長崎・波佐見町のオープンファクトリー「オープンハサミ2026」10月31日から4日間。 窯元・工房・食を巡り、400年続く波佐見の産地を体験

長崎県波佐見町で、町全体を舞台にした新たなイベント「オープンハサミ2026」が、2026年10月31日から11月3日までの4日間開催されます。約400年の歴史を持つ波佐見焼の窯元や工房をはじめ、農業、飲食、歴史・文化など、町で営まれているさまざまな仕事や暮らしを来場者に開く取り組みです。2025年のプレイベントを経て、2026年から本開催となります。
テーマは「見る・知る・遊ぶ 開けてみる?」。一つの会場に集まるイベントではなく、来場者自身が波佐見町を巡り、普段は入ることのできないものづくりの現場や、そこで働く人たちと出会います。

波佐見焼を「買う」だけでは見えない産地の仕事へ
波佐見町は、日本を代表する陶磁器産地の一つです。波佐見焼は日本の日用食器の約14%を生産しています。その生産は、一つの窯元だけで完成するものではありません。器の原型となる型をつくる「型屋」、粘土を器の形にする「生地屋」、絵付けや釉薬を施して焼き上げる「窯元」、完成した商品を全国へ届ける「商社」など、専門の事業者が工程を分担する「分業制」によって成り立っています。
春の「波佐見陶器まつり」には約26万人が訪れ、多くの人が器を求めて町を訪れます。ただ、完成した器の背景にある製造工程や職人、それぞれの仕事に触れる機会は限られていました。オープンハサミでは、その「器ができるまで」の側に入り込み、産地の仕事そのものを体験できるようにします。

普段は非公開の窯元・工房を4日間限定で公開
期間中は、通常一般公開していない窯元や工房、製造現場などが来場者を受け入れます。職人の実演や工房見学を通して、器がどのような工程を経てつくられているのかを間近で見ることができます。ワークショップなど、実際にものづくりに触れられるプログラムも行われます。
完成品を見るだけでなく、「誰が、どこで、どのようにつくっているのか」を知り、作り手本人と直接話せることも大きな特徴です。波佐見焼の産地を巨大な工場見学のように見せるのではなく、それぞれの仕事場を訪ねながら、企業や職人ごとの違いを体験できる4日間となります。


やきものだけではない 農業、飲食、文化まで町全体を巡る
オープンハサミが開くのは陶磁器産業だけではありません。町内の飲食店では開催に合わせた特別メニューや新メニューなどを用意。農業や地域文化、歴史に関する場所や取り組みも含めて、波佐見の町全体を楽しめるプログラムを展開します。
窯元から工房へ、そこから飲食店や文化スポットへと移動することで、器だけを目的に訪れていた人が、その背景にある食や人、町並み、暮らしにも触れられるようにしています。オープンハサミでは、こうした町にすでに存在する人、産業、場所、文化を一つのイベントとしてつなぎ直します。「イベント会場へ行く」のではなく、「町を巡ること自体をイベントにする」という考え方です。

国登録有形文化財「波佐見町講堂」をイベント拠点に
4日間の拠点となるのは、国の登録有形文化財に指定されている「波佐見町講堂」。ユニークベニューとして活用されます。初めて訪れる人に向け、興味や過ごし方に合わせた町の巡り方を案内。「見る」「知る」「遊ぶ」「味わう」を組み合わせ、それぞれが自分の興味に合わせて訪問先を選びます。

波佐見町講堂は、西九州自動車道・波佐見有田ICから車で約5~6分。公共交通ではJR大村線川棚駅からバスで約15~20分、JR佐世保線有田駅からタクシーで約15分です。
行政・観光・産業の6団体が連携 「秋の新たな文化」をつくる
オープンハサミの実施に向け、波佐見町、東彼商工会、波佐見町観光協会、波佐見焼振興会、波佐見陶磁器工業協同組合、長崎県陶磁器卸商業協同組合の6団体が「オープンハサミプロジェクト」を立ち上げました。背景にあるのは、人口減少や産業の担い手不足など、産地が抱える課題です。
波佐見焼の商品だけではなく、その背景にいる人や仕事、暮らしまで知ってもらい、町を再び訪れる人や波佐見との関係を持つ人を増やすことを目指します。2025年にはプレイベントを実施し、2026年はいよいよ本開催へ。春の陶器まつりとは異なる「秋の波佐見」の文化として、産業と観光、地域の暮らしを一体で開く取り組みが始まります。
オープンハサミ2026 開催概要

主催者コメント(プレスリリースより)
波佐見町には、やきものだけでなく、仕事、食、文化、暮らしなど、まだ知られていない魅力がたくさんあります。オープンハサミをきっかけに、町の人自身がその魅力を再発見し、町の外から訪れる皆さんにも新しい出会いを楽しんでいただきたい。『秋になったらオープンハサミに行こう』と思っていただけるような、波佐見の新しい文化を、町のみなさんと一緒に育てていきたいと思います。
名称:オープンハサミ2026
テーマ:見る・知る・遊ぶ 開けてみる?
開催期間:2026年10月31日(土)~11月3日(火・祝)
開催場所:長崎県波佐見町内各所
イベント拠点:波佐見町講堂
所在地:長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2196-2
主な内容:窯元・工房見学、職人の実演、ワークショップ、飲食、文化・地域体験など
主催:オープンハサミプロジェクトオープンハサミ2026 https://open-hasami.com/
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