【TEAMZ Summit 2026】開催レポート:東京の八芳園で4月7日~8日に開催 Web3とAIと日本文化が融合した2日間の記録

アジア最大級のWeb3およびAIのカンファレンスであるTEAMZ Summit 2026が、2026年4月7日と8日の2日間にわたって東京の八芳園で開催されました。今年のテーマは歴史と文化が息づく場所で日本の伝統と最先端のテクノロジーを掛け合わせるというものでした。2日間で合計10625名もの来場者を記録したこのイベントについて、当日の様子をお伝えします。
※MICE TIMES ONLINEは「TEAMZ Web3 / AI SUMMIT 2026」のメディアパートナーとして情報発信を支援しています。

TEAMZ Summit 2026、イベント当日の様子
会場となった八芳園は、日本の伝統的な美しさを感じられる場所です。そこにWeb3や人工知能、ブロックチェーンといった最先端の技術が集結しました。イベント当日の朝は9時の受付開始前から多くの人が列を作り、開場を待ちわびる熱気に包まれていました。


会場はフロアごとに異なるテーマで構成され、参加者が自由に回遊できる工夫が凝らされていました。1階にはメインステージや主要な出展エリアがあり、2階にはスポンサーの展示やメディア向けのルームが配置されていました。3階にはランチエリアやネットワーキングスペースが設けられ、参加者がリラックスして交流できる環境が整えられています。上の階では特定のプロジェクト専用のステージや展示が行われるなど、建物全体を使った多層的なイベント構成です。

ステーブルコインの実証実験で、技術活用を体験
参加者の関心を強く引いていたのが、会場内の複数フロアで実施されたステーブルコインの実証実験です。参加者は実際にデジタル通貨を使用して決済を行う体験ができ、展示を見ることに終始せず、参加者自身がリアルな技術の活用を体感できる場となっていました。イベントの前夜には200名以上のVIPゲストを招いたディナーも開催されており、質の高い情報交換が行われる場として機能していました。
会場の各所には盆栽が飾られ、着物の試着体験や日本酒の提供が行われるなど、日本の文化を五感で楽しめるコンテンツが多数用意されていました。最先端のテクノロジーと日本の伝統が違和感なく溶け合い、参加者にとって非常に居心地の良い空間が作り出されていました。

1日目の様子:日本文化のパフォーマンスと多角的なセッション
熱気を生み出した伝統芸術のオープニング
カンファレンスの幕開けを飾ったのは、日本の素晴らしさを世界へ発信することをコンセプトに活動するアーティスト、ORIENTARHYTHMによるパフォーマンス!力強い演出が来場者を惹きつけ、会場の空気を一気に作り上げます。
午後には東京新のんき連による阿波踊りも披露され、参加者も一緒になって盛り上がる場面が見られました。会場の至る所で相撲のショーやちんどん屋のパフォーマンスが行われ、技術のカンファレンスでありながらお祭りのような活気にあふれていました。

Web3とAIの最前線を語る有識者たちの登壇
メインステージでは、金融やテクノロジー分野の最前線で活躍する登壇者によるセッションが次々と行われました。開幕の挨拶には片山さつき財務大臣が登壇し、国としての取り組みの重要性が示されました。

続いて行われたセッションでは、人工知能とブロックチェーンの掛け合わせがもたらす新しい価値について、株式会社bitFlyerの加納裕三氏らが深く議論を交わしました。伝統金融とデジタル資産の融合に関するパネルディスカッションでは、三井住友銀行やブラックロックなどの大手金融機関の担当者が登壇し、既存の金融システムと新しい技術がいかにして共存し発展していくかという道筋が示されました。

また、メディアアーティストの落合陽一氏は、大阪および関西万博のパビリオンから派生する新しいプロジェクトを発表しました。2026年に横浜みなとみらいに常設シアターをオープンし、翌年には国際園芸博覧会で新作を公開するという具体的な計画が語られ、テクノロジーと芸術の融合の未来が示されました。
落合陽一氏発表の内容についてはこちらの記事からどうぞ
https://micetimes.jp/ull2-yokohama-greenexpo/

決済と社会実装に向けた具体的な議論
午後の時間帯には、テクノロジーをいかにして社会に実装していくかという実践的なテーマに焦点が当てられました。デジタル大臣政務官の川崎ひでと氏が登壇し、自民党のAIおよびWeb3に関する戦略について、日本の果たすべき役割を解説しました。

