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SDGs・ウェルビーイング

【取材】北海道・帯広のMICE開催地としての魅力を総力取材。企業行事、スポーツ合宿…全国から帯広に行く理由がある 施設、支援、地域の魅力を現地取材からまとめました

広大な大地と遠くに見える日高山脈。気球が飛んでいて、グルメが充実していて、美しいガーデンがある。そんなイメージをお持ちではないでしょうか。観光地として人気を集める、北海道・十勝地方。中心都市である帯広市を「MICE開催地」として捉えると、新たな魅力が見えてきます。地域の魅力を、施設、支援体制、ユニークな体験などにわけてまとめてみました。取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。
MICE関係者の方には、十勝・帯広MICEの魅力をぜひ知っていただきたいです。夏の北海道へ、下見も兼ねて旅をするというのもおすすめです。

目次

春の十勝の風景

広大な北の大地が育む食と感動の舞台 ~帯広市・十勝地方の魅力~

北海道の東部に広がる十勝平野。その中心に位置するのが、帯広市です。総面積が岐阜県に匹敵する広大な十勝地方(人口約33万人)の中核都市として、約16万5千人の人々が暮らしています。どこまでも続くかのような青空と緑の絨毯が織りなす圧倒的なスケール感は、訪れる者の心を捉えてやみません。

昭和初期の帯広市街地の様子

十勝開拓の歴史から生まれた豊かな大地 食料自給率は1345%!

この地の礎は、明治時代に未開の原野に鍬を入れた開拓者たちの、筆舌に尽くしがたい苦闘の歴史の上に築かれました。1883年、静岡県出身の依田勉三が率いる「晩成社」一行が、現在の帯広に入植。しかし、彼らを待ち受けていたのは、厳しい寒さ、蝗害(こうがい:バッタによる被害)、そして度重なる十勝川の氾濫でした。幾多の困難に直面しながらも、開拓を進めました。(※この視点はあくまで当時の明治政府、開拓団から見たものです。先祖代々暮らしていたアイヌ民族がいたことを忘れてはいけません)

その開拓者精神は、日本最大の食料基地と称される豊かな「食」と、それを支える先進的な農業、畜産業へと結実しました。十勝の食料自給率はカロリーベースで1345%(2024年:フードバレーとかち推進協議会)を誇ります。その取り組みを牽引するのが「フードバレーとかち」構想です。単なる生産地にとどまらず、食に関わるあらゆる産業が集積し、新たな価値を創造する拠点として国内外から注目を集めています。MICEにおいては、最先端の農業・食品加工施設の視察や、豊かな食材を活かしたユニークな取り組みなど、この地ならではの体験が可能です。

ばんえい競馬、1トンもの巨体の馬が大きなソリをひく

ばんえい競馬、ガーデン街道、グルメ、スピードスケート…十勝・帯広ならではの魅力

十勝の魅力は産業だけではありません。開拓時代、荷役を担った農耕馬の力比べを起源とする世界で唯一現存する「ばんえい競馬」は、鉄ソリを曳く巨大な馬たちが織りなすダイナミックなものです。また、個性豊かな8つの庭園が連なる「北海道ガーデン街道」では、北海道の雄大な自然と調和した美しい景観が心を癒してくれます。

旅の楽しみである食文化も多彩です。開拓時代の歴史から生まれたソウルフード「豚丼」の香ばしい香りは食欲をそそり、良質な小麦粉や乳製品から作られるチーズやスイーツは、まさに至福の味わいです。ウインタースポーツも盛んで、特に、清水宏保選手や高木美帆選手らを輩出した「スケートのまち」として知られます。

先人たちの苦難の歴史、そしてその上に花開いた豊かな食と文化。帯広市と十勝地方は、ビジネスと交流に新たな刺激をもたらす、多くの可能性を秘めたデスティネーションです。


帯広のMICE関連施設の皆様にお話をうかがいました

とかちプラザ:地上6階、地下1階。様々なイベントに利用される複合型の施設

帯広駅前で目を引くガラス張りの建築

駅前に立つ大きなガラス張りの施設、地元の方が「かちプラ」と呼ぶ「とかちプラザ」です。市民が気軽に使えるフィットネスタジオ、調理室、会議室、音楽スタジオなどを備え、取材当日もたくさんの方が利用されていました。

