【現地取材】MICEで産業を強くする台北の都市づくり。展示・会議・宿泊・貿易を一体化する「4-in-1」とは。台北の4大MICE施設を取材しました【台湾MICE回廊/2】
MICE TIMES ONLINEでは、これまで台湾各地のMICE施設を取材してきました。2025年には「メッセ桃園」を訪れ、2026年夏には台湾各地の6施設を取材。台湾全体を一つの大きなMICE会場と捉え、各都市がそれぞれの産業や文化を生かして、どのような催事やビジネス交流を生み出しているのかを見ていきます。

今回は、台湾の国際ビジネスの中心地「台北編」です。編集部は台北世界貿易センター1号館(TWTC Hall 1)、台北国際コンベンションセンター(TICC)、台北南港展覧館1館・2館(TaiNEX 1 & TaiNEX 2)に訪れました。それぞれの施設は、どのような役割を担っているのでしょうか。実際に会場を歩いて見つけた特徴や、周辺エリアの様子とともに紹介します。
MEET TAIWANの推進体制におけるTAITRAの役割
台湾の国際貿易およびMICE産業の発展を促進するために、経済部国際貿易署は「MEET TAIWAN(Taiwan’s MICE Promotion Program)」を通じて関連リソースを集め、TAITRA(中華民国対外貿易発展協会)がさまざまな推進業務を担っています。
MEET TAIWANの推進体制では、国内外におけるMICEプロモーション、国際イベントの誘致、人材育成、サステナブルMICEの推進、産業調査、専門認証など、幅広い分野をカバーしています。またMICE施設、主催者、地方自治体、業界団体、大学、MICE関連事業者など、各分野のリソースを相互につなぐ役割も果たしています。
その中でTAITRAは、事業の実施および産業間の連携を担う重要な役割を果たしています。海外拠点を通じて、海外のイベント主催者やバイヤーに対し、台湾をMICE開催地としてプロモーションするだけでなく、各方面のリソースを統合し、台湾の国際MICE受入能力の向上にも取り組んでいます。活動を通じて、国際交流やビジネス機会の創出、さらには関連産業の発展にもつなげています。
MEET TAIWAN「Taiwan’s MICE Promotion Program」
台湾のMICE推進戦略、MEET TAIWANの実施体制、その中でTAITRAが果たす役割について深く理解するために、MEET TAIWAN共同プロジェクト責任者 兼 台北国際会議センター(TICC)主任のリリー・スー氏、および台北南港展覧館1館・2館(TaiNEX 1 & TaiNEX 2)主任のチャン・ルーフイ氏にお話を伺いました。インタビューの詳細は後日掲載予定です。



台湾の政治・経済・文化のシンボル「首都・台北市」
台北の人口は約243万人。広さは約272k㎡で東京23区の半分ほど。政治、経済、文化、金融、教育、国際ビジネスの中心地であり、台湾の都市機能が集積しています。歴史を感じさせる建物や文化が残る一方で、高層ビルが立ち並ぶビジネスエリアも広がっています。ほんの少し移動するだけで、街の表情が次々と変わります。
MICEにおいても、台北はアジアを代表するMICEデスティネーションの一つ。国際会議協会(ICCA)が発表した2025年の国際会議開催都市ランキングで、台北市は世界第23位、アジア太平洋地域第6位にランクインしています。


台北101がそびえるビジネスエリア「信義区」
「TAITRA」の本部がある「信義区(シンイー区)」には2つの施設があります。マップで赤く記している箇所です。
市の西側にある台北駅周辺から開発が始まり、東側の信義区に都市開発が進められました。信義区のマスタープランは、日本の建築家・郭茂林氏が新宿副都心のコンセプトを取り入れ、策定したものです。1994年に台北市政府(都庁)がここへ移転し、2004年に「台北101」が完成しました。


101階建て・高さ508mを誇る「台北101」は街のシンボルになっています。2026年8月現在も台湾で最も高い建築物であり、2004年の完成当時は、世界一高い超高層ビルとして世界中から注目を集めました。ビル内には商業施設や展望台、オフィスなどが入ります。


信義区では現在も開発が進みます。台北101の向かいでは、高級ホテルブランド「フォーシーズンズホテル台北(四季酒店)」が開業予定。約4万人を収容する「台北ドーム」も2023年に竣工したばかりです。

