイデアを参加者で共創します。
  • 共創ピッチ(10月9日):全国からエントリーした学生、スタートアップ事業者、役場職員らが、離島の未来を担うアイデアを発表します。
  • 交流スペース・懇親会(10月9日):参加者間の新たなつながりを生み出す場が提供されます。
  • 前日特別セッション(10月8日、オンラインのみ):「生き残れる島の防災と関係人口共創会議」をテーマに、災害危機に備える「フェーズフリーの備え」や「防災ネットワーク」、災害後の復興に大きな力を発揮する「関係人口」の重要性について議論します。

「愛ある関係人口」と共に未来を紡ぐ

認定NPO法人離島経済新聞社の熱い思いと実績

本会議を主催する同法人は、2010年に創業し、2025年2月に認定NPO法人となりました。彼らは、約400の有人離島を専門とし、「島の可能性を伝える普及啓発事業」「島と人をつなぐ連携交流事業」「島の可能性を育てる魅力化推進事業」「もしもに備える災害復興事業」の4つの軸で活動を展開しています。

フリーペーパー『季刊ritokei』とWebメディア『ritokei.com』は、年間累計50万人の読者に「島に、学ぼう」というメッセージを届け、島の魅力を発信し続けています。離島の課題解決には、島内だけでなく、島を想う外部の力、すなわち「愛のある関係人口」の増加が不可欠であると考えており、この関係人口を「プラス100万人」増やすことを目指しています。

クラウドファンディングで広がる共感の輪

「未来のシマ共創会議2025」は、より幅広い層に「意志ある未来」を共創するヒントを共有するため、リアル会場・オンライン配信ともに参加無料で開催されます。この無料開催を実現するため、現在クラウドファンディング「目指せ!離島地域に+100万人の関係人口!リトケイと『未来のシマ共創会議』に力を」が実施中です。

このクラウドファンディングでは、イベント運営費用の一部や公式ブックの制作費を募集しており、目標額を超えた資金は「愛ある関係人口」を増やすためのメディア制作に活用されます。エコノミストの藻谷浩介氏も本プロジェクトを応援しており、離島が「海洋国・日本の宝」であり、「愛のある関係人口」は日本の豊かさと平和を守る「同志」であると強調しています。

クラウドファンディングページ(CAMPFIRE) https://camp-fire.jp/projects/868705/view

未来のシマ共創会議

まとめ:離島の「課題」と「可能性」を見つめ、「愛のある関係人口」を増やす

人口減少や社会インフラの縮小といった厳しい現実に直面しながらも、日本の離島には、現代社会が見失いがちな「人と人が支え合い生きる文化」や「自然と共生する知恵」といった、かけがえのない価値が息づいています。

「未来のシマ共創会議2025」は、こうした離島の「課題」と「可能性」を見つめ、島の人々と、島を想う人々、そして先進技術やアイデアを掛け合わせることで、まさに「意志ある未来」を創造するための重要なプラットフォームです。島の未来を共に考え、行動する「愛のある関係人口」が増えることは、日本の豊かさを守り、持続可能な社会を築く上で不可欠であると、離島経済新聞社は強く訴えています。

ぜひ、この機会に「未来のシマ共創会議2025」に参加し、離島から始まる未来創造の動きに触れてみてはいかがでしょうか。あなたの参加が、日本の島々の、そして日本の未来を形づくる大きな一歩となるかもしれません。

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