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取材・レポート

【イベントレポート】20代女性のIVSガイド「楽しむための10ステップ」

日本を代表するスタートアップ・カンファレンス「IVS2024 KYOTO / IVS CRYPTO 2024 KYOTO」が、2024年7月4日から6日にかけて行われました。「MICE TIMES ONLINE」編集部もメディア、そしてスタートアップの一員として参加しました。

初めまして!ご挨拶が遅れました。私は株式会社イザンの執行役員をしている、藤井と申します。社会人三年目です。
昨年も参加しましたが、IVSへの参加には若干の不安がありました。
「話しかけることは、そこまで得意じゃない」
「1人で来てみたいけど正直不安…。ぼっちになるかも」

不安を抱えての参加でしたが、無事楽しむことができたので、
今回は女性目線でのIVSの楽しみ方をお伝えします。
翌年の参加を考えているが、不安を持つ女性の方々に特に見ていただきたいです。


■IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO

日程:2024年07月04日(木)~06日(土)3日間
時間:10時開場 19時閉場(DAY3の一部は17:00閉場)
メイン会場:京都パルスプラザ 他
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan / 京都府 / 京都市)
Webサイト:https://www.ivs.events/ja/2024

IVS(Innovation, Ventures, and Startups)は、日本最大のスタートアップカンファレンスです。毎年、世界中からトップレベルのイノベーター、起業家、投資家が集まります。今年で開催は31回目。これまで那須や那覇など、都心から離れた場所で開催されていましたが、2023年・2024年は京都で開催されました。さらに完全招待制のカンファレンスから、スタートアップ経営者や投資家だけでなく、スタートアップやWeb3に関わるさまざまな方が参加できるようになりました。(IVS Webサイトより)

楽しみ方ステップガイド

IVSの楽しみ方は人それぞれ!スタートアップ企業と投資家とのマッチングが主な目的ですが、学生と企業の交流や企業同士の意見交換など、多様な方と出会えるきっかけをつくる場となっています。様々なバックグラウンドを持つ方々と繋がり、新しい視点やアイデアを得ることができる、非常に充実した時間を過ごすことができました。

ステップ1.まるでテーマパーク?エリアごとの雰囲気を楽しもう

「ビジネスのイベント」というと、どんなことを思い浮かべますか?
企業ブースが並ぶ展示会場、会議室に並んだ長机と椅子、名刺交換、スーツ、プレゼンテーション、セミナーなどでしょうか。

しかしIVSで驚いたのは、これまでのビジネスイベントのイメージを覆されたことです。
黒を貴重にデザインされた会場、もちろんブースも黒、カラフルな照明はまるでライブ会場のようです。これから何かが始まるぞ!というワクワクが止まりません。

セッションステージや企業展示ブース、BARエリア、商談スペースがあり、エリアによって雰囲気が異なります。至るところでマッチングが行われており会場を巡ると、参加者の熱気とイベント全体のエネルギーを肌で感じられます。

会場で見つけたウキウキポイント!

レトロゲーム

なんとエントランスには、レトロゲームが設置されていました!代表が「これは…ッ!」と興奮気味に駆け寄り、熱弁してくれました。どうやら40~50代の世代の方には刺さるようです。
「ミーティングは長机と椅子と誰が決めたんだ!レトロゲーム台でもできるだろ!」と言わんばかりのアピール。レトロゲーム台を用意されていることを見ると、コンセプトの設計がしっかりされていますね。

80年代を思わせるデザイン

2024年のIVSは、レトロで80年時代を思わせるデザインが特徴的。ブラウン管が高く積まれ、頭上ではミラーボールが輝いています。隣には現代風のダルマと、大きなIVSロゴのネオン。現代美術展のよう。
会場に入る時のドキドキ感をいかに高めらるかが非常に重要ですよね。IVSはさすがのハイセンスでした!