展示・会議・宿泊・貿易を一体化した「4-in-1」の考え方
台北のMICEの礎となったのは、1986年にオープンした「台北世界貿易センター1号館(TWTC Hall 1)」です。1960年代、台湾は労働集約型から輸出型へと移行し、輸出を積極的に発展させようとしていた時代でした。しかし当時、台湾には専門的な展示会場が存在しません。海外バイヤーを迎える際は圓山大飯店のロビーや中正紀念堂の軍営、さらには台湾・松山空港の格納庫などを借りて展示会を開催せざるを得ない状況でした。

こうした問題を解消するため、台湾政府が計画した「台北世貿中心四合一建築」では、展示(展示ホール)・貿易支援(国際貿易ビル)・会議(台北国際コンベンションセンター〈TICC〉)・宿泊(グランドハイアット台北)の4つの機能を一体化し、国際ビジネスを総合的に支える拠点として整備されました。

編集部も周辺を歩いてみました。展示会場(TWTC Hall 1)と会議施設(TICC)は隣接しており徒歩約3分。地下鉄MRT「台北101/世貿駅」の目の前。各施設は台北101とも屋根付きの連絡通路で結ばれています。約40年前に描かれたコンセプトが、現在も変わらず機能しています。
ではTWTC Hall 1とTICCがどのような会場なのか、お伝えしていきますね。
台北世界貿易センター1号館(TWTC Hall 1):台湾で最初に整備された本格的な専門展示場
■ 1階 展示ホール(A〜D区) 約23,480㎡
■ 2階 TAI-ONE SPACE
■ 2階 会議室(6室)

1階展示ホールは最大1,300小間を設置可能
台湾で最初に整備された本格的な専門展示場です。大きな吹き抜け構造を持つ、現代でも通じる大胆でモダンな建築です。展示ホールは1階。総面積約2.3万㎡で、3m×3mのブースを最大1,300小間を配置できます。新型コロナ前の施設稼働率は約60%、現在は徐々にコロナ前の水準に戻り、世界的な展示会場の平均とされる40%前後を大きく上回ります。
これだけの大型施設ですから管理も大変でしょう。環境負荷と快適な空調環境をどう両立させるかを日々工夫しているといいます。
60%の稼働率!2026年7月の漫画博覧会では65万人が来場

より大規模な展示会は、後述する「台北南港展覧館(TaiNEX)」にシフトしていますが、TWTC Hall 1は台湾の貿易展示の歴史を語る上で欠かせません。「COMPUTEX TAIPEI」「台北国際自転車展」「台北国際工作機械展」「台北国際ブックフェア」「旅行展」など、産業展示会から一般向け展示会まで幅広く開催されてきました。どちらかと言うと一般向けの開催が多いようです。

2026年7月に開催された「漫画博覧会(Comic Exhibition)」では、5日間の開催期間中に65万人もの来場者を記録。週末の2日間だけでも17万人が押し寄せたといいます。「怪獣8号」の作者による特別描き下ろし記念グッズも紹介いただきました。背景にはTWTC Hall 1の建物が描かれていますね。
貿易関連企業のオフィスがショーウィンドウのように並ぶ

たくさんの区画に分かれたフロアマップ、一体何を示しているのでしょうか? 2階から7階には、貿易関連企業が1,069個のショールームにオフィスを構えています。フロアマップに並ぶ区画は、すべて企業のオフィスです。


オフィスの多くは全面ガラス張りで、まるでショーウインドウのようになっています。その理由は、展示会が開催されている期間だけでなく、いつでも台湾企業と海外バイヤーが出会える場所にするため。世界各国から訪れるバイヤーがビル内を巡り、企業の商品サンプルを見ながら直接商談できるよう設計されています。
台北世界貿易センターという名の通り、貿易の拠点と捉えられているのですね。貿易関連の企業オフィスと、展示会場が同一施設内にある点は、大阪南港のATC(アジア太平洋トレードセンター)とも共通しています。
食事は館内の約300席を備えるフードコートや、隣の「台北101」がおすすめ


ランチ利用で便利なのが2階のフードコート。約300席を備えます。弁当メニューは日替わり。「漫画博覧会(Comic Exhibition)」の開催時には、子ども向けの特別メニューも用意されました。

