滋賀県野洲市のアリーナ建設構想が、国の「スポーツ産業成長促進事業」に採択。ハコモノ施設として終わらせずに地域活性化の起爆剤として有効活用する
公益財団法人滋賀レイクスターズが滋賀県野洲市で進めている新しいアリーナの建設構想が、スポーツ庁の令和8年度スポーツ産業の成長促進事業に採択されました。最大で6,000人~8,000人規模を収容する県内最大級のエンタメアリーナを目指すものです。音楽コンサートやMICEの開催拠点として、地域の活性化に大きく貢献することが期待されています。

滋賀県野洲市の新アリーナ構想「つくろう!滋賀の夢☆エンタメアリーナ」
ハコモノ施設で終わらず地域活性化の起爆剤として活用する
今回採択された国の事業は、スポーツ庁が推進する「スポーツコンプレックス推進事業」の基本構想および計画支援事業にあたります。「スポーツコンプレックス」とは、アリーナやスタジアムをスポーツを行うハコモノ施設として終わらせるのではなく、周辺の宿泊施設や商業施設などのインフラと面で連携し、地域活性化の起爆剤として有効活用することを目指す概念です。
スポーツ庁は、スポーツの興行やコンサート、MICEなどの多目的利用を見据えた統合的なエリアマネジメントの構想や計画策定を支援しています。昨年度は「宇都宮ブレックス」などが採択されています。今年度は全国からの多数の応募と審査を経て「滋賀レイクスターズ」の提案を含む3件が選ばれました。
野洲市の櫻本直樹市長も事業採択を歓迎しています。
「このたびの事業採択を心より歓迎します。『アリーナを核とした新たな地域価値の創出』という財団の提案が高く評価されるとともに、野洲駅南口周辺整備に関する本市のビジョンが、国の推進する地方創生の趣旨と合致することが証明されたと受け止めています。今後は、多様な意見を尊重しながら、財団との緊密な連携を図ってまいります」
MICE TIMES ONLINEは、以前取材を行いました
https://micetimes.jp/shiga-arena-interview2505/
JR野洲駅南口の周辺エリアに滋賀最大規模のアリーナ

新アリーナの建設候補地として協議が進められているのは、JR野洲駅南口の周辺エリア。滋賀県のほぼ中央に位置する野洲市。関西圏や東海圏の両方からアクセスしやすい場所です。年間で約100日の興行、50万人~60万人の来場者を動員。
全国的に建設が相次いでいるエンタメアリーナの約半数が民設民営の形態をとっており、滋賀の構想でも行政に頼り切らない民設民営での実現を目指しています。2026年2月には野洲市の関係者向けに説明会が開催され、野洲駅南口の市有地を活用し、サブアリーナや多目的ホールを備えた、滋賀県最大規模である6,400人収容の基本構想案も公開されました。

スポーツコンプレックスとMICEの考え
こらから2027年3月まで(スポーツ庁からの支援期間)の間に、課題調査や中長期的な収支計画を含む具体的な基本構想の策定が進められる予定です。野洲市が進める駅前広場の活用などの社会実験とも連携を図りながら、官民連携協議会の設置も視野に入れたプロジェクトが加速していくことでしょう。
スポーツコンプレックスの考え方は、MICEとも通ずる部分があります。街の活性化のためにアリーナの建設が進められます。多くの人々の夢と期待を乗せたこのアリーナプロジェクトの今後の展開と、それがもたらす地域への波及効果に、引き続き大きな注目が集まります。