
海外販路開拓のコストとリソース問題を解決。COUXU「セカイコネクト」で海外進出を「始めてみる」という考え方
海外への事業展開は、多くの日本企業にとって重要な経営課題です。しかし現地の情報不足、高額な営業コスト、海外営業の経験不足といった障壁が、特に中小企業の挑戦を阻んできました。こうした課題に対し、COUXU(コーク)株式会社は「セカイコネクト」というサービスを提供しています。「母国以外に友人であり、ビジネスパートナーを作る」というビジョンのもと、多くの日本企業をグローバル市場へと導いてきた同社のユニークなサービスをご紹介します。
日本企業の海外進出を阻む「3つの壁」
COUXU株式会社は、日本企業、特に中小企業が海外進出に際して直面する課題を深く理解している会社です。考えられる主な課題は以下の3点ではないでしょうか。
- 海外市場のミクロな情報不足
現地の購買行動や習慣、競合他社の情報が乏しく、海外のリアルタイムな情報を入手することが困難です。 - 高額な海外販路開拓コスト
海外展示会への出展には1回あたり100万~200万円もの費用がかかり、商談コストも1社あたり10万~20万円にのぼるなど、大きな負担となります。 - 海外営業の経験・リソース不足
多くの企業では、海外事業部を自社で立ち上げ、専門人材を確保することが難しいのが実情です。

400社の実績で支える伴走者、創出してきた商談は20,000件にのぼる
COUXU株式会社は、「母国以外に友人でありビジネスパートナーを作る」というビジョンを掲げ、国境や文化を越えた価値創出を目指しています。単なる支援に留まらず、日本企業がグローバル市場で価値を創造するためのパートナーとして伴走することをミッションとしています。

代表取締役の大村晶彦さんは、Alibaba.comの日本でのマーケティング担当として日本企業の海外進出の難しさを痛感した経験から、2013年に同社を設立。創業から13年目を迎え、これまでに累計約400社の海外進出を実現し、29カ国・2500社との取引実績を誇ります。創出してきた商談は、累計20,000件にのぼります。

海外バイヤーのニーズから始まる「セカイコネクト」とは
「セカイコネクト」は、COUXUが提供する、日本企業が自ら海外販路を構築できるサービスです。最大の特徴は、海外バイヤーの「日本企業から商品を仕入れたい」というニーズを起点にしている点です。海外企業は自社に適した仕入先を、日本のサプライヤーは確度の高い相手を効率的に見つけることができます。

わずか5分で商談へ。コストと時間を削減する仕組み
一般的に数ヶ月を要する海外営業リストの作成から商談アポイントまでを、わずか5分程度で実現可能です。海外展示会での商談コストが1社あたり10万~20万円かかることを考えると、非常に高い効率性と言えます。システム利用料は月額5万円程度で、初期費用は30万円から60万円程度。ターゲットマーケットは東アジア・東南アジアが約75%を占め、このエリアで高い成約率を誇ります。
充実のサポート体制
全てのオンライン商談で、通訳の方が一緒に入っていただけます。言語の壁があり躊躇することもなくなりますね。また、営業提案資料の作成サポートや、興味を持つ海外バイヤーをリスト化できる「アタックリスト」機能なども実装されています。

人材育成と実践的なノウハウの提供
海外ビジネスを成功させるには、社内に海外企業と商談できる人材を配置することが不可欠であるとCOUXUは考えています。
カリキュラムの提供
ほとんどの企業が海外事業に特化した人材を置いていない現状に対し、海外事業を成功させる技術やノウハウを学べるカリキュラムを提供しています。
専属スタッフによる並走支援
専属スタッフが商談やメールでのやり取りに一緒に参加し、スムーズな契約に至るようアドバイスを提供。また、成約・失注を最速で分析し、ディスカッション形式で改善に努めるなど、実践的なフィードバックを行います。
「低リソース・短期間で開拓」の実証ノウハウ
COUXUがこれまでに実践と実証を重ねてきた「いかに低リソース・短期間で開拓するか?」というノウハウが、トータル支援の強みとなっています。
主なターゲット地域は東アジアと東南アジア
この地域がCOUXUのビジネス全体において約75%を占めており、特に重点を置いていることが伺えます。海外からの取引希望件数も月間100件から200件ほどあり、プラットフォーム上でメッセージのやり取りが可能です。東アジア・東南アジア地域は、日本との距離の近さや文化的な親和性、そして経済成長が著しい点から、日本企業の海外進出において特に注目されるエリアです。

