【MICEインサイト/2024年10月号】10月注目のMICE関連情報
「MICE TIMES ONLINE」の記事やMICEの動きをまとめて知るための【MICEインサイト】
2024年8月後半から9月の記事を振り返ります。見逃した記事もここでキャッチアップしてくださいね!
「MICE TIMES ONLINE」編集部は京都の郊外にあります。今年の京都の夏は暑さが本当に厳しく、30度以上の真夏日が観測史上初めて年間100日に達しました。35度以上の猛暑日も50日を超え、熱帯夜の50日超えと合わせて、「50-50」を達成。MLBで活躍するドジャース・大谷翔平選手の50-50とは違い、あまりうれしくない記録達成となったのです。読者の皆様のお住いの地域でも今年の夏は厳しかったのではないでしょうか。
MICE業界にとっては、秋の展示会シーズンの幕開けとなった9月。
コロナ禍ショックを乗り越え、コロナ前の来場者数・出展者数を記録する展示会も多くなっています。オンラインからリアルへの回帰が進み、大型施設・ホテルの開業も相次ぎ、この勢いはこれからも続きそうです。
もはやサブカルチャーとは呼べない?マンガ・アニメ・ゲームの祭典はビジネスの現場としても大きく飛躍
9月に京都では西日本最大規模のマンガ・アニメの展示会「京まふ」が開催。9月26日には幕張メッセで世界最大級のビデオゲームの展示会「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」が開催されました。当編集部ではこれらの展示会をMICEの視点で取材をしました。
ゲームやアニメ、マンガはこれまでサブカルチャーと呼ばれてきました。文学やクラシック音楽、演劇などのメインカルチャーに対してのサブカルチャー。しかし、展示会のにぎわいと熱気、高い完成度を誇る作品や製品を見るに、この多くの才能にあふれる分野はもはやサブカルチャーではなく現代のメインカルチャーそのものだと確信しました。
会場のあちこちで名刺交換をしている場面や、打合せと思われる様子を見かけました。サブカルチャーと呼ばれた分野の展示会もビジネスシーンにおいて大きな意味をもっていることに注目したいです。
・東京ゲームショウ2024(TGS2024)
開幕前からTGS2024の情報を追いかけ、更新を行いました。追いきれないほどの情報量に、TGS2024のスケールを感じます。
ビジネスデイの様子と、アジア各国のブースでゲーム開発者にお話をお聞きした記事2本。グローバルを意識したTGS2024には国際的な大型MICEの貫禄を見ました。来場者は27万人を超えました。
・京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア2024)
ネーミングも取り組みもユニークな「知多娘。」。コンテンツツーリズムをテーマに取材に臨みました。
・ニンテンドーミュージアムは10月2日開業
編集部近くに国内外から注目を集める施設がオープンするなんて今後もきっとありません。いずれ、今ほど騒がれなくなったとしてもニンテンドーミュージアムがどのように宇治という町に影響を与えていくのか追いかけたいです。10月中旬には実際に入館できるので、まずはひとりのゲームファンとして楽しんできます。
来年3月にはアニメの祭典「AnimeJapan2025」開催決定です。
観光・旅行関連の展示会/導入待ったなしの観光DX・トラベルテック
幕張メッセで行われたTGS2024、同時期に東京オリンピックで開催されたのが国内最大の旅行観光関連展示会「ツーリズムEXPOジャパン2024」です。ツーリズムEXPOも取材に入りましたので、後日記事をお届けします。
ツーリズムEXPO以外にも旅行や観光業界の展示会が行われました。コロナ前の水準を上回るペースのインバウンドの回復、顕在化・慢性化する人手不足を背景に、観光DXやトラベルテックの普及が急務となっています。新しいテクノロジーや仕組みの導入が遅れていた旅行・観光業界にも大きな変化が起きていると実感した展示会取材でした。
・レジャー&サービス産業展2024/レジャーホテルフェア2024
電動車いすのシェアリングサービスなどユニークな展示が見られました。
関西での展示会の記事も複数アップしています。気になったブースや主催者のインタビューの記事です。
・ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in 関西 2024
AIを活用したリアルタイム翻訳。まさにトラベルテックですね。MICEのシーンでも活躍しそうです。
・日本観光ショーケースin大阪・関西
【ワーケーション】ローカルMICEとして注目。ダジャレもありの各地の取り組み
「MICE TIMES ONLINE」で追いかけているテーマのひとつが「ワーケーション」。ミニMICE、ローカルMICEにつながり、企業立地促進にもつながるものと捉えています。
富山県魚津市の「ウオケーション」、いいじゃないですか。嫌いじゃないですよ、こういうの。実際に水族館の片隅に仕事をするなんて一度くらいはやってみたいですから。
こちらはコンテンツツーリズムとワーケーションの組み合わせ。あわせ技で個性を出すのがトレンドになるでしょうか。
7月~8月にかけてMICE TIMES ONLINE編集部が北海道で行ったワーケーションの記事は「函館ワーケーション」まとめとしてお使いいただけます。
それからぜひお読みいただきたいのが、こちらの2本のホテルでの取材記事。
注目のホテル記事2本、フォションホテル京都・大阪ステーションホテル
1本目は京都のフォションホテルさんです。ホテル貸し切ってのMICEなんてロマンしかありません。最上階からの京都東山の眺めは京都の人間でも感激します。
2本目は「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」(大阪ステーションホテル)でネパール出身のウパカルさんの記事です。祖国と日本をつなぐ活動をしながら、注目の新規開業ホテルで活躍されています。
そして最後はこちら。
日本最大級のスタートアップイベント「IVS2025」来年も京都で
来年2025年も京都で開催されることが決定した「IVS2025」
今年は12000人もの起業家、投資家、スタートアップ企業の方たちが京都に集結しました。IVSの運営に携わるキーマンに「IVS2025」についてうかがいました。「MICE TIMES ONLINE」では京都で行われるIVSを今から追いかけていきます。
秋は各地でイベントが行われるまさにMICEの季節です。MICE TIMES ONLINE編集部でも様々なイベントや取り組みをご紹介します。写真はツーリズムEXPOの大阪・関西万博のブース。良くも悪くも注目を集め続ける万博開幕まであと200日を切りました。地の利を活かし万博情報も今後は充実していきます。
MICE TIMES ONLINE 井上