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福井アリーナ、事業計画案を発表 福井駅徒歩圏内、5000席規模 2028年秋開業目指す

福井商工会議所は、福井アリーナ(仮称)の整備・運営に関する事業計画(案)を発表いたしました。北陸新幹線福井開業後のさらなる交流人口拡大と地域経済の持続可能な発展を目指す本計画は、MICE誘致による県都のにぎわい創出と地域経済活性化に大きな期待を寄せています。福井駅周辺の交流人口拡大とにぎわい創出を中核に据えた、多目的アリーナ構想をご紹介いたします。

福井アリーナ(仮称)整備・運営に関する事業計画(案)より

事業目的とアリーナのコンセプト

北陸新幹線開業後のさらなる交流人口の拡大と、地域経済の持続可能な発展が、福井アリーナ整備の主要な目的とされています。建設候補地の福井市東公園は福井駅から極めて近く、スポーツだけにとどまらず、コンサートやMICEなど、アリーナを核として県内外から多くの人々を集めることで、県都のにぎわいづくりと地域経済の活性化に貢献することが期待されています。

(地図:候補地 福井市東公園)

アリーナのコンセプトは「まち全体に広がるにぎわいの風を、アリーナから巻き起こす」。
この施設は、広場に面してエントランスホールやサブアリーナ、ショップ等を整備し、日常的に開かれた施設とすることで、多様な人々、多世代の人々が集い交流できる地域交流拠点を目指します。プロバスケットボールクラブ「福井ブローウィンズ」の新たなホームアリーナとして、クラブの「世界観」を体現するアリーナデザインも構想されており、これまでの福井にはなかった演出やイベントにより、県民が楽しみ心躍る体験を提供し、県外からの誘客を促進する方針です。

福井アリーナ
福井アリーナ(仮称)整備・運営に関する事業計画(案)より

施設概要と機能 延床13,000平米、プロスポーツ開催時に約5,000席

「福井アリーナ(仮称)」は、福井市東公園内、福井県福井市豊島2丁目に計画されています。延床面積は約13,000平方メートル、建築面積は約8,250平方メートルを予定しており、メインアリーナ、サブアリーナ、その他付属諸室で構成されます。プロスポーツ開催時には約5,000席、コンサート開催時には約4,500席の規模を想定しています。

メインアリーナは、プロバスケットボールクラブ「福井ブローウィンズ」のホームアリーナとして、新B1(B.LEAGUE PREMIER)基準を満たすよう計画されています。バスケットボール2面、バレーボール2面、バドミントン10面に対応可能なほか、サブアリーナも併設されます。

多世代交流の促進のため、プロスポーツだけでなく、ライブやコンサート、セミナーやコンベンション、展示会、地域イベントといったMICE等の開催に対応できる多様な機能を備えています。VIP機能として貴賓室、BOX席、スイートラウンジ、またメディア機能として記者会見室やメディア控室などが計画されており、各種レギュレーションへの対応が図られます。災害時には帰宅困難者支援や物資の一時集結など、地域の防災機能強化にも貢献する役割を担います。

福井アリーナ
福井アリーナ(仮称)整備・運営に関する事業計画(案)より

整備・運営スキームと事業収支 MICE利用は60日+α

アリーナの整備・運営は、地元経済界が主体となる民間ノウハウを活用した効率的なスキームが採用されます。アリーナの整備主体は「株式会社福井アリーナ」が担い、地元経済界の主要会員等の出資により2025年9月に設立予定です。一方、運営は2025年3月設立の「株式会社Fプライマル」が担当し、アリーナの運営権を借り受け、プロスポーツやコンサート、MICEなど魅力的なコンテンツや空間を提供します。

事業費は150億円に加えて10億円の予備費が計上されており、資金調達は国、福井県、福井市からの交付金に加え、銀行融資、ふるさと融資、そして寄附・出資・企業版ふるさと納税など、多角的な財源で90億円(最大100億円)を経済界が調達する計画です。

年間の利用想定は、プロスポーツ63日以上、コンサート24日以上、MICE60日以上、そして県民・市利用が134日以上と、年間296日以上の稼働を目指します。アリーナ運営による経済波及効果は年間61億円(建設による直接効果を除く)と試算されており、建設による経済波及効果は219億円に上ると見込まれます。年間来場者数は39万人を見込んでおり、福井県全域への経済波及効果が期待されます。

開業までのスケジュール

事業計画は2025年8月に発表され、2026年1月頃から実施設計、2027年1月頃から建設工事が開始される予定です。2028年秋頃の福井アリーナ完成を目指し、プロジェクトが進行していきます。

福井アリーナ(仮称)事業計画は、北陸新幹線開業後の福井県における交流人口の拡大、地域経済の活性化、そして県民のシビックプライド醸成を強力に推進する中核施設となるでしょう。新B1基準を満たすプロスポーツ施設としての魅力に加え、多機能なMICE対応は、新たなビジネス機会と広域からの集客を生み出す可能性を秘めています。2028年秋の完成に向け、今後のプロジェクトの進行に注目です。

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