【MICEの基礎知識(7)】MICEの情報を知るにはどうしたらいい?/MICE関連メディアなどをご紹介
MICEについての情報を得ようとしてもなかなか見つからない‥これは、MICE TIMES ONLINE創刊の大きな理由でもあります。もちろん、インターネットで調べることはできますし、専門誌も出版されています、業界に特化した雑誌の存在も知っていました。しかし、一般の方がMICEについて知るとき、手段は限られています。
ここでは、MICEについて情報を得る方法についてご紹介していきます。あくまで、ご紹介しているのは一部です。ほかにも様々な方法がありますので、追加していきます。
MICEの情報を得る方法
1. 専門メディアを活用する
MICEに特化した情報を提供しているメディアを活用すると、最新の業界動向やイベント情報を効率的に入手できます。
専門誌・雑誌・オンラインメディア
「月刊 MICE Japan」
https://www.micejapan.jp/mice-japan/index.html
国内外のMICEに関するニュースやインタビュー記事が充実しています。創刊は2009年9月、全契約購読方式なので書店では購入できません。年間6000円(年12冊)です。広くMICEについて情報を得ることができる専門誌です。
『月刊 MICE Japan』は、『月刊 E&C』がフォーカスした「E」と「C」に、「M」と「I」を加えた情報誌です。新たに韓国とタイに支局を開設するなど、アジアを中心とする世界各国のMICE団体・メディアと提携を行い、読者企業のビジネス活動の効率化、また関連事業者の皆様のビジネスチャンス拡大を提案する情報誌へと進化しました。目的を持った人々が集う「M・I・C・E」という4つのビジネス・コミュニケーション機能の効果的な活用を提案する、わが国唯一のビジネス・コミュニケーション専門情報誌が『月刊 MICE Japan』です。同時に、全国展示場連絡協議会の監修を受けるオフィシャル・マガジンの側面も併せ持っています。
公式サイトより引用
「展示会とMICE」
https://www.eventbiz.net/
株式会社ピーオーピーが運営するWebメディアです。その名の通り、MICEや展示会を中心としたニュース、情報が配信されています。展示会スケジュールのページはとても便利ですよ。展示会出展者側に便利な情報もコンテンツとして掲載されていてお役立ちページも充実しています。他にも次のような専門誌を出版されています。
「見本市展示会通信」毎月2回発行されているタブロイド判
https://www.eventbiz.net/?p=5857
MICEビジネスを創造する「EventBiz」季刊誌
https://eventbiz-c.net/eb/
「月刊イベントマーケティング」
https://www.event-marketing.co.jp/
フリーペーパー「月刊イベントマーケティング」は申し込めば、毎月無料で送付していただけます。これは申し込むしかありませんね。Webメディアも運営されていて、イベント業界のトレンドや成功事例が豊富に掲載されています。運営はMICE研究所。
「観光経済新聞」
https://www.kankokeizai.com/
観光業界最大の発行部数を誇る専門紙です。新聞・電子版の発行部数は59000部。「週間観光経済新聞」は毎週月曜日・年間47回発行で年間購読は19800円(税込)ですが、電子版は13200円。MICEに関する情報だけではなく、広く観光に関する情報を得られるメディアです。毎年選ばれる「にっぽんの温泉100選」は有名ですね。
「トラベルビジョン」
https://www.travelvision.jp/
日本最大級の観光業界オンラインメディア。観光業界全般の情報のなかに、MICEについての情報も含まれています。ただ、専門的な情報としてはそれほど多くない印象です。観光・旅行を広く知りたい方向けです。
「トラベルボイス」
https://www.travelvoice.jp/
観光産業の専門メディアです。観光産業全般のニュースに触れることができますが、MICE要素は薄めです。展示会やイベント、会場やホテルなど現場を訪問しての記事や、キーマンへのインタビューなどの記事は見かけないため、リアルな生の情報を得たい方は他のメディアも活用しましょう。
トラベルボイスは、観光産業の専門ニュースメディアです。読者は月間120万人で、観光産業の分野では最多の読者数を誇ります。当編集部では、観光産業の日本国内の最新情報や取材した事例だけでなく、世界の先進トレンドや分析レポートなど、品質の高いニュース記事を平日毎日お届けしています。
公式サイトより引用
2. 各地域のDMO・コンベンションビューローを活用する
DMO(デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション)とは?