タッチパネル式の弁当自動販売機がありました。日本ではまだあまり見かけませんが、台湾ではちらほら見つけました。支払いはクレジットカードのタッチ決済もOK。いつでも温かいお弁当を受け取れます。


混雑時には、台北101の地下にあるフードコートも便利です。台湾らしいローカルフードを扱う約30店舗が集まり、約800席を備えています。
海外参加者OK!一時利用OK!専用アプリで登録して使えるシェアオフィス・コワーキングスペース
2025年にオープンしたシェアオフィス・コワーキングスペース「TAI-ONE SPACE」も、ぜひ知っておきたい施設です。かつて展示スペースとして使われていた場所を、新しいビジネスの場へと生まれ変わらせています。ドロップイン(一時利用)にも対応しているため、台湾への出張や短期滞在で訪れるビジネスパーソンにもおすすめ。展示会に参加した後、そのまま立ち寄って仕事をしたり、オンライン会議をしたりする使い方もできそうです。
施設は大きく「シェアオフィスエリア」と「会議室エリア」に分かれています。

「シェアオフィス」は1名から利用できるほか、月単位の契約やドロップイン(一時利用)にも対応しています。フリースペースの利用料金は1日500TWD。海外からの来訪者も利用可能で、専用アプリで登録を行うだけで利用を開始できます。


洗練されたインテリアで統一されており、フリーアドレスのワークスペース、1人用の防音テレフォンボックス、個室オフィス、キッチンなどを完備。

自由に使えるセルフキッチンには、「LIN GAR B」という愛称が付けられています。冷蔵庫やコーヒー、水などが用意されており、仕事の合間にひと息ついたり、利用者同士の交流にも使えるコミュニティスペースです。

会議室エリアは一般の利用者でも、事前予約すれば利用が可能。4名・10名・20名・50名規模の会議室を備えます。10名規模の会議室は1時間あたり1,500TWD。

イベントと連動した使い方もできます。例えば、会議室内でフォーラムやセミナーを開催し、その外側にある共有スペースを待合室や交流スペースとして活用。さらに1階の展示ホールでは、博覧会やマッチング会を同時開催する使い方ができるといいます。


台北国際会議センター(TICC):台湾屈指の高機能コンベンションセンター
■ 大會堂(Plenary Hall) 収容人数 3,100名
■ 1階・2階・4階 会議室(8室) 40~729㎡
■ 3階 South Lounge/ North Lounge 152 ㎡
■ 3階 バンケットホール 977㎡
■ 4階 フェニックスホール 368㎡
■ 4階 Elegance/Joy Lounge 152㎡
TWTC Hall 1のすぐ隣に位置するTICCは40年を超える歴史があります。会議、専門展示会、音楽コンサート、宴会、記者会見、各種式典まで幅広い用途に対応。台湾屈指の高機能コンベンションセンターです。
施設を活かして常にアップデートを続ける姿勢

既存の施設を活かしながら時代に合わせて積極的に変えていく、40年以上の歴史を持つ施設でありながら常にアップデートしている印象を持ちました。
エントランスロビーでは、近年イベント利用も始めています。ウェルカムレセプションやパーティーなど、参加者を迎える場として活用されているそうです。照明の色は、イベントのイメージカラーやテーマカラーに合わせて自由に変更。


プロ仕様の配信スタジオ「103 iStudio」。新型コロナ禍の際に、ハイブリッド型の会議を、高い品質で発信できるよう、総力を挙げてつくられました。テレビ局のプロ用スタジオに匹敵する本格的なグリーンバック、最新のクロマキーシステム、プロ用の照明機材、LEDモニターやデジタルレコーダーが完備されています。
2階から6階まで客席が連なる3,122席の「大會堂」


TICCの最大のシンボルとも言えるのが3,122席のホール「大會堂」。2階から6階に相当するフロアが一続きに繋がっています。贅沢な空間の使い方ですよね…!国際会議や企業セミナー、国内外の著名なアーティストのファンミーティングやライブを開催する場所として選ばれています。最前列だとかなりの近さですよ!


