MICEが登場?劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』×横浜市コラボが決定。過去の映画コナンに登場したMICEも調べてみた
2026年4月10日に全国公開される劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』。タイトルの堕天使をそのまま「だてんし」と読むということでも話題になっていましたが、MICE関係者が注目すべきはMICEが大々的に登場するのではないか?という点です。本記事でMICE登場の可能性と、過去の映画コナンに登場したMICE、およびMICE業界が注目すべき理由についてまとめました。

名探偵コナン、横浜市コラボとは?
横浜市のプレスリリースでは次のように述べられています。
この劇場公開を記念し、横浜市、公益財団法人横浜市観光協会、一般社団法人横浜みなとみらい21は、劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』と連携協定を締結し、令和8年4月10日(金)~7月31日(金)の期間、まちを盛り上げる様々な施策 劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』×横浜市を実施することが決定しました。
プレスリリースより
劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』×横浜市について
実施期間:令和8年4月10日(金)~7月31日(金)
実施場所:横浜都心臨海部
特設Webサイト https://www.welcome.city.yokohama.jp/hottopics/conan-yokohama/
映画Webサイト https://www.conan-movie.jp/2026/index.html
2月23日現在では「Comingsoon」となっていて詳細は不明です。続報を待ちましょう。ちなみに主題歌はMISIAさんです。
あの展示場や、あの展示会が登場するのか?
予告編を見てみると、のっけからMICEが出てきます。。
本予告はこちらからどうぞ https://www.youtube.com/watch?v=CsxkouRl7Yo
0:09時点では横浜、みなとみらい地区の上空からの構図。そこにはおなじみの横浜が誇る展示場らしきものが映ります。背びれのような特徴的な突起の数も7つと完全一致!0:15には「モーターサイクルフェスティバル」の文字。紛うことなき展示会です。毎年春に開催される二輪車のイベントを想起させます。
MICE関係者は鑑賞後、ハッシュタグMICE(#MICE)でぜひMICEを盛り上げていきたいところです。

函館でも劇場版「名探偵コナン」の集客力を実感
2024年夏、当編集部はワーケーションの取材と体験のために、北海道・函館市に10日ほど滞在しました。2024年4月には『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が公開、その後の夏休み期間とあって、函館には聖地巡礼のファンが大勢訪ねていました。この写真は映画でもラストシーンに登場した函館山の展望台。インバウンドの方も多く見かけ、展望台から降りるロープウェイは長蛇の列で、下山に苦労したのを覚えています。