運営をされている指定管理者 株式会社オカモトのとかちプラザ 副館長補佐をされている坂本さんにご案内いただきました。
企業は会議や採用のための説明会、選考会の会場で利用することがあるそうです。施設内には大小さまざまな会議室があります。
中核施設であるレインボーホール。ピアノ3台を備え、「音がいい」と評判のホールで、定員は350人。ガラス張りで開放感のあるホワイエがあり、コンサートや各種行事など多目的に利用されます。

1階のこのスペースも利用可能

418平米の広々としたアトリウムもイベントに利用可能。ギャラリーや大集会室と一体となった運用もできます。地上6階、地下1階、延床面積13721平米におよぶ「とかちプラザ」は地域の顔として様々な場面で利用されています。利用料金が比較的リーズナブルで、利用しやすいのもうれしいところ。
館内には多くのアート作品が展示されていて、訪れる人を楽しませてくれます。

2026年6月には「ICAR2026(第20回国際動物繁殖学会)」が開催され、とかちプラザも会場になります。
「動物(家畜、野生動物、伴侶動物等)の繁殖や生殖工学全般を扱う国際会議で、4年毎に世界各地で開催されています。毎回60カ国以上より1000人超が参加する当分野の最大規模の学術集会であり、アジアでは今回が初開催」(JNTOサイトより引用)
4年に1度の大型国際会議が帯広で開催されるということは、地域にとっても大きな意味を持ちそうです。

ICAR2026 https://icar2026.jp/

とかちプラザ
施設一覧はこちらからご覧ください
https://okamotopbc.jp/tokachi-plaza/floor/

毎週月曜日休館
開館時間 午前9:00~午後10:00

北海道帯広市西4条南13丁目1番地
公式Webサイト https://okamotopbc.jp/tokachi-plaza/

ホテル日航ノースランド帯広:JR帯広駅スグの超好立地、ランドマークとしての存在感

大宴会場、正餐で約700名を収容できる広さ

ホテル日航ノースランド帯広は、JR帯広駅に隣接し、駅前のランドマークとして親しまれているホテルです。「北欧の住まい」をテーマにした客室は全171室。スタンダードフロア(6~9階)、2022年3月にリニューアルされたエグゼクティブフロア(10~11階)に分かれています。客室タイプには、シングル、ダブル、ツイン、スイートなどがあります。館内には、十勝の食材を活かしたレストランや、最大1,000名以上収容可能な十勝エリア最大級の宴会場を備えています。

エントランスにて。お話をうかがった山地さん

今回は料飲グループ・営業課長、山地さんにお話をうかがいました。

・ホテルの特徴、こだわり
「駅直結の好立地・交通の便の良さがアピールポイントです。地域で最大級の広い宴会場があります。食事にはこだわりがあり、食材やワインなど地のものを提供しようとしています。お客様にも大変喜ばれています」
宿泊者だけが十勝産ワインや日本酒の体験できる空間「TOKACHI Tasting Bar」も好評です。

中宴会場

・MICEの利用者について
「初日は会議をされて、次の日にゴルフ」という企業利用があるそうです。東京方面からの利用が多く、主に飛行機でいらっしゃるとのこと。「地域の文化イベントや学会の開催時には、団体のご利用があります。ホテル近くの会場の場合は歩いてこられる距離なので」利便性が高いようです。毎年同じ方がいらっしゃるわけではなく、「今年はどこにしよう」というなかで帯広が選ばれているのでないかとお話いただきました。

・スポーツMICEの拠点として
「帯広にはスピードスケート場があり、大きな大会がある場合には選手の方も滞在することがあります」
市内には新しくなった「よつ葉アリーナ」をはじめとしたスポーツ施設が充実しています。冬のスポーツに限らず、夏場の涼しい時期は合宿にも最適で、これまでに多くの受け入れ実績があります。

ホテル外観。左はJR帯広駅、駅直結の距離感だとわかります

ホテル日航ノースランド帯広
(JR北海道ホテルズ)
全171室
大宴会場「ノースランドホール」974平米、2分割利用可能
中宴会場「フィオーレ」260平米
小宴会場「しらかば」180平米「かしわ」60平米「丹頂」111平米

