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観光庁 令和7年度「MICE開催地としての魅力向上事業」の公募を開始 – 地域の国際競争力強化を目指す実証事業
※2025年2月25日発表資料より
観光庁は、令和7年度「MICE開催地としての魅力向上事業」の公募を開始しました。本事業は、MICEの誘致・開催を通じ、地域の魅力向上を図るモデル実証を支援するものです。MICEを活用することで、ビジネス機会やイノベーションを生み出し、地域経済の活性化および日本のMICE誘致競争力の強化を目指します。
近年、アジア諸国をはじめとする海外の都市がMICE誘致を強化する中、日本国内の開催地も国際競争に打ち勝つための戦略が求められています。本事業では、地域の特性を生かした新たなMICE誘致の取り組みを実施し、成功事例を他地域へ横展開することで、日本全体のMICE競争力向上を目指すものとしています。
MICEの重要性と事業の背景
MICEの誘致・開催は、国内外のビジネスパーソンや研究者を地域に呼び込むことで、以下のような多面的な効果を生み出します。
- ビジネス機会やイノベーションの創出
- 地域経済への波及効果
- 開催地の国際的な認知度向上
特に、海外の有力都市との競争が激化している現在、日本のMICE誘致力を強化することは急務となっています。本事業では、こうした背景を踏まえ、地域の強みを活かした質の高いMICEモデルの創出を促進します。
事業概要
本事業は、MICE開催地としてのポテンシャルを持つ地域を対象に、魅力向上に向けた実証事業を支援します。補助金や交付金ではなく、観光庁の調査事業の一環として実施される点が特徴です。
実証の対象となる取り組み
- 新規性のある取り組み
- 地域の課題や強みを活かした施策
- 長期的なロードマップと一貫性のある施策
既存の取り組みと同様の内容は対象外とされ、例えば以下のような新たなMICEモデルの開発が求められます。
実証事業の具体例
- ユニークベニューの開発(歴史的建造物や特別なロケーションの活用)
- 地域産業・知的資産を活用したMICE向けコンテンツ開発
- 複数施設を連携させた「エリアMICE」の実施
- 最先端テクノロジー(AI・XR・バーチャルツアー、スマートシティ技術等)を活用すること
また、モニターツアーを実施する場合は、海外目線をどの程度取り入れているかが評価のポイントとなります。国際MICE関係者を招待し、フィードバックを得ることが必須となります。
公募概要:3月4日にオンラインでの説明会を実施
応募資格
- コンソーシアム形式での応募が必須
- 自治体、コンベンションビューロー、DMO、民間事業者(施設運営者含む)が代表を務めること
- コンベンションビューローまたは同等のDMOの参画が必須
スケジュール
- 公募期間:令和7年2月25日(火)~令和7年3月26日(水)12:00(厳守)
- 公募説明会:令和7年3月4日(火)14:00~(オンライン開催)
- 審査・選定:令和7年4月(予定)
- 事業実施期限:遅くとも令和7年12月末までに実施完了
- 事業完了報告・精算書類提出期限:令和8年1月末まで
予算・経費
- 1コンソーシアムあたり上限2,000万円(税込)
- 地域の取組全体の経費のうち、観光庁以外の負担割合(自己負担)が2割以上必須
- 自己負担割合が高いほど加点評価
応募方法:応募締切は3月26日
こちらのページを参照ください。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/kobo09_00023.html
提出先
- 観光庁MICE室(hqt-jp-mice@ki.mlit.go.jp)
- 提出方法:電子メールのみ受付
- 応募締切:令和7年3月26日(水)12:00【厳守】
※応募に関する質問も電子メールでの対応のみとなります。
まとめ
令和7年度「MICE開催地としての魅力向上事業」は、日本のMICE誘致競争力強化を目指し、地域独自の魅力向上を支援する重要な事業です。海外目線を意識した新規性のある実証事業が求められており、MICE誘致に関心のある自治体や事業者は公募要領を熟読し、積極的な応募をご検討ください。本事業を通じて、国際的な競争力を高める新たなMICEモデルが日本各地で生まれることが期待されます。