【Interop Tokyo 2026】6/10~6/12幕張メッセで開催。昨年3日間で13万6,875人を集めたインターネットテクノロジーの祭典
最大の見どころ「ShowNet」の仕組みと出展者情報

毎年千葉県の幕張メッセで開催されるInterop Tokyoは、国内外から多数の企業や団体が参加する国内有数のインターネットテクノロジーイベントです。通信事業者や情報システム担当者はもちろんのこと、最新の技術動向に関心のある多くのビジネスパーソンが会場を訪れます。2025年は3日間で13万6,875人が来場。この大規模な展示会がどのような目的で開催されているのか、そして会場の大きな特徴であるShowNetというプロジェクトがどのような役割を果たしているのかをご紹介します。

30年以上の歴史を持つインターネットテクノロジーの巨大展示会
Interop Tokyoは、1994年に日本で初めて開催されて以来、日本のインターネットの発展とともに歩んできた歴史あるイベントです。毎年、国内外から約500もの企業や団体が参加し、最先端の技術動向やビジネスでの活用トレンドを紹介しています。インターネットが私たちの生活やビジネスに不可欠なものとなった現代において、最新のネットワークインフラやセキュリティ技術、人工知能を支えるインフラ、データセンターといった多様なテーマが網羅されています。
会場である幕張メッセでは、最新の製品やサービスが多数展示され、来場者は実際の機器を見たり、デモンストレーションを体験したりすることができます。展示エリアに加えて、業界の最前線で活躍する専門家や研究者による基調講演、専門セミナーも多数開催され、技術的な知識を深める場としても機能。参加する企業にとっては自社の最新技術を披露する重要な機会であり、来場者にとってはこれからのビジネスに必要となる技術や知識を直接見て学べる貴重な場となっています。
大規模な展示会を構成する要素として、優れた新製品を審査して決定するアワード企画も用意されています。出展企業各社からエントリーされた製品のなかから、有力メディアのキーマンや学術界の識者が今年の一品を選ぶ仕組みは、来場者が最新トレンドを把握するためのわかりやすい指標として機能しています。

Interop Tokyo 2026 開催概要
名称:Interop Tokyo 2026
会期:2026年6月10日(水)~12日(金)
展示会 / 展示会場内セミナー(国際展示場 展示ホール3~8):2026年6月10日(水)~12日(金) 10:00~18:00(最終日のみ 17:00 終了)
基調講演(国際会議場2F):2026年6月10日(水)~12日(金) 9:30~(初日のみ Opening 9:15 開始)
Interop Tokyo カンファレンス(国際会議場1F ※参加には別途ご登録が必要です):2026年6月10日(水)~12日(金)
会場:幕張メッセ(国際展示場 展示ホール3~8 / 国際会議場)
主催:Interop Tokyo 実行委員会
運営:一般財団法人インターネット協会、株式会社ナノオプト・メディア
公式Webサイト https://www.interop.jp/

相互接続性を実証する壮大な実験プロジェクト「ShowNet」の役割
Interopというイベント名の由来は、英語のInteroperabilityという言葉にあります。相互接続性と訳され、異なるメーカーの機器やソフトウェアが正しく通信し合い、問題なく連携して動くことを意味します。相互接続性を会場で実際に検証し、来場者に証明して見せる巨大なプロジェクトがShowNetです。
ShowNetは、幕張メッセの広大な展示会場のなかに、最新の機器や技術を使って実際に稼働するネットワークを構築する取り組みです。通常、新しい通信機器やソフトウェアは、開発したメーカーの環境では正しく動いても、異なるメーカーの製品とつないだときに予期せぬ不具合が起きることがあります。インターネットの世界は多種多様な機器が接続されて成り立っているため、この相互接続の確認はシステムを安定して運用するために非常に重要な手順となります。

このプロジェクトでは、出展する多数の企業が最新の機器を持ち寄り、参加するエンジニアたちが協力して一つの巨大なネットワークを作り上げます。参加企業にとっては、自社製品が他社の製品と連携して正常に機能することを実証する絶大なアピールの場となります。来場者は、机上の空論ではなく、最新技術が実際に動いている姿を目の当たりにすることができます。第一回開催時から掲げられている、実際に動いているところが見たい、ここに来ればそれが分かる、という精神が今も受け継がれています。

