【レポート】AIを活かしたDXがトレンド。西日本最大級のDX総合展が開催/DX 総合EXPO 2024 冬 大阪(インテックス大阪)
2024年12月18日(水)~12月20日(金)の3日間、インテックス大阪で開催された「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」。西日本最大級のDX総合展です。*同種の展示会との展示面積の比較(DX 総合EXPO 実行委員会(エバーリッジ株式会社)調べ)
「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」とは
業務効率化・働き方改革・経営基盤強化を実現するためのDXソリューションが一堂に集う西日本最大級のDX総合展です
リアル展示会に加え、オンラインでセミナーを視聴したり、製品資料をダウンロードすることができます
*同種の展示会との展示面積の比較(DX 総合EXPO 実行委員会(エバーリッジ株式会社)調べ)
引用:https://www.bizcrew.jp/expo/dx-osaka
マーケティングリサーチ機構の調査でも満足度No.1の3冠を達成し、出展企業も来場者も高い満足度を感じている展示会です。
出展カテゴリー
人事・労務、経理・財務、法務、マーケティング、営業、業務改革など
同時開催:ビジネスイノベーション Japan 2024 冬 大阪
VUCA・ニューノーマル時代に直面する企業の経営課題を解決するための多彩なソリューションが一堂に集う総合展示会です
引用:https://www.bizcrew.jp/expo/bij-osaka
出展カテゴリー
経営支援、働き方改革、採用・教育、ウェルビーイング、SDGs/ESG、AI業務改革、販促支援など
開催概要
名称:DX 総合EXPO 2024 冬 大阪
開催日程:2024年12月18日(水)~12月20日(金)
各日10:00-17:00
会場:インテックス大阪
主催:DX 総合EXPO 実行委員会(エバーリッジ株式会社)
Webサイト:https://www.bizcrew.jp/expo/dx-osaka
150社420製品が出展。前回より規模が2倍になった「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」
13の展示会で構成されている「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」。150社420製品が出展しています。
以前は「大阪南港 ATCホール」で開催していましたが、リピーター出展+新規出展で出展企業は約2倍、来場者も大体1.6倍ほどの増加を見込み、規模を拡大してインテックス大阪での開催となりました。
大阪新規出展企業には星マークがついています。毎年開催される恒例の展示会となり、毎回足を運ぶ参加者もいることから、新規出展企業との出会いを促しているのでしょう。リピーター出展の多い展示会では目新しさも重要です。
AIを用いた製品&心身の健康を大切にするサービスを提供している企業を紹介
「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」では、多くの企業がAIに関する製品を出展していました。ノーコードでのサイト制作やWebマーケティング、営業を助けてくれるツールなど、半数近くはAIに関連するサービスを提供していました。
また、AI関連企業ほどの数はありませんでしたが、心と体の健康に関するサービスを出展する企業もありました。その中から2つのサービスを簡単に紹介します。
AIが契約書の内容を検索&修正:FRAIM株式会社
クラウドに必要な書類データをアップロードし、データベース化。データベース化した内容を検索しやすくするサービス「LAWGUE」です。
AIが契約書の内容を読んで必要な順に並べたり、修正したりします。メッセージやチャット機能も搭載されていて、ナレッジ共有にも役立つサービスです。
Wordのバージョン管理もできます。誰がいつ何を変更したのか、マークアップして変更前後の比較も可能です。
FRAIM株式会社:https://fraim.co.jp/
LAWGUE:https://lawgue.com/
保健師が健康診断をリマインド「カイシャの保健室」:エー・ファクトリー株式会社
保健師が、従業員の健康管理をプッシュ型で行う「カイシャの保健室」です。
健康診断は、企業側が必ず従業員に受けさせないといけないもの。何度言っても健康診断を受けない従業員へのリマインドや、二次検診が必要にも関わらず受けない従業員へ「どのような理由で二次検診になったから受けてほしい」などの説明連絡も行うサービスです。