北海道帯広市西2条南13丁目1番地
公式Webサイト https://www.jrhotels.co.jp/obihiro/

森のスパリゾート 北海道ホテル:北海道を感じられる、森と庭に包まれた100年ホテル

ポロシリの間(セミナー)

周囲を緑で囲まれた「北海道ホテル」、駅前にあった北海館から数えて100年を超える歴史を持ったホテルです。近年「森のスパリゾート」を冠し、そのコンセプトをより明確なものとしたそうです。執行役員 マネジメント戦略部門 部長の山﨑さんにホテルについてうかがいました。

「レンガやテーブルといった建材や家具から、食材まで、北海道のものを使い、北海道を感じてもらえるようなホテルです」
館内の宴会場、客室、レストランをご案内いただきました。ぬくもりを感じる内装と周囲の原生林が、まるで森林リゾートのような雰囲気を演出します。北海道遺産「モール温泉」は大浴場だけでなく、一部の客室にも引かれています。2019年にはサウナをリニューアルしてフィンランド式「ロウリュ」を導入。レストランは洋食、鉄板焼、和食、寿司、天ぷらと揃い、ゲストの方も多く利用されるそうです。

大雪の間

宴会場が実に多様です。行事やイベントに応じて、個性豊かな宴会場から選ぶことができます。760平米の大雪の間、ガーデンと一体的に利用もできる扇形のポロシリの間、テラスを備えたポプラ・ハマナスの間といった宴会場は実際に拝見して、ワクワクするものでした。企業や団体の会議や会合、研修、イベントを開催するための、機材や設備もあり、ガーデンを利用できるのは北海道ホテルならではです。

客室は日高山脈を望む「日高ウイング」とガーデンを望む「ガーデンウイング」で全117室。客室タイプは多彩で、お部屋を選ぶ楽しさがあると感じました。

日高ウイングの客室。ワーケーションに向くデスクを備えています

「10日から2週間ほど、仕事をしながら滞在する方も少しずつ増えています」とワーケーション滞在のゲストもいらっしゃると教えていただきました。こんな素敵なホテルで長期滞在できるなんて羨ましい限りです。

山﨑さんに十勝・帯広の良さをうかがうと「落ち着くところです。四季があって、食べ物が美味しい。人のあたたかみも感じられます」とのこと。北海道ホテルのご利用で、この十勝の良さを体感できそうですね。

森のスパリゾート 北海道ホテル
(十勝毎日新聞社グループ)
全117室
大雪の間 760平米(2分割利用可能)
ポロシリの間 200平米
ポプラ・ハマナスの間 164平米(分割利用可能)
教会 129平米
ガーデン(庭) ほか

北海道帯広市西7条南19丁目1番地
公式Webサイト https://www.hokkaidohotel.co.jp/

帯広市民文化ホール:優れた音響で評価を受ける地域最大級の大ホール

帯広市民文化ホールは、1989年1月に開館して以来、十勝地域の芸術文化活動を支える中核施設として親しまれています。JR帯広駅から徒歩約5分という利便性の高い立地にあり、その優れた音響と機能性から「優良ホール100選」にも選ばれています。

施設は、本格的な舞台設備を備えた1540席の大ホールと、親密な雰囲気を持つ512席の小ホールを擁し、国内外のアーティストによるコンサートや演劇、講演会、市民による発表会まで、多岐にわたる催しに対応します。会議室や練習室なども完備。車椅子席や多目的トイレといったバリアフリー設備も充実しており、誰もが安心して文化芸術に触れられる環境が整っています。

帯広市民文化ホール Webサイト https://www.obihiro-foundation.jp/shisetsu/bunkahall/

よつ葉アリーナ十勝:誰もが利用しやすい環境が整う、2020年オープンのアリーナ

「よつ葉アリーナ十勝」は、2020年2月にオープンした帯広市の新しい総合体育館です。メインアリーナとサブアリーナを備え、バスケットボールやバレーボールなどの各種スポーツの全国大会から、コンサートや見本市といった多様なイベントまで開催可能な十勝最大規模の施設です。最新のトレーニングマシンを揃えたトレーニング室や、多彩なレッスンが受けられるスタジオ、子供連れでも安心のキッズコーナーや幼児室も完備しています。ユニバーサルデザインを採用し、誰もが利用しやすい環境が整っているのも大きな特徴です。スポーツをする人、観る人、支える人、すべての人が交流できる地域の拠点として、多くの市民に利用されています。