最新技術が実稼働する様子を間近で見られる貴重な経験
展示会の多くは、製品のパネル展示や担当者の説明を中心に行われますが、Interop TokyoのShowNetは会場全体がひとつの大きな実験場であり、実稼働するシステムそのものといえます。会場のネットワークインフラとして実際に使われているため、出展者や来場者がインターネットに接続する際にも、このShowNetのネットワークを経由して通信が行われます。
専門的な知識がない方にとっても、数多くのケーブルが複雑に接続され、巨大な機器群が整然と配置されて稼働している姿は圧巻です。インターネットという普段は目に見えない仕組みが、どのような機械や技術の組み合わせで成り立っているのかを物理的に感じ取ることができるのも、このイベントならではの魅力です。
時代に合わせて変化し続けるテーマと学びの場としての機能
インターネットの技術は日々進化しており、イベントで扱われるテーマも時代とともに大きく移り変わっています。近年では、従来の通信ネットワークに加えて、生成AIの活用やクラウド技術、第5世代および第6世代の移動通信システム、さらには宇宙空間を利用したビジネスや環境問題に配慮した技術など、非常に幅広い分野が紹介されています。
展示エリアと並行して行われるカンファレンスでは、専門的な知識を深めるためのプログラムが多数用意されています。国内外の有力企業の経営者や第一線で活躍するエンジニア、大学の研究者などが登壇し、技術の未来やビジネスの課題解決に向けた具体的なヒントを提供します。
技術の「いま」を確認し未来のビジネスに活かすための場所
Interop Tokyoは、最新のインターネットテクノロジーが集結し、その実用性や可能性を体感できる貴重なイベントです。製品を展示する一般的な手法とは異なり、ShowNetという壮大なプロジェクトを通じて、異なる技術がどのようにつながり、機能するのかをリアルタイムで証明する役割を担っています。
2026年の注目出展情報(2026/5/25)

【ソフトバンク】AI活用の前提となるサイバーセキュリティを包括的に紹介
ソフトバンクは、「AX(AI Transformation)を支えるサイバーセキュリティ」をテーマに、AI活用の拡大に伴って生じる新たなセキュリティリスクへの対応策を紹介します。AI・クラウド環境の保護、情報漏えい対策、権限管理、サプライチェーンリスク対策、ランサムウェア対策、ゼロトラスト、リスクアセスメント、マネージドセキュリティサービスなどを幅広く取り上げます。専門人材による監視・分析・評価を含め、企業がAIを安全に活用するための運用支援まで扱う点が特徴です。基調講演では、AIエージェント活用に伴うリスクと、ソフトバンクが進める「Security for AIエージェント」の取り組みについても紹介されます。

【パナソニックグループ】現場を止めないネットワーク・セキュリティ基盤を提案
パナソニックグループは、社会インフラや企業システムの高度化・複雑化を背景に、ネットワークからデバイス、セキュリティまでを横断するソリューションを紹介します。展示は「Connect」「Protect」「Trust」の3つの視点で構成されます。Connectでは、「SGNIS」や「10Gソリューション」をはじめ、製造業や社会インフラなど安定稼働が求められる現場を支えるネットワーク基盤を取り上げます。Protectでは、工場向けセキュリティ監視サービス「WisShield®」、再生可能エネルギー施設向けセキュリティ監視サービス、SCM向けセキュリティ管理業務の支援サービス、AIデータセンターやエネルギーインフラの安定稼働を支えるデバイス群を紹介します。Trustでは、ブロックチェーン基盤「Tracephere™」、耐量子計算機暗号への移行支援、デジタル証明書発行サービス、デジタルアイデンティティウォレットなどを通じて、システムとデータの信頼性を支える取り組みを伝えます。

【NEC】属人化したネットワーク運用をAIと自動化で高度化
NECは、企業のICT環境がオンプレミスとクラウドの混在によって複雑化するなか、ネットワーク運用の高度化に向けたソリューションを紹介します。焦点となるのは、属人的な作業や運用負荷の増加、専門技術者不足といった課題への対応です。「つながる・見える・止めない」運用への移行を掲げ、障害・インシデント対応の可視化や迅速化を支援します。展示では、オペレーション業務のDXを実現するローコードフレームワーク「NAO.F」、ネットワーク機器の真正性や管理情報を分析・可視化する「NEC サプライチェーンセキュリティマネジメント for ネットワーク」、AI機能を連携した「NetMeister Prime Plus」、SDNコントローラ「UNIVERGE Network Operation Engine」などを取り上げます。

【ファイルフォース】AI時代のファイル統制を支えるクラウド基盤を提案
ファイルフォースは、生成AIやSaaS、クラウドの利用拡大によって、企業内のファイルが分散しやすくなっている状況を踏まえ、新たなファイル管理の設計思想を紹介します。中心となるのは、分散したファイルを企業として扱える状態へ収束させる「Converged File Governance」です。純国産クラウドファイルサーバー「Fileforce®」と、PCローカル領域をデータレス化してクラウドに収束させる「SecurePC®」のデモを通じて、AIが安心して参照できる高品質なデータ基盤のあり方を伝えます。従来のファイルサーバー運用に近い操作性を保ちながら、アクセス権限管理や最小権限の維持、紛失・情報漏えいリスクの低減につなげる点も特徴です。