何度も訪ねた函館山。こんなに人がいるのを見たのは初めてでした。

函館空港にも目立つ展示がありました。


映画に登場した、旧函館区公会堂やプレミアホテル-CABIN PRESIDENT-函館。どこも聖地巡礼のファンが大勢。
函館ワーケーション・コワーキングスペース事情を取材
https://micetimes.jp/hakodade-work-stay/
映画コナンにはMICEがたびたび登場しています
筆者が高校生の頃に週刊少年サンデーで連載が始まった「名探偵コナン」。劇場版は本作で29本目となる、国民的人気作品です。
あらためて思い返してみると、MICE的なシーンがたびたび登場していたのではないかと。何かの発表会やパーティーなどのシーンは、事件の舞台になりやすいこともあってかコナン以外でもよく登場しています。
そこで軽く調べてみました。やや強引なものもありますし、さすがに全作見返せないため漏れがあると思いますが、生暖かい目でご覧ください。
展示会や見本市
第5作「天国へのカウントダウン」
西多摩市に建設されたビル内のショールームの見学は展示空間的な扱いでした。
第6作「ベイカー街(ストリート)の亡霊」
米花シティホールで、没入型次世代ゲーム機が発表されます。米花シティホール!MICE施設ではないですか!
第19作「業火の向日葵」
ちょっと変化球ですが、オークションの場、美術館での展覧会などリアリティをもって描かれています。
ビジネスの集まり・パーティー
第1作「時計じかけの摩天楼」
第1作からMICEが登場するとはさすがコナン。建築家・森谷帝二の邸宅で開催されたガーデンパーティーは私的なものですが、社交会の様子を描いています。
第2作「14番目の標的」
東京湾に浮かぶ海洋娯楽施設「アクアクリスタル」に関係者が招待される内覧会が登場します。
第4作「瞳の中の暗殺者」
警察関係者が集まるパーティーでの事件発生。
第5作「天国へのカウントダウン」
ビル内のパーティー会場(ホール)が登場します。
第24作「緋色の弾丸」
世界最大のスポーツ祭典「WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)」の東京開催を記念したパーティーです。
インセンティブトラベル
第9作「水平線上の陰謀(ストラテジー)」
園子のはからいで、豪華客船アフロディーテ号の「処女航海」に招待され、洋上クルーズを楽しみます。著名人らも同船しており、やや強引ですが、これはインセンティブトラベルでは?
第23作「紺青の拳(フィスト)」
シリーズ初、海外のシンガポールが舞台。「マリーナベイ・サンズ」などIRの様子が描かれます。
国際会議
第22作「ゼロの執行人」
東京湾の統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」にある“国際会議場”で、東京サミットが開催。サミット開催当日に約2万2千人もの警察官が動員されるという具体的数値も登場。商業施設やリゾート施設を包括したIRが舞台というのも興味深い。MICE関係者は必見ではないですか。
第26作「 黒鉄の魚影(サブマリン)」
八丈島近海に建設された海洋施設「パシフィック・ブイ」が舞台に。世界各国のエンジニアが集結する国際技術会議の様相です。
ユニークベニュー活用
第27作「100万ドルの五稜星」
函館の「旧函館区公会堂」が剣道大会の会場として登場します。ユニークベニュー活用のシーンですね。

なぜMICEが登場するのか?作品世界におけるMICEの演出効果
真面目に考えてみると、MICEとドラマチックなストーリーは相性がいいからでしょう。実際に事件や事故があってはなりませんが、事件が起こらないと、話は始まりません。
国際会議:国家の公安や警察協力といった高度な政治的文脈を物語に付与し、作品のスケールをグローバルなものへと昇華させています 。それぞれに思惑をもった組織が絡むことで、複雑で面白い話になります。
展示会・見本市:何かの発表会ということで、大企業が絡んだストーリーが展開します。システムが暴走したり、その技術には問題があったりと、華やかさの裏にある怖さを描けます。
パーティー:権力者や関係者が一堂に会する場として、ミステリー特有の人間関係の交錯や伏線回収の場として機能しています。ミステリーやサスペンスでは定番です。特に政治家、医者・学者、経営者などひと癖もふた癖もある人物が集まっているシーンは、登場人物を一気に紹介する顔見せでも便利です。
インセンティブトラベル:コナンたちの旅を単なる移動ではなく、読者や観客が憧れる「プレミアムな体験」として描き、日常感を演出します。

聖地巡礼による経済効果は無視できない。MICEを知ってもらうのにも役立ちます
かつての『釣りバカ日誌』『男はつらいよ』のように、次はどこが舞台になるのかといった楽しみを生むためか、実在の都市や地域を舞台にした作品も多くあります。大阪、三重、ロンドン、京都、北海道、黒部ダム、横浜、東京(汐留、渋谷など)、名古屋、長野、八丈島などが登場しました。聖地巡礼による、経済効果も無視できないでしょう。
今後、自分の街が登場するかも、といった楽しみがあるのはファンサービスとしては最高です。
演出装置としてのMICEは作品づくりには欠かせないものです。MICEって何?って聞かれた時「Mは~で、Iは~で…」と答えるよりも、「こないだのコナンに出てきたアレ、MICEだよ」と答えるほうがクールかもしれませんね。