「トモダチドリブン」で築く長期的な関係性
海外顧客を作るだけではなく、「友達であり顧客」の関係性を築く「トモダチドリブン」という独自の哲学を推進しています。商品が優れているだけでなく、「この人と一緒に仕事がしたい!」と思ってもらえるような人対人の信頼関係の構築が、海外ビジネス成功の重要な要素であると考えており、これが長期的なビジネス成果につながっています。
【活用事例】セカイコネクトでリーズナブルに海外展開を始める
これまで累計約400社もの日本企業の海外進出を実現しており、その利用企業は多岐にわたります。健康食品の海外進出や、石川県の伝統食である「押し寿し」の海外展開といった具体的な事例が見られます。美容ブランドの海外戦略(EUやフィリピン市場向け)、中小メーカーによるシンガポール市場でのブランド育成、そして食品企業の海外での販売促進活動など、幅広い業種や製品で活用されています。

セカイコネクトアライアンス:海外事業部の外部委託など、より包括的な支援を行う
「セカイコネクトアライアンス」は、COUXUが提供するサービスの一つで、特に海外事業部を外部に委託したい中堅・大手企業や、海外展開をさらに推進したいものの社内での人材採用や育成に課題を抱える企業を主な対象としています。COUXUのプラットフォーム「セカイコネクト」や「セカイコネクトアカデミー」といったツールや学習支援にとどまらず、COUXUが持つ機能的なリソース(ヒト・モノ・カネ・情報)アウトソーシング形式で活用し、企業の海外事業を包括的に支援するモデルです。
COUXUが保有する大規模なバイヤーリストに加え、クライアントの要望に応じた新規開拓リサーチを活用し、デスクリサーチやメールマーケティング、インサイドセールスといった活動を代行します。クライアントのターゲットとなるキーワードやジャンルに基づいて、約3~4名のプロジェクトチームを編成し、特定の国や地域への集中的なアプローチも可能です。特に、有形商材が主軸となる「セカイコネクト」ツールでは対応が難しい無形商材やサービスの海外展開に強みを持っており、海外販路開拓の大きなハードルとなっていた高額な営業コストや情報不足、専門人材の不足といった課題を解決します。

「エンタメリテール」と「エンタメEC」サービス
B2B取引のみでは流通額が伸び悩むケースや、化粧品の「棚落ち」のように商品が継続的に売れなくなる課題に対し、海外バイヤーが現地で認知されている商品を求める傾向があるため、直接的な消費者へのアプローチが不可欠とCOUXUは見ています。
日本企業が海外展開を進める中で直面する消費者開拓とブランド認知の課題を解決するために提供されているのが「エンタメリテール」と「エンタメEC」です。


COUXUは世界中のインフルエンサーやクリエイターと連携し、彼らが持つコミュニティを通じて日本企業のブランドファンを増やす活動を行ってくれます。消費者に向けた直接的な情報提供や販売活動(例:ベトナムのTikTok Shop)を実施し、海外でのブランド認知を事前に高めることで、その後のB2B営業を円滑に進めます。これらの取り組みは、企業が海外事業の「実現性・再現性・継続性・拡張性」を確保するための強力な支援策となります。
まとめ:海外展開を目指すMICE事業者にとっての新たな選択肢
代表 大村さんのお話をお聞きして、COUXU株式会社の「セカイコネクト」は、日本企業がグローバル市場で成功するためのパートナーシップを提供してくれるサービスだと感じました。コスト効率、スピード、そして「トモダチドリブン」という考えは、これからの海外ビジネスにおいて大きな力となるでしょう。
特に、MICE関連企業や無形商材を扱う企業にとって、COUXUの「セカイコネクトアライアンス」は親和性が高く、新たな市場を開拓する強力な一手となり得ます。海外進出に向けて何から始めればよいか分からない、という企業の課題に寄り添い、解決へと導くCOUXUのサービス。海外ビジネスに関心のある企業は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
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