【MICEさんぽin東京】花のお江戸から帝都、TOKYOまで。増上寺、日比谷公会堂、帝国ホテル、TIB、東京ミッドタウン日比谷…時代を超えた東京が見えてくる
突然ですが、出張先でリスケとなったとき皆さんどうしてますか?本日、私からひとつご提案したいのが「MICEさんぽ」です。MICEを見つけながら、次の目的地まで歩くという、思いつきの企画なのですが、早くも2回目を迎えることになりました。
今回歩いたのは「東京」。それも港区、千代田区といういわば日本のまん真ん中。
ただのお散歩記事です、肩肘張らずに、お読みくださると私が喜びます。

ことのはじまりは、出張先でのリスケ
翌日に控えた出張先のアポイント。急にリスケになってしまったとき、どうしましょうか。すぐに帰ればいいやん?無理です。ぷらっとこだまのチケットはスケジュール変更不可です。京都から東京出張の二日目。ぽっかり空いた午後の時間に最適なプランをご紹介します。そう、「MICEさんぽ」ですね。MICEを探しながら、ひたすら歩くという、お金はかからず、学びしかない、健やかな企画です。
歩けるけど、歩かない距離 それが5キロ
宿泊していたのは麻布十番近くのビジネスホテル。ここから帰りの新幹線に乗る東京駅までの約5キロを歩き、MICEを数えていくのです。ワクワクしかないですね。ちなみにこの距離は、京都なら京都駅から平安神宮・ロームシアター、大阪なら北浜・大阪市中央公会堂から通天閣、名古屋なら栄から熱田神宮くらいです。都会なら歩けるけど、歩かない距離です。


麻布十番、MICEさんぽの始まり~一の橋から中之橋
腹が減っては散歩はできぬ。麻布十番でいただくA5ランク佐賀牛ランチは、なんと破格の1500円。さすが円安(違う
13時にMICEさんぽ開始です。

スタート地点は一の橋交差点。元禄年間、将軍綱吉の白金御殿造園に際し、架けられた「一之橋」が由来とされます。ジャンクションを望む都市風景がよいですね。

しばらく東に進むと次は「中之橋」。先ほどの一の橋(一之橋)と次の赤羽橋の中間地点にあったことから中之橋となったとか。
地名はまち歩きでは大事なワクワクポイントです。

そして赤羽橋。視界に東京タワーが出現。
橋の四隅にあるものは「親柱(おやばしら)」とされ、本来は欄干を支えるものです。橋があったところに残されていることがありますね。

上を走るは首都高都心環状線。この道路部分、見たことない構造です。ペキッと折れそうです。こういうのにいちいち捕まりながら、歩くので距離が稼げない人がMICEさんぽに向いてます。

ここからは北に進路を取り、東京タワーへ。

MICEその1!圧倒的な存在感・東京タワー
1958年に東京都港区に完成した高さ333mの総合電波塔。説明要らずの赤いやつです。ユニークベニューとして問題ないでしょう。

港区の公園には色鮮やかな小さな動物の遊具が。

軽量化したミニ四駆のような穴開きコーン。

港区では消火器すらこのデザイン。以上、港区コレクションでした。

MICEその2!大本山 増上寺
浄土宗の七大本山の一つ。徳川将軍家の菩提寺で、二代将軍・秀忠公など6人の将軍が眠る墓所があります。「MICE の誘致拡大に向けたユニークベニューの利用促進事業(観光庁)」などに活用例が紹介されているほど、全力のユニークベニューです。

東京タワーとのツーショット。
ところで、私は山門好き。増上寺の三解脱門(重要文化財)も大好きです。現在、令和14年まで続く大修理事業に入っています。あと6年待ちましょう。

三解脱門から大門方面。江戸時代、三解脱門に登楼すれば海が見えたとか。

ちょっとやんちゃな感じにされちゃってますね。ピーポくんといっしょにいるのはママではなく、ピーポくんのグランマらしいです。

MICEその3!東京プリンスホテル
大規模な宴会場も備える東京プリンスホテルさん。先日の記事でもご紹介した正真正銘のMICEホテルです。
東京プリンスホテルを紹介した記事
https://micetimes.jp/hotel-elite-tokyo-2/

すぐそばで見逃せないのが有章院霊廟 二天門(重要文化財)。七代将軍家継の霊廟建築でしたが、空襲で多くは焼失し、二天門のみが残りました。近年、往時の美しさを取り戻しました。

みなと図書館前。午前は雨のためか、二階建てのSKY BUSはほとんど空席です。MICEバスさんぽでもよかったか…?