よつ葉アリーナ十勝 Webサイト https://obihiro-arena.jp/


一般社団法人 帯広観光コンベンション協会:対応のよさでリピート利用も、主催者と地域をつなつ役割を担う存在

帯広駅エスタ東館2階にコンベンション協会があります

JR帯広駅エスタ東館2階にある、帯広観光コンベンション協会にて、片倉さんに帯広のMICE・コンベンションについてお話をうかがいました。前日にはママさんバレーの全国大会、当日は茶道流派の周年行事の現場に出られていて、お忙しいところお時間をいただきました。

一度利用した方が「対応がよかったから」と、違うイベントで再度利用

大きな国際会議は少ないものの「300名~500名規模の大会やイベント」があり、スポーツの全国大会、畜産に関連のある学会、医療・福祉関連の行事といった幅広い分野で開催されるということです。多様なニーズに答える形で、数多くのMICEが開催されています。夏場のスポーツ行事での利用のほか、冬場はスピードスケート、アイスホッケーでも盛り上がるそうです。

一度、利用があった方が、「対応がよかったから」と別の団体のイベントであらためて帯広での開催をされることもあるそうです。どういったことが対応がいいと評判なのかお聞きすると、「対応が早いこと。できることは何でもしようとする」ことが評価いただいているのでないかとお話いただきました。

同協会では駅や施設などに歓迎看板を設置したり、歓迎ステッカーの配布や掲示依頼をされています。(実施条件あり)
ほかにも会場で観光案内ブースを設置することや、物産販売のコーナーを設置することもあります。とても細やかで、主催者からすると、してもらえるとうれしいことに対応されていることも特徴的です。

JR帯広駅・北側。駅周辺に施設が集まっています

帯広開催のメリット(1)駅から歩いていける範囲に会場、宿泊、飲食が集まっているコンパクトさ

開催地での二次交通はMICEの課題のひとつです。帯広はJR帯広駅を中心に半径500mに多くの施設が集まっていて、徒歩で移動できるコンパクトさです。今回取材した中でもっとも離れている北海道ホテル様でも駅から900mです。

駅から数分の距離にとかちプラザや帯広市民文化ホール、多くのホテル、飲食店が集まるエリアがあって、複数の施設や場所を組み合わせた開催が可能です。駅前に地域でもっとも広い宴会場をもつホテル、地域最大級の会場施設、飲食店街が集まっている都市は多くはありません。

帯広開催のメリット(2)万全の運営サポート。ウェルカムパーティーが駅すぐの広場でできる?

ユニークなのは駅から徒歩1分・50m四方の「駅北多目的広場」、利用には帯広市への申請は必要になりますが、屋外で乾杯するような行事も開催できるということです。テントを設営して、キッチンカーを呼んで…と楽しい場を演出できそうです。

帯広競馬場前、とかちむら

帯広の魅力、「ちょうどいい」とは

最後に片倉さんに「帯広の魅力」を教えていただきました。「住みやすく、過ごしやすく、ちょうどいい街です」
街の規模がちょうどいいのはもちろん、人が親切なのだそうです。十勝地方で見ても、お宿もグルメもアクティビティもスイーツも揃っていて、旅行しようかと思ったら、まずは十勝管内で探そうとするくらいに充実しているエリアだということです。
この「ちょうどいい」は取材した他の方からもお聞きした、帯広の魅力をあらわすキーワードなのでしょう。

関連URL

おびひろコンベンションガイド https://obikan.jp/convention-guide/
帯広観光Navi https://obikan.jp/


体験のもつ価値:十勝にしかないものがもたらすもの

サムライプロデュース:肉眼で見る天の川、星空を独り占めする特別な体験

サムライプロデュースは「北海道の観光コンテンツをプロデュースするエンターテインメント ツーリズム カンパニー」。おもに十勝地方でのここでしかできない体験を提供されています。
今回、体験したのは「宙旅カフェ」、満点の星空を望める秘密の場所に連れ出していただくアクティビティ。星空のもとでお茶やお菓子を楽しんだり、フランス・ユニステラ社製の高性能天体望遠鏡で肉眼では見えないはるか彼方の銀河や星雲の存在を感じたり…まさに宇宙を体感する時間を過ごせます。私が参加したのは、雲一つない十勝晴れの夜。天の川をこの目でしっかりと見ることができました。