客席には、ワインレッドの包み込むような肉厚のシートを採用。3,000席すべての右側の肘掛けにイヤホンジャック付き。最大6か国語の同時通訳が行えます。

会議室とは思えない広さ。受付・待機・展示ブースまで設けられる共用スペース

取材時、101会議室で商談会が開催されていました。「会議室」と聞いて想像するよりも、第一印象は”広い”と思いました。バンケットルームのようなゆとりのある空間で、シアター形式なら632名、スクール形式なら744名を収容できます。入口前の廊下や共用スペースは広々としています。会場入口に受付と待機スペースを設け、会議室内に商談ブースが並べられていました。

ホテルの宴会場を思わせる本格的なバンケットホール「宴会廳(Banquet Hall)」

広さは約977㎡。映像設備も充実しており、プロジェクターを計6台設置。前方に4台、後方に2台を配置することで、どの席からでも見やすくなっています。大人数の食事会やレセプションの際には、ホワイエにもビュッフェのテーブルが並べられます。
そのほか、紹介しきれなかった施設もピックアップ


エグゼクティブ向けの上品でゴージャスなインテリアが施されたラウンジ

お祈りを行える「プレイルーム」、男女別のお祈りの前に手や足を清めるためのシャワー付きの洗面設備「ウドゥルーム」もありました。ダイバーシティにもしっかりと配慮されていますね。
台北南港展覧館(TaiNEX 1 & TaiNEX 2):工業地区からMICE都市へ
台北の東部に位置する南港は、かつては工業地区としてのイメージが強かったエリア。近年は急速に都市開発が進んでいます。オフィスビルやホテルに加え、2025年には「三井ショッピングパーク ららぽーと台北南港」といった大型商業施設も誕生。駅周辺には1.15万室を超えるホテルが集まり、ビジネスだけでなくショッピングやグルメ、滞在まで楽しめるスマートシティへと変化しています。


南港のMICEの中心となるのが「台北南港展覧館(TaiNEX 1 & TaiNEX 2)」。2008年に開業した1館と、2019年に誕生した地上9階建ての2館の2つが隣接しています。2館を合わせると5,000以上の展示ブースと38室の会議室を備える巨大なMICE施設に! 台湾を代表する「COMPUTEX TAIPEI」をはじめ、世界三大自転車展の一つに数えられる「台北国際自転車展」、大規模な「台北国際食品展」など台湾を代表するメガ見本市が開催されています。


視察を行ったこの日も、総勢1,070名の選手が参加する「技能五輪全国大会」が開催されていました。


駅から会場、館から館へ。参加者の移動を考えたTaiNEX 1 &2の動線
歩いて感じたのが、参加者の移動をよく考えられた動線のすばらしさ。
まずは、空港や台北中心部からのアクセスです。MRT「南港展覧館」駅がそのまま会場につながっており、台北松山空港からは約20分。中心部の台北駅からは約30分。乗り換えなしで終点まで行けるため、初めて訪れる人でも迷いにくいルートです。
次に1館と2館を行き来する動線です。2つの展示館は道路を挟んで向かい合っています。交通量の多い道路を渡らず、地下通路で両館を行き来できるようになっており、その動線の途中にはMRT「南港展覧館」駅もあります。
1号館、2号館の特徴をまとめました。
TaiNEX 1:2008年開業、4階に柱のない22,680㎡の「スカイドーム」

■ 1階 展示ホール 22,680㎡ / 天井高 最大9m
■ 4階 スカイドーム 22,680㎡ / 天井高 最大23.4m
■ 3階〜6階 会議室(15室) 83.5㎡~511.1㎡

台湾の展示会場で初めて「グリーンビルディング(緑建築)標章」と「ISO 20121(イベント・サステナビリティ)」認証を取得した会場です。環境への配慮を随所に感じます。例えば、出入口のドアが開閉する際には、外から入り込む熱風や雨を防ぐ「エアカーテン」が自動的に作動。外気の侵入を抑えることで、冷房効率を保ちながら省エネにつなげています。
柱なし・高さ23.4m。1.5万人規模のイベントにも対応する4階「スカイドーム」


1階と4階には、ほぼ同じ規模の大型展示ホールがあります。なかでも4階の「スカイドーム」は圧巻。広さは22,680㎡、サッカー場約3.5面分に相当します。それだけの広さがありながら、なんと柱が1本もありません。天井は美しい円弧を描き、中央の最も高い場所は23.4m。4階であっても大型トラックをそのまま載せられる貨物用エレベーターが2機あり、大型機材を搬入できるとのことです。1階の展示場の上に、さらに夢中空間の同規模の展示場があることに衝撃を受けました。