また、ステーブルコインがキャッシュレス決済をどのように変えていくかというパネルディスカッションや、ポストスマートフォン時代におけるヒューマンインターフェースのあり方について議論が交わされました。実業家の堀江貴文氏や株式会社フィナンシェの國光宏尚氏による起業家と投資家のリアルな戦略についての対談も行われ、厳しい市場環境の中でどのように新しいビジネスを構築していくかという実践的な知見が共有されました。

2日目の様子:実践的な議論と熱狂のクロージング
歌舞伎が彩る2日目の開幕
2日目の朝は、日本の伝統芸能である歌舞伎のパフォーマンスから始まりました。歴史ある八芳園の雰囲気に歌舞伎の力強い動きと声が響き渡り、前日とはまた異なる厳かな空気の中でプログラムがスタート。午後には和太鼓の演奏も行われ、参加者の集中力を再び高める素晴らしい演出となりました。


国家戦略とグローバルインフラの構築
2日目のセッションは、政策やグローバルな資本の動きといったマクロな視点のテーマが多く組み込まれていました。デジタル社会推進本部長の平井卓也氏が登壇し、日本のデジタル戦略と国家の未来について政府の立場からの方向性を提示しました。国民民主党代表の玉木雄一郎氏も登壇し、日本をデジタル資産立国とするための国家成長戦略について力強く語りました。


海外からも多くの重要なゲストが参加しました。TRON創設者のJustin Sun氏は、グローバル市場において暗号資産と伝統的な金融がどのように結びついていくかについて解説しました。Cardano FoundationのトップやEthereum Foundationのメンバーなども登壇し、トークン化時代の基盤となるインフラの役割や、世界的な経済圏の中でブロックチェーンが担う役割について深い議論が展開されました。

日本企業による技術の実装と未来の経済圏
日本企業がいかにしてWeb3の技術を本格的に導入していくかというセッションでは、多くの参加者が熱心に耳を傾けていました。実証実験の段階から抜け出し、実際のビジネスにどのように組み込んでいくかについて、金融機関やテクノロジー企業の第一線で活躍する担当者たちが課題と展望を語り合いました。セキュリティやユーザー体験の観点から次世代ウォレットのあり方を問う議論も行われ、インフラ整備の重要性が再確認されました。
また、現実世界の資産をデジタル化するリアルワールドアセットのトークン化に関する議論も行われ、数兆ドル規模とも言われる新しい市場の可能性について具体的な道筋が示されました。新しい資産の概念と自律的なAIエージェントによる決済の仕組みが発展することで、人々の日常生活と経済活動がどのようにつながっていくのかという、私たちの未来の暮らしに直結する内容が多く語られました。


次回は2027年4月6日~7日に開催!10周年を迎える
2日間にわたって開催されたこの大規模なカンファレンスは、最終日の終盤に行われた和太鼓のパフォーマンスと、100万円相当の暗号資産の抽選会という熱狂の中で幕を閉じました。会場では次回の開催についても発表があり、TEAMZ Summitが10周年を迎える2027年4月6日と7日に再び同じ熱気を持ったイベントが行われることが約束されました。
今回のイベントを振り返ると、Web3や人工知能といった最先端の技術が、一部の専門家だけのものではなく、社会のインフラとして確実に実装されつつあることを強く実感する内容でした。技術の仕組みを語る段階から、それをいかにして私たちの生活やビジネスに組み込んでいくかという実践的な段階へとフェーズが移行していることが、登壇者たちの言葉から明確に伝わってきました。

存在感ある「会場」としての八芳園
また、八芳園という日本の伝統を感じさせる場所で、着物や盆栽、伝統芸能といった文化的な要素と最先端のテクノロジーを組み合わせた試みは、参加者に強い印象を与えました。テクノロジーの発展は無機質なものではなく、人間の営みや文化と密接に関わりながら進んでいくものであるというメッセージが、会場全体から発信されていたように感じます。
2日間で1万人を超える人々が足を運び、最前線の知見を共有したこの場所から、新しいビジネスやプロジェクトが数多く生まれていくはずです。未来の社会を形作るための大きな一歩を踏み出す場として、非常に意義深いカンファレンスとなりました。テクノロジーと文化が交差するこの場所で得られたインスピレーションは、参加者それぞれの事業を通じて広く社会に還元されていくことでしょう。
※MICE TIMES ONLINEは「TEAMZ Web3 / AI SUMMIT 2026」のメディアパートナーとして情報発信を支援しています。