DMOは、観光地の魅力を高め、訪れる人々に質の高い体験を提供するための地域組織です。観光資源の開発やプロモーション、イベントの企画などを行っています。
公式ウェブサイト:地域の観光情報やイベントカレンダー、MICEに関するサポート情報が掲載されています。
直接問い合わせ:具体的な質問や相談は、メールや電話で気軽に問い合わせてみましょう。
せとうちDMO
https://setouchitourism.or.jp/ja/
萩市観光協会
https://www.hagishi.com/
※DMOやコンベンションビューローは、地域によって名称や組織形態が異なる場合があります。
コンベンションビューローとは?
コンベンションビューローは、各地域でMICEの誘致や開催をサポートする専門機関です。会場選びから宿泊施設の手配、観光プログラムの提案まで、総合的な支援を行っています。
相談窓口の利用:イベント開催を検討している場合、専門のスタッフが親身にサポートしてくれます。
資料請求:開催地の施設情報や支援制度についての資料を提供しています。
ながの観光コンベンションビューロー
https://www.nagano-cvb.or.jp/
京都文化交流コンベンションビューロー
https://hellokcb.or.jp/
3. 公的機関や団体の情報を活用する
- 日本政府観光局(JNTO) 海外からの観光客誘致を目的とした機関で、MICEに関する統計データや支援情報が充実しています。
- 観光庁 国の観光政策を担当しており、MICEに関する施策や最新情報を公開しています。
MICE関連業界団体
MPI Japan
https://www.mpi.org/chapters/japan
MPI(Meeting Professionals International)は、世界75カ国以上に支部を持つ国際非営利団体です。数多くのMICE専門家が加盟しています。日本では1995年に「MPI Japan Chapter」が設立され、多数のプロフェッショナルが参加。年に7~8回の勉強会や専門家を招いた講演会を開催し、会員のプロフェッショナリズム向上を目指しています。
一般社団法人 日本コンベンション事業協会(JCMA)
https://jp-cma.org/
一般社団法人 日本イベント産業振興協会
https://www.jace.or.jp/
一般社団法人 日本展示会協会
https://www.nittenkyo.ne.jp/
4. 業界イベントやセミナーに参加する
実際にイベントや展示会に足を運んで情報を得る方法も有効です。地域が限られるかもしれませんが、人が集うのが「MICE」である以上、この方法は外せませんね。
- MICE関連の展示会 最新のサービスや技術を一度にチェックできます。ネットワーキングの場としても活用できますよ。
- セミナーやワークショップ 専門家の講演やディスカッションを通じて、深い知識や新しい視点を得られます。オンラインの企画であれば参加しやすいでしょう。
5. オンラインコミュニティやSNSを活用する
- 業界のSNSグループ FacebookやLinkedInには、MICE業界のプロフェッショナルが集まるグループがあります。最新情報の共有や意見交換が活発に行われています。
- ウェビナーやオンラインイベント オンライン上で開催されるセミナーやイベントに参加すると、自宅にいながら情報を得ることができます。
情報収集のポイント
- 定期的なチェック 気になるメディアや団体のWebサイトをブックマークして、定期的に訪れる習慣をつけましょう。MICE TIMES ONLINEへの定期訪問も忘れないでくださいね…。
- ニュースレターの活用 メールマガジンに登録すると、新着情報が直接届くので見逃しがありません。
- ネットワーキングを大切に イベントやSNSで知り合った業界関係者とのつながりは、貴重な情報源になります。
- 地域の情報を積極的に収集 各地域のDMOやコンベンションビューローは、独自の支援策やイベント情報を持っています。地元の情報にも目を向けてみてください。
MICEの情報は、一見すると手に入りにくいように感じるかもしれませんが、実はさまざまな方法でアクセスすることができます。専門メディアや各地域のDMO、コンベンションビューロー、公的機関など、多くの情報源を活用してみてください。