健康診断の連絡だけではなくメンタルケアも能動的に行います。これらはすべて国家資格を持つ保健師が実施し、連絡内容には保健師だからこその付加価値を持たせています。
ブースに飾られていた川柳です。健康診断に行ってくれない従業員への心配と、人事の心労が感じられました。
エー・ファクトリー株式会社:https://afactory.co.jp/
カイシャの保健室:https://afactory.co.jp/service/telephone_consultation/
豪華講師陣によるセミナーが32本開催
セミナーには成田悠輔氏、落合陽一氏といった注目の人物が登壇。他にも、ソフトバンク、東京ディズニーリゾートやAmazon Japan出身者など、豪華講師陣によるセミナーが合計で32本開催されます。
よくあることですが、セミナー会場とブースの距離が近いと、セミナーの大きい音声が入ってくるため会話がしにくくなります。場が開けすぎているセミナー会場だと、周りを歩く人や会話で集中しきれない場合もあるでしょう。
「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」では会場の奥にセミナー会場を設置していました。展示ブースとの間にTelework LoungeとVIP LOUNGEを配置することで、商談への影響が少ない環境になっています。
セミナー会場は簡易的な壁と黒い布で覆われています。外の雰囲気を持ち込まず、上部の照明と併せて明るさを抑えているのでスライドの見やすさにつながります。展示会で行われるセミナーとして素晴らしい環境です。
多様なノベルティ&楽しい記憶で次回来場を促す
ブース前の通路には若い女性が大勢立ち、ノベルティやチラシを配布しながらブースへの訪問を促していました。
人がかなり多かったので空いている通路で撮影を行いましたが、これらの写真の2倍ほど人がいる通路もありました。
ノベルティは、元気の出る炭酸ジュースやカップラーメン、筒に入ったスナック菓子、ホットアイマスクなど様々。両手いっぱいに持って笑顔で歩く参加者も見られました。
また、会場内では揃いのユニフォームを着用した出展者も目立ちます。会社名やサービス名の入ったTシャツやパーカーをよく目にしましたが、法被やマリンルックで揃えているブースに目がいきました。
会場の賑やかしに良し、出展者の団結力も高まり良し、参加者の注目も集められて良し。”展示会での三方良し”な宣伝方法です。
帰り際の「ちょっとした楽しみ」で次回来場を促す
会場出入口に、「ビズクルガチャ」コーナーが設けられています。
ブースを8社訪問するとガチャに1回挑戦できます。景品は3万円相当の旅行ギフト、1万円相当のグルメギフト、Amazonギフト券、人気洋菓子など。何が当たっても嬉しいものばかりです。
8社訪問の参加条件をつけることで平均ブース訪問数の底上げや、”あと1社”の訪問も促せるでしょう。
仕事の終わりにちょっとしたイベントがあることで「楽しい仕事(展示会)だった」と、良い記憶が残りますよね。マッチングの機会を増やし、次回の来場にもつなげられる取り組みです。
■取材を終えて「Editor’s note」
会場を歩き周り驚いたのは、AIに関連した製品の出展が半数程度あったことです。「DXにはAIを使用するのが今回のトレンド」と言ってもいいでしょう。
日々発生するルーティン業務を代わりに済ませてくれたり、人間には難しい業務を担うAI製品の出展も見られ、分野を問わずAIとの共生が進んでいるのだと実感しました。
今後どのようなAI製品が誕生するのか、今ある製品がどのような進化を遂げるのかにも注目していきます。
また、会場内はお祭りのような雰囲気でした。取材で訪れたので何も受け取りませんでしたが、もし参加者として訪れていたらホットアイマスクとスナック菓子に釣られたと思います。ノベルティやガチャをきっかけにブースを訪問し、思いがけないマッチングが生まれるのも「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」ならではかもしれません。仕事だけではない楽しみもあることが、規模の拡大を続ける一つの理由でしょう。
一月上旬には、「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」主催者へのインタビューと、出展企業を紹介した記事も公開します。ぜひご覧ください。
■「DX 総合EXPO 2024 冬 大阪」の会場になった「インテックス大阪」を紹介しています。