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イベントの取材・レポート

【取材 写真40点以上】「SPORTEC2025」ってどんなイベント?国内最大規模の国際スポーツ・健康産業展 in 東京ビッグサイト

日本最大のスポーツ・健康総合展示会である「SPORTEC2025」の初日の様子や、ユニークな出展企業をレポートします。日程が合わず行けなかった方、どんな展示会が気になっている方、出展したいと考えられている方は、ぜひご覧ください。

SPORTEC(スポルテック)とはスポーツ・健康の総合展示会

「SPORTEC(スポルテック)」は世界中のスポーツ企業や団体が参加する、日本最大のスポーツ・健康総合展示会です。2009年に第1回目が開催されました。「スポーツ人口を増やし、スポーツ競技力向上と健康社会を実現する」をビジョンに掲げ、スポーツを「もっと身近に」「もっと推進する」ことを目的に開催されています。


来場者はどんな人?:スポーツウェアをお召しの方が続々と…

昨年2024年は3日間で、37,611名が来場しました。フィットネスクラブ、スポーツ用品販売店、スポーツ用品・機器、食品・飲料メーカー関連などの大手企業の仕入れ責任者・事業開発責任者から新規参入事業者まで一堂に来場します。

来場対象者・来場者属性

・フィットネス施設/パーソナルジム
・トレーナー/インストラクター/スポーツ指導者
・美容サロン/エステサロン/各種ボディメイクサロン
・スポーツ用品店/量販店/百貨店/ネットショップ
・官庁/地方自治体スポーツ・体育振興・健康増進課
・大学/高校/教育機関/専門学校
・介護・デイサービス/病院/リハビリ施設/治療院
・スポーツ競技団体/プロ・実業団チーム
・スタジアム・アリーナ/体育施設管理者/デベロッパー
・アスリート/スポーツ競技者/スポーツ愛好家

スーツよりも、スポーツウェアの姿を見かけるのが、この展示会らしさでしょうか。出展者もTシャツなど、動きやすくラフな格好が多かったです。


気になっていたものを、まとめて一気に見られる!

9つの専門分野に区分されています。

・ヘルス&フィットネスジャパン
・スポーツ施設運営EXPO
・スポーツイベント&ツーリズムEXPO
・スポーツファッション&グッズEXPO
・スポーツサイエンステクノロジーEXPO
・スポーツ&ビューティーショー
・スポーツニュートリションEXPO
・ゴルフパフォーマンスコンベンション

・リカバリーEXPO

半分を占めるのは「ヘルス&フィットネスジャパン」のエリア

東京ビッグサイトの東展示棟4~6ホールを使って開催されます。各ホールは90m×90mのため、3ホール分だと72,900㎡です。うち半分を占めるのは、トレーニングマシンなどを扱う「ヘルス&フィットネスジャパン」エリアです。

会場案内図のPDFはこちら

会場案内資料は入口にて配布。日英表記を用意されていました。

実機展示でその場で試せる 思わず試してみたくなる仕掛け

会場内を歩いていると、あちこちで体験する様子が見られました。実機を展示しているブースが多く、スペースも大きく確保されていました。会場を一通り回って、体験すれば、いい運動になってしまいそうです。まるで会場全体が大きなフィットネスセンターのようでした。

インストラクターによる実演レッスン

音楽に合わせて動くトレーニングマシンや、インストラクターによる実演レクチャーも行われていて、レッスンスタジオのような雰囲気です。体験してもらいながら、製品・サービスの特徴や導入メリットを紹介していました。

一日では回りきれないほどの充実度

展示内容はマシンだけではありません。プロテインの試飲、DXサービス、アパレル、アリーナ、大会、化粧品や大学の研究紹介まで、本当に幅広いジャンルが並んでいて、一日では回りきれないほどの充実度です。「気になっていたものを、まとめて一気に見られる」。そんな利便性と臨場感のある展示が、SPORTECの魅力のひとつだと感じました。

ゴムマット
アパレル
ローラースケート、アイススケート靴など
電光掲示板
プロテインコーヒーを提供
 Wellni(ウェルニ)プロテイン


同時開催のボディコンテスト「マッスルゲート 東京スポルテック大会

「マッスルゲート 東京スポルテック大会」は、ゴールドジム主催のボディコンテストです。SPORTECの一角で行われていますが、別で入場登録が必要です(有料)。
Webサイト:https://musclegate.jp

ほかのイベントも予定されています。


ユニークなブースを取材しました

hacomono:7%→20%の意味が気になって。まさかここで会えるとは

きっかけは、東京ビッグサイトに向かう途中、りんかい線の「国際展示場駅」で目にした広告でした。カラフルな目に留まるビジュアルとキャッチコピーに「なんのサービスだろう?」と気になっていたのでした。まさか展示会の会場で再び出会えるとは思ってもいませんでした。

SPORTEC2025期間中、hacomonoは「国際展示場駅」と「東京ビッグサイト駅」で広告を展開していたとのこと。会場でブースを見つけたときはちょっとした感動がありました。展示会に合わせて出稿されているので、そういった狙いがあったのかもしれません。

「フィットネスが、日常に。7%→20%」というメッセージが掲げられており、これは日本のフィットネス参加率を現在の7%から20%へと引き上げ、フィットネスがもっと身近で当たり前なものになる社会をつくりたい、という思いが込められているそうです。

12小間を使って複数のサービスを展示。メインの展示は「hacomono AILab」と、今回初お披露目となる「FitFits」の2つです。

「hacomono AILab」は、ジムやフィットネス施設の運営を支える業界特化型のオールインワンシステム。たとえば、美容室ならホットペッパー、レストランなら食べログといったように、選べる予約プラットフォームがありますが、フィットネス業界にはまだそうした仕組みが整っていない施設も多く、アナログな管理が主流のところも少なくありません。hacomonoは、「入会」「予約」「顧客管理」「決済」「入退館」までを一元で管理できるようにすることで、業界全体のDXを後押ししています。