同社はほかにも十勝ナイトリバークルージング、十勝アロマ苔テラリウム工房などユニークなアクティビティを展開。十勝を訪れるMICE参加者に特別な時間を体験いただけるのではないでしょうか。

サムライプロデュース Webサイト https://www.samuraiproduce.com/

開拓を支えた輓馬たちの姿:帯広競馬場 ばんえい競馬

帯広のばんえい競馬は、世界で唯一、鉄ソリを馬に引かせる「ひき馬」競馬です。北海道開拓の歴史を今に伝えるこのレースは、単なる速さではなく、馬の力と持久力、そして騎手との絆が試される文化遺産ともいえます。

レースの最大の迫力は、体重1トンを超える「ばん馬」が、最大1トンのソリを曳き、高さ1.6mの第二障害を一気に駆け上がる瞬間にあります。息を整え、力を溜めて障害に挑む馬の姿と、すぐそばのコースサイドから送られる声援が一体となり、場内は熱気に包まれます。ばんえい競馬はショーではなく、年間を通じたレース番組(プログラム)があり、ひとつの興行として行われています。そのため真剣勝負の迫力があります。

サラブレッドよりも大きな馬体の「重種馬」、間近に見ることができます

場内には、馬と触れ合える一角や、馬の歴史を学べる資料館など、家族で楽しめる施設が充実しています。隣接する「とかちむら」では、十勝の食の魅力が集結。産直市場で新鮮な野菜や特産品を買い求めたり、名物の豚丼やスイーツを味わったりと、レース観戦と共に一日中楽しめます。まさに「ここにしか」ない存在であり、レースの協賛もできますので、MICEイベント名を冠したレースなんていうのも盛り上がりそうです。『MICE TIMES ONLINE記念』……実現すれば競馬ファンの夢がかないます。

ばんえい競馬 Webサイト https://www.banei-keiba.or.jp/
協賛レースについて https://www.banei-keiba.or.jp/sv_kyousan.php

地域の観光名所としては、モール温泉が楽しめる十勝川温泉、色とりどりの植物が咲く庭園・ガーデン、道内で最も標高が高い湖・然別湖(しかりべつこ)、幻の橋・タウシュベツ川橋梁、日本一広い公共牧場・ナイタイ高原牧場など数多くあげられます。いずれも心と体に豊かなものを与えてくれるものばかりです。


地の食材を活かした、グルメやスイーツ:イベント成功に欠かせないグルメに強すぎる

十勝はグルメ王国。地産地消とはこのことか!とはっきりわかる、うまいもん尽くしの食体験が待っています。

地元のソウルフードと言える「インデアン」さんのカレー。ええ、私は4日間で3回いただきましたとも。クセになるこってりコクのあるカレーです。ひっきりなしにお客さんが来店し、店内には元気な接客の声が響きます。個人的にはシーフードの具たくさんにぞっこんです。

そして、観光客を中心に人気店には行列が絶えないのが十勝名物「豚丼」ですね。写真は人気店「ぶた野家」さんのもの。バラとロースのミックス並盛でこのボリューム。肉6枚でおなかいっぱいになりました。気持ちのいい接客で繁盛店の貫禄を感じました。

1950年開業の老舗パン屋さん「ますやパン」さん。公式サイトによると「十勝産食材100%使用を目指し、日々新しい美味しさを追求しています」とのことで、地元の方からの絶大な支持を得ています。十勝産小麦によるパンはどれも本当に美味しくて、パンの美味しさを再発見できるほど。

「北の屋台」エリア、夜になると大勢の地元民・観光客でにぎやかに
六花亭 帯広本店。こちらでお土産を買えば、必ずや「おいしい!さすが北海道」というお褒めをいただけるはず

