【現地取材】ツーリズムEXPOジャパン2026で見つけた「MICEで使える体験コンテンツ」12選!相撲、太鼓、川下り、浮世絵、イルカウォッチングなど
ツーリズムEXPOジャパン2026には、累計183,270人が来場。国内外の観光地や事業者が集まり、各地の観光資源や体験コンテンツが紹介されました。
MICE TIMES ONLINEが注目したのは、企業イベントやインセンティブ旅行、チームビルディングなどに活用できるコンテンツです。一見すると一般の旅行者向けに見える体験も、尋ねてみると「貸切できる」「大人数に対応できる」「参加者同士の交流につながる」と教えていただきました。
展示会に行けなかった方や、すべてのブースを回りきれなかった方も。今後の「ネタ探し」になれば幸いです。
※2026年9月24日~25日取材

ツーリズムEXPOジャパンで見つけた「MICEに使えるコンテンツ」12選
MICEでは、参加者同士の交流やチームビルディング、開催地ならではの文化体験など、目的に応じてさまざまな体験コンテンツを取り入れることができます。ツーリズムEXPOジャパン2026の会場で見つけた中から、MICEで活用できるコンテンツを紹介します。

遊覧座:和太鼓×チームビルディング(全国)
「MICEが中心です」と話すのは、遊覧座代表の斗澤将大さん。和太鼓を使った文化体験とチームビルディングを組み合わせたプログラムを提供しています。体験の質を高めるために参加者一人ひとりに太鼓を用意。参加人数は15人程度から、平均40人ほど。ヨーロッパやアメリカ、シンガポールなどの団体利用があるといいます。

斗澤さんはもともと太鼓の経験者ではなく、営業やマーケティングの仕事をしていました。その後、太鼓に惚れ込み事業をスタート。太鼓を体験してもらうこと自体をゴールにせず、その体験によって参加者に何が生まれるのかまで設計されています。
プログラムには、心療内科医と一緒につくったものもあります。ペアで向かい合う、全員で一緒に打ち続ける、など一人では諦めてしまいそうな場面でも、周囲が打ち続けていることで自分も続ける。仲間としての意識が生まれるよう工夫されています。
■遊覧座 Webサイト
https://yuranza.com/

SAMURAI TOUCH:理学療法士×日本文化×ウェルネス(全国)
IKI.collectiveが手掛ける「SAMURAI TOUCH」は、7分間で極上のフットケアと日本文化体験を同時に提供する「ウェルネス・エンターテインメント」です。
佐渡亮介氏(理学療法士)と吉永大地氏(作業療法士)は、身体のケアには1時間程度かかるものもある中、旅先でも気軽に体験できるプログラムを考えました。約7分という時間は、短時間でも身体にアプローチでき、参加者が集中して楽しめる長さを考えた結果。一緒に訪れた人を長く待たせないことも考慮されています。

きっかけは、ニューヨークのタイムズスクエアで、さまざまなパフォーマンスを目にしたことでした。「自分には何ができるだろう」と考え、その場で始めたのが、自身の専門性を生かした即席のフットケアだったといいます。
MICEにおいては、ホテルやクルーズ船、ファッションショーのバックステージなど、さまざまな場所での提供が考えられます。着用する着物や暖簾、畳なども日本製。身体をケアするだけでなく、その短い時間そのものを日本文化に触れる体験にしています。
SAMURAI TOUCH Instagram
https://www.instagram.com/samuraitouch_official/

ユニークベニュージャパン:企画・運営をするPCO×ユニークベニュー(全国)
バリューマネジメントグループが運営している「ユニークベニュージャパン」のブース。海外の人にも事業内容が分かりやすく、伝わりやすいことからこの名称に変更したといい、実際にブース名を見て海外の来場者が訪れることもあったといいます。何を提供しているのかを一目で伝えられるブース名でした。
日本全国のユニークベニューを活用し、宿泊を伴うインセンティブイベントや研修、オフサイトミーティングなどを支援するPCOです。「福山城 二の丸 福寿会館」です。福山城の敷地内にある歴史的建造物を活用し、城に泊まるという特別な体験をMICEにも提案しています。
■ユニークベニュージャパン Webサイト
https://www.uniquevenuesofjapan.com/