特大カイシャだるま
https://x.com/ppfumiko

オリジナル楽曲でウキウキ!
オリジナル曲「恋するウキウキIVS」。
何度も聞きたくなる中毒性のある楽曲で、会場内で流れ続けていました。イベントのために音楽制作まで行うとは、恐るべしIVS。
駅からの送迎バス車内でもMV映像が流れていました。ウキウキさせる工夫を随所に施していることが、イベント全体の雰囲気を一層盛り上げていますね。ウキウキ!

楽曲はこちら↓

全てのビジネスパーソンに贈る、最強ソング! 一度聴いたら忘れられないメロディーとノリノリのリズムがヤングなハート❤にズキュンと響く、みんな大好きIVSのテーマソング。ホットなボーカルと、キメキメのビートがフィーバータイムを盛り上げる!究極のバイブル!青春のアフターファイブ、さあ!輝く夜へダイブしよう!タイセイ・カワムカイ衝撃のデビューシングルにして、マイケル・デイビッド・ボデイン待望の楽曲。 チェ・キ・ラ☆ (IVS公式Youtubeより)

ステップ2.新しい技術やビジネスに触れよう!

会場内にはWeb3やNFT、Crypto(クリプト)、デジタル、AI、京都の企業、自治体などが出展。最新の技術やビジネスモデルが紹介されており、ブースによってはデモンストレーションを体験できます。

■AiHUB株式会社 「対話型AI,バーチャルヒューマン」


AiHUB株式会社様のブースに立ち寄りました。ご紹介いただいたのは、対話型AI TUBER「Velle(ヴェール)」、バーチャルヒューマン「Sali(サリ)」。縦型モニターに映ったキャラクターが人を認識しその人に合わせて会話ができます。今回は資金調達のため、初めてIVSに出展をしたそうです。
設置されたカメラを通して人を認識。デモストレーションでは一眼レフカメラを持った私を見て「カメラが好きなんだね。私も旅行中に写真を撮るのが好きなんだ」と声をかけてくれました。自然な会話で、思っていたよりも高度な内容でも受け応えできることに驚きました。今後の活用法として、商品の説明、受付での対応、お客様への提案など、幅広い用途が考えられるようです。展示会ブースでの案内でもぴったりですね。

■株式会社AiHUB https://aihub.co.jp/

「Virtual Human」(バーチャルヒューマン)は、コンピュータ技術を使用して生成された、人間の外見や行動、そして中身をも模倣するデジタルキャラクターのこと  (AiHUB株式会社様のWebサイトより https://pinyo.jp/

■aMi Inc. 「AMI PHOTO」


ひときわ注目を集めるブースがありました。
国内最大級のフォトグラファー数を誇る撮影マッチングプラットフォームサービスを提供されているaMi Inc.様です。「撮影をお願いしたいけれども、誰にお願いしていいか分からない、相場がわからない…」なんてことがありますよね。aMi Inc.様では約4000人もの世界中のプロフォトグラファーと撮影してほしい人とのマッチングサービスを提供されています。法人向けのサービスだけではなく、個人向けのウエディングや記念写真サービスも展開されています。

会場では本格的な撮影ブースが用意されていました。プロのフォトグラファーに撮影をしてもらえます。最初は照れながらもパシャリ、パシャリ。次々とポーズを変えるうちに、その気になってしまいポーズを決めるまでに。さすがプロです。
体験ができることで、人が集まり、さらにその人たちが他の人を呼び込む、訪れた人がサービスのことを知るという仕組みが作られていました。

■aMi Inc. https://corp.ami.photo/


人に話しかけることが苦手な方でも、ブースを覗くことはできるはず!これまで見たことがないサービスを見れるチャンスです。企業の担当者と直接話す機会も多く、具体的な技術やサービスの背景について詳しく聞けます。今後の自身のビジネスやプロジェクトに役立つアイデアが得られます。興味のある技術や企業のブースを訪れて、最先端の情報を手に入れてみましょう。

ステップ3.体力回復、ランチタイム!

