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【韓国取材】KINTEXで開催の「G-FAIR KOREA」写真で見る韓国の展示会 日本の展示会とはどこが違うのか【韓国2025秋特集7】

「G-FAIR KOREA」は、韓国の京畿道(キョンギド)がKOTRA(大韓貿易投資振興公社)や京畿道経済科学振興院(GBSA)と共に主催する、韓国の中小企業の輸出支援を目的とした大規模な総合見本市です。開催2日目にKINTEXを訪ね、取材を行いました。日本でも各地で同様の展示会が多く開催されています。本展示会の取材を通して日本の展示会との違いを見ていきたいと思います。

会場はKINTEX第1展示場、家族連れも訪れる和やかな雰囲気のイベント

第1展示場 ホール4-5で開催された本展示会。現地でプレス登録をして、展示会の様子を見て回りました。「G-FAIR」は食料品、キッチン用品、美容、スマート製品など、多岐にわたる分野の製品や技術を一堂に集めた大規模なイベントです。一般の来場者も来場する、BtoB、BtoC両方の側面があります。韓国の展示会の様子を知っていただくのにもピッタリのイベントです。

出展者も来場者もほとんどは韓国の方。表示は基本的に韓国語です。日本のイベントに来場される海外の方の気持ちがわかります。英語が少しでもあると理解がまったく変わってきます。

展示会の入口。受付はQRコードからスマホで登録できるもので、来場者は会場で登録されている方が多かったです。

受付の様子。カジュアルな装いの方がほとんどです。

会場MAP。こちらも韓国語。お目当てのブースを見つけるのは大変です。

展示会 ブースの様子

韓国の展示会は、日本の白い板がずらっと並ぶ展示会のイメージとは異なります。ブースの形状には様々なタイプがあって、コーナーごとに変化させるなどして、来場者にはわかりやすいサインになります。

展示物の前はビニールのカーテンのようなものになっていて、そこに説明が印刷されています。ガラスとは違い印刷できることと、ペラっとめくることができるのが面白いです。

出展者の製品がカテゴリごとに並んたコーナー。韓国ならではのハイセンスな展示で、写真を撮る方を多く見かけます。

こちらはバス用品。

こちらのコーナーはSF映画のワンシーンのような雰囲気。柱部分に照明が仕込まれています。

LIVINGのコーナー。わかりやすいですね。

ブロックを組み合わせたようなブース。

ブースに多様性があって、シンプルな装飾でも展示が映えると感じました。

足元に案内を投影するのは韓国でよく見かけます。それにしても鮮やかで明るい。中に入ることを促すような説明がサンプルとして投影されています。

試食ができるブースも少なくありません。いずれも美味しくて、ソウルのスーパーで探したお菓子もあったほどです。

まるでお店のようなブース。展示品の豊富さで多くの人を集めていました。


展示ブース以外のエリア

バイヤーとの商談を行うスペース。

この仕切りの向こう側がイベントスペース。イベントをしていないときは、休憩スペースのように使われていました。

休憩スペースが多いのは韓国の展示会の特徴。

とにかく皆さんリラックスしています。展示会はとにかく足に疲れが来るので、来場者フレンドリーな構成は日本でも増えてほしいです。日本では出展者ブースを増やすためか、こういったスペースが少なくて、通路も狭いことが多く、来場者目線ではストレスを感じます。

このベンチでも休憩できます。通路が広い分開放感もあります。

地下鉄駅と車内を模したスペース。このときは利用されていませんでしたが、シンプルながらもデザインの完成度が高いものでした。

ホールの外にはカフェや休憩スペースがかなり多く設けられていて、空席はすぐに見つかります。大規模なイベントでは席は埋まるのでしょうが、余裕を持って設計されているのでしょう。

来場者フレンドリーな展示会運営

G-FAIR KOREAは基本的に韓国企業の製品展示会であり、日本企業は出展者としては参加していません。そのため、韓国企業が韓国の来場者に向けて開催されている分、韓国らしい展示会の特徴を知ることができました。特に来場者フレンドリーな内容は、本展示会に限らず、他の韓国の展示会取材でも見られたものです。日本のイベント運営にも活かせるポイントがあると思います。
まとめると次の3点となるでしょうか。

  • 来場者受付システムなどスマート化された仕組み
  • 基本ブースにも様々な仕様があることで、会場が単調にならない
  • 休憩スペースが多く設けられ、通路にもゆとりがあること

取材で訪ねたとはいえ、ウィンドウショッピングをしているような気分で、楽しく会場を巡ることができました。

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