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【福岡市】デジタルノマド誘致で1.4億円の経済効果/アメリカ、台湾、タイなど57カ国496名が参加/Colive Fukuoka 2025の成果・インパクトレポート

福岡市で開催されたアジア最大級のデジタルノマド向けプログラムである「Colive Fukuoka(コリブフクオカ)2025」のインパクトレポートが公開されました。

2025年10月には、アメリカ、台湾、タイなど世界57の国と地域から約500名が参加。平均23日間の長期滞在を通じて推定約1.4億円の地域経済効果を創出したと発表しています。この記事では、そもそもデジタルノマドやColive Fukuokaとは何か。そして公開されたレポートについてお伝えします。

Colive Fukuoka(コリブフクオカ)の歴史とデジタルノマド誘致の背景

ビジネスインバウンドともいえるデジタルノマド

デジタルノマド(国際的なリモートワーカー)とは、IT技術を活用して場所にとらわれずに仕事をする人を指します。場所にとらわれずに働くデジタルノマドの市場は現在約4,000万人規模に成長していると言われています。日本では、2024年3月からグローバルにリモートワークを行う外国人を対象としたデジタルノマドビザが新設されました。観光庁はデジタルノマドを「ロングステイのビジネスインバウンド」と捉え、長期滞在による消費額の高さに加え、イノベーション創出、日本への投資拡大なども期待できる存在としています。

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https://micetimes.jp/digital-nomado2601/


Colive Fukuoka2025がもたらした成果と社会的インパクト

参加者49名→436名→496名

初開催(2023年)は49名の参加者から始まりました。翌年(2024年)に45の国と地域から436名が参加し、約1.1億円の地域経済効果を創出するまでに成長しました。3年目を迎えた2025年は、参加者数が初年度の10倍以上となる496名に達しました。事前登録者数は世界57の国と地域から1,000名を超えました。

約1.4億円の経済効果と周辺地域への波及

Colive Fukuoka 2025の参加者のうち、海外からの参加者は55%を占めました。福岡市を訪れる一般的なインバウンド観光客の9割以上がアジア出身であるのに対し、プログラムの参加者は欧米やオーストラリア出身者が過半数を占めており、特定国に依存しない新しいインバウンド層の開拓に成功しています。

参加者の平均滞在日数は23日間、最大累計で130日間に及び、日本国内での平均滞在日数は42日間となりました。この長期滞在で、福岡市内での推定約1.4億円の経済効果に加えて、新宮市、宗像市、うきは市、古賀市など周辺地域への訪問も促進され、福岡市が日本を巡るためのゲートウェイとして機能していることが実証されました。

「ソロプレナー(ひとり起業家)」が福岡を拠点にビジネスの可能性を模索

AI技術の進化で、1人で事業を展開するソロプレナー(ひとり起業家)がユニコーン企業を生み出す可能性が現実味を帯び始めています。2025年のプログラムには、アメリカ出身のソロプレナーが福岡に130日間滞在して起業を検討したり、フランス出身の起業家がアジア展開の拠点として福岡を候補に挙げたりと、地域のビジネス発展につながる具体的な動きが見られました。
また、台湾や、タイのチェンマイ市との都市間交流も強化され、民間レベルでのデジタルノマドの相互往来が見られています。

デジタルノマドが求める価値は2つあった

参加者アンケートの結果分かったのは、福岡市滞在における魅力は「地域とのつながり」と「日本の本質的理解」でした。


Colive Fukuoka(コリブフクオカ)2025の概要と充実したプログラム内容

2023年開始、行政支援型で動くプログラム

こうした国の動きに先駆け、福岡市は2019年に日本初のスタートアップビザを発給するなど、海外起業家の誘致に積極的に取り組んできた歴史があります。そして、新しいインバウンド誘致の取り組みとして、全国の自治体で初となる行政支援型のデジタルノマド誘致プログラムである「Colive Fukuoka」を2023年10月にスタートさせました。
福岡市はアジアのゲートウェイ都市として、高度なスキルを持つ国際的なリモートワーカーを長期滞在型の関係人口として迎え入れ、地域のビジネスやスタートアップエコシステムの発展に寄与することを目指しています。

アジア最大級の共創型長期滞在プログラム

株式会社遊行と福岡市の共同で企画・運営。「Colive Fukuoka」はデジタルノマドや起業家、投資家に向けて福岡に滞在し、地域とつながり、ビジネスを共に創るという新しい滞在体験を提供するプログラムです。

10日間のメインプログラムと1カ月間のコリビングプログラムを提供しました。

10月2日~3日
住吉神社能楽殿で「Colive Fukuoka Summit」。日本人スピーカーによる「Ikigai(生きがい)」「Dou(道)」といった日本特有の価値観やライフスタイルを深く体験できるセッション等が行われました。

10月4日~5日
能古島で音楽やアート、サウナ、アンカンファレンスなどのカルチャーを体験する「Synapse Festival」。人口約600人の島に約330名が訪れました。「世界6大猫スポット」として知られる「相島」へのデイトリッププログラムなどを実施。

アンカンファレンス
参加者が主体的にテーマを提案し、グループで議論を行うイベント方式

10月6日〜10日
福岡市が主催するスタートアップイベント「RAMEN TECH」と連携し、海外のデジタルノマドがブース出展やピッチイベントに登壇をした。ほかコワーキング・ワークショップ、「Catalyst Now」と連携したソーシャル・社会起業家プログラムを実施。

1ヶ月間にわたるコリビングプログラムでは、福岡市内のコワーキング施設やカフェの回遊、地元の祭りなど地域イベントへの参加、ローカルな飲食店での食事、自主的なワークショップの開催など、短期の旅行ではなく、長期滞在ならではの過ごし方を体験する機会を提供。将来的に福岡市にアジアのビジネス拠点を設置することを検討してもらうことを目指しています。

2025年8月 「Colive Fukuoka2025」開催にあたっての記事
https://micetimes.jp/matome-colive-fukuoka-2025/


Editor’s note:観光の可能性がひろがる

デジタルノマドは、ビジネスや投資の可能性を生み出す「ビジネスインバウンド」としてMICEでも注目の分野です。一般的な観光とは異なり、ビジネスの切り口から人を呼び込むことができれば、これまで光が当たらなかった場所に人が集まったり、観光客らしい過ごし方とは違う地域との関わり方が生まれたりする可能性があります。

大切なのは、訪れてくれた人との関係性をどう築いていくかという点だと考えています。今回の「Colive Fukuoka」のように、一定の時間を共にすることで、理解や信頼へとつながっていきます。イベントを開催し、人が集まることで終わらず、その先にどのような関係が生まれ、地域とデジタルノマドがどのようにつながっていくのか。そこまで見据えて取り組むことが、これからのインバウンドや地域づくりには重要になってくるのではないでしょうか。

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