もうひとつの「FitFits」は、2026年に正式リリース予定の新サービス。今回の展示会で、フィットネス業界に向けて初めて紹介されました。

月額制でコインを受け取り、そのコインを使ってヨガやピラティス、ジム、サウナなど、提携する多数の施設から“そのときやりたいこと”を自由に選んで体験できる月額制フィットネスプラットフォームです。「やりたいことを毎回選べるフィットネスマーケット」がコンセプト。ユーザーのライフスタイルや目的に応じて、その日その時に合った施設を選べるようになっており、これまでジムに通ったことがない、続かなかったライト層にもフィットしやすい仕組みです。

公式Webサイトより

今回の出展では、サービスに参加してくれる企業や施設オーナーを集めることが主な目的だと教えていただきました。hacomono自身がプラットフォームとなり、選択肢の中から自由に選べる時代へ。サービスの展開が非常に楽しみです。

Webサイト:https://www.hacomono.co.jp/news/20250730/
(こちらでサービスについて分かりやすく紹介されていました)


CHARION(シャリオン):オーラルケアを文化にしたい

白衣を着たスタッフと、青く光る球体が並ぶ…一見するとなにかの研究室のように見えるこのスペースは、オーラルケア製品を提供するCHARION(シャリオン)の展示ブースです。外周に向かってセルフホワイトニング機械が並べられ、美歯口ホワイトニング無料体験が行われていました。

現在10,000店舗以上に、美容室やネイルサロンといった店舗に、同社の“セルフホワイトニング”の機械が設置されています。今回は、健康や美容に関心が高い来場者と、同社のターゲットは親和性が高いと考え、出展を決めました。

美歯口溶液(成分は酸化チタン)とブラッシングで汚れを落とします。ホワイトニングといえば、歯科医院で行うものというイメージがありますが、こちらは専門的な知識がなくても使えて、初心者の方でも気軽に導入できます。

実はホワイトニングには歯を白くすることに加えて、口臭予防・虫歯予防・歯垢除去といったオーラルケア全体をサポートする役割があると教えていただきました。「オーラルケアを“文化”にしたいんです」と広報担当者さん。「髪が伸びたら美容室に行くように、歯のメンテナンスも日常の一部として当たり前になってほしいんです。ホワイトニングは沼(のよう)です」

最近では、企業の福利厚生として導入されるケースも増えています。女性が多い職場や営業職の方などに人気があり、「白くなった」と実感しやすいことで満足度も高いのだとか。「お客様やスタッフの満足度を上げたい」「集客したい」と考える方にとっては、手軽に導入できるホワイトニングとして注目です。

Webサイト:https://charion.co.jp/


朋コーポレーション:温・冷対応の”サプリメントサーバー”で、もっと気軽に栄養を

プロテインやアミノ酸などのサプリメントドリンクを、その場で美味しく提供できる“サプリメントサーバー”を提供しています。WHEY PROTEIN(ホエイ プロテイン)のミルクチョコレート、グレープ、マンゴーピーチなどのフレーバーがあり、温・冷対応です。

これまではジムやトレーニング施設への設置が中心でしたが、今後はより幅広い場所への展開も視野に入れているとのこと。

たとえば、プロテインの売上が好調なドン・キホーテでは、店頭にサーバーを設置し、100円で試飲ができます。味がわからず購入をためらっていた方にも、気軽に試せることで、購入のハードルがぐっと下がります。「飲んでみてから買える」という体験は、ユーザーに安心感を与えるだけでなく、売上アップにもつながりそうです。

Webサイト:https://tomocorporation.co.jp


鳳商事:プロテインサーバー、学校への導入が進む

こちらも”プロテインサーバー”を販売。Weiiderのフルーツミックス、ココア、ミルクキャラメル、レモンなどのフレーバーから選べます。温・冷対応です。ラインナップの中から、施設に合わせて4種類のフレーバーを自由に選ぶことができます。キャッシュレス決済、ICカード決済にも対応。

ジムをはじめとするトレーニング施設を中心に、すでに全国で約1,000台が設置されています。

同社はもともと、お茶のサーバー販売からスタートしました。現在は、より専門的な分野へと事業を拡大。嚥下(えんげ)が難しい方のための“とろみ”を加えた飲料の提供など、高齢者施設や医療・福祉の現場にも対応しています。

プロテインサーバーは、中学・高校・大学などの教育機関への導入も広がっているそうです。運動後の栄養補給だけでなく、成長期の子どもたちや日常的な健康管理にも役立つプロテインを、もっとおいしく、もっと身近にできるものだと思います。

Webサイト:https://www.ohtori.com/


Editor’s note:健康・ウェルネスは大きな注目と成長が期待される

SPORTECはスポーツや健康分野に関わる方にとって濃密な情報を得られる場でした。初めて訪れた私にとっても、普段の生活と意外と関わるものが多く、新たな発見がありました。業界に精通している方でなくても、比較的参加がしやすい展示会だと思います。
出展者の方々に「なぜこの展示会に出展したのですか」と問うと、「業界で一番大きな展示会だから」と話してくださいました。次のステップへ進むためのきっかけにもなっているのだと思います。健康寿命のランキングでは他国と比べても、上位を争う日本だからこそ、健康(ヘルス)は、ますます注目される分野になると思います。


SPORTEC開催概要

会期 2025年07月30日 ~ 2025年08月01日
会場 東京ビッグサイト
主催者 TSO International株式会社
webサイト https://info.tso-int.co.jp


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