「Japan Mobility Show Bizweek 2026」10月13日から幕張メッセ 217社が集まり、モビリティ産業の共創を加速
「Japan Mobility Show Bizweek 2026」が、2026年10月13日から16日まで幕張メッセで開催されます。国内自動車メーカーに加え、スタートアップ、事業会社、大学・研究機関、コンソーシアムなど217社が出展。クルマの新製品を披露するショーではなく、自動車産業の枠を越えて、AI、ロボティクス、エネルギー、物流、都市、データなどを結び、新しい事業や社会実装につなげるビジネスイベントです。CEATEC 2026と同時開催され、一度の来場登録で両イベントへ入場できます。

2026年は「未来を見せる」より、未来を一緒につくる4日間
Japan Mobility Showは、約70年続いた東京モーターショーから2023年に名称を変更し、自動車だけでなく幅広い産業が参加するイベントへと転換しました。その中で「Bizweek」は、企業同士の連携や新しい事業を生み出すことに重点を置いたビジネス版として開催されています。
2026年のキーワードは「MOVE」。公式サイトでは、人やモノの移動だけではなく、知識、感情、情報、経済、社会までを「動かす」7つのMOVEを共創テーマに設定しています。完成した製品を見るだけではなく、企業や研究機関が抱える課題、技術、アイデアを持ち寄り、次の事業につながる相手を探す場として設計されています。

スタートアップも大企業も同じテーマで並ぶ4つのZONE
会場では、企業規模や組織の種類ではなく、取り組むテーマによって出展者を4つのZONEに分けます。スタートアップ、大学・研究機関、大企業が同じ課題のもとに並ぶ点が特徴です。
テーマは、物流や製造基盤、レジリエンスを扱う「滞らないシステムで、広がる安心。」、資源循環やエネルギー、脱炭素を考える「環境も経済も、ともにより良い方へ。」、AI・ロボットと人の関係を問う「テクノロジーとともに、人がもっと人らしく。」、AI、データ連携、次世代モビリティ、スマートシティなどを扱う「人もモノもデータも、すべてがシームレスに。」の4つです。
9月18日時点で出展者は217社。このうち14社が海外から参加します。
「MOVE JAPAN」で自動車産業が向き合う6つの社会課題を提示
会場中央では、日本自動車工業会の会員企業による合同展示「動かし続ける、日本。― MOVE JAPAN」を実施します。取り上げるのは、マルチパスウェイ、水素普及、共同物流、自動運転、走行中無線給電、サーキュラーエコノミーの6分野。技術や製品そのものを紹介するだけではなく、それぞれがどの社会課題に向き合い、実現にはどのような企業や技術との連携が必要なのかまで示します。
「クルマをつくる」から「社会を動かす」へ
例えば自動運転は車両技術だけでは成立せず、道路、通信、地図、データ、制度などとの連携が必要です。水素も車両だけではなく、製造、輸送、貯蔵、供給インフラまで関係します。合同展示では、個別技術を切り離して見せるのではなく、異なる産業との接続によってどのような社会が実現するのかを示します。自動車メーカーだけでは解決できない課題を会場に提示し、新しい協業相手を探すことが狙いです。
「未来モビリティ会議」でAI、脱炭素、物流、地域交通を議論
展示と並ぶ主要プログラムが、会場内のステージで行われる「未来モビリティ会議」です。モビリティを自動車業界だけのテーマとして扱わず、スタートアップや有識者を交えて社会実装に必要な課題を議論します。特別セッションでは「動かし続ける日本を、どのように創るか」を掲げ、自動車産業が他産業と共創するときに何が障壁となるのかを議論。自工会の佐藤恒治会長、三部敏宏副会長をはじめ、スタートアップ代表者や有識者が参加します。
4つの展示ZONEと議論がつながる
ビジネスセッションは展示ZONEと連動します。AIやロボティクスを人の可能性を広げるためにどう使うのか、脱炭素と産業競争力をどう両立するのか、物流データと自動運転をどう結ぶのか、地域交通と次世代モビリティをどうつなぐのかといったテーマが並びます。展示ブースで技術を知り、ステージで課題や社会実装を考えるという流れをつくり、来場者側にも議論への参加を促します。
展示を見るだけでは終わらない「共創プログラム」を新設
2026年は「アクセラレーション・共創推進プログラム」が新たに加わります。オープンイノベーション支援を手掛けるPLUG AND PLAY JAPANと連携し、参加者自身が課題を整理し、協業の可能性を探る実践型プログラムを実施します。
ワークショップでは、ものづくり、モビリティインフラ、エネルギー、次世代の街づくりなどを扱います。自社が持つ強みと不足しているものを整理し、その場で異なる企業や参加者と話しながら次の行動を探ります。
「困っていること」から相手を探すリバースピッチ
一般的なピッチとは逆に、事業会社側が自社の課題やニーズを先に示し、解決できる企業を募る「リバースピッチ」も行われます。スタートアップや企業が3分間で技術、製品、事業構想を紹介するショートピッチもあり、プレゼンテーションから直接商談へつなげます。オンラインの「Meet-up Box」も用意され、イベント当日だけでなく会期前後から企業や研究機関を探し、連絡を取ることができます。4日間の展示会だけで商談を完結させず、その前後まで含めて新しい事業相手との接点をつくります。
CEATEC 2026と同時開催 「モビリティ」と「デジタル」が幕張メッセに集まる
Japan Mobility Show Bizweek 2026は、10月13日から16日まで開催されるCEATEC 2026と同じ幕張メッセで開かれます。両イベントの同日・同会場開催は2024年に始まり、2026年は連携をさらに強めます。
Japan Mobility Show Bizweekがモビリティを入口に産業横断の共創を目指す一方、CEATECにはAI、エレクトロニクス、デジタル、通信など幅広い企業・技術が集まります。会期初日には両主催団体の会長による特別企画セッションも予定されています。
来場登録システムは共通で、一度登録すれば両イベントに入場可能です。幕張メッセの中を行き来しながら、自動車・モビリティとデジタル産業の双方を見ることができます。
Japan Mobility Show Bizweek 2026 開催概要
名称:Japan Mobility Show Bizweek 2026
会期:2026年10月13日(火)~16日(金)
開催時間:10:00~17:00
会場:幕張メッセ 国際展示場 展示ホール2・3
入場:無料、全来場者事前登録制
出展者数:217社(うち海外14社、9月18日時点)
主催:一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)
共催:一般社団法人 日本自動車部品工業会(JAPIA)
併催:CEATEC 2026
公式Webサイト https://www.japan-mobility-show.com/
出展社情報をまとめました

