【明日の観光業界を支えるスタートアップ企業vol.9】 株式会社ムクイル AI技術活用した各種ソリューション
※この記事は観光経済新聞の提供によるものです。

翻訳AIスマートグラス 外国人とのコミュニケーションを円滑に
2024年3月設立のムクイル(東京都墨田区)は、デジタル化が急速に進む現代社会において、「誰もがアルゴリズムの恩恵を享受できる世界を作る」をミッションに掲げる。AI技術を活用した各種ソリューションを提案。製造・物流現場の業務を支援するシステム開発を手掛けるが、今年から旅館・ホテルに向けて、独自開発の「リアルタイム翻訳AIスマートグラス」の活用を提案している。
昨今、宿泊施設の現場では、慢性的な働き手不足解消の一環として、外国人労働者の採用が急速に進み、多言語による施設運営も珍しくない。

「即戦力となる人材の確保という点では大きなメリットがある一方で、現場では新たなコミュニケーションの課題が上がってきているのが実態」と社長の入江龍雅氏は語る。
「口頭での作業指示が正確に伝わらず、ミスが多発し、結果として口コミ評価が低下する。こうした負のスパイラルは、もはや『仕方のないこと』では済まされない」と入江氏は警鐘を鳴らす。
同社が開発したリアルタイム翻訳AIスマートグラスは、外国人スタッフとのコミュニケーションを円滑に行い、これらの課題を解決に導く。
眼鏡のような形状で、装着すると相手の発した言葉がその場で翻訳され、視野にテキスト表示される。
(1)スマートフォンや翻訳機を用いることなくハンズフリー操作(2)135の多言語会話をリアルタイムで翻訳(3)視野を遮らない表示で安全面に配慮(4)従来の無料版の翻訳ツールが苦手とする専門用語のカスタム辞書機能を内蔵(5)利用者・端末・アカウント管理を一元化し、多店舗運営にも活用が見込める―などが特長。
会話・翻訳の内容はデータとして蓄積されるため、「言った」「言わない」のトラブルを未然に防ぐ。翻訳して終わりではなく、業務の適切な管理にまでつなげる点も特長だ。
従業員に加え、外国人の利用客とのコミュニケーションにも活用できる。「人とAIのハイブリッドで、新たなおもてなしを行っていただければ」(入江氏)。
導入後のサポートや改善対応を一貫して行うほか、商品のグレードアップに向けてAIの精度のモニタリングも今後進める。
同社は画像やパワーポイントなどのデータをAIが解析し、音声ナレーション付きの動画を生成する「MANAVO」も開発。作業マニュアル作成の工数を大幅に削減するもので、「外国人スタッフの”独り立ち”に向けて、導入を検討してほしい」と入江氏。
今後は「環境の変化による新たな課題に向けて、商品を継続的に改善する。『納入して終わり』ではない、伴走型の支援をユーザーに向けて行う」方針だ。

【所在地(本社)】〒130―0012 東京都墨田区太平3の11の10、NTKオオノビル6F
【設立】2024年3月
【事業内容】(1)AI・DX導入コンサルティング(2)AI・システム開発
【従業員数】50人(インターン・業務委託含む)
【HP】https://www.mukuil.com/

記事提供:観光経済新聞



