【MICEの基礎知識（4）】コンベンションとコンベンションビューロー

2024.10.18

MICEを知る

MICEの「C」はConventionの「C」。
普段の会話ではなかなか使わない言葉ですね。
今回は「コンベンション」についてお伝えします。初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんが、できるだけわかりやすくお伝えします。

コンベンションってなに？

コンベンションとは、多くの人々が集まる大規模な会議やイベントのことを指します。国際的な学術会議や企業の展示会、文化交流イベントなどが含まれます。目的は情報交換やネットワーキング、新しいビジネスの創出など、多岐にわたります。

◎Point
コンベンション（Convention）は英語から来ています。しきたり・慣例、あるいは協定・協約、会議、集会、大会、総会、協議会などの、多くの人が集まる正式な集まり（大きな集まり）を指します。

どんな種類があるの？

コンベンションにはさまざまな種類があります。ひとつずつ見ていきましょう。

学術系のコンベンション：研究者や専門家が最新の研究成果を発表し、議論を深める場です。学会のことは「カンファレンス」と呼ぶことがあります。
ビジネス系のコンベンション：企業が新製品やサービスを紹介し、商談やパートナーシップを進めるためのイベントです。
文化・芸術系のコンベンション：音楽やアート、ファッションなど、文化的な交流を目的とした催しです。

◎Point
カンファレンス、ミーティングなど人が集まるものを指す言葉は他にもあります。日本ではコンベンションは国際色のある大きな会議（国際会議）や集まりを指すことが多いです。カンファレンスよりも規模が大きい場合が多いようです。

コンベンションの魅力

最大の魅力は、多様な人々と直接交流できることです。オンラインでは体験で記事内リアルなコミュニケーションが、新たなアイデアや発見につながります。異なる業界や国、地域の方々と出会うことで、視野が広がり、参加者の成長にもつながります。
開催することで多くの参加者が開催地を訪れ、大きな経済効果を生みます。そこで働く人たちの雇用の機会も生み出します。

開催には様々な施設や整備が求められます

開催にあたり、大きな会議場や展示会場が必要となります。ホテルの宴会場（バンケット）でも広いところでは数百名を収容できます。参加者が宿泊するためのホテル、多くの方がスムーズに移動できる交通手段、安全に運営するための警備などコンベンションの開催には地域や都市の整備が欠かせません。大規模なコンベンションを開催できるということは地域や都市をあげての取り組みが必要といえます。

初心者でも参加できるの？

もちろんです！コンベンションは専門家だけのものではなく、一般の方が参加できるイベントもたくさんあります。興味のあるテーマのコンベンションに参加してみると、新しい知識や人とのつながりが得られるかもしれません。

コンベンションビューローって何？

コンベンションがつく言葉で耳にするのが「コンベンションビューロー」です。
各地域でコンベンションの誘致や開催をサポートする専門機関のことです。イベントを企画・運営する人たちに向けて、会場選びや宿泊施設の手配、地元の観光情報の提供など、さまざまな支援を行います。規模の大きなコンベンションの開催には様々な方の協力が必要となってきます。コンベンションビューローは特に大切な存在です。

なぜコンベンションビューローが重要なの？

コンベンションビューローは、地域の魅力を国内外に発信し、多くの人々を呼び込む役割を担います。地域経済の活性化や国際的な知名度の向上のための大切な役割を担っているんですね。イベント主催者にとっても、専門的なサポートを受けられることで、スムーズな運営が可能になります。縁の下の力持ちというところでしょうか。あなたのお住いの地域や街にもコンベンションビューローがあるかもしれません。

例：京都文化交流コンベンションビューロー
https://hellokcb.or.jp/