会場を歩き回ると体力を使います。会場外にはフードブースがずらりと並び、バラエティ豊かなメニューが楽しめます。ガッツリ系だけではなく、おしゃれランチやヴィーガンメニューも用意されていたのでどなたでもきっと満足するはず。

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この日(2024年7月5日)の最高気温はなんと35.8℃!お昼時になると多くの方が並び、座って食べられる場所を探すのに一苦労でした。日陰で座れる場所の確保はなかなか大変。日焼け対策をした上で、ハンカチやタオルはお忘れなく。

↓休憩場所の様子

一方、屋内では、ドリンクやアイスクリームが無料で振る舞われていました。冷たいドリンクがもらえるのはとっても嬉しい!食事を楽しみながら、他の参加者とカジュアルに交流するのも良いですね。食事中の会話から接点が生まれるなんてことも。
AWS(Amazon Web Services)さんが提供しているアイスクリームのクッキーにはスタートアップ支援プログラムの文字が。イベントでの関わり方は、出展や参加だけではなく、提供する、使ってもらうことも含まれます。うまく広告として活用している企業を見ると、イベントへの関わり方が多様なんだと気づきました。

★ちなみに、お手洗いについては待ち時間はほとんどなく、比較的スムーズに利用ができました。

コーラ、オレンジ、水などから選べます
Red Bull Energy Drinkのお姉さん
aws スタートアップ支援プログラム広告

ステップ4.最前線で活躍するトップから話を聞いてみよう

最前線で活躍する経営者・経営幹部・投資家・有識者が登壇し、社会課題や未来について議論するトークセッション。複数のステージが用意されており、一日中開催されます。

DEEP DIVE AREA

気になったトークセッション テーマ
・女性起業家とスタートアップ:テクノロジーとジェンダーの未来
・次世代エンターテイメントの勝ち筋
・Z世代の女性が歩む多様なスタートアップキャリア
・無職という立場だから見えてくるスタートアップエコシステムのこれから
・生成AI時代の画像事業化・デジタルマーケティング・クリエイティブの未来 
・DAOと法律・実践活用の未来

IVSの今年のテーマのひとつ「D&Iの推進」。トークテーマも女性のキャリアに焦点を当てた内容も多く、セッション登壇者にも女性の比率を設けるなど、イベント全体の構成に反映されていました。

ステップ5.メインイベント!起業家の登竜門ピッチイベント

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次世代の起業家の登竜門とも言われる日本最大級のピッチコンテスト「IVS LAUNCHPAD」(ローンチパッド)。
スタートアップ企業が自社のビジネスアイデアを6分間でプレゼンテーションするピッチイベントです。まるで人気アーティストのステージのように会場のボルテージが最高潮に!おそらく事前に何度も練習を重ねたであろうピッチは、観衆の胸をうつものばかりです。多くの方に現地でその熱気と感動を体験していただきたいと思いました。

ステップ6.「超」ユニークな人と繋がろう

ユニークなバックグラウンドを持つ参加者が集まるのがIVS。普段ではまず話せない人と交流する絶好の機会!比較的カジュアルな交流の場も用意されているため、話すきっかけはどんどん作れますよ。

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いっちー(icchy) 
いっちーさんは「スキャン、AIを用いた歴史、営みの継承と活用」を行う筑波大学博士課程2年生。筑波からはるばる京都へ遠征。insta360カメラでスキャンする様子を見せていただきました。IVSの会場がなんと3Dに…!
↓彼の作品 画像をクリック・タップすると開きます。

いっちーさんが作成した3Dスキャン映像(1)

いっちーさんが作成した3Dスキャン映像(2)

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WOLO.代表 北村さん NFT制作、コミュニティ形成、Web3.0情報発信
Web3.0の業界を一緒に関西でも盛り上げていきたいです!