歩くと次々に見つかるツッコミたくなるアレコレ
芝公園をさらに歩きます。ラジコン注意はちゃんとアンテナついてて芸が細かい。ハトもかわいい。

芝公園の端、開拓使仮学校跡の碑。明治5年に開設され、北海道開拓に必要な人材を育成する目的のものでした。開拓使女学校も併設されたそうです。
増上寺では江戸時代を感じ、ここで明治を感じる。何層にも東京には歴史が重なっています。

わんこ・・ワンコ・・ワンコイン!
おお!と関西人の血が騒ぐ自販機は、実は110円からと「ワンコインちゃうんかい!」という私のツッコミまで引き受けてくれました。そんな現在地は御成門交差点を渡ったところ。

日比谷通りを進むと、短すぎる横断歩道が。ゼブラが3本しかないのです。さらにワンブロックが小さい。地図で測ると15mほどで次の横断歩道です。やはり歩くと面白いものが次々に見つかるものです。

ということで、ツッコミ疲れ…いえ、歩き疲れたのでカフェで休憩です。「Streamer Coffee Company 新虎店」さん、おじゃまします。大きなマグカップはたっぷり飲めてありがたい。

ワーカホリック優先席があって、充電できるのがうれしい。間違いなくワーカホリックな私は脚は休憩させつつ、PCで仕事…せずにスマホでドラクエしてました。ごめんなさい。
レベル上げをキリのいいところで切り上げて、さぁ出発。

少しレトロな中層ビルが消えて、シュッとした高層建築に少しずつ建て替わる。まるでシムシティやシティーズスカイラインのよう。東京は今もひたすら新陳代謝を繰り返す、エネルギーがあるということ。ノスタルジックをスクラップ・アンド・ビルドすること、東京の歴史です。

西新橋までやってきました。町並みに変化が見られます。

東に目をやれば、遠くに新橋駅。よくニュース番組でサラリーマンの方が取材を受けているあたりです。

MICEその4!TKP新橋カンファレンスセンター
千代田区に入ります。幸ビルディングにはTKP新橋カンファレンスセンターがあります。多様な広さの会議室をたくさん備えます。

MICEその5!日比谷国際ビル コンファレンス スクエア
その向かいには日比谷シティ。日比谷国際ビル内のコンファレンス スクエアの公式サイトでは「眺望の良いデザイナーズ貸し会議室 200名規模のセミナー&懇親会 実績多数」と謳っています。

MICEその6!帝都復興の象徴のひとつ、日比谷公会堂
国会通り、内幸町交差点から望む日比谷公会堂。カッコ良すぎますね。

日比谷公園は、東京都千代田区の都立公園。1903年(明治36年)6月1日に開園した、日本初の洋風公園として知られます。面積は約16.2ヘクタールで、都心のオフィス街に隣接する「都市のオアシス」のような存在。園内には大噴水や池、花壇のほか、日比谷公会堂や大・小音楽堂などの施設もあります。

日比谷公会堂は、1929年(昭和4年)10月に落成した大規模ホール。当時は約2,740席を備えた国内有数の集会場として位置づけられていました。市政会館と一体で整備された経緯も含め、戦前から戦後にかけて公演・式典など「東京の文化・集会の拠点」として機能してきました。関東大震災前から計画されており、震災後に設計・工法を見直して建築されました。公その姿もランドマークとして扱われ「帝都復興の象徴のひとつ」といえるものです。
「今」は、老朽化と耐震化対応のため、2016年4月から使用休止が続いています。開館100年となる2029年に利用を再開する見通しです。


いちいちサインが渋くて素敵です。

日比谷公園の表門・日比谷門の門柱。当時の絵葉書にも描かれた立派な門です。

MICEその7!一世紀にわたり東京を見てきた 帝国ホテル 東京
帝国ホテル 東京は、1890年開業、日本を代表する老舗ラグジュアリーホテルです。フランク・ロイド・ライト設計の「ライト館」が1923年に開業し、開業当日に関東大震災に遭いながら大きな損傷なく機能した、というエピソードで広く知られます。ライト館の玄関・ロビー部(重要文化財)は、犬山市の「明治村」に移築されて今も見ることができます。
現在の本館は1970年に開業し、高度成長期の国際都市・東京を象徴する装いへと切り替わりました。1983年には帝国ホテルタワーも加わりました。大小さまざまな宴会場と、500室超の客室などを備えるMICEホテルです。

MICEその8!日生劇場
日生劇場は、日本生命日比谷ビル内にある劇場で、1959年着工、1963年9月に竣工し、同年10月に開場。村野藤吾氏による昭和建築を代表するデザインとして評価されています。文化プログラム(鑑賞・貸切公演など)を組み込めるユニークベニューとなるでしょうか。

