横浜/観光ブランディング「花の港」が、GREEN×EXPO 2027を見据え新たなロゴ、キービジュルアを公開。”映える”「フラワーエアキャビン」期間限定運行
横浜市観光協会は、2027年に開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」に向けて、観光ブランディング「花の港」を推進しています。プロジェクト開始から2年目を迎えた2026年8月4日、新たなロゴおよびキービジュアルが公開されました。本記事では、このブランディング施策の背景にある歴史的な物語や、2026年8月に実施されるロープウェイとのコラボレーションなどのプロモーション展開をご紹介します。

横浜の園芸歴史を現代へ継承する「花の港」の背景
横浜と花の歴史は、幕末の開港期まで遡ります。当時、横浜港からは、ユリの球根が輸出され、欧米の庭園や祝祭を彩りました。1873年のウィーン万国博覧会で注目を集めた日本のユリは、横浜港を通じて世界に広がり、全盛期には輸出量が日本全体の9割以上を占めたとされます。こうした歴史的なつながりを背景に、パリが「花の都」ならば、横浜は「花の港」と呼ぼうというコンセプトのもと、2025年にこの事業が始動しました。

2026年8月に刷新されたブランドロゴおよびキービジュアル
2026年8月4日、多様な事業者との共創を促すため、新しいロゴおよびキービジュアルが発表されました。公式サイトも、同日に新しいデザインへリニューアルされています。
公式Webサイト https://www.welcome.city.yokohama.jp/hanaminato/
港のゲートを象徴するゴールドのフレーム
新しいロゴは、横浜港周辺の歴史的な建造物や、アーチ状の意匠をモチーフにデザインされました。ゴールドで表現されたアーチ状のフレームは、街の玄関口である港のゲートを意味します。横浜を訪れる人々を温かく迎え入れ、これから始まる旅への高揚感を伝える想いが込められています。
海および歴史を表現したアクアマリンの色彩
キービジュアルは、新ロゴを中心に、横浜の「Y」や、アーチを描く蔦、舞い散る花々を配置しています。背景には横浜らしい海と空が広がり、空の色には歴史ある街並みを連想させるレトロな色彩のグラデーションが施されました。アクアマリンとゴールドを基調とすることで、港町らしい上質で温かみのある世界観を描き出しています。
街全体を花で包み込むプロモーション施策の展開
ブランドイメージの定着を図るため、横浜の市街地において、花を実際に体験できる具体的なプロモーションが2026年8月に展開されます。

空中から景色を彩るフラワーエアキャビンの運行
都市型循環式ロープウェイである「YOKOHAMA AIR CABIN」とのコラボレーション企画「フラワーエアキャビン」が、2026年8月7日から30日までの期間限定で運行されます。花々で装飾された特別仕様のキャビンが2台登場し、1台は青を基調としたデザイン、もう1台はひまわりをあしらった新しい夏デザインです。乗客は、窓の外に広がるみなとみらいの景色を、花のフレーム越しに空中から楽しむことができます。運河パーク駅舎には、色とりどりの花があしらわれたフォトスポットも設置されます。

YOKOHAMA AIR CABIN https://yokohama-air-cabin.jp

地域イベントと連携する移動式観光案内所
2026年8月11日と16日に「アニヴェルセル みなとみらい横浜」で開催される「アニヴェルセル大開放祭」に、花の移動式観光案内所である「YOKOHAMA FLOWER BASE」が出動します。

会場の隣には、お花のドレスを着たような写真が撮れる「フラワードレス」が設置されます。11日には、過去の活動で使用した造花を再利用する「バルーンフラワー」の無料ワークショップが実施され、16日には観光協会の公式SNSをフォローした人に「ひまわりの種」が先着順で配布されます。
MICE誘致および観光ブランディングにおける「花」の役割
こうした取り組みは、一般の観光客にアピールするだけでなく、MICEなどのビジネスイベントで訪れる参加者にとっても、都市の第一印象を豊かにする効果があります。「GREEN×EXPO 2027」の開催は、横浜が環境先進都市としての魅力を世界に発信する好機です。「花の港」という一貫したテーマのもとで、ロープウェイやホテルなどの地域の民間事業者と行政が連携して街を彩ることは、訪問者に対して統一感のある美しい都市イメージを植え付けます。
共創を通じて創出される横浜の観光価値
横浜市観光協会は、ロゴマークの無料申請制度を設けており、民間の事業者が自発的にこのブランドを活用できる環境を整えています。実際に、お菓子メーカーや船上クルーズ、ホテルなど、多岐にわたる事業者がこのプロジェクトに参加し、それぞれ独自のアイデアで花を取り入れた商品やサービスを開発しています。このような自発的な共創の広がりが、一時的なイベントにとどまらない、持続可能な観光地としての価値を高めていく鍵となります。
H2 GREEN×EXPO 2027に向けた地域の一体感
「花の港」プロジェクトは、2027年の博覧会に向けて、市内各所で花や緑に触れる機会を増やし、地域全体での機運を醸成していくことを目指しています。2026年8月の新ビジュアル公開と体験型プロモーションは、その歩みを確かなものにするための重要な節目です。美しく整えられた花々の装飾や、市民と事業者が一体となった活動を通じて、横浜は国内外のゲストを歓迎する準備を進めています。本記事で紹介した施策が起点となり、新たな賑わいが生まれることが望まれます。



