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イベントのニュース

【大阪・関西万博】8月中旬からの海外パビリオン・ナショナルデーや特別企画、世界の多様な文化に触れる絶好の機会!トーゴ、マレーシア、ペルー、パキスタン、ウズベキスタンのプログラムをご紹介 8月20日更新

8月の3連休を経て、いよいよお盆休みという方も多くいらっしゃるでしょうか。今年の夏は大阪・関西万博に行こうとお考えの方にぜひ体験していただきたいのが、各国のナショナルデーのイベントです。日替わりでやってくるナショナルデー。行ったことのない国、名前しか知らないような国や地域でも現地の文化や歴史に触れることができる絶好の機会です。本記事では3連休からお盆休みの間に万博を訪ねる方に向けて、ナショナルデーの情報をまとめました。
(8/18 マレーシア館情報更新、8/20 トーゴ館情報更新)

カタールのナショナルデー
カタールのナショナルデーの様子

大阪・関西万博のナショナルデーとは?

大阪・関西万博の「ナショナルデー」および「スペシャルデー」は、公式参加する国や地域、国際機関が主役となり、自らの文化や魅力を発信する特別な記念日です。万博の大きな目的の一つである「国際親善の増進」と「文化理解の深化」を体現するイベントとして、会期中ほぼ毎日、いずれかの参加国の記念日が祝われます。

アイスランドのナショナルデー
5/29アイスランドのナショナルデー。ハトラ・トーマスドッティル大統領を迎えました

ナショナルデー当日、万博会場はその国の色に染まります。中心となるのは、国内外の賓客を招いて行われる公式式典です。これに加えて、各国の特色を凝らした様々な文化イベントが繰り広げられます。華やかな民族衣装をまとった伝統舞踊や、国民的アーティストによる音楽コンサート、自国の食文化を紹介するクッキングショーや試食会、最新の技術やファッションを披露するショーなど、その内容は多岐にわたります。

これらのイベントは、主に「EXPOナショナルデーホール(レイガーデン)」や、より大規模な催しが行われる「EXPOホール(シャインハット)」などで開催されます。また、各国パビリオンや屋外ステージなど、会場の至る所で関連イベントが催され、一日を通してその国の雰囲気を満喫できます。

来場者にとっては、普段なかなか触れることのできない多様な文化に直接触れ、まるでその国がやってきたような体験が待っています。訪問予定日のナショナルデーを事前にチェックし、その国のパビリオンと合わせて訪れることで、万博の楽しみ方がより一層深まりますね。


トーゴパビリオンで来場者を迎えるクリステル=ファファジ パヌさん

8月21日 トーゴナショナルデーでは3組のアーティストが登場

2025年8月21日、トーゴ共和国のナショナルデーが開催されます。西アフリカの小国ながら、多様な民族と文化を抱えるトーゴは、「力強い経済成長のための包摂政策と社会的保護政策」をテーマに掲げ、万博の基本理念「いのち輝く未来社会のデザイン」と響き合う取り組みを展開します。ナショナルデーでは、芸術を通じて「誰ひとり取り残されない社会」というメッセージを来場者と共有することを目的としています。

式典やステージでは3組のアーティストが出演します。まず登場するのは「トーゴの王」と称される歌手キング・メンサ。30年以上のキャリアを持ち、伝統と現代音楽を融合させた楽曲で、人間の尊厳と平和を力強く歌い上げます。その存在感と歌声は、観客に希望と一体感を与えます。続いて「アヴーデ – アフロ-ジャパニーズ・フュージョン」が披露するのは、西アフリカの伝統楽器ジャンベやンゴニと、日本の和太鼓を組み合わせた独創的な演奏。異文化をひとつのリズムで結びつけ、トーゴと日本の交流を象徴する舞台です。そして「ヌナナ舞踊団」は、竹馬を用いた躍動的な舞や王の舞、葬送の舞、戦士の舞などを披露。伝統に創造性を加えたダイナミックな演目で、観客を引き込みます。

トーゴにおいて芸術は単なる娯楽ではなく、人々を結びつけ、いのちを祝い、歴史を次世代へ伝える手段です。ナショナルデーのパフォーマンスは、そうした文化の力を来場者に届ける場であり、トーゴが国際社会に示す「包摂と多様性」の理念を体感できる機会となります。

トーゴパビリオン 工芸品やアートを通じて「見て」「触れて」「聞いて」楽しむ

トーゴパビリオンは「コモンズD館」に位置し、「見て」「触れて」「聞いて」楽しむことができる展示で来場者を迎えます。展示の中心は伝統楽器や工芸品で、国の自然と風土に根ざした多様な文化を紹介。宗教儀式や祭りに用いられる太鼓「アドンド」や「アシヴイ」、マラカス状の「アカヤ」、種子入りの実を鳴らす「テレヴィ」など、地域ごとに異なる音楽文化を実際に体験できます。

