
大阪IRが夢洲で着工―2030年秋の開業へ本格始動
大阪府・大阪市・大阪IR株式会社は4月24日、人工島・夢洲(此花区)で統合型リゾート(IR)の起工式を実施し、建設工事に着手しました。式典には吉村洋文知事、横山英幸市長、MGMリゾーツ × オリックス連合の経営陣など約150名が出席。工期は2025年4月24日から2030年夏頃までを予定し、秋頃の開業を目指します。(2025年4月24日 大阪市 報道発表資料より)
IR施設の概要
総投資額は約1兆2,700億円。カジノ(470台のテーブルゲーム+約6,400台の電子ゲーム)、客室合計約2,500室のホテル3棟、6,000人超収容の国際会議場(MICE拠点)、商業施設、バスターミナルなどを配置し、年間約2,000万人の来場と約5,200億円の売上高を見込みます。


経済波及効果
大阪府試算によると、建設段階で約1.9兆円の経済効果と14万人の雇用創出、開業後は毎年約1.1兆円の経済効果と9万人超の雇用が見込まれています。
資金調達総額は約1兆2,700億円で、合同会社日本MGMリゾーツ・オリックス株式会社・関西地元企業等22社の出資により約7,400億円(約58%)、金融機関からの借入により約5,300億円(約42%)を調達する想定です。
大阪府Webサイトより
また、IR事業者は、融資額約5,300億円について、株式会社三菱UFJ銀行及び株式会社三井住友銀行をはじめとする融資団との間で融資契約を締結しています。
工事体制と今後のスケジュール
事業主(建築主):大阪IR株式会社
工事施工者:(仮称)大阪IRプロジェクト ブロックB本体建物工事共同企業体
(株式会社竹中工務店、株式会社竹中土木、株式会社銭高組、南海辰村建設株式会社、株式会社浅沼組、株式会社松村組、株式会社森組)大林組・大鉄工業・TSUCHIYA・富国建設共同企業体
大阪・夢洲IRは、日本初のカジノを含む成長型IRとして2025年に工事が始まりました。約1.3兆円を投じる巨大プロジェクトは、2030年秋のグランドオープンを視野に入れ、万博閉幕後の大阪・関西経済を牽引する「第二のエンジン」として期待されています。