六花亭やクランベリーといった有名店以外にもたくさんの名店があるカフェ、スイーツ巡り、柔らかく美味のジンギスカン、帯広ター面などキリがないほど充実しているグルメ体験。とにかく素材がよいため、何をいただいても「うまっ!」が止まらないでしょう。居酒屋さんはボリューム満点で美味しいものが次々に運ばれてきますし、満足度の高さはかなりのものです。
食の体験はMICEやイベント成功には欠かせません。その意味でも帯広は、すばらしいポテンシャルを秘めています。


十勝地方・帯広へのアクセス

「十勝地方」は全国七番目の大きさである岐阜県に匹敵する広さです Map-It マップイット(c)

意外と近い?飛行機なら1時間半~2時間でとかち帯広空港へ

取材中にお聞きして印象的だったのが「東京から直接、十勝へ来られる」という方の存在。東京、関西方面からは飛行機でのアクセスが大変便利で、時間的には決して遠くない場所です。(※以下の時間は目安です。季節運航のものもあるためご注意ください)

◎東京方面から 羽田→飛行機 1時間30分→とかち帯広空港

◎関西方面から
 伊丹・関西空港→飛行機 1時間45分→新千歳空港→JR 2時間30分~3時間→帯広
 関西空港→飛行機 2時間→とかち帯広空港
◎東海方面から 中部国際→飛行機 1時間45分→とかち帯広空港
◎フェリーで全国各地から→苫小牧港 →鉄道・バスなどで4時間程度→帯広

◎札幌から ポテトライナー(都市間バス)約4時間→帯広
◎札幌から JR特急(とかち・おおぞら) 約2時間30分→帯広
◎新千歳空港から とかちミルキーライナー(都市間バス)約2時間30分→帯広
◎旭川から ノースライナー(都市間バス)3時間40分→帯広

札幌→帯広:ポテトライナー(都市間バス)乗ってみました

札幌中心部から乗車、ほぼ定刻通り帯広駅前に到着しました。3列独立シートはゆったりしていて疲れ知らず。
車窓の風景が美しく、窓際、できれば最前列がおすすめです。移動時間も楽しめます。途中、休憩ポイントでは北海道の味覚を楽しむことができます。大人運賃は季節により変動しますが3580円~4110円とJR特急の半分程度です。

帯広→札幌:JR特急を利用してみました

帯広駅に停車する「とかち6号」、11時過ぎに乗って、14時過ぎに札幌着します。指定席料金含めて運賃は8000円を超えます。乗車時間は2時間半~3時間。バスとの料金差ほど早くはないですね。トンネルが多いものの、バスとは違う車窓が楽しめます。
豚丼の駅弁を買って、車内でいただくことができるのも鉄道ならではの楽しみ方。

それぞれの良さがありますが、北海道の都市間バスは車窓がとにかく素晴らしいので、移動時間も北海道を楽しみたい方はバスもぜひ選択肢に入れてみてください。帯広=札幌間は便数も比較的多く、旅程に合わせて利用できるのもうれしいところです。


星空を見るための秘密の場所へ。ウェルネスを感じる瞬間がたくさんあるのが十勝地方

最後に:ウェルネスを感じる十勝地方はMICE開催の大きな可能性を秘める

会場・設備、地域の支援、交通アクセス。これらが一体となった帯広はMICEの開催地として、基本的な要件を満たすだけではなく、豊かな自然、美味しい食材、鮮やかな四季の風景、地域ならではのアクティビティ、開拓からの歴史…北海道・十勝地方がもつ土地の魅力があふれています。

ホテルでの取材でも聞かれたような、会議や研修も含んだ企業の旅行、ワーケーションでは道外からの滞在者もいて、私も実際に4日ほど帯広に滞在することで、仕事をしながらも随分リフレッシュできました。

先日、マリオット・インターナショナルが発表した、アジア太平洋地域における「ラグジュアリー・トラベル」に関する調査結果をまとめたレポート「The Intentional Traveler Report」によると、「ウェルビーイングや没入型体験、感情的価値、意図ある計画性を重視する傾向が強まっている」そうです。「ウェルネス」がラグジュアリー・トラベルで重視されるなか、MICE開催においても重要なキーワードとなることが考えられます。
たとえば、MICEの開催は帯広市中心部でコンパクトなものとして、地域全体でウェルネスを感じられる機会を設ける。十勝・帯広でのMICE開催やエクスカーション実施は大きな可能性を秘めていると感じます。

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