また、トーゴ出身のクリステル=ファファジ パヌさんによる演奏ワークショップでは、言葉を介さず身振り手振りで音楽を共有することで、国籍や年齢を超えた交流が生まれます。さらにパネル展示では、全民対象の健康保険制度をはじめとする社会的プロジェクトも紹介。文化体験を通じて「誰ひとり取り残されない社会」を追求するトーゴの姿勢を示しています。

民族舞踏団
民族舞踏団

マレーシア館「マレーシア観光芸術文化省ウィーク」8月18日開幕

マレーシアパビリオンで、8月18日(月)から23日(土)まで「マレーシア観光芸術文化省(MOTAC)ウィーク」が開催されます。会期中は、民族舞踊や伝統音楽、料理デモンストレーション、工芸ワークショップ、現代アート実演など、マレーシアの多彩な文化を一度に体感できます。2026年の「マレーシア観光年」に向けた国際発信の場と位置づけ、観光・教育・MICE分野の関係者向け商談会も実施し、交流とビジネス機会の創出を図ります。

マレーシアパビリオン
マレーシアパビリオン

マレーシアを体感できる民族舞踊、伝統料理、アート・ファッションまで多彩なプログラム

プログラムは、ボルネオのサペや北インドのシタール&タブラ、古筝の演奏、ビーズ細工やオランアスリによる織物体験、国立機関によるライブアートや伝統衣装と現代を融合したファッションショーまで多彩です。国家無形文化遺産保持者に相当するWAKOHのシタール奏者クマレサン・カルティゲス氏とサペ奏者マシュー・ンガウ・ジャウ氏も出演し、伝統音楽を披露します。マレーシアpavilionはテーマ「Energising Sustainability」の下、熱帯雨林の樹冠を想起させる空間で、ロングステイの魅力や多民族文化、スマートな暮らしを紹介し、万博閉幕まで日々のステージで来場者を迎えます。
※マレーシアナショナルデーは9月8日(月)です。


ペルーのナショナルデー

8月9日、南米・ペルーのナショナルデー!午後のダンスパレードは見逃せない

2025年大阪・関西万博において、8月9日(土)は「ペルー・ナショナルデー」として開催され、ペルーの豊かな文化と日本との深い絆が世界に紹介されます。この特別な一日には、公式式典から華やかなパレード、そして世界レベルの音楽・舞踊パフォーマンスまで、多彩なプログラムが予定されています。

ペルー初の女性大統領、ディナ・ボルアルテ氏が来日

午前11時よりナショナルデーホール レイガーデンで行われる公式式典では、ペルー共和国のディナ・ボルアルテ女性大統領が初の来日を果たし、スピーチを行います。通商観光大臣や運輸通信大臣など、多くの政府関係者も出席し、日本側代表からの歓迎スピーチも行われます。

式典後、午前11時20分からは、ラテングラミー賞受賞アーティストのミミ&トニー・スッカーによる特別公演「Beats from Sun & Earth」が開催されます。ペルー音楽を基軸に、サルサ、アンデス音楽、クンビア、そしてオリジナル曲が融合した、世界レベルの音楽パフォーマンスが観客を魅了します。

ペルーのナショナルデー

ペルー国立民俗舞踊団らが参加するダンスパレード

午後3時30分からは、大屋根リング下で圧巻のダンスパレードが繰り広げられます。色鮮やかな民族衣装をまとったダンサーたちが生演奏に合わせて練り歩き、ペルー文化省所属の「ペルー国立民俗舞踊団」に加え、大阪在住のペルー人コミュニティや市民ダンサーも参加し、活気あふれる祝祭が生まれます。

午後4時からは「ペルー国立民俗舞踊団」と名門舞踊団「エステ・エス・ミ・ペルー」による合同公演が行われ、海岸地帯からアンデス、アマゾンに至るまで、ペルー各地の情熱的な舞踊が披露されます。

ペルーは、150年以上前に南米で初めて日本と条約を結び、125年以上前に日本人移民が渡った、日本との非常に深い歴史的つながりを持つ国です。2023年には日本の皇室が公式訪問し、昨年ペルーが議長国を務めたAPECでも首脳会談が実施されるなど、両国の交流は活発です。ナショナルデーは、ペルーの文化と日本との絆を再認識し、両国の交流をさらに深める貴重な機会となりそうです。

パキスタンのナショナルデー

8月14日、パキスタンナショナルデー。テーマは「パキスタンと世界を結ぶ文化・商業・イノベーションの架け橋」

8月14日(木)は「パキスタン・ナショナルデー」として開催されます。この特別なイベントは、8月13日から16日までの4日間にわたり、「パキスタンと世界を結ぶ文化・商業・イノベーションの架け橋」をテーマに、多彩な公式式典や特別イベントが展開されます。

