大阪・関西万博の建築資材をGREEN×EXPO 2027の施設に再生。アイルランドパビリオン・ORA外食パビリオン「宴〜UTAGE〜」の資材をリユース
TSP太陽株式会社は2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)に向けた建設計画を発表しました。大阪・関西万博のパビリオンで使用された建築資材を再利用し、新しい博覧会の会場施設として生まれ変わらせる取り組みです。大型イベントの開催において環境負荷の軽減が課題となる中、既存の資材を別のイベントへ継承する手法は、持続可能な社会の実現に向けた具体的な施策となります。
大阪・関西万博の資材をGREEN×EXPO 2027へ転用

アイルランドパビリオンの木材を活かしたメインゲート
TSP太陽が施工を担当したアイルランドパビリオンは、アイルランド政府の意向で木材の再利用が推奨されていました。その要望を受け、GREEN×EXPO 2027のメインゲートにアイルランド産の米松でできたルーバー状の木材約1000本が再利用されます。 メインゲートは全長約92メートルの規模で建設される計画です。木材の長さや角度をランダムに配置し、木の温もりを感じられる空間を演出します。マスターアーキテクトの隈研吾氏のアドバイスを受けた設計で、光や風が通り抜ける構造となり、環境への配慮と美しさを両立させています。

二つのパビリオンの資材を統合して建設されるレストラン
会場内に設置されるレストランの設計と施工にも建築資材が活用されます。外壁の一部にはアイルランドパビリオンの木材が用いられ、建物全体の構造にはORA外食パビリオンで採用された形式が引き継がれます。 2階天井部分に使用されたTMトラスと呼ばれる建材を再利用することで、平屋建てで内部に柱のない広大な空間を構築します。異なるパビリオンで使われた資材を一つの施設に統合し、来場者が快適に過ごせる空間を提供します。廃棄物の発生を抑えながら、建築の記憶を次の博覧会へとつなぎます。

TSP太陽が推進する循環型の空間づくり
TSP太陽はGREEN×EXPO 2027において複数のパビリオン建設に携わっています。同社は循環型の建築手法を空間づくりに取り入れており、リユース型建築代行サービスの提供事業者としても認定されています。 具体的な施策として、ほぼ100パーセント再利用が可能な木造モジュールユニットを独自に開発しました。このユニットは博覧会に向けて9棟の建設が決定しています。公式ショップやカフェなど、会場内のさまざまな用途で活用される予定です。
TSP太陽株式会社 Webサイト https://www.tsp-taiyo.co.jp
持続可能なイベント運営を支える資源の有効活用
大阪・関西万博のアイルランドパビリオンとORA外食パビリオンで使用された建材が、GREEN×EXPO 2027のメインゲートおよびレストランとして新たな役割を担います。 イベント開催に伴う環境負荷を低減するためには、建設段階から廃棄物を抑制する仕組みが求められます。過去に使用された資材を次の博覧会へ引き継ぐ手法は、資源の有効活用におけるモデルケースとなります。環境配慮と実用性を兼ね備えた建築計画は、今後のイベント運営における重要な要素として定着していくでしょう。