中核市サミット2025in福井が北陸で初開催 62市長が集結し「福井宣言2025」を採択
2025年10月30日に、中核市サミット2025in福井がフェニックス・プラザ(福井県福井市)で開催されました。全国62市の中核市市長が一堂に会するこのサミットは、北陸地方で初めての開催となり、「幸福を実感できる中核市の実現 ~一人ひとりが紡ぐ 希望あふれるまちづくり~」をテーマに、都市共通の課題について議論を深めました。当日は全国から550名を超える中核市関係者が参加し、有意義な交流の場となりました。

中核市サミット福井宣言2025の採択と熱気ある議論
中核市サミットは、都市が共通して抱える課題について議論し、その取り組みや成果を全国に発信することを目的として福井市において開催されました。サミットのテーマは「幸福を実感できる中核市の実現 ~一人ひとりが紡ぐ 希望あふれるまちづくり~」でした。
サミットを彩ったプログラム内容

当日は、オープニングとして福井県立福井商業高校チアリーダー部のJETSによる演技が披露されました。その後の開会式を経て、基調講演では、東京大学社会科学研究所の宇野重規教授が「地域から新しい日本をつくる~中核市に何ができるか~」と題して登壇しました。
三つのテーマで展開されたパネルディスカッション
中核市が直面する具体的な課題について、三つの会場に分かれてパネルディスカッションが実施され、深い議論が交わされました。 一つ目は「スポーツを通じた楽しいまちづくり」をテーマとし、富山市長、西宮市長、福井市長がパネリストを務めました。 二つ目は「地域に密着した安心な福祉体制のあり方」について議論され、岐阜市長、豊田市長、松江市長が参加。 三つ目は「『元気×イノベーション』~未来を創る地域づくり~」がテーマで、山形市長、八王子市長、吹田市長が議論を交わしました。
未来に向けた中核市の連携
最後に行われた全体会議では、「中核市サミット福井宣言2025」が採択されました。
この宣言では、「スポーツを通じた楽しいまち」、「地域共生社会」、そして「未来を創る元気な地域」の実現に向けて、全国の中核市がそれぞれの地域の特性を十分に活かしながら、連携して取り組んでいくことが報告されました。今回のサミットは、初めて福井市を訪れた方も多く、本市の魅力やおもてなしの心に触れていただく良い機会となりました。
やきとりを通じた中核市間の交流も話題に

サミット参加市との交流の一環として、総務省統計局の家計調査「やきとり」において年間支出金額が1位の青森市と2位の福井市の両市長が意気投合し、サミット開催に先駆けて福井市内の焼き鳥店にて対談を実施しました。両市は今後も交流を深め、「やきとり」の消費拡大を目指すとしています。
中核市サミット2025in福井の成果と今後の展望

中核市サミット2025in福井は、福井市にて北陸初の開催を果たし、全国62市の中核市市長が一堂に集まり、未来志向の議論を深める重要なMICEイベントとなりました。基調講演や三つのテーマ別パネルディスカッションを通じて、都市共通の課題解決に向けた具体的な方策が話し合われ、「中核市サミット福井宣言2025」として、全国の中核市が連携して地域づくりに取り組む意思が明確に示されました。このサミットは、福井市が持つ地域資源や魅力を全国に発信する好機となりました。


