広島都心のMICE・宿泊機能強化へ 再開発ビル「KAMIHACHI X」(カミマチクロス)誕生と中国地方初ハイアット「アンダーズ」誘致
広島市中心市街地で進められている基町相生通地区第一種市街地再開発事業について、高層棟の名称と上層階に誘致されるホテルブランドが発表されました。高層棟の名称は「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」に決定し、ホテルブランドとしては、ハイアット ホテルズ コーポレーションのラグジュアリー・ライフスタイルホテル「アンダーズ」が誘致されます。アンダーズはハイアットにとって中国地方初のホテル開業となり、本事業は広島都心地域の業務機能の高度化やMICE機能の充実・強化を担う重要な都市再生プロジェクトとして、2027年度の竣工を目指しています。

広島都心の活性化を担う「KAMIHACHI X」の役割
本再開発事業は、都市再生緊急整備地域「広島都心地域」および特定都市再生緊急整備地域「紙屋町・八丁堀地区」内に位置しており、都市機能の集積が求められる再開発の必要性が極めて高い地区です。 高層棟の名称である「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」には、事業地である紙屋町・八丁堀(カミハチ)地区の内外から、人やモノ、そしてコト(出来事や活動)が交わる(クロスする)場所にしたいという想いが込められています。この名称は、これからの新しい広島のまちづくりを地域の人々とともに考え、情報発信していく拠点にしたいという願いも反映されています。

本事業を通じて、都市再生緊急整備地域の地域整備方針に掲げられている通り、国際的なビジネス環境の形成に資する高規格オフィスの実現などによる業務機能の高度化が図られます。さらに、国内外から多くの人を惹きつける MICE・宿泊機能や観光・文化・情報発信機能の充実・強化が目標とされています。 本事業において、株式会社朝日新聞社と株式会社朝日ビルディングからなる朝日新聞グループは地権者として参画し、施行者としての役割を担っています。市街地再開発事業の経験が豊富な独立行政法人都市再生機構を代表施行者とし、朝日新聞グループは共同施行者として、主に既存建物の解体や再開発ビルの建設等を進めています。
中国地方初進出 ハイアットのラグジュアリーホテル「アンダーズ」

KAMIHACHI Xの上層階に誘致される「アンダーズ」は、ハイアット ホテルズ コーポレーションが展開するラグジュアリー・ライフスタイルホテルブランドです。ハイアットにとって中国地方で初めてのホテル開業となる予定です。 アンダーズは、グローバルな感性を持つお客様のためにデザインされており、地域に根差し、その土地の文化を随所に取り入れたホテル体験を提供することを特長としています。パーソナルで細やかなサービスを通じて、ご滞在するお客様に活力と充足感をもたらすことを目指しています。
ハイグレードなホテルの誘致は、広島の国際的なMICE・宿泊機能の充実と競争力強化に大きく貢献することが期待されます。

地域に開かれた二つのオープンスペースの計画
本再開発ビルでは、官民連携による公共空間を活用した、にぎわいと交流機能の強化が重要な要素とされています。地域との連携や交流を促進するため、1階には「かみはちひろば」、6階には「かみはちこうえん」というオープンスペースが整備されます。
1階「かみはちひろば」:新しいまちの“ゲート”


1階の「かみはちひろば」は、圧倒的な大きさを誇るピロティであり、新しいまちの“ゲート”(門)として市民に開かれた広場を目指します。デザインには「水」「緑」「石」の表情が取り入れられ、親しみやすく広島の新たなランドマークとなることが期待されています。まちとつながり、みどりあふれる心地良い空間として、歩行者の回遊性を高め、様々な活用を通じて新しいにぎわいと交流の基点となることが目指されています。
6階「かみはちこうえん」:憩いの“パーク”
6階の「かみはちこうえん」は、相生通りを見渡せるオープンテラスであり、市民に親しまれる“パーク”(公園)を目指した憩いの場となります。日常的に市民に開かれる場であるほか、6階にある商工会議所大会議室のイベントと連動した利用や、休日のイベント開催など、多様な利用が計画されています。
利用シーンとしては、朝は親子でくつろげるお散歩スポット、昼はオフィスワーカーの気分転換の場、夜はビアガーデンや地元チームの応援のためのパブリックビューイングなど、様々なシーンで人々が集まり楽しめるスペースとして演出される予定です。 朝日新聞グループは、地元エリアマネジメント団体「エリアプラットフォーム・カミハチキテル」に参画し、これらのオープンスペースを活用したまちづくり活動を通じて、地域全体の発展に寄与すべく事業を推進していきます。
広島都心のMICE機能と未来の交流
基町相生通地区第一種市街地再開発事業は、高層棟「KAMIHACHI X」の名称決定と、ハイアットのラグジュアリー・ライフスタイルホテル「アンダーズ」の中国地方初の誘致により、広島の業務機能の高度化とMICE・宿泊機能の充実を強力に推進するものです。地域との連携を強化するため、「かみはちひろば」と「かみはちこうえん」といった公共空間も整備され、紙屋町・八丁堀地区は、国内外から人を惹きつけるにぎわいと交流の拠点へと生まれ変わります。高層棟は2027年度の竣工、事業全体は2029年度の完了を目指しています。