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謝長成さん。株式会社 三普旅行社 日本法人代表取締役 / 台湾観光協会、富裕層旅行などツーリズムを中心に多角的に活躍中。
京都、台湾の観光についてお話させていただきました。

ステップ7.一緒に過ごす仲間を探す!

イベントを通じて新しい仲間を見つけ、会場で一緒に回るメンバーを探すこともできます。公式マッチングツール「Eventhub」やSNSを活用して、同じ興味を持つ参加者を見つけてみませんか?新しい友人やビジネスパートナーが見つかるかも。

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BUSINESS PASS群(STARTUP、INVESTOR、EXECUTIVE)の方は、”Eventhub”(マッチングサービス)において、参加者を見ることができるのと同時に、アポイントや面談などの予約ができます。私も事前に話したい方とEventhubでマッチングをしていて、安心して会場に向かうことができました。

またトークテーマや会社名を揚げて、話しましょうという企画も。ひとりで来場された方にとって優しい配慮だと思います。

ステップ8.サイドイベントが本番という参加者も!

メインとなるIVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTOの開催期間中とその前後には、多くのユニークなサイドイベントが開催され、非常に盛り上がります。イベントの形式はミートアップや飲み会、ランニングなどのスポーツ、勉強会、クラブイベントなど様々。形式や目的は自由!話すきっかけ作りに、興味のあるサイドイベントに気軽に参加してみましょう。

私が気になったユニークなイベントを並べてみました。
・Decimans Hodl’em BeraPoker
・【DAY1】モーニングラン for IVS Kyoto(4km) supported by STEPN
・スパークルプレゼンツ: 東北県人会
・起業部・若手起業家 語り×深夜喫茶
・【Z世代MEETUP】スタートアップの同世代と繋がろう
・スタートアップ オールナイトサウナ会 7/5-6
・【IVS朝活】人事のための座禅リラクゼーション – 心身のバランスを整える-
・パナソニック 炭水化物がナイト(協力:株式会社ケップル)Panasonic Design Kyotoを会場に、米を食べて「食」の未来を語る懇親会!
・30代以上の起業家集まれ!晩成型スタートアップイベント/A gathering of entrepreneurs and investors over 30s

ステップ9.サイドイベントは主催もできちゃいます

自分でサイドイベントを企画するのはいかがでしょうか。個人・会社・団体関係なく主催できます。サイドイベントの情報は公式から参加者へ提示されるため、通常のイベントを探すよりも遥かに見つけやすくなります。ビジネスを意識しすぎると緊張してコミュニケーションがうまく取れないなんて方も、サイドイベントを入口にすると、同じ趣向を持つ方と出会えるかもしれないですね。

2024年の開催会場は京都市伏見区の竹田。伏見は日本酒造りが盛んなことや歴史の舞台として知られています。例えば、来場される海外の方に日本酒を振る舞うイベントや、女性経営者を集めるイベントなども考えられますね。歴史好きが集まって語り合うなんてことも楽しそうです。来年も同じ場所で開催されるなら、私たちもぜひ主催したいと思います!

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ステップ10.ピッチイベントの登壇を目指してみる?

投資家や他の参加者に自社のアイデアを注目の舞台でプレゼンテーションする。考えただけで震えてしまいそうですが、ピッチイベントは、アイデアを披露する絶好の機会です!登壇することを目標にするというのもIVSならではの魅力です。

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いかがでしたか?
IVSの楽しみ方についてステップを10段階に分けてお伝えしました。

IVS2024は初めてでも安心して参加できるイベントです。
エリアごとの雰囲気を楽しみ、新しい技術に触れ、人と繋がることで、たくさんの学びと体験が得られます。事前の準備をしっかり行い、自分らしいスタイルで参加して、IVSの魅力を最大限に楽しみましょう!悩んでいる方はチャレンジしてほしいです。あなたの一歩が新しい出会いや成長につながることを願っています。  株式会社イザン 藤井真鈴

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