パキスタンのナショナルデー

前日夜には「パキスタン文化に触れる夕べ」を開催

「パキスタン文化に触れる夕べ」としてナショナルデー前日の8月13日と16日の夕方(18:00~18:40)には、会場内の屋外ステージ(ポップアップステージ東内・南)にて、パキスタン国立芸術評議会(PNCA)による伝統舞踊や音楽パフォーマンスが披露されます。各州の伝統舞踊(カッタク舞踊(注:カタク、カタックとも)、パンジャビ民族舞踊など)や音楽演奏が楽しめます。

  • ナショナルデー公式式典:8月14日午前11時からEXPOナショナルデーホール レイガーデンで開催されます。国旗掲揚・国歌斉唱に続き、万博主催者やパキスタン首相特別補佐官ハルーン・アクター・カーン氏による挨拶が行われます。PNCAによる文化パフォーマンスや、日本人デザイナー服部由奈氏の着物ドレスブランド「奏音 -KANON-」がパキスタンの伝統布を使用した作品を披露するファッションショーも予定されています。
  • スペシャル文化イベント:8月14日午後4時30分からは、同じくレイガーデンにて開催。PNCAによるパキスタン各地の伝統舞踊に続き、服部由奈氏のブランド「奏音 -KANON-」が、廃棄予定の日本の着物生地とパキスタンの伝統布を融合させた“サステナブル着物ドレス”を世界初披露します。両国の文化遺産を未来へつなぐ新たなファッションとして、国境を越えた美と調和を表現するものです。
パキスタンのパビリオン
パキスタンパビリオン。ピンク岩塩の空間は私も現地で見たときはインパクト抜群でした

ピンク岩塩が圧巻のパビリオンは先日、累計来場者数100万人突破

パキスタンパビリオンは、「一粒の塩の中に広がる宇宙(Universe in a Grain of Salt)」をテーマに、ピンク岩塩に着想を得た没入型展示を展開しており、先日累計来場者数100万人を突破しました。ナショナルデーは、パキスタンの精神、文化遺産、そして未来を祝う特別な日であり、音楽、デザイン、伝統、イノベーションを通じて、多様な魅力を世界へ発信することを目指しています。


※画像はイメージです

8月17日、ウズベキスタンのナショナルデー 民族音楽・伝統舞踊の文化プログラムを披露

8月17日(日)はウズベキスタンのナショナルデーです。ナショナルデー特別式典は午前11時から12時まで、ナショナルデーホール レイガーデンにて開催されます。ウズベキスタンと日本の国旗掲揚と国歌演奏が行われ、両国代表によるスピーチが予定されています。ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)の会長兼ウズベキスタンパビリオンのコミッショナーを務めるガヤネ・ウメロワ氏も公式代表団として出席します。式典では、民族音楽の演奏や、フェルガナ・ブハラ・ラズギといったウズベキスタンの伝統的な舞踊などの文化プログラムが披露されます。

※画像はイメージです

大屋根リング下では伝統舞踊衣装を着用し、伝統楽器を演奏するパレード

大屋根リングの下でパレードが予定されています。
特別式典後の午後0時20分から約30分間、ナショナルデーホールからウズベキスタンパビリオンまで、大屋根リングの下を練り歩く華やかなパレードが実施されます。パフォーマーは色鮮やかな伝統舞踊衣装を着用し、国の祝典で古くから用いられてきた打楽器や伝統楽器「ドゥタール」を演奏します。国旗を掲げるフラッグベアラーたちが、ウズベキスタンの団結とアイデンティティの象徴として国旗を誇らしく掲げ、パレードを彩ります。パフォーマー、演奏者、旗手が一体となり、ウズベキスタンの精神と文化の魅力を喜びあふれる祝祭として来場者に届けます。

ウズベキスタンパビリオンは「知の庭:未来社会の実験室」を名称とし、開館時間は9:30から21:00、想定所要時間は20分です。ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)が本イベントを主催しており、同国の遺産、芸術、文化の保護・促進・育成に尽力しています。


ラトビアナショナルデーのパレード
ラトビアナショナルデーの大屋根リング下でのパレード

ナショナルデーの予定

8月9日 ペルー
8月10日 カザフスタン
8月11日 トリニダード・トバゴ
8月12日 コモロ
8月13日 チュニジア
8月14日 パキスタン
8月15日 インド
8月16日 ナウル
8月17日 ウズベキスタン

9日~17日のナショナルデーはこのようになっています。万博を訪れる際にはこちらのページでどのようなイベントが行われているか調べることができます。

大阪・関西万博 イベントページ https://www.expo2025.or.jp/events/
※出展:ナショナルデーの情報と画像はプレスリリースより

フランスのナショナルデー
フランスのナショナルデー

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