近畿運輸局:観光コンテンツ×南京玉すだれ(全国)
国土交通省近畿運輸局のブースでは「関西観光コンテンツセレクション」と題し、時間帯ごとに関西各地のさまざまな観光コンテンツを紹介していました。36事業者・92県の観光コンテンツ情報を扱っています。観光を通じた関西の地域活性化に取り組んでいます。
福呼ぶ玉すだれ「福果会」代表で、日本伝統芸女性デュオ「美か美よ」としても活動する中村美果氏に、特別に実演いただきました。南京玉すだれは、おめでたい場でも披露されてきた伝統芸で、複数人での実演も可能です。企業の周年行事やレセプションなど、日本らしい演出を取り入れたい場面での活用も考えられます。
■近畿運輸局 Webサイト
https://kansai-unyu-mlit-gov.note.jp/

THE SUMO LIVE RESTAURANT 日楽座:相撲×食事×貸切イベント(東京・大阪)
株式会社阪神コンテンツリンクが展開する「THE SUMO LIVE RESTAURANT 日楽座」。相撲のパフォーマンスと食事を組み合わせたエンターテインメント施設です。大阪・なんばパークスにある店舗に加え、東京・銀座にも路面店を展開。大阪は約180人、東京は約150人規模で、貸切利用にも対応しています。

貸切では3時間程度のパッケージとして、相撲のパフォーマンスだけでなく、食事や表彰式、ゲーム大会などを組み合わせることができます。食事も弁当やビュッフェなど、イベントに合わせた形で提供可能とのこと。日本語を話せる外国人スタッフも多く、海外からの来場者への対応も行っています。最近では、中国からの来場者も増えていると伺いました。
相撲という日本らしいコンテンツを軸に、企業イベントのアフターコンベンションやパーティーを考える際にも利用できる施設です。
■THE SUMO LIVE RESTAURANT 日楽座 Webサイト
https://hirakuza.net/osaka

BUB ACTIVITY CENTER:日本文化×思い出を持ち帰る(東京・大阪)
「BUB RESORT」を運営する株式会社BUBが、浅草と心斎橋で展開しているのが「BUB ACTIVITY CENTER」です。訪日旅行者を主な対象に、日本文化を体験できる拠点として、個人から最大30人の団体まで受け入れています。

浅草では、和包丁研ぎ、侍(弓術・剣術)、茶道などを体験。心斎橋では、盆栽づくり、錫づくり、包丁研ぎなどを体験できます。海外へ持ち帰る際のハードルを考慮して、盆栽はドライ加工した素材を使用。せっかく自分で作っても、帰国するときに持ち帰れない。そうならないよう、体験後まで考えてプログラムをつくっています。
参加者とスタッフが一緒になって楽しめる空間そのものをつくることを大切にしています。

■株式会社BUB Webサイト
https://www.bub-inc.com/

向島花街(向嶋墨堤組合):花街文化×お座敷体験(東京)
東京・墨田区、東京スカイツリーにも近い向島には、現在も花街の文化が残っています。向嶋墨堤組合は、ツーリズムEXPOジャパン2026で「向島花街」の魅力を発信していました。多くの料亭で初めての人でも芸妓衆とのお座敷を楽しむことができます。会場には現役の芸妓衆も登場。ひときわ目を引き、私たちも一緒に写真を撮っていただきました。
■向島花街 Webサイト
https://mukoujima-kenban.com/

動き出す浮世絵ミュージアム GINZA:浮世絵×大人数×貸切イベント(東京)
2027年春、東京・銀座に「動き出す浮世絵ミュージアム GINZA」がオープンします。これまで日本各地で開催されてきた「動き出す浮世絵展」が、常設のミュージアムとして銀座に登場。葛飾北斎、歌川国芳、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川国貞などの浮世絵をもとにした、イマーシブな体感型デジタルアートを楽しめる施設です。

「オープン前だからこそ、利用方法は柔軟です」と担当者。パッケージ旅行商品や修学旅行、団体予約のほか、MICEや貸切イベントなどについても、オープンに先行して相談を受け付けています。
■動き出す浮世絵ミュージアム GINZA Webサイト
https://www.ukiyoeimmersiveart.com/ginza

KAWAII MONSTER LAND -HARAJUKU-:原宿文化×KAWAII(東京)
東京・原宿の「KAWAII」を体現するエンターテインメントレストラン「KAWAII MONSTER LAND -HARAJUKU-」。2026年2月、原宿・竹下通りにオープンしました。プロデュースは、原宿カルチャーを国内外に発信してきたアソビシステムです。
今回は店舗を飛び出し、ツーリズムEXPOジャパン2026の「WELCOME RECEPTION」へ。未来の原宿ファッションをテーマにしたアイコン「モンスターガール」がステージに登場しました。客席まで降りて一緒に踊ったり、写真を撮って交流していました。MICEで考えると、レストランの利用や、企業イベントに出演してもらうという使い方もありそうです。
■KAWAII MONSTER LAND -HARAJUKU- Webサイト
https://kawaiimonstercafe.shop/