日比谷駅。なんとも幅の細い入口です。

MICEその9!心地よさを感じる 東京ミッドタウン日比谷
東京ミッドタウン日比谷は、千代田区有楽町の大規模複合施設。2018年3月29日にグランドオープンしました。映画・演劇など「日比谷らしいエンターテインメント」と街の回遊を束ねる拠点です。施設内に「ホール&カンファレンス」(日比谷三井カンファレンス)があり、ビジネスイベントやレセプション等での利用ができます。日比谷ステップ広場などのオープンスペースでイベントを継続的に実施しているため、屋内外でMICE展開できます。
ずっと歩いてきた目線では、官公庁や公園、ホテルなどの合間に出現した、都会のまちの中にある「まち」といった印象です。自動車が入ってこない、回遊できる空間はひとにとって心地よいです。

東京ミッドタウン日比谷を抜けると、雰囲気が変わります。有楽町駅あたりの高架は歴史があり、日本最古級ではないでしょうか。ゆったりしたアーチが描くリズムがいいですね。多くの飲食店がアーチの下に収まっています。

凝った意匠が見られます。見上げているのは私だけでした。

高架下のコントラスト、こんなにもドラマチックです。剥き出しの鉄骨に数多のリベット。雨でも降ればたちまち映画のワンシーンの趣でしょう。

有楽町駅。1910年(明治43年)に山手線の駅として開業し、織田信長の弟・有楽斎の屋敷跡地(有楽原)に由来する長い歴史を持つ駅です。

MICEその10!有楽町朝日ホール
有楽町マリオン。正式には有楽町センタービルといい、1984年に開業した「有楽町の顔」みたいな存在です。買い物だけではなく、かつては映画館・劇場などの“観る”機能も一体になっていて、ホールもあります。建築も素晴らしいので時間があれば、ぜひ中をご覧ください。

抜群の立地であり、様々な用途に対応できます。

『有楽町で逢いましょう』歌碑。1957年にフランク永井が歌って大ヒットした歌謡曲。

近くにある『銀座の恋の物語』の歌碑。1961年、石原裕次郎と牧村旬子のデュエットで大ヒットしました。タイトルに地名の入った歌っていいですね。最近のヒット曲では少なくなりました。ドリカム『大阪LOVER』くらいしか思い浮かびません。

銀座駅。

たそがれて雰囲気抜群の銀座を横目に。後ろ髪を引かれながら、前進します。

MICEその11!東京交通会館ビル
「12Fに約600坪(300坪×2会場)、3Fに約60坪(200㎡)の貸スペースを備え、小規模~中規模の展示会、催事、イベント等に最適です」(公式サイトより)このビルは1965年開業で、レトロな雰囲気が魅力です。パスポートセンター、全国のアンテナショップなどが入居していて、とても賑わっていました。

MICEその12!東京のイノベーション最前線、Tokyo Innovation Base
Tokyo Innovation Base(TIB)は、東京都が運営するスタートアップ支援拠点。国内外のスタートアップ、投資家、事業会社、大学、自治体などが出会い、交流し、協業につなげるための場として整備されています。

この日は祝日のため営業は17時まで。平日は21時まで利用できます。無料でコワーキングスペースなどを利用できるのは、ありがたいですね。

ピッチスペースでしょうか、セッティングをされていました。

再び、高架下を抜けていきます。こうやって歩くと、東京は実に昭和レトロが多いことに気づきます。

MICEその13!東京国際フォーラム
東京国際フォーラムは、この巨大な空間そのものがコンベンション施設です。全長約200m級の舟形アトリウムを持つガラス棟。8つのホールと31の会議室で構成され、約5,000席規模の大ホールから分科会向けの会議室までを同一敷地内に備えます。ここには旧東京都庁舎が建っていました。

初めて来たのは、20年くらい前、人事系の展示会だったと思います。若かりし私は、この建築に驚いたものです。
まもなく、目指す東京駅。MICEさんぽは以上となります。

MICEさんぽin東京、いかがでしたか。なぜか実測では10キロ以上ありました
13ものMICEに出会った東京のMICEさんぽ。もっと探せば、倍以上ありそうですが、あくまでMICEさんぽしながら、見つけたMICEですのでご容赦ください。MICEを探す過程で、東京が積み重ねてきたものが見えてきました。江戸時代から明治、大正、昭和そして現在へとちゃんと地続きでつながっているんですね。関東大震災や空襲という憂き目にあいながらも、何度も立ち上がってきた東京の姿もうかがい知ることになりました。
次はどこでMICEさんぽをすることになるのか。ピンチが訪れたときは、迷わずMICEさんぽ。ぜひお試しあれ。
ちなみにこの日の歩数は2万歩強。実測では10キロ以上歩いたので、全然5キロに収まっていなかったのです。寄り道しすぎたかしら。どうりで翌日、階段で脚が上がらないわけです。