日野自動車:物流データから自動運転、燃料電池大型トラックまで「つながり」で紹介
トラック・バスと顧客の事業を支えるトータルサポートをグローバルに提供する日野自動車は、持続可能な社会に向けた取り組みを「つながり」を軸に紹介します。日野自動車と三菱ふそうの車両約50万台分のコネクテッドデータを活用する物流情報サービス「Logita」、積み荷の可視化によって積み付けと配車を自動最適化する「NeLOSS」、商用EVの導入・運行を支援する「CUBE-LINX」を展示。24時間無人運行する自動運転荷重車両や、自動運転ダンプトラックの実証実験、AIを活用した乗合バス車内事故防止システムも動画やパネルで伝えます。自工会合同展示エリアには、トヨタ自動車と共同開発した国内初の量産燃料電池大型トラック「日野プロフィア Z FCV」が登場します。

エナジーウィズ:次世代のニッケル亜鉛電池を実製品で初公開
蓄電池の開発・製造を手がけるエナジーウィズは、安全性と高機能を兼ね備えた次世代のニッケル亜鉛電池を実製品として初公開し、同じサイズの鉛蓄電池との性能比較を行います。ニッケル亜鉛電池は、高い安全性や出力密度を持つ一方、寿命の短さが実用化の課題でした。同社は日立化成時代の2010年代半ばから研究開発を進め、独自の劣化抑制技術によって製品化を実現。軽負荷試験では鉛蓄電池の約4倍の寿命を達成し、不燃性の水系電解液を採用しています。鉛や水銀、カドミウムを含まず、鉛蓄電池より小型・軽量で、充電時間も4分の1に短縮できます。自動車の始動・補機用バッテリーをはじめ、電動フォークリフト、無人搬送車、無停電電源装置などへの活用を想定しています。

AMANE:画像解析と生成AI、交通データ分析を実機デモで紹介
モビリティ領域のコンサルティングとシステム開発を手がけるAMANEは、画像解析と生成AIを組み合わせた体験型コンテンツ、エッジAIゲートウェイ「AMANE Gateway」、伴走型のデータ分析支援を紹介します。体験型コンテンツでは、カメラ映像から来場者の動作や表情をリアルタイムで解析し、生成AIと連携して一人ひとりに応じた反応や演出を生成します。「AMANE Gateway」は、AIカメラや温湿度、位置情報などのセンサーを一つの基盤につなぎ、乗降・属性分析や物体・骨格検知などを実行。会場では来場者数とセンサーデータをリアルタイムで可視化します。交通サービスの改善や効果検証を支援するデータ分析の事例も紹介するほか、取締役の齊藤せつな氏が「未来モビリティ会議」に登壇します。