DMO TOKYO お台場:ウォーターフロント×エリアMICE(東京)
2026年4月1日に今の名称に変更。エリアマップもリニューアルしました。
東京のウォーターフロントに広がる台場・青海・有明エリア。東京ビッグサイトを中心に、国際会議に対応するホテルやユニークベニュー、エンターテインメント施設などが集まっています。

周辺には、新たにTOYOTA ARENA TOKYOや東京ドリームパークなどが加わったほか、屋内型テーマパーク「東京ジョイポリス」、日本科学未来館、ヒルトン東京お台場など、MICEと組み合わせられるさまざまな施設があります。エリア全体でMICEを受け入れる体制を、より強化しています。
■DMO TOKYO お台場 Webサイト
https://dmo-tokyo-odaiba.jp

堺観光コンベンション協会:古墳×刃物×食文化(大阪)
訪日旅行者をターゲットに、堺の歴史や文化を体験できるコンテンツを紹介していました。その一つが、百舌鳥古墳群を上空から眺める「おおさか堺バルーン」。仁徳天皇陵古墳をはじめ、大小44基の古墳が広がる百舌鳥古墳群を、気球にのって眺められます。
巨大な古墳を築くためには、大量の土を掘り、木を伐採するための鉄製工具が必要でした。そのため、優れた鋳造・鍛造技術を持つ職人が集まり、その技術が後の堺の刃物文化へつながっていったといいます。刃物から包丁、さらに日本の食や「だし」の文化へ。ひとつのストーリーとして伝えます。
文化の背景まで知りたいと、アメリカをはじめ欧米から訪れる人も多いようです。今後のIR開業も見据え、訪日旅行者に向けた体験の提案を進めています。
■堺観光コンベンション協会 Webサイト
https://www.sakai-tcb.or.jp/

保津川下り:川下り×少人数×プライベート貸切(京都)
亀岡から京都・嵐山まで、保津川の渓流を船で下る「保津川下り」。保津川遊船企業組合 代表理事の豊田知八さんに伺いました。
保津川下りといえば乗合船のイメージがありましたが、実はプライベートでの利用も可能です。「特別貸切船」は、通常の乗合船とは異なる完全貸切のプライベート空間。リクライニングシート6席に加え、予備席2席を備えています。海外からの利用もあり、アメリカ、台湾、オーストラリアのほか、東南アジアからの利用者も増えているといいます。
これから紅葉を迎えます。海外からのゲストやVIPなど、少人数で京都ならではの体験を楽しんでもらいたい場面でお連れできそうです。
■保津川下り Webサイト
https://www.hozugawakudari.jp/vip
シークルーズ :野生のイルカウォッチング×クルーズ(熊本)
熊本・天草の海を舞台にクルーズを運航する株式会社シークルーズ。天草五橋や有明海、天草の島々を巡りながら、1年を通して野生のイルカとの出会いを楽しめます。2027年12月に運航開始する、野生のイルカを水中から観察できる新クルーズ「Dolphin Safari(ドルフィン・サファリ)」をPR。
MICEでの利用にも対応可能。定員は48名です。
■Dolphin Safari Webサイト https://dolphinsafari.jp/

オカダマニラ:IR×エンターテインメント(フィリピン)
フィリピン・マニラ首都圏のパラニャーケ市にある統合型リゾート(IR)「オカダマニラ」も出展。日本市場へのPRにも力を入れています。ホテル、カジノ、飲食、エンターテインメントなどを備え、MICEにも対応する統合型リゾートです。
MICE TIMES ONLINEでは、オカダマニラを現地取材予定です。
■オカダマニラ Webサイト https://okadamanila.com/ja/

まとめ:観光コンテンツを「MICEで使えるか」という視点で見てみる
MICE TIMES ONLINE編集部は、ツーリズムEXPOジャパン2026の業界日である9月24日・25日に取材しました。
会場を歩いて感じたのは、一見すると一般旅行者向けに見えるコンテンツでも、話を聞いてみると「MICEでも使えます」「団体でも利用できます」というものが多かったことです。自分たちのMICEのプランに取り入れられるものが見つかるかもしれません。
なお、MICE担当者に話を聞こうとすると、同時開催の「VISIT JAPAN トラベル & MICE マート 2026(VJTM&VJMM)」に参加しており、ブースには担当者がいないケースもありました。MICEについてより具体的な商談や情報収集を目的に訪れる場合は、VJTM&VJMMもあわせてチェックしておくとよさそうです。
行った気分になれる?!ツーリズムEXPOジャパン2026 フォトギャラリー



