過去には、数千の展示ブースを並べる大規模展示会はもちろん、約1.5万人を動員するメガコンサートや、300もの円卓を並べる大きな企業の忘年会など。日本の人気ロックバンド「ONE OK ROCK」もコンサートをしたことがあると教えていただきました。
3階から6階にかけては合計15室の会議室があります。可動式パーテーションにより最大21室まで分割可能です。
TaiNEX 2:2019年開業、15,120㎡の展示ホールと3,600人規模の会議場

■ 1階 展示ホール 15,120㎡ / 天井高12m、
■ 4階 展示ホール 15,120㎡ / 天井高9m
■ 7階 スカイライト・コンベンションセンター 3,880㎡ / 天井高9m
搬入口を南北に配置。搬入・搬出のしやすさにも配慮
2019年3月に運営を開始した、地上9階・地下3階建てのビルです。1階と4階に15,120㎡の展示ホール、7階にコンベンションセンターがあります。1階展示場の搬入口は、南側・北側の両方に設けられ左右どちらからでも搬入・搬出ができる設計です。

3,600人収容の大空間を14室に。用途に合わせて姿を変えるコンベンションセンター
7階には、最大3,600人を収容できる「スカイライト・コンベンションセンター」があります。可動式のパーテーションによって、最大14室まで分割可能。参加人数やプログラムに合わせて、大小さまざまな会議室に大変身。これまでには、忘年会やインセンティブイベントで120卓を超えるテーブルを並べたそうです。


1階・4階・7階で異なる特徴をもつホワイエ
ぜひ見てほしいのが、各フロアのホワイエ。イベントスペースとして利用ができます。
1階は一般の方でも入りやすい。4階は一般の来場者が立ち入りにくくプライベート空間にしやすいのがポイント。7階は最上階であり、壁一面がすべてガラス張りでキラキラと輝いていました。


コンベンションセンターをぐるりと囲むのが「空中庭園(スカイガーデン)」。台北のモダンな超高層ビル群から、南港を囲むなだらかな山並みまで、台北の街を一望できるパノラマビューが広がります。

環境認証を取得。エネルギー管理とデジタル化で環境負荷を削減
台湾の展示場で初めて「グリーンビルディング・ゴールドレベル(黄金級)」認証を獲得しています。中にいる人数をシステムがリアルタイムで感知したり、発電した量をディスプレイで表示されていました。


また、エントランスにはLEDディスプレイを採用。イベント名や参加者への案内などをデジタルで表示できるため、紙のパネルや印刷物を使用する場合と比べて、資源の削減にもつながります。


台北を成長させる、一貫したMICE戦略
1986年に誕生したTWTC Hall 1は、台湾が輸出産業を発展させ、貿易を拡大していくための拠点として計画されました。展示、商談、会議、宿泊を一体化したのは、MICEを産業振興の手段として捉えた先駆的な取り組みだと言えます。一方、東部の南港ではTaiNEX 1 & 2を中心にホテルや商業施設、オフィスが整備され、MICEの受入と都市開発が同時に進んでいます。

MICEを「都市に人を呼ぶイベント」として捉えるのではなく、産業や都市そのものを成長させる仕組みとして考える。取材を通して、その考え方が台北の街のいたるところに表れていると感じました。その中でも、MEET TAIWAN事業を実施するTAITRA(中華民国対外貿易発展協会)は、台湾のMICE振興を支える重要な推進機関の一つです。TAITRAは、国際的なネットワークとMICE分野で培ってきた豊富な経験を生かし、会場、展示会、プロモーション、人材育成などの各種リソースをつなぎながら、台湾の国際MICE市場の開拓を支援しています。
MICEを一つの産業政策として捉え計画的に施設を整備し、イベントを誘致、そこから生まれるビジネスまでをつなげている。その一貫した推進体制が、台北のMICEの強さにつながっています。

「台湾MICE回廊をゆく」は全7本の大型企画です
今後、台北、台南、高雄での取材記事を9月にかけて、合計7本公開予定です。台湾MICEの「いま」を知っていただける大型連載企画です。
※本記事の写真は特に記載がない限り、MICE TIMES ONLINE編集部の撮影によるものです。