【アシュアード】取引先とソフトウェアのリスクを可視化する評価・管理基盤を紹介
アシュアードは、サプライチェーン全体のセキュリティリスクを把握するための評価・管理ソリューションを紹介します。クラウドサービスのセキュリティ信用評価「Assuredクラウド評価」、取引先企業のセキュリティ信用評価「Assured企業評価」に加え、脆弱性管理クラウド「yamory」の最新デモを公開します。SaaSや取引先企業の安全性確認、ソフトウェアサプライチェーンの脆弱性管理、SBOM対応、EOL、OSSライセンスリスク、クラウド設定不備などを扱い、評価・管理工数を抑えながらリスクを継続的に把握する仕組みを伝えます。登壇では、AI時代に拡大するソフトウェアサプライチェーンリスクをテーマに、SBOMを活用した可視化や脆弱性管理の実践的な運用手法も解説します。

【PagerDuty】Agentic AI時代のインシデント対応を最適化
PagerDutyは、AI活用が進む一方で複雑化する運用現場に向け、インシデント対応を高度化するデジタルオペレーション管理の仕組みを紹介します。ネットワーク機器、クラウド基盤、アプリケーションから発生する大量のアラートをAIOpsで集約し、ノイズを抑えながら適切な担当者への自動ルーティングやエスカレーションにつなげる点が特徴です。マルチクラウドやハイブリッド環境では、誰が何をどこまで対応しているのかをリアルタイムに把握し、属人化しがちな障害対応を標準化します。生成AIを活用する「PagerDuty Advance」では、過去のインシデント要約、対応手順の提示、関係者向けコミュニケーションの自動生成などにより、オンコール担当者の認知負荷を軽減し、迅速な意思決定を支援します。

【スリーシェイク】分断されたセキュリティリスクを一元的に可視化
スリーシェイクは、統合セキュリティプラットフォーム「Securify」を通じて、持続可能なセキュリティ対策のあり方を紹介します。Securifyは、ASM、脆弱性診断、CSPM、SBOMなどの機能を統合し、セキュリティリスクの可視化から評価、対策管理までを一元的に支援するプラットフォームです。複数のツールや管理表に分散しがちな情報をまとめ、優先的に対処すべきリスクを明確にすることで、継続的な対策につなげます。クラウド環境やソフトウェアサプライチェーンを含め、攻撃対象領域が広がる企業にとって、リスク把握と対応管理を効率化する選択肢となります。

【Sky】名刺管理から端末運用、シンクライアントまで業務基盤を幅広く紹介
Skyは、自社開発商品を通じて、企業の業務効率化とIT運用を支えるソリューションを紹介します。主な展示内容は、営業名刺管理「SKYPCE」、クライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」、シンクライアントシステム「SKYDIV Desktop Client」です。SKYPCEは、名刺情報の管理・活用を支援するサービスとして、営業活動や顧客情報管理の効率化に寄与します。SKYSEA Client Viewは、PCやIT資産の管理、情報漏えい対策、操作ログ管理などを支える運用管理ソフトウェアです。SKYDIV Desktop Clientは、シンクライアント環境の構築により、端末管理やセキュリティ運用の負荷軽減につなげます。複数の業務領域にまたがる製品群を通じて、企業のIT活用を総合的に支援する内容です。

【アクセル】日本企業の予定共有を支える高速グループスケジューラを紹介
アクセルは、グループスケジュール管理ソフトウェア「OnTime Group Calendar」製品群を紹介します。OnTime Group Calendarは、複数メンバーの予定表示、会議招集、施設予約などをグラフィカルな画面で高速に操作できるソフトウェアです。Microsoft ExchangeやMicrosoft 365に対応する「OnTime for Microsoft」と、HCL Notes/Domino、HCL Verseに対応する「OnTime for Domino」の2つの製品ラインを展開します。モバイル、日程調整、来訪者管理、会議室前サイネージなどのオプション製品も用意し、組織メンバーの予定を把握しながら協力して業務を進める日本企業のビジネススタイルを支援します。開発はデンマークのIntraVision社が担い、日本では33万ライセンス以上、世界では80万ライセンス以上の販売実績があります。

【LogStare】SOCアナリストの判断をAI化する無人SOCサービスを紹介
LogStareは、SOCアナリストの思考プロセスをAI化し、セキュリティ運用の自動化を進めるAI-SIEM「LogStare」と、同技術を運用基盤とする次世代SOCサービス「AI-SOC」を紹介します。従来のAI活用が脅威検知後の対応自動化に寄りがちだったのに対し、同社は対応の要否や優先度を判断するプロセスそのものに着目しています。ログ分析によるインサイト提示、アドバイザリ、キャパシティ予測、セキュリティリスク分析などを自動化し、SOC運用の無人化とコスト低減につなげる点が特徴です。親会社であるセキュアヴェイルが長年培ってきたSOC運用ノウハウを基盤に、複雑化するセキュリティ監視業務の